知名度が高いとはいえない「枠連」という券種。連とつくことから「馬連と似ているのでは?」と思うかもしれませんが、そのとおりです。
ただ、枠連ならではの特徴やメリット、デメリットもあります。
この記事では枠連の概要や基本的な買い方、勝負する際のポイントなどを詳しく解説。意外とおいしい券種なので、この機会にぜひ参考にしてみてください。
枠連とはどのような券種?
枠連とは1・2着に連対する枠番を予想する券種。着順を問わないので、馬連の枠バージョンになります。
券種の名称からもわかるとおり、枠連で予想するのは「枠」です。馬番ではないことに注意しなければいけません。
馬連や馬単と比べるとややマイナーな印象もありますが、レースによっては枠連での勝負が向いていることもあります。
枠連と馬連の違いとは?
枠連は「枠」を、馬連は「馬番」を予想します。どちらも着順を問わず1・2着に連対すれば的中となりますが、予想する内容に違いがあります。
ちなみに、同じ「連」がつく枠連と馬連ですが、的中率は枠連の方が高め。馬連の的中率が0.6〜0.6%なのに対し、枠連は2.6〜2.7%と約4倍の差があります。
枠連とワイドの違いとは?
ワイドは選んだ馬番が1〜3着以内に入れば的中となる券種。ダブル・トリプル的中も狙える特徴があり、幅広い競馬ユーザーが購入しています。
ワイドも馬番を予想する、なおかつ的中範囲が広いので、馬連の拡大版というイメージをするといいでしょう。
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枠連の的中率・平均配当・最高配当を調査
枠連の的中率や平均配当、最高配当を調査してみました。
枠連の的中率は?
18頭立てフルゲートのレースにおいて、枠連の的中率は2.6〜2.7%ほど。券種ごとの的中率をまとめた表がこちらです。
券種 | 的中率 |
枠連 | 2.6〜2.7% |
単勝 | 5〜6% |
複勝 | 16〜17% |
馬単 | 0.3〜0.4% |
馬連 | 0.6~0.7% |
ワイド | 1.5〜2% |
3連単 | 0.01〜0.02% |
3連複 | 0.1〜0.2% |
馬連やワイドよりも的中率が高いので、「とにかく当てたい」というレースでは枠連を購入してみるのもおすすめ。意外と初心者向きの券種といえるでしょう。
枠連の平均配当は?
枠連の平均配当は約2,000円。馬連が約5,000円、ワイドが約600円なのでそれぞれの中間となっています。
注目点は、ワイドより的中率・平均配当が高いこと。つまり枠連は、当てやすくそれなりの配当も狙えるという、おいしさを兼ね備えているのです。
枠連の最高配当は?
枠連の過去最高配当は14万9110円。2023年7月9日の福島4レースは大波乱の結果に。上位人気が着外に沈み、1着は13番人気、2着は10番人気が連対。
ちなみに、このレースで53年ぶりに枠連の過去最高配当が更新されました。
枠連で勝負するメリット
枠連で勝負するメリットはこちらの3つです。それぞれ解説します。
枠連は的中率が高い
枠連の的中率は2.6〜2.7%と、全券種の中でも上から3番目の的中率を誇ります。勝負するレースと購入する枠番を見極めれば、的中率をより高くできるでしょう。
予想外の的中も期待できる
同じ枠に最大2〜3頭入ります。人気薄が配置されることもありますが、競馬は何が起こるかわかりません。予想もしていなかった馬が激走し連対することで、思わぬ配当を得られることもありますよ。
組み合わせ次第で点数を抑えられる
枠連は的中率が高いため、平均配当を考慮すると3〜4点以内で勝負するのが理想的。各100円で購入しても金額は300円〜400円で済むので、負担も軽いです。
枠連で勝負するデメリット
- 一攫千金が狙えない
- 穴馬を狙いにくい
- 出走取消でも無効にならない
枠連での勝負には次のデメリットも伴います。それぞれ詳しく見ていきましょう。
一攫千金が狙えない
枠連の平均配当は約2,000円。過去には14万馬券も発生していますが、これだけ高額配当になるのは極めてまれ。
なお、枠連で万馬券が発生する確率は2〜3%ほど。一攫千金を狙うには不向きな券種なので、この点には注意しなければいけません。
穴馬を狙いにくい
穴馬は基本的に2〜3着狙いです。激走する可能性もありますが、やはり上位人気の実力馬が勝つ方が多いですよね。
ワイドや3連複、3連弾であれば穴馬をヒモに追加しやすいものの、枠連はそれが難しいのです。
出走取消でも無効にならない
レース直前のトラブルで、購入した馬が出走取消になるケースもあります。この場合、対象馬が絡む券種の組み合わせは返還(一部返還)されるのですが、枠連は対象外。
というのも、同枠にいるもう1頭もしくは2頭は出走するから。同枠の馬が出走する限り返還とはならないので、理解しておきましょう。
枠連の基本的な買い方
枠連の基本的な買い方は流し・ボックス・フォーメーションの3つ。それぞれの特徴を見ていきましょう。
枠連流し
軸となる枠から、相手の枠に流す買い方。枠連の定番かつ購入者も多いので、必ず覚えておきたいところ。
軸馬が配置された枠を軸に、中穴〜穴馬が配置された枠を相手に流すのがもっとも効率的。この組み合わせは枠連だけでなく、馬連やワイドでも共通しています。
枠連ボックス
選んだ枠番のすべての組み合わせを購入する買い方です。必然的に点数が増えるので資金的な負担も伴いますが、荒れそうなレースにおいては効果的。
オッズが拮抗している、悪天候や重馬場で展開が読めない場合などは、枠連ボックスで勝負してみましょう。
枠連フォーメーション
複数の軸と相手を選ぶ買い方です。流しは軸が1つなのに対し、フォーメーションは2つ以上選ぶ形です。
流しに比べて点数が増えるものの、実力馬が揃っていて軸となる枠を選べない場合はフォーメーションがおすすめ。基本は流しで勝負しつつ、どうしても絞りきれない場合に活用するといいでしょう。
枠連のうまい買い方とは?勝負する際の攻略ポイント
枠連で勝負する際は下記5つのポイントを抑えることをおすすめします。
それぞれ解説します。
ボックス買いがおすすめ
枠連は流し・フォーメーションよりボックスで勝負するのが好ましいです。点数を抑えるなら流しやフォーメーションがいいのですが、これなら馬連もしくはワイドの方が効率的。
枠連の魅力は、思わぬ伏兵の好走によっておいしい配当を得られる点。そのため、中穴〜穴馬がいる枠を中心にボックスで狙う方がいいのです。
人気馬と穴馬を同時に狙う
とはいえ、レースで勝つのはやはり人気馬が多いです。そのため、鉄則は人気馬と穴馬を同時に狙うこと。
同枠に人気馬と穴馬がいるときは、「同枠狙い」をするのもいいですね。
出走数が少ないレースは避ける
極端ですが、出走馬が5頭のレースは予想も簡単ですよね。しかしその分、払戻金は低くなります。つまり、勝負には不向きといえます。
「それなら1点あたりの購入額を増やせば?」と思うかもしれませんが、外れた時の負担も大きくなるのでリスクが伴います。
トラックバイアスが明確なレースを狙う
トラックバイアスとは、コースに生じる有利・不利のこと。たとえば開幕週は内枠先行馬が有利、ロングラン開催の後半は芝が痛むため外差しが強いなどです。
トラックバイアスが明確になるほど穴馬が絡む可能性も出てくるため、高額配当を狙うにはもってこいです。枠連ボックスで幅広い組み合わせを買いつつ、馬連やワイドで少点数勝負をするのも面白いでしょう。
競馬予想サイトを活用する
競馬予想サイトは、データ分析や予想の手間を省略してくれます。中には悪質なサイトも存在しますが、優良な競馬予想サイトは精度の高い無料予想を提供しているので、まずはそれで判断するのもおすすめ。
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まとめ
枠連は比較的に的中率が高い一方で、ルールの複雑さから敬遠する方も多いですが、買い方を工夫すれば強みを活かせる唯一無二の馬券になります。
枠連を購入する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。