水沢競馬場の牝馬短距離重賞として設立されたこのレース。
水沢→盛岡と舞台を移していましたが今年はまた水沢で100m距離を伸ばしての開催となります。
ヴィーナススプリント2024の基本情報
開催日時 | 2024年9月29日(日) |
グレード | M3 3歳以上牝馬 岩手所属限定 |
開催競馬場 | 水沢競馬場 12R 18:25発走予定 |
コース | ダート1,400m |
コース解説
水沢の1400mは4コーナー寄りの端からスタートし、コースをぐるっと一周する形態です。
その特徴は、なんといっても最後の直線245m。地方でも園田に次いで短い距離となる同コースは、やはり前目有利となるコースとなっています。最終コーナーでいかに前にいることができるかがポイントでしょう。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | アビレ | 牝 | 6 | 56 | 岩本怜 | 岩手 | 小林俊彦 | 盛岡堅実 | 盛岡ではかなりの安定感なのだが水沢現級は【0-0-0-5】でからっきし。 | |
☆ | 2 | 2 | ケープライト | 牝 | 4 | 56 | 高橋悠里 | 岩手 | 佐藤浩一 | 見直せる | 3走前はキモンリッキーの3着。妙味有り。 |
3 | 3 | オンザブロッサム | 牝 | 4 | 56 | 高松亮 | 岩手 | 伊藤和 | 近走不振 | 連勝を決めた後はまるで別馬。今回も軽視か。 | |
4 | 4 | アサンテギア | 牝 | 6 | 56 | 坂口裕一 | 岩手 | 佐藤祐司 | 末脚ある | 鋭い脚で突っ込んでくるが水沢は不向き。盛岡で。 | |
◎ | 5 | 5 | ミニアチュール | 牝 | 4 | 56 | 佐々木志音 | 岩手 | 佐藤祐司 | 女王君臨 | ゴールデンヒーラー不在なら負けられない。ここも制して目指すは桐花賞か。 |
〇 | 5 | 6 | ハーイ | 牝 | 7 | 56 | 関本淳 | 岩手 | 工藤裕孝 | 短縮見直 | 笠松ではA級。1600の前走で4着ならさらに短縮で妙味が出る。 |
6 | 7 | トーセンキャロル | 牝 | 5 | 56 | 山本聡哉 | 岩手 | 佐藤浩一 | 平坦疑問 | 南関東で好走歴。スピードの水沢コースでどうか。 | |
6 | 8 | ジュランビル | 牝 | 8 | 56 | 山中悠希 | 岩手 | 飯田弘道 | 能力下降 | 重賞で好走するのだから地力はあるが過去の強さは既になく狙いづらい。 | |
7 | 9 | グットフォーチュン | 牝 | 5 | 56 | 山本政聡 | 岩手 | 櫻田康二 | 真価問う | 水沢はこれで移籍後2走目。安定はしているがここで果たして。 | |
▲ | 7 | 10 | ルチルクォーツ | 牝 | 6 | 56 | 陶文峰 | 岩手 | 菅原右吉 | 十分通用 | 水沢1300レコードホルダー。アサンテギアとは逆に水沢で強く狙える。 |
△ | 8 | 11 | ラッピングカラーズ | 牝 | 5 | 54 | 阿部英俊 | 岩手 | 永田幸宏 | 実力ある | 中央時代新馬勝ちの実力者。今年に入ってから見違えており通用する。 |
8 | 12 | パトリ | 牝 | 4 | 56 | 関本玲花 | 岩手 | 佐々木由則 | 厳しいか | 笠松で通用せず岩手に移籍。ここでも厳しい。 |
2冠馬ミニアチュールが参戦。同路線の女王ゴールデンヒーラーが不在となり、ここは相手関係的にも負けられない一戦になります。
対して上り馬ラッピングカラーズやここまで重賞戦線で好走を続けるグットフォーチュンも参戦。
ヴィーナススプリント2024 予想 過去傾向
※距離延長のため傾向記載なし。
ヴィーナススプリント2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① ビューチフルドリーマーC
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 1 | 盛岡 | ビューチフルドリーマーC | M3 | ダート | 2000 | 曇 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑪ | ミニアチュール | 牝 | 4 | 55 | 佐々木志音 | 2.06.1 | 38.5 | 3 | |
9 | ❻ | ⑦ | ハーイ | 牝 | 7 | 55 | 関本淳 | 2.11.7 | 5.6 | 41.7 | 12 |
11 | ❺ | ⑤ | オンザブロッサム | 牝 | 4 | 55 | 高松亮 | 2.12.9 | 6.9 | 42.9 | 8 |
岩手の女帝ミニアチュールが3番手から進め、ラブラブパイロの郷愁をわずかに振り切って連勝を決めた。
今年春の不調ぶりは何だったのかと思わせるほどの堂々たる走りっぷりで、夏からは快調。東北ダービー馬の意地を見せた格好である。
好位追走からの横綱相撲の強さは昨年より磨きがかかっており、最早岩手牝馬の中距離路線ならトップクラスとみていいだろう。
ハーイは移籍初戦から2000mで分が悪く、短縮で見直せる。
参考レース② OROターフスプリント
※赤文字は該当レース優勝馬で当レース出走無し
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 18 | 盛岡 | OROターフスプリント | M3 | ダート | 1000 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❶ | ① | マッドシェリー | 牝 | 6 | 55 | 神尾香澄 | 0.58.7 | 35.7 | 3 | |
2 | ❹ | ⑥ | グットフォーチュン | 牝 | 5 | 55 | 山本政聡 | 0.58.8 | 0.1 | 35.7 | 1 |
4 | ❹ | ⑤ | トーセンキャロル | 牝 | 5 | 55 | 高橋悠里 | 0.59.0 | 0.3 | 35.3 | 8 |
5 | ❻ | ⑨ | ジュランビル | 牝 | 8 | 55 | 西啓太 | 0.59.0 | 0.3 | 35.1 | 7 |
8 | ❺ | ⑦ | ケープライト | 牝 | 4 | 55 | 高松亮 | 0.59.8 | 1.2 | 35.4 | 12 |
マッドシェリーが逃げて連覇を決め、同馬をマークし続けたグットフォーチュンは最後まで交わせずに2着。抜け出すと強いが競り合いに若干弱い印象が強い
トーセンキャロルは惜しい4着で、5着に敗れたジュランビルは全盛期の実力には陰りか。
参考レース③ 白露特別
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 17 | 水沢 | 白露特別 | A | ダート | 1600 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❺ | ⑤ | ルチルクォーツ | 牝 | 6 | 54 | 陶文峰 | 1.42.0 | 38.2 | 3 | |
7 | ❸ | ③ | オンザブロッサム | 牝 | 4 | 54 | 高松亮 | 1.46.0 | 4 | 42.6 | 5 |
中団から進めたルチツクォーツがここもしっかり差し切り勝ちを決めた。
やはり水沢の舞台はあっているようで、スピードに乗ってさえしまえば差し切る。流石はレコードホルダーという走りだった。
参考レース④ うまレター賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 14 | 盛岡 | うまレター賞 | B1 | ダート | 1200 | 曇 | 重 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❷ | ② | アサンテギア | 牝 | 6 | 54 | 佐々木志音 | 1.12.7 | 35.6 | 1 |
後方からレースを進めたアサンテギア。勝負所でやや置かれていたものの、最後は大外から一気に突き抜け耐え差し切る豪快なパフォーマンス。
ただ、行き脚がつきづらくエンジンの起動にも時間がかかるため水沢では厳しいか。
参考レース⑤ C1
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 17 | 水沢 | C1 | C1 | ダート | 1400 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❸ | ③ | ラッピングカラーズ | 牝 | 5 | 53 | 佐々木志音 | 1.29.4 | 39.6 | 5 |
好位から盤石、押し切り勝ちを決めたラッピングカラーズ。
前走の盛岡は坂が影響したのかいまいち伸びきれていなかったが、水沢に代わったここで好走。本質的にはこっちの方が向いているタイプだろう。
中央時代の実力的にももう少し上のクラスでやれてもいいような気がするが。
ヴィーナススプリント2024予想の最終見解
すっかり北の地は夕方以降冷えるようになってきました。いよいよ本格的な秋の到来、そして冬の息吹が感じられるようになってきた今日この頃、体調の変化には気を付けたいものです。(私はしっかり風邪ひきました)風邪をひくと競馬の予想にも影響が出ます。馬も人も万全な状態でレースを迎えたいものです。
さてここは◎⑤ミニアチュール。岩手の強い牝馬の象徴となっており、2000mの前走も全く動じず南関東、北海道勢を封じ込めたのは天晴。多彩な距離に対応できるようになったのは大きな強みです。迷わず◎を打ちます。
〇ですが、ここは人気がないと思われる⑥ハーイに。笠松ではA級の短距離で活躍。転入初戦がいきなり2000mの重賞では分が悪く、距離を縮めてきた前走はしっかり4着に入線しました。ですがまだ長い。加えて平坦な水沢であれば本来の実力が発揮できると見ました。
▲には水沢レコードホルダー⑩ルチツクォーツを。以下、印の2頭。
〇 ⑥ ハーイ
▲ ⑩ ルチツクォーツ
△ ⑪ ラッピングカラーズ
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