本記事では楠賞を徹底分析して予想しています。
過去10年のデータ分析、参考レース考察をしているのでぜひ最後までご覧ください。
楠賞2024の基本情報
開催日時 | 2024年11月7日(木)園田11R 発走 16:15 |
---|---|
グレード | 3歳以上 全国交流競走 |
開催競馬場 | 園田競馬場 |
コース | ダート1400m |
アラブの全国交流競走として開催されていた「楠賞全日本アラブ優駿」が前身の競走です。
2018年に距離を1400mとして復活すると、2020年には1着賞金が2000万円に増額しビッグレースに。
過去の勝ち馬にはロードバクシン、チャンストウライ、リンゾウチャネルにイグナイターなど錚々たるメンバーが名を連ねています。
楠賞のコース解説(園田1400m)
スタンド奥のポケットからスタートし、コースを一周する当競走。
園田の砂は深く、発馬がほかの競馬場と比べてもかなりカギになってきます。
地方最短の直線も相まって後方勢にはほぼ出番がありません。道中上がっていける脚があるかどうかも大きな着目点になってきます。
楠賞の出走表
※出馬表を横にスクロールすると寸評、短評が出てきます。
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ファッシネイトパイ | 牡 | 3 | 56 | 小牧太 | 西脇 | 高馬元紘 | 相手強い | 園田オータムトロフィーは3着に来たものの中央は未勝利。かなりハイレベルとなるここでは。 | |
▲ | 2 | 2 | ストリーム | 牡 | 3 | 56 | 吉原寛人 | 北海道 | 田中淳司 | 電光石火 | 北海道代表のスプリンター。兵庫JGPは4着で実力十分。このメンバー相手にも。 |
3 | 3 | ダイジョバナイ | 牡 | 3 | 56 | 大山真吾 | 園田 | 飯田良弘 | 地元意地 | クラウドノイズとのハナ争いが焦点。ハナを切りたいところ。 | |
☆ | 4 | 4 | フークピグマリオン | 騙 | 3 | 56 | 今井貴大 | 愛知 | 宇都英樹 | 一騎当千 | 史上初の東海名古屋3冠馬の名は汚せない。気抜き癖が引っかかるが能力は相当なのは証明済み。 |
5 | 5 | クラウドノイズ | 牡 | 3 | 56 | 大山龍太郎 | 西脇 | 坂本和也 | 雲外蒼天 | 1400なら連争いも。菊水賞の走りができれば重賞戦線の悔しさは晴らせるはず。 | |
△ | 5 | 6 | ギガース | 牡 | 3 | 56 | 森泰斗 | 船橋 | 佐藤裕太 | 点滴穿石 | 地道に好走を重ねてたどり着いたこの舞台。ネクストスター東日本馬としても凡走は許されない。 |
6 | 7 | キクノルメイユール | 牡 | 3 | 56 | 廣瀬航 | 園田 | 田中範雄 | どこまで | 6戦5勝は立派だがレベルは跳ね上がる。①と比較するならまだ早いが… | |
〇 | 6 | 8 | プリフロオールイン | 牡 | 3 | 56 | 宮川実 | 高知 | 打越勇児 | 乾坤一擲 | 高知3冠馬が次に目指すは西日本の統一か。ここも勝って世代統一へAll in. |
◎ | 7 | 9 | フジユージーン | 牡 | 3 | 56 | 村上忍 | 岩手 | 瀬戸幸一 | 捲土重来 | 不来方賞4着、JDC10着。雪辱のためにまずはここを獲る。村上忍は一世一代の大仕事を。 |
7 | 10 | プリムロゼ | 牝 | 3 | 54 | 杉浦健太 | 園田 | 雑賀伸一 | 桜花爛漫 | 兵庫優駿11着から立て直した。地元代表としての意地を見せたい。 | |
8 | 11 | ミスターダーリン | 牡 | 3 | 56 | 鴨宮祥行 | 西脇 | 柏原誠路 | 名手配し | 近走は不振も自分の競馬ができていない印象。当年のダービージョッキーを背に復活あるか。 | |
8 | 12 | ピコイチ | 牡 | 3 | 56 | 吉村智洋 | 西脇 | 長倉功 | 様子見か | 西脇移籍2戦目でいきなりの大舞台。外枠とはいえここは… |
出馬表を見るだけで眩暈がしそうなほど豪華メンバーです。
ここにリケアサブルやマルカイグアスもいればさらにとんでもないことになっていましたが、それでも近年有数の超豪華メンバーでしょう。
予想は放棄して好きな馬を買って楽しむのもありかもしれません。
楠賞の過去6年の人気別データ傾向
※2018~2024年のデータ使用。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2-3-0-1 | 33% | 83% | 83% |
2 | 3-1-0-2 | 50% | 66% | 66% |
3 | 1-1-1-3 | 16% | 33% | 50% |
4 | 0-1-1-4 | 0% | 16% | 33% |
5 | 0-0-3-3 | 0% | 0% | 50% |
6人気以下 | 0-0-1-41 | 0% | 0% | 2% |
上位5番人気までの人気で決着していますが、勝利は1~3番人気のみ。
人気馬が順当に好走するためそこまで荒れるレースではありません。
楠賞の過去5年の配当傾向
ワイドは上から1-2 1-3 2-3 の入線順
2019年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❽ | ⑪ | 1 | 100 | 100 | 200 | 340 | 190 | 380 | 880 | 1,730 |
2着 | ❻ | ⑧ | 2 | 140 | 280 | ||||||
3着 | ❺ | ⑥ | 5 | 210 | 760 | ||||||
2020年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❸ | ③ | 1 | 200 | 120 | 710 | 800 | 320 | 1,000 | 3,310 | 9,330 |
2着 | ❼ | ⑨ | 4 | 180 | 670 | ||||||
3着 | ❶ | ① | 5 | 290 | 1,200 | ||||||
2021年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❸ | ③ | 2 | 290 | 130 | 1,750 | 1,190 | 350 | 2,740 | 4,010 | 17,420 |
2着 | ❻ | ⑥ | 3 | 160 | 500 | ||||||
3着 | ❽ | ⑧ | 5 | 310 | 1,150 | ||||||
2022年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❺ | ⑥ | 2 | 320 | 130 | 410 | 550 | 200 | 1,150 | 800 | 3,500 |
2着 | ❹ | ④ | 1 | 120 | 290 | ||||||
3着 | ❷ | ② | 3 | 150 | 390 | ||||||
2023年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❺ | ⑥ | 3 | 700 | 170 | 420 | 520 | 340 | 1,610 | 8,990 | 40,600 |
2着 | ❽ | ⑪ | 1 | 110 | 3,840 | ||||||
3着 | ❶ | ① | 8 | 650 | 1,700 |
1番人気が飛んだ際は配当にそこそこ妙味が出ますが、それでも万馬券は3連単だけ。
特に今年は例年より確実にオッズが拮抗します。無理な穴狙いはしない方が賢明でしょう。
◎ 人気に厚く。
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地方競馬成績 | 45戦37勝8敗(トリガミ2回) |
---|---|
的中率 | 86% |
回収率 | 343% |
馬券代 | 450,000円 |
配当額 | 1,543,500円 |
収支 | 1,093,500円 |
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【うまれぼ!公式サイト】楠賞の過去6年の枠番別データ傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 0-1-2-3 | 0% | 16% | 50% |
2 | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16% |
3 | 2-0-0-4 | 33% | 33% | 33% |
4 | 0-1-0-5 | 0% | 16% | 16% |
5 | 2-0-2-7 | 18% | 18% | 36% |
6 | 0-2-0-9 | 0% | 18% | 18% |
7 | 1-1-0-9 | 9% | 18% | 18% |
8 | 1-1-1-9 | 8% | 16% | 25% |
6回開催の中でも3,5枠は好走。
ただ複勝率はどこかが特筆して悪いということはないため、連複系を買う場合はそこまで気にしない方が吉でしょう。
◎ 枠はそこまでとらわれる必要なし。
楠賞の過去6年の脚質別データ傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 4-2-0-5 | 36% | 54% | 54% |
先行 | 2-4-1-10 | 11% | 35% | 41% |
差し | 0-0-4-20 | 0% | 0% | 16% |
追込 | 0-0-1-15 | 0% | 0% | 63% |
短距離戦らしく前目につけた馬たちの好走率がかなり高いです。
条件戦だとまくりが決まり切るイメージもありますが、重賞では一蹴されることもしばしば。
基本的には前狙いでいいでしょう。
◎ 前目につける馬たちを主軸に。
楠賞の過去6年の所属別データ傾向
所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
北海道 | 2-2-0-0 | 50% | 100% | 100% |
愛知 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
園田 | 2-0-2-18 | 9% | 9% | 18% |
高知 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
西脇 | 0-1-2-15 | 0% | 5% | 16% |
船橋 | 1-1-0-4 | 16% | 33% | 33% |
園田2勝、北海道2勝、船橋1勝という結果に。
道営勢は確実に活躍できる馬を連れてくるため注意が必要ですが、北日本の馬は長距離輸送に耐えられるかどうかも焦点。
遠征苦手な馬が来ている場合は注意しましょう。
◎ 長距離遠征を含む馬は輸送苦手化の見極めが大事。
楠賞の前哨戦回顧・考察
参考レース① 秋の鞍(SP1)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 19 | 名古屋 | 秋の鞍 | SP1 | ダート | 1500 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑪ | フークピグマリオン | 騙 | 3 | 56 | 今井貴大 | 1.33.6 | 38.6 | 3 |
全国の強豪相手にどこまでフークピグマリオンがやれるかというところが焦点。先頭に立つと気を抜く癖も不安視されて東海3冠馬ながら3番人気だったが、そんな不安は勝利という最高の結果で払拭した。
3番手から進め、4角手前で進出を開始すると一気に先頭との差を縮めて競り合いへ。
一瞬ヨレるいつも通りの競馬を見せながら、内で粘るマスターオブライフと間から迫ってきたキャッシュブリッツを置き去りにして快勝。
史上初の東海名古屋3冠を達成して東海地区最強を証明するとともに、全国相手でも通用する力を見せた。
参考レース② 黒潮菊花賞(重賞)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 4 | 高知 | 黒潮菊花賞 | 重賞 | ダート | 1900 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑫ | プリフロオールイン | 牡 | 3 | 56 | 今井貴大 | 1.33.6 | 38.6 | 3 |
2年連続の高知3冠なるかに注目が集まっていた中、プリフロオールインがいつも通り完璧な逃走劇を演じて難なく史上5頭目の高知3冠を達成。
1周目のスタンド前で息を入れて後続をぎりぎりまで引き付け、競り合いに持ち込もうとしてきたマジックセブンを4コーナーで引き離して圧勝を飾った。
勝ちに来たライバルを返り討ちにして圧勝するその姿は脱帽するしかなかった。短距離のスピード合戦より中距離の方が向いていそうな感はあるが、レースセンスに任せて押し切る可能性も。
参考レース③ 東北優駿(M1)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 16 | 水沢 | 東北優駿 | M1 | ダート | 2000 | 雨 | 良 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑨ | フジユージーン | 牡 | 3 | 56 | 村上忍 | 2.08.2 | 37.5 | 1 |
逃げて圧勝のフジユージーン。最早調教であった。
前半こそコンバットスプーンを行かせていたものの、2周目の向こう正面に入ろうかというところで馬の方から前に行きたがり、村上忍騎手が抑えるのにもかまわず先頭に立ってしまうと後は千切るだけ。
必死に追いすがるサクラトップキッドを相手にせず淡々と自身の競馬を仕切って完勝。全く追われずにぶっちぎりなのだから実力は数枚抜けていた。
ただ、JDCは最後いっぱい。Hペースに追走できたことをよしとするか、実力不足と取るか。不来方賞は4着だっただけに心配はないと思うが…
参考レース④ 園田オータムトロフィー(重賞)
赤文字は該当レース優勝馬で今回出走なし
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 10 | 園田 | 園田オータムトロフィー | 重賞 | ダート | 1700 | 晴 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❺ | ⑤ | マルカイグアス | 牡 | 3 | 56 | 鴨宮祥行 | 1.53.4 | 38.6 | 1 | |
2 | ❹ | ④ | プリムロゼ | 牝 | 3 | 54 | 杉浦健太 | 1.54.0 | 0.6 | 39.3 | 7 |
3 | ❶ | ① | ファッシネイトバイ | 牡 | 3 | 56 | 赤岡修次 | 1.54.1 | 0.7 | 39.1 | 5 |
5 | ❽ | ⑪ | クラウドノイズ | 牡 | 3 | 56 | 大山龍太郎 | 1.54.9 | 1.5 | 40.5 | 4 |
菊水賞馬オーシンロクゼロVS兵庫優駿馬マルカイグアスの再度の対決に注目が集まったレース。
そんな中でもクラウドノイズは好スタートを決めてハナを奪ったのだから相当なゲート上手だ。
レースが動いたのは向こう正面。兵庫優駿の再現を狙うかの如く捲ったマルカイグアスが一気にハナを取るとそのまま後続勢の追走を振り切っての快勝を見せた。
クラウドノイズは早めに競りかけられると脆くなってきている。マイペースで最終コーナーを迎えられるか。プリムロゼは先行して粘り切っているのだから実力はある。ファッシネイトパイは展開も向いた。
参考レース⑤ ウポポイオータムスプリント(H3)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 12 | 門別 | ウポポイオータムスプリント | H3 | ダート | 1200 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑩ | ストリーム | 牡 | 3 | 55 | 岩橋勇二 | 1.13.5 | 38.5 | 4 |
オスカーブレインがいつも通り飛ばしたが、それにぴったりくっついていったストリームが単独で2番手。直線でオスカーブレインを交わして先頭に立つとそのまま後続を振り切った。
一瞬スティールペガサスとドリームビリーバーが交わすかと思われたもののそこから二枚腰で封じ、逆に突き放しているのだから実力勝ち。道営スプリントではなくこちらを狙ってきたのだから、相当な自信があると見てもいいだろう。
楠賞2024予想の最終見解
◎ ⑨ フジユージーン
〇 ⑧ プリフロオールイン
▲ ② ストリーム
△ ⑥ ギガース
☆ ④ フークピグマリオン
今年ダート改革を迎えた3歳ダート路線。その初年度から中央、地方問わず実力馬が多数出現しており、とんでもないハイレベルな世代になっています。
東京ダービー馬のラムジェットに追いすがったアンモシエラが先日のJBCLを制覇したかと思えば、そのラムジェットを破ったサンライズジパングは古馬相手にみやこSを完勝。通常であればこれだけでもこの世代は強いとなるはずです。ところが彼らが束になっても叶わなかったフォーエバーヤングがアメリカ競馬の最高峰であるBCクラシックで3着となるのですから、この世代は相当異常な強さを誇っています。この後に控えるチャンピオンズCはおろか、東京大賞典でも注意しなければいけません。
地方も地方で北海道はブラックバトラーにパッションクライの2頭が各地で奮闘したかと思えば、ヴィヴィアンエイトが北海道SCで4着と大健闘。岩手のフジユージーンは言わずもがなで彼に挑み続けたサクラトップキッドの成長も見えました。
南関東はサントノーレの京浜盃制覇やまだ未知の強さを持つダテノショウグンに、短距離戦線で主役を張ったギガース。西日本では史上初の東海名古屋3冠を成し遂げたフークピグマリオンに高知3冠のプリフロオールインと同厩のシンメデージー、園田で覚醒したマルカイグアスに佐賀でもウルトラノホシが圧巻の2冠。ここまで有力馬が乱立する世代もなかなかいないのではないでしょうか。ダービーグランプリが廃止されなかったら…と切に思います。
そんな願いをかなえるかの如く、この楠賞に実力馬がこぞって参戦してきました。こうなると予想するのは大変です。兵庫2冠のマルカイグアスこそいませんが、各地の主力馬、それも今年の地方競馬を盛り上げたと言える3歳の主役が多数いるのですから。最早何強というレベルでもないため、波乱も期待しません。印は以下の通り。
やはり⑨フジユージーンに期待。JRA勢に揉まれた経験は必ず生きてくるはずです。岩手の3歳世代も弱かったわけではなく、この馬が抜けていた印象。1400という距離に不安はありますがここで復活の狼煙を挙げてくれるはずです。
⑧プリフロオールインを対抗で。黒潮菊花賞の強さは本物でした。マジックセブンやサノノスピードもしっかり勝ちに来ていながら、4コーナー直前までほぼ追わずに1頭だけ抜け出してぶっちぎり。1400mも対応できているため、高知3冠の名に恥じぬ走りをしてくれるはずです。
妙味があるとしたら②ストリーム。昨年の兵庫ジュニアグランプリではJRA勢相手に4着。相性のいい北海道所属で長距離遠征も問題はないことを証明済。配当妙味を狙うならこの馬から行くのもありです。④フークピグマリオンは気抜き癖が引っかかるためここまで評価を落とします。
とりあえず私は大好きなフジユージーンの単勝を握りしめて応援したいと思います。