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更新日:2026.06.22 15:31

【函館記念2026】過去10年のデータと傾向から対策を解説

函館記念2026予想記事のサムネイル 蒼井の“爆穴”の一撃

本記事では、2026年6月28日(日)函館競馬場で開催予定の函館記念を過去10年分のデータから分析した傾向と対策を解説いたします。

さらに、函館記念の前哨戦から直近で好走している有力馬も導き出しました。ぜひ最後までご覧ください。

監修者
塚越 一弘

JRA騎手として20年活躍。その後は調教助手へ転身し、松永厩舎の運営に携わった。引退後は美浦トレセン付近で生活を送り、競馬人脈、情報網は業界随一である。競馬ナビでは、豊富な競馬知識や実戦経験に基づき、プロの視点から全コンテンツの品質管理を徹底して行っています。

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この記事を書いた人
蒼井 隼

中央・地方ともに爆穴狙いの競馬ライター。回収率の高さが魅力の予想家でもあり、10番人気以下の穴馬からワイドを買い、本命人気馬を絡めて3連複を買うことが常である。

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函館記念の過去10年配当傾向

年次 着順 単勝 複勝 枠連 枠単 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単 馬名 騎手 人気 枠番 馬番
2025年 1着 1,300 450 1,290 7,720 2,950 14,680 155,010 697,990 ヴェローチェエラ 佐々木大 10 5 8
2着 370 13,560 ハヤテノフクノスケ 横山武史 6 3 3
3着 1,410 8,690 マイネルメモリー 菱田裕二 14 7 12
2024年 1着 720 300 1,750 4,310 1,850 8,040 122,110 579,230 ホウオウビスケッツ 岩田康誠 3 6 12
2着 300 9,170 グランディア 三浦皇成 4 2 4
3着 1,390 6,440 アウスヴァール 古川吉洋 14 5 9
2023年 1着 410 170 500 2,520 960 4,230 4,210 21,330 ローシャムパーク ルメール 1 5 9
2着 230 680 ルビーカサブランカ 吉田隼人 4 4 7
3着 200 760 ブローザホーン 岩田康誠 2 4 8
2022年 1着 1,880 460 3,010 4,670 1,620 10,830 10,830 76,970 ハヤヤッコ 浜中俊 7 1 1
2着 180 2,510 マイネルウィルトス M.デム 1 3 5
3着 240 680 スカーフェイス 岩田康誠 4 4 8
2021年 1着 450 180 1,600 7,630 1,990 11,330 49,740 201,770 トーセンスーリヤ 横山和生 2 4 8
2着 690 1,690 アイスバブル 水口優也 14 2 4
3着 630 9,190 バイオスパーク 池添謙一 12 8 15
2020年 1着 7,730 1,480 2,040 131,670 28,390 277,090 283,880 3,432,870 アドマイヤジャスタ 吉田隼人 15 7 14
2着 1,280 8,650 ドゥオーモ 藤岡康太 13 3 6
3着 250 5,100 バイオスパーク 和田竜二 3 1 2
2019年 1着 500 200 1,550 3,870 1,250 6,480 10,240 52,140 マイスタイル 田中勝春 1 2 4
2着 440 820 マイネルファンロン 丹内祐次 9 3 6
3着 230 2,040 ステイフーリッシュ 中谷雄太 3 5 10
2018年 1着 960 330 1,440 5,540 2,090 11,310 119,750 571,480 エアアンセム 藤岡佑介 5 4 6
2着 440 9,760 サクラアンプルール 田辺裕信 7 2 3
3着 1,560 10,300 エテルナミノル 四位洋文 13 8 14
2017年 1着 900 330 7,030 35,130 9,560 53,160 152,330 915,320 ルミナスウォリアー 柴山雄一 5 6 12
2着 1,530 3,810 タマモベストプレイ 吉田隼人 14 7 14
3着 670 10,500 ヤマカツライデン 池添謙一 7 8 15
2016年 1着 740 290 2,770 10,890 2,690 18,550 41,470 233,010 マイネルミラノ 丹内祐次 3 3 6
2着 690 2,070 ケイティープライド 浜中俊 13 4 8
3着 490 4,460 ツクバアズマオー 吉田豊 9 5 10

※ワイドは上から1-2 1-3 2-3の入線順。

函館記念は、かなり荒れるハンデ重賞と考えて良いでしょう。

2020年は15番人気アドマイヤジャスタが勝利し、3連単は343万円超え。2025年も10番人気ヴェローチェエラが勝ち、6番人気ハヤテノフクノスケ、14番人気マイネルメモリーが続いたことで3連単は69万円超えとなっています。

もちろん1番人気が勝つ年もありますが、基本的には人気馬だけで収まるレースではありません。中穴から大穴まで含めて、波乱を前提に組み立てたい一戦と言えるでしょう。

函館記念の人気別成績一覧

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2- 1- 0- 7/ 10 20% 30% 30%
2番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10% 10% 20%
3番人気 2- 0- 2- 6/ 10 20% 20% 40%
4番人気 0- 2- 1- 7/ 10 0% 20% 30%
5番人気 2- 0- 0- 8/ 10 20% 20% 20%
6番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0% 10% 10%
7番人気 1- 1- 1- 7/ 10 10% 20% 30%
8番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0% 0% 0%
9番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0% 10% 20%
10番人気以下 2- 4- 4- 57/ 67 3% 9% 15%

※2016~2025年のデータ使用。

1番人気は2勝、複勝率30%。ハンデ重賞ということを考えても、かなり頼りない数字です。

一方で3番人気は2勝、複勝率40%と上位人気の中ではまだ安定。5番人気も2勝を挙げており、7番人気、10番人気以下からも勝ち馬が出ています。

つまり、上位人気の信頼度は高くなく、4番人気以下でも普通に頭まで狙えるレースということ。人気だけで嫌うのは危険です。

特に10番人気以下が2勝、2着4回、3着4回というのは強烈。函館記念は人気薄を馬券に入れてこそ面白いレースでしょう。

函館記念の枠別傾向と対策

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 1- 0- 1-16/18 6% 6% 11%
2 1- 3- 0-15/19 5% 21% 21%
3 1- 4- 0-15/20 5% 25% 25%
4 2- 2- 2-14/20 10% 20% 30%
5 2- 0- 3-15/20 10% 10% 25%
6 2- 0- 0-18/20 10% 10% 10%
7 1- 1- 1-17/20 5% 10% 15%
8 0- 0- 3-17/20 0% 0% 15%

枠別では4~6枠がそれぞれ2勝を挙げています。

函館芝2000mはコーナーを4つ回る小回りコース。内でロスなく運びたい一方で、あまりに内すぎると立ち回りで窮屈になる場面もあります。そう考えると、中枠からスムーズに動ける馬が好成績を残しているのは納得です。

一方で8枠は過去10年で勝利なし。3着は3回ありますが、勝ち切るにはやや外を回されるロスが大きいのかもしれません。

狙いは4~6枠。8枠は相手までと考えるくらいで良さそうです。

函館記念の騎手傾向と対策

騎手 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
吉田隼人 当該重賞 1- 2- 0- 4/ 7 14% 43% 43%
当該条件 1- 2- 0- 5/ 8 12% 38% 38%
丹内祐次 当該重賞 1- 1- 0- 8/10 10% 20% 20%
当該条件 1- 1- 0- 9/11 9% 18% 18%
浜中俊 当該重賞 1- 1- 0- 3/ 5 20% 40% 40%
当該条件 1- 1- 0- 4/ 6 17% 33% 33%
岩田康誠 当該重賞 1- 0- 2- 6/ 9 11% 11% 33%
当該条件 1- 0- 2- 7/10 10% 10% 30%
藤岡佑介 当該重賞 1- 0- 0- 7/ 8 12% 12% 12%
当該条件 1- 0- 1- 7/ 9 11% 11% 22%
C.ルメール 当該重賞 1- 0- 0- 4/ 5 20% 20% 20%
当該条件 1- 0- 0- 4/ 5 20% 20% 20%
横山和生 当該重賞 1- 0- 0- 3/ 4 25% 25% 25%
当該条件 1- 0- 0- 4/ 5 20% 20% 20%
佐々木大輔 当該重賞 1- 0- 0- 1/ 2 50% 50% 50%
当該条件 1- 0- 0- 1/ 2 50% 50% 50%
三浦皇成 当該重賞 0- 1- 0- 3/ 4 0% 25% 25%
当該条件 0- 1- 0- 3/ 4 0% 25% 25%
横山武史 当該重賞 0- 1- 0- 6/ 7 0% 14% 14%
当該条件 0- 2- 0- 6/ 8 0% 25% 25%
武豊 当該重賞 0- 0- 0- 6/ 6 0% 0% 0%
当該条件 1- 0- 0- 6/ 7 14% 14% 14%
池添謙一 当該重賞 0- 0- 2- 6/ 8 0% 0% 25%
当該条件 0- 0- 2- 6/ 8 0% 0% 25%

騎手別では吉田隼人騎手が当該重賞で1勝2着2回、当該条件でも連対率37.5%と優秀です。函館芝2000mの流れを読んで、勝負どころで早めに動ける判断力はやはり大きな武器になります。

丹内祐次騎手、浜中俊騎手、岩田康誠騎手も当該重賞と当該条件の両方で馬券圏内実績があります。特に浜中俊騎手は当該重賞で連対率40.0%、当該条件でも連対率33.3%。人気に関係なく警戒しておきたい存在です。

一方で横山武史騎手は当該重賞では勝利こそありませんが、当該条件まで広げると2着2回。函館芝2000mの適性自体は悪くなく、騎乗馬次第では見直しが必要でしょう。

吉田隼人騎手、浜中俊騎手、丹内祐次騎手あたりは函館記念らしい持続戦で評価したい騎手と言えます。

函館記念の年齢別傾向と対策

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 4- 2- 2- 22/ 30 13% 20% 27%
5歳 1- 1- 5- 39/ 46 2% 4% 15%
6歳 4- 4- 3- 36/ 47 8% 17% 23%
7歳 1- 3- 0- 18/ 22 4% 18% 18%
8歳 0- 0- 0- 11/ 11 0% 0% 0%

年齢別では4歳馬と6歳馬がそれぞれ4勝。

4歳馬は勝率13.3%、複勝率26.7%と優秀で、若さと勢いを重視するならここが中心です。一方で6歳馬も4勝、連対率17.0%と悪くありません。洋芝のハンデ重賞らしく、経験を積んだ馬が地力で巻き返すパターンもあります。

5歳馬は出走数こそ多いものの1勝のみ。複勝率も15.2%に留まっており、少し物足りない数字です。

8歳馬は11頭が出走して馬券圏内ゼロ。高齢馬は実績だけで買うと危険でしょう。

函館記念の馬体重別傾向と対策

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
400~419kg 0- 0- 0- 1/ 1 0% 0% 0%
420~439kg 0- 0- 1- 2/ 3 0% 0% 33%
440~459kg 0- 1- 2- 20/ 23 0% 4% 13%
460~479kg 2- 6- 5- 34/ 47 4% 17% 28%
480~499kg 4- 2- 1- 41/ 48 8% 12% 15%
500~519kg 4- 0- 0- 18/ 22 18% 18% 18%
520~539kg 0- 1- 1- 10/ 12 0% 8% 17%
540~ 0- 0- 0- 1/ 1 0% 0% 0%

馬体重別では480~519kgのゾーンが強いです。

480~499kgが4勝、500~519kgも4勝。勝ち馬10頭中8頭がこのゾーンに入っています。

函館芝2000mは軽い瞬発力だけでなく、洋芝をこなすパワーも必要な舞台。小柄すぎる馬より、ある程度の馬格を持った馬の方が勝ち切りやすいのでしょう。

一方で520kg以上は勝利なし。540kg以上も馬券圏内ゼロです。理想は480~519kg。大きすぎる馬は少し割り引いて考えたいところです。

函館記念の脚質別傾向と対策

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2- 0- 2- 7/ 11 18% 18% 36%
先行 6- 3- 4- 21/ 34 18% 26% 38%
差し 2- 5- 1- 53/ 61 3% 12% 13%
追込 0- 1- 3- 45/ 49 0% 2% 8%
捲り 0- 1- 0- 1/ 2 0% 50% 50%

脚質別では先行馬が6勝、複勝率38.2%と圧倒的に優秀です。

逃げ馬も2勝、複勝率36.4%。函館芝2000mらしく、前で運べる馬がかなり有利と見て良いでしょう。

一方で差し馬は2勝、複勝率13.1%。追込馬は勝利ゼロで複勝率8.2%に留まっています。もちろんハイペースになれば差しも届きますが、基本的には後方一気では厳しいレースです。

好位から早めに動ける馬を中心に考えるのがベストでしょう。

函館記念の血統傾向と対策

種牡馬 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
キングカメハメハ 当該重賞 1- 2- 0-16/19 5% 16% 16%
当該条件 1- 2- 0-17/20 5% 15% 15%
ハービンジャー 当該重賞 1- 1- 0-11/13 8% 15% 15%
当該条件 1- 1- 1-12/15 7% 13% 20%
ジャスタウェイ 当該重賞 1- 0- 0- 3/ 4 25% 25% 25%
当該条件 1- 0- 0- 4/ 5 20% 20% 20%
リアルスティール 当該重賞 1- 0- 0- 0/ 1 100% 100% 100%
当該条件 1- 0- 0- 0/ 1 100% 100% 100%
マインドユアビスケッツ 当該重賞 1- 0- 0- 0/ 1 100% 100% 100%
当該条件 1- 0- 0- 0/ 1 100% 100% 100%
ディープインパクト 当該重賞 0- 3- 0-11/14 0% 21% 21%
当該条件 0- 3- 0-12/15 0% 20% 20%
スクリーンヒーロー 当該重賞 0- 1- 0- 5/ 6 0% 17% 17%
当該条件 0- 1- 0- 5/ 6 0% 17% 17%
キズナ 当該重賞 0- 0- 0- 2/ 2 0% 0% 0%
当該条件 1- 0- 0- 2/ 3 33% 33% 33%
オルフェーヴル 当該重賞 0- 0- 2- 3/ 5 0% 0% 40%
当該条件 0- 0- 2- 3/ 5 0% 0% 40%

血統面ではハービンジャー産駒が好走実績を残しています。

函館芝2000mは洋芝適性と小回り対応力が問われる舞台。軽いスピード一辺倒ではなく、持続力やパワーを持つ血統が走りやすい印象です。やはり洋芝で長く脚を使える血統は軽視できません。

一方でディープインパクト産駒は当該重賞で勝利なし。当該条件まで広げても勝ち切れていません。切れる脚は使えても、函館記念の消耗戦で頭まで突き抜けるには少し足りない印象です。

また、キズナ産駒は当該重賞では馬券圏内ゼロですが、当該条件では1勝。条件全体で見れば見直しの余地がある血統でしょう。函館記念はハービンジャー系のような洋芝向きの持続力血統を重視したいレースです。

函館記念の前走レース別傾向と対策

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
エプソムC 2- 1- 0- 8/11 18% 27% 27% 154 83
天皇賞(春) 1- 2- 1- 5/ 9 11% 33% 44% 208 336
新潟大賞典 1- 0- 2-12/15 7% 7% 20% 30 148
鳴尾記念 1- 0- 2- 7/10 10% 10% 30% 773 310
大阪-ハンブルクC 1- 0- 0- 1/ 2 50% 50% 50% 650 225
金鯱賞 1- 0- 0- 1/ 2 50% 50% 50% 450 165
目黒記念 0- 2- 0- 3/ 5 0% 40% 40% 0% 174
日経賞 0- 1- 0- 3/ 4 0% 25% 25% 0% 110
大阪杯 0- 0- 1- 4/ 5 0% 0% 20% 0% 48
都大路S(L) 0- 0- 1- 2/ 3 0% 0% 33% 0% 83

前走レース別ではエプソムC組が2勝、連対率27.3%と好成績です。ただし、これは6月2週目の開催の時なので、現行とはちょっと変わってきます。

また天皇賞(春)組は1勝、2着2回、3着1回で複勝率44.4%。距離短縮組ではありますが、スタミナを求められる函館芝2000mでは意外と相性が良いのでしょう。新潟大賞典組、鳴尾記念組も複数の好走馬を出しており、重賞からの転戦馬は当然チェックが必要です。

一方で、前走の着順だけで判断するのは危険。函館記念は条件替わりで一変しやすいレースです。前走で負けていても、小回り・洋芝・ハンデ替わりで見直せる馬を狙いたいところです。

函館記念の前哨戦回顧・考察

函館記念の前哨戦にあたるレースの回顧をふまえた考察を行っていきます。

参考レース① 鳴尾記念(G3)

場名 レース名 グレード コース 距離 天候 馬場
12 6 阪神 鳴尾記念 G3 1800
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 6 10 デビットバローズ セ6 57 岩田望来 1.43.7 33.9 2
7 4 5 サンストックトン 牡6 57 高杉吏麒 1.44.3 0.6 34.2 13
8 1 1 オニャンコポン セ6 57 武豊 1.44.6 0.9 34.3 8

鳴尾記念は、デビットバローズの好位差しがきれいに決まった一戦でした。

ラップは12.5-10.6-10.8-11.5-11.7-11.9-11.5-11.5-11.7。通過は33.9-45.4-57.1-69.0で、前半からかなり締まった流れ。それでいて上がりも69.8-58.3-46.6-34.7と止まり切っておらず、速い流れに乗りながら最後にもうひと脚を使えるかが問われました。

デビットバローズは好位で前を見ながら運び、直線では岩田望来騎手が外へ出してから一気に加速。センツブラッドマテンロウレオが迫ってきましたが、最後まで脚色は鈍りませんでした。展開利だけではなく、スピードの持続力で押し切ったと考えて良いでしょう。

今回の函館記念で気になるのは、これが阪神外回り1800mでの内容という点。函館芝2000mはもっと小回り適性と機動力が問われます。一昨年には16着に敗れているのもやや疑問が湧いてきます。

ただ、前半から速い流れを経験して勝ち切っているのは大きな材料。ここ最近の充実度は素直に評価できます。

参考レース② エプソムカップ(G3)

場名 レース名 グレード コース 距離 天候 馬場
5 9 東京 エプソムカップ G3 1800
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 6 11 トロヴァトーレ 牡5 58 ルメール 1.45.3 33 2
4 3 6 マジックサンズ 牡4 57 横山和生 1.45.5 0.2 33.2 6
5 7 14 サクラファレル 牡4 57 レーン 1.45.6 0.3 33.9 1
8 1 1 ジュタ 牡4 57 佐々木大 1.45.8 0.5 33.1 9
15 7 13 オニャンコポン セ7 57 菅原明良 1.46.3 1.0 33.8 16

エプソムカップは、マジックサンズを見直したいと思わされる1戦でした。

ラップは12.5-11.5-11.4-11.9-12.3-12.1-11.4-11.0-11.2。1000m通過は59.6前後で、道中は極端な消耗戦ではありませんが、直線では一気に11秒台前半へ加速する形。東京らしく、長く速い脚を使える馬が上位に来ています。

そしてこの当時は外差し偏重の馬場。先週までの府中とは真逆の馬場傾向です。後方から伸びきっている馬の方が、前残りの函館では疑わしくなってきそうな気も。

そう考えるなら函館記念に直結しそうなのはマジックサンズです。勝ち馬とは位置取りも進路も違いましたが、中団で我慢しながら直線でも脚を使えていました。

決勝戦手前で前をカットされた不利もあり、不完全燃焼で終わった形。元々札幌2歳Sを勝っている馬ですし、北海道シリーズとの相性はいい馬のはずです。

ジュタは内で立ち回ったものの、直線で弾け切れず。東京1800mでスピードを問われると少し忙しい印象もありました。ただ小回りで早めに動く競馬に持ち込めるなら見直せるため、番手を取れるならチャンスもありそう。

とはいえ、ここは実績を考えてもマジックサンズの方を上に取りたいレースです。

参考レース③ スピカS(3勝)

場名 レース名 グレード コース 距離 天候 馬場
3 22 中山 スピカS 3勝 1800
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 5 5 フィーリウス 牡4 58 津村明秀 1.46.7 34.5 3
3 4 4 ジュタ 牡4 58 岩田康誠 1.47.1 0.4 34.7 2

スピカSは、フィーリウスの立ち回りと津村明秀騎手の判断が光った一戦でした。

ラップは12.7-11.5-12.6-12.2-11.5-11.6-12.0-11.3-11.3。通過は36.8-49.0-60.5-72.1で、前半はかなり落ち着いた流れ。そこからラストで69.9-57.7-46.2-34.6までまとめる後傾ラップの形になっており、前で運んだ馬が有利になりやすいレースでした。

フィーリウスは道中から好位で流れに乗り、勝負どころでも無理に動かず前を射程に入れる形。直線では早めに抜け出して、後続の追撃を封じています。津村騎手がペースを読み切っていた感があり、これは乗り方も含めて評価できます。しかしホント、最近の彼は乗れますね…。

3着のジュタも好位から流れに乗っていましたが、最後は勝ち馬との差がわずかに出ました。とはいえ、こういう小回り寄りの立ち回り勝負なら大きく崩れないタイプ。エプソムカップの回顧でも述べた通り、函館替わりで前を見ながら運べるなら、改めて注意が必要でしょう。

参考レース④ センテニアル・パークS(3勝)

場名 レース名 グレード コース 距離 天候 馬場
4 26 京都 センテニアル・パークS 3勝 1800
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 3 5 イガッチ 牡4 55 浜中俊 1.43.7 34.1 5

センテニアル・パークSは、イガッチの先行力と浜中俊騎手の思い切りが噛み合った一戦でした。

ラップは12.3-10.5-11.1-11.8-12.0-11.7-11.3-11.4-11.6。通過は33.9-45.7-57.7-69.4で、前半からかなり速い流れ。前掲馬場とは言うもののただ前に行くだけでは残れないレースでした。

その中でイガッチは好位のインで流れに乗り、直線でも内から早めに抜け出す形。浜中騎手が下手に構えず、馬の持続力を信じて押し切りに行ったのが大きかったと思います。桜花賞でそれやれ。浜中騎手はこういう乗り方ができた時は強いです。馬場傾向的にも今回ハマれば勝ち切りも。

ただし、京都外回り1800mと函館2000mでは求められる機動力が少し違います。ワンターンのマイルとは違い、函館ではコーナーで緩まず動けるかがカギとなってくるのは間違いありません。

とはいえ、前半から速い流れを経験して勝ち切っているのは魅力。人気がなければかなり面白い存在でしょう。

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