全国交流の芝重賞として毎年施行されているオパールC。
今年は残念ながら走路悪化のためダート開催へと変更されてしまいましたが、それでも南関東などから3歳馬が参戦しています。
オパールカップ2024の基本情報
開催日時 | 2024年7月30日(火) |
グレード | 重賞 |
開催競馬場 | 盛岡競馬場 12R |
コース | ダート1,600m |
コース解説
盛岡の1600mダート戦となると、マイルチャンピオンシップ南部杯と同コースです。
東京競馬場と同様、ワンターンでのマイル戦。地方の中で最もスピード能力が求められるマイルコースであると同時に、スタミナも求められる真の実力が必要なコースとなってきます。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 前走 | 当該距離 | 当該距離+競馬場 | 寸評 | 短評 |
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▲ | 1 | 1 | ラブショック | 牝3 | 54 | 山本聡哉 | 岩手 | 菅原勲 | 盛岡 3歳B2D1400 2着 | 初出走 | 初出走 | 善戦続け | 中央からの転厩後は善戦を続けており好評価できる。盛岡実績もあり。 |
2 | 2 | ルーラーオブダート | 牡3 | 56 | 張田昴 | 大井 | 藤田輝信 | 大井 3歳一 二D1600 2着 | 0-1-1-1 | 初出走 | もう一声 | ムットクルフェに0.1差はあるが勝ち切るイメージはなく。抑えるなら連下か。 | |
3 | 3 | ルボートン | 牝3 | 54 | 関本玲花 | 岩手 | 関本浩司 | 盛岡 オニキス賞T1700 2着 | 初出走 | 初出走 | 甘さ目立 | 前々走でノイバラに粘られたレースがどうも評価しづらい。まだ成長が欲しいか。 | |
☆ | 4 | 4 | ベルベストランナー | 牡3 | 56 | 高橋悠里 | 岩手 | 千葉幸喜 | 小倉 未勝利T2600 13着 | 初出走 | 初出走 | 環境変化 | 中央から移籍初戦。ダ1800で好走はあるだけに軽視は禁物か。 |
5 | 5 | ポッペンベリー | 牝3 | 54 | 小林凌 | 岩手 | 飯田弘道 | 盛岡3歳B1D1600 6着 | 0-0-0-2 | 0-0-0-2 | 厳しいか | B級で全く通用せず、園田でも大きな差でここでは厳しい。 | |
△ | 6 | 6 | ティーエスフェアリ | 牝3 | 54 | 鈴木祐 | 岩手 | 櫻田康二 | 盛岡 アメジスト賞T1700 9着 | 0-1-1-0 | 0-0-1-0 | 砂戻って | 水沢、盛岡での好走は評価対象。芝から砂への戻りはむしろプラスか。 |
6 | 7 | ストロングブラック | 牡3 | 56 | 山本政聡 | 岩手 | 斉藤雄一 | 盛岡 やまびこ賞D1800 7着 | 0-0-2-1 | 0-0-1-0 | 近走不振 | ここ2戦の盛岡では全くいいところがない。水沢で狙う馬か。 | |
〇 | 7 | 8 | マイベネラブル | 牡3 | 56 | 澤田龍哉 | 船橋 | 川島正一 | 船橋 麻綿原特別D1500 1着 | 初出走 | 初出走 | 強心臓有 | 南関東で3連勝しここへ。前走ぶつけられながらも押し切った強さは大いに評価したい。 |
7 | 9 | パラダイスリズム | 牝3 | 54 | 岩本怜 | 岩手 | 橘友和 | 盛岡 サファイア賞T2400 1着 | 初出走 | 初出走 | 適正疑問 | 芝2400への超延長で勝った前走。砂のマイルはむしろマイナスでは? | |
◎ | 8 | 10 | コンバットスプーン | 牝3 | 54 | 阿部英俊 | 岩手 | 三ノ宮通 | 盛岡 ハヤテスプリントD1200 6着 | 0-1-0-1 | 0-1-0-0 | 好発必勝 | 盛岡マイルはレッドオパールの、ウイナーCはミヤギシリウスの2着。実力は確か。 |
8 | 11 | プリズムスペクトル | 牝3 | 54 | 陶文峰 | 岩手 | 千葉幸喜 | 盛岡 サファイア賞T2400 3着 | 初出走 | 初出走 | 評価二分 | 盛岡で好走はしているもののサファイア賞の好走をどうとるか。1600m合うのかの不安も… |
南関東から2頭を迎え、11頭でのゲートイン。
岩手からもコンバットスプーンが大将格として参戦し、中央移籍後善戦を繰り返すラブショックやルボートンもここへ。
ダートと変わったからこそ狙える馬も増えて来そうです。
オパールCの傾向
※ダート戦に変更となったため記載なし
前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① 6/2 ウイナーC
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
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2 | ❷ | ② | コンバットスプーン | 牝3 | 54 | 山本政聡 | 1.27.4 | 0 | 38.7 | 4 |
好スタートから逃げていつも通りのマイペースで進めたコンバットスプーン。しっかりと粘り通し2着好走。最後こそミヤギシリウスに差し切られたものの、後方から追い上げてきたバウンスライトに抜かせなかった。
イーハトーブマイルでも好走しており、このあたりの条件で同世代だと実力は上位。
参考レース② 6/18 3歳C1一組 水沢D1400 曇:良
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
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1 | ❶ | ① | ラブショック | 牝3 | 54 | 山本聡哉 | 1.29.1 | – | 38.5 | 2 |
6 | ❺ | ⑤ | ルボートン | 牝3 | 52 | 関本玲花 | 1.31.4 | 40.3 | 4 |
終始促されながた中団で進めていたラブショックが、直線で再加速したノイバラにしぶとく迫り最後は捉え切って勝利。移籍後はこれで6戦連続馬券圏内を決めた。
重賞背も有力どころに推されていたバウンスライトに過去0.1秒差まで迫っているだけに、この先も軽視は禁物。
参考レース③ 6/28 3歳一 二三
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
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2 | ❽ | ⑭ | ルーラーオブダート | 牡3 | 56 | 藤田凌 | 1.44.9 | 0.3 | 41.2 | 2 |
好位からしっかり伸びるといういつも通りの走りは見せてくれていたものの、最内から逃げたリヴイットアップに差し返され2着。勝ちパターンから突き放されたというのでやや評価は下がる印象か。どこかつかみきれない印象もありまだ馬自身に甘さが強い。
参考レース④ 6/30 麻綿原特別
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
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1 | ❽ | ⑧ | マイベネラブル | 牡3 | 57 | 澤田龍哉 | 1.37.7 | – | 39.7 | 1 |
外枠からスムーズに進め、直線で外から好位に進めて勝ち切ったマイベネラブル。
競り合った際、内のクラジャンクと何度も接触しながら伸びきったというのは大いに評価できる。かなりの強心臓の持ち主だろう。
門別時代はトラジロウともいい勝負をしているところは注視すべきか。
参考レース④ 7/1 3歳C1
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
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2 | ❶ | ① | ルボートン | 牝3 | 52 | 関本玲花 | 1.27.7 | 0.1 | 37.8 | 5 |
先団と後方勢ではっきり馬群が分かれたレース。
ルボートンは最内から良く伸びたものの、外から楽に進出したノイバラには迫り切れず着差以上の強さを見せられた格好。
末の長い伸びを使えてはいるが、上のクラスで通用するにはもう一つ成長が必要になってくるだろう。
最終見解
ダートに変わったこのレース、◎はここまで好成績を上げてきた⑩コンバットスプーン。
同じ舞台のイーハトーブマイルでも好走しており、近走は距離不適と捉えれば実績はこのメンバー内では上位でしょう。負かしたバウンスライトはやまびこ賞でも好走しており、重賞級の実力を持っていることは確か。
対抗には船橋から参戦している⑧マイベネラブルを。ぶつかり合いながら勝ち切った前走を評価したいです。元々2歳時はJBC2歳優駿にも出走しており、この舞台でも十分にやれると見ます。中央転入後善戦の多い①ラブショック、ラティサワー相手に食い下がった実績のある⑥ティーエスフェアリ、転入初戦の④ベルベストランナーまで印です。
〇 ⑧ マイベネラブル
▲ ① ラブショック
△ ⑥ ティーエスフェアリ
☆ ④ ベルベストランナー