1・2着を正確に予想しなればいけない券種の「馬単」
シンプルながらも丁寧なデータ分析とレースの展開読みが求められるので、実は奥深いという特徴があります。
この記事では、馬単の特徴や的中率、平均配当などを詳しくまとめました。おすすめの買い方や勝負に向いているレースも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
馬単とはどのような券種?
馬単とは1・2着を正確に予想する券種。たとえば1-2の馬単を購入した場合、着順もこの通りでないと不的中となります。
似たような券種である馬連やワイドと比べて的中率は低いものの、高額配当も狙えます。そのため、勝負するレースに応じて券種を工夫したいところですね。
馬単と馬連の違いとは?
券種 | 着順 | 概要 |
馬単 | 問う | 1・2着を正確に予想する |
馬連 | 問わない | 1・2着が入れ替わっても的中 |
馬連は予想した馬が連対、つまり1・2着になれば的中となります。馬単が着順を予想しなければいけないのに対し、馬連は着順を問いません。
どちらも1・2着を予想する券種ですが、着順を問う・問わないに違いがあります。
馬単とワイドの違いとは?
券種 | 着順 | 概要 |
馬単 | 問う | 1・2着を正確に予想する |
ワイド | 問わない | 1・2着、1・3着、2・3着でも的中 |
ワイドは選んだ馬が1〜3着以内になれば的中となる券種。複数の馬を選ぶ券種の中ではもっとも的中率が高いですが、配当は低めです。
ただ、ダブル・トリプル的中も狙えます。たとえば選んだ3頭がすべて3着以内に入った場合はトリプル的中となります。
1点あたりの配当は低いものの、組み合わせや決着次第ではおいしい配当が狙えるのです。
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馬単の的中率・平均配当・最高配当を調査
馬単の的中率や平均配当、過去最高配当を調査しました。
馬単の的中率は?
18頭立てフルゲートの場合、馬単の的中率は0.3〜0.4%ほど。券種ごとの的中率をまとめた表がこちらです。
券種 | 的中率 |
単勝 | 5〜6% |
複勝 | 16〜17% |
馬単 | 0.3〜0.4% |
馬連 | 0.6~0.7% |
ワイド | 1.5〜2% |
3連単 | 0.01〜0.02% |
3連複 | 0.1〜0.2% |
「1%もないんだ…」と思うかもしれませんが、勝負するレースによっては的中率も向上できます。やみくもに、すべてのレースで勝負するのではなく、見極めることが重要なのです。
馬単の平均配当は?
馬単の平均配当は11,000〜12,000円ほど。平均で万馬券ということを考慮すると、積極的に購入したい券種だと思いませんか?
しかし、あくまでも平均配当です。馬単の払戻が10,000円を超えるレースは少なく、過信するのは禁物。
「平均配当が10,000円を超えるなら、買い目は100点まで広げられる」と油断すると、トリガミのリスクが高くなるので注意してくださいね。
馬単の最高配当は?
馬単の過去最高配当は149万8660円。3連単のような配当ですね。該当のレースは2006年9月9日、中京競馬場で開催された3歳未勝利戦。
1番人気のホブノブが2着で入線したものの、4コーナーでの斜行が問題となり6着へ降格。そして、3着に入線したデンコウグリーンが繰り上げで2着に。
デンコウグリーンは12番人気、勝ち馬のメイショウギリーも13番人気と大荒れの結果となり、馬単の過去最高が発生しました。
馬単で勝負するメリット
馬単で勝負するメリットは3つあります。
- 高額配当も狙える
- 3連単に比べてローリスク
- 実力馬がいれば予想しやすい
それぞれ詳しく解説します。
高額配当も狙える
馬単の平均配当は10,000円超え。すべてのレースにおいて馬単の配当が10,000円を超えるわけではありませんが、波乱を含みそうなレースを見極めれば高額配当も狙えます。
ポイントは実力差(オッズ差)が拮抗しているレースを選ぶこと。予想は難しいですが、上位人気が着外に沈む可能性もあるので、中穴〜穴党にはもってこいの条件でしょう。
3連単に比べてローリスク
一攫千金を狙う競馬ファンは、3連単を中心に勝負します。確かに10万〜100万馬券を狙うなら3連単ですが、的中率が極めて低いうえ、購入点数も多くなりがち。
言ってしまえば、ハイリスク・ハイリターンです。的中すれば配当が大きいものの当然、外れた時の負担も大きいのです。
それに対し馬単は、1・2着を予想するだけなので少ない点数で勝負できます。
実力馬がいれば予想しやすい
堅実派の方は、実力馬がいるレースで勝負しましょう。たとえば上位人気の実力が抜けている場合、それを馬単の軸にする形です。
実力馬と中穴〜穴馬を組み合わせるのは、馬単で勝負する際の基本。馬連やワイドでもこの考え方が通用します。
点数を抑え、各200円〜300円など資金を引き上げて勝負すれば、倍以上の払戻金も期待できますよ。
馬単で勝負するデメリット
馬単で勝負する際、次のようなデメリットも伴います。
- 馬連やワイドより的中率が低い
- トリガミのリスクがある
- 馬券代がかさむこともある
それぞれ解説します。
馬連やワイドより的中率が低い
馬単の的中率は0.3〜0.4%。馬連やワイドより的中率が低いため、展開によっては連敗が続く可能性もあります。
的中しないと焦って取り返したくなりますが、競馬で大切なのは長期的な視野です。半年・1年スパンで見てプラス収支になれば「勝ち」なので、スタンスをブラさないよう注意しましょう。
トリガミのリスクがある
馬単の平均配当が10,000円を超えているからといって、買い目を広げるのは厳禁です。固い決着で終わり、馬単の配当が1,000円台、もしくはそれ未満ということもあります。
こうなると、的中したとしても大赤字ですよね。そのため馬単で勝負する場合、いかに点数を抑えるかがポイントになります。
馬券代がかさむこともある
軸馬や相手馬を絞れないと買い目が多くなり、予算がかさんでしまいます。的中して回収できればいいのですが、これでは外れた時の負担も大きいです。
「トリガミのリスクがある」と同じように、やはり馬単は点数を抑えるのが鉄則。荒れそうなレースでも、15〜20点以内で勝負できるといいですね。
馬単で勝つためのポイント
馬単で勝つためには、下記5つのポイントを抑えておきましょう。
- 最強の買い方は馬単フォーメーション
- 本気で勝ちにいくなら地方競馬を狙う
- 地方競馬は騎手重視で予想する
- 新馬戦や未勝利戦などは避ける
- 競馬予想サイトを活用する
それぞれ解説します。
最強の買い方は馬単フォーメーション
馬単は流し・ボックス・フォーメーションの買い方があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、最強の買い方はフォーメーションです。
買い方 | 概要 | メリット | デメリット |
流し | 軸を1頭決め、相手馬に流す | 点数を抑えやすい | 軸を選ぶのが難しい |
ボックス | 候補馬を複数選び、全組み合わせを購入 | 抜け漏れを防げる | 点数が多くなる |
フォーメーション | 軸を2頭以上選び、相手馬に流す | 複数の軸馬を選べる | 流しより点数が増える |
点数を抑えるなら流しがいいのですが、軸を1頭に絞るのは難しいですよね。圧倒的な実力馬がいれば流しでも勝負できますが…。
そのため一般的なレースであれば、軸を2頭以上選び相手に流す「フォーメーション」が最強。点数を最低限に抑えつつ、回収率を高めることができますよ。
本気で勝ちにいくなら地方競馬を狙う
競馬=JRAというイメージも強いでしょう。しかし、実は地方競馬(NAR)の方が勝ちやすい傾向があります。
というのも、地方競馬は出走馬や騎手の実力差が明確だから。裏を返せば一攫千金は狙いにくいともいえますが、堅実に勝負するなら最適といえます。
地方競馬は騎手重視で予想する
地方競馬は、その競馬場を主戦とする騎手が大半。そのため地方のトップジョッキーは、主戦場の特性を知り尽くしています。
つまり、その競馬場での実績がいい騎手を選べば勝率も高くなるということ。固い決着になることが多いですが、買い目を抑え1点あたりの購入金額を増やすことでカバーできますよ。
新馬戦や未勝利戦などは避ける
とくに新馬戦は事前のデータが極めて少ないです。血統や追い切りなどを参考に予想できますが、初めてのレースなので思わぬ走りをする可能性もあります。
軸馬が凡走したり、穴馬が好走したりするケースも珍しくないので、馬単で勝負するには不向き。どうしても勝負したい場合は、できるだけ点数を抑え不的中でも負担にならない範囲にしましょう。
競馬予想サイトを活用する
馬単は、いかに勝率の高い軸馬と好走の可能性がある穴馬を選ぶかがポイント。出走馬の成績やローテーション、コース適性、当日の馬場状況などさまざまなファクターを分析しなければいけません。
しかし、競馬予想サイトを活用すればこれらの手間を省略できます。競馬新聞では得られないような情報も見れるので、ぜひ活用してみてください。
馬単で勝負する際におすすめのレース
馬単で勝負する際におすすめのレースは3つあります。
- 圧倒的な実力馬がいる
- 上位と下位の実力馬が明確
- 地方競馬のレース
なぜこれらのレースがおすすめなのか?理由を見ていきましょう。
圧倒的な実力馬がいる
圧倒的は実力差がいれば、軸選びは簡単です。ただし、実力馬を絡めた馬券は人気が集中するので、高額配当が期待できません。
この時、考えられる選択肢は2つ。1つは、固い決着になることを見越し、少点数で勝負すること。各200円〜300円などで購入すれば、それなりの払戻になります。
もう1つは、あえて1番人気を外し、2〜3番人気を軸にフォーメーションを組み立てること。オッズ1倍台の人気馬でも勝率は50〜60%ほどなので、2回に1回は負ける計算です。
実力馬と他の出走馬を比較し、より勝率の高い選択肢を判断しましょう。
上位と下位の実力馬が明確
実力差が明確になるほど、上位人気にオッズが集中します。1番〜5番人気までのオッズが10倍を切るようなイメージです。
大荒れは期待できませんが、上位のオッズ差が拮抗していると1番人気が連対を外し、馬単の配当が高くなる可能性があります。
馬単だけでなく、馬連やワイドで保険をかけつつ勝負するのもいいでしょう。
地方競馬のレース
地方競馬は堅実な勝負ができます。一攫千金を狙うには不向きですが、馬単で固く稼ぎつつ資金を貯め、それを元手に中央競馬のレースで勝負するのが効率的。
ちなみに、地方競馬にはトリプル馬単という券種もあります。対象3レースの馬単をすべて当てるもので、WIN5に似ています。
難易度は高いものの、トリプル馬単なら一攫千金のチャンスもあるので、気になる方は挑戦してみてください。
まとめ
馬単は難易度が高い馬券ですが、高額配当を狙える回収率の高さや、買い方を工夫すれば一定の的中率を担保できることなど、多くの魅力を兼ね備えた馬券です。
馬単を購入する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。