2014年から新設された牝馬限定の2歳重賞。昨年より施行条件を変更し1200mに。
過去、1000m時代にはここからエーデルワイス賞を制したアークヴィグラスがいます。
フルールC2024の基本情報
開催日時 | 2024年8月21日(水) |
グレード | H3 |
開催競馬場 | 門別競馬場 12R 20:40 |
コース | ダート1,200m |
コース解説
2コーナー奥ポケットからスタートし、コーナーはワンターンのつくり。
JRAの競馬場で言えば、福島のダート1150mがやや近いイメージでしょうか。
当然先行争いは激化。ペースが速くなれば外差しのきく競馬場だけに差し馬の台頭も全く珍しくありません。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 前走 | 当該距離 | 当該距離+競馬場 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
△ | 1 | 1 | ファーマムーン | 牝2 | 55 | 黒澤愛斗 | 北海道 | 村上正和 | 門別 JRA認定競走ウィナーズチャレンジ(OP)D1700 6着 | 初出走 | 初出走 | 短縮狙う | 前走は1700mで途中後退。距離が長かった感も否めず一気の距離短縮のここで再度狙うか。 |
〇 | 2 | 2 | スノーキャンドル | 牝2 | 55 | 服部茂史 | 北海道 | 田中淳司 | 門別 JRA認定競走アタックチャレンジD1100 1着 | 初出走 | 初出走 | 優秀時計 | 1100mの走破時計は水準タイム。二枚腰も見せており再現も狙える。 |
3 | 3 | トレヴェナ | 牝2 | 55 | 阿部龍 | 北海道 | 角川秀樹 | 門別 強心臓キクチで特別(OP)D1200 3着 | 1-1-1-0 | 1-1-1-0 | 時期尚早 | 前走3着だが勝ち馬はサッポロクラシックCで凡走。メンバーレベルも疑問符。 | |
4 | 4 | エミネンスローズ | 牝2 | 55 | 宮内勇樹 | 北海道 | 斎藤正弘 | JRA認定競走フレッシュチャレンジD1100 1着 | 初出走 | 初出走 | 前走余裕 | エンジン点火後後続を突き放し続けた強さ。仕上がり良好。 | |
◎ | 5 | 5 | ジャイヴトーク | 牝2 | 55 | 落合玄太 | 北海道 | 田中淳司 | 門別 リリーカップ(H3)D1000 2着 | 初出走 | 初出走 | 本命候補 | リオンダリーナに前走唯一迫った強さ。末脚もメンバー中トップクラスで実力上位。 |
6 | 6 | ボディコンシャス | 牝2 | 55 | 小野楓馬 | 北海道 | 小野望 | 門別 リリーカップ(H3)D1000 3着 | 0-0-0-1 | 0-0-0-1 | 渋太さ有 | 粘り強さはあるもののそこまで実力は抜けていない。ここではどうか。 | |
7 | 7 | ヴィルミーキスミー | 牝2 | 55 | 石川倭 | 北海道 | 柳澤好美 | JRA認定競走アタックチャレンジD1000 1着 | 0-0-0-1 | 0-0-0-1 | 距離どう | 1000mでは好走するが1200では凡走。ここでは真価が問われる。 | |
7 | 8 | レディーティアラ | 牝2 | 55 | 宮崎光行 | 北海道 | 田中淳司 | JRA認定競走ターフチャレンジ(OP)D1200 3着 | 0-1-1-0 | 0-1-1-0 | 脚質幅有 | 後方から追い込んできた前走。ジュゲムーン相手に好走しているなら連下も。 | |
▲ | 8 | 9 | ゼロアワー | 牝2 | 55 | 𠮷原寛人 | 北海道 | 佐々木国明 | 門別 リリーカップ(H3)D1000 5着 | 0-0-1-0 | 0-0-1-0 | 延長見直 | 1200で3着。リリーCは案外だったが再度1200に戻るここなら。 |
8 | 10 | スティールブライト | 牝2 | 55 | 桑村真明 | 北海道 | 角川秀樹 | 門別 リリーカップ(H3)D1000 4着 | 0-0-0-1 | 0-0-0-1 | ここでは | 着順は上げたものの1200凡走は気にかかる。外枠好走があるだけにそこの評価をどうとるか。 |
リリーCからの転戦はもちろん、初勝利を挙げ将来を見据える馬が出走してきています。
フルールC2024予想 レース傾向
※施工条件変更の為記載なし。
フルールC2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① リリーカップ(H3)
※赤文字は該当レース優勝馬で当レース出走なし
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❷ | ② | リオンダリーナ | 牝2 | 55 | 石川倭 | 1.00.5 | – | 37.2 | 1 |
2 | ❸ | ③ | ジャイヴトーク | 牝2 | 55 | 落合玄太 | 1.00.8 | 0.3 | 36.5 | 3 |
3 | ❼ | ⑦ | ボディコンシャス | 牝2 | 55 | 小野楓馬 | 1.02.0 | 1.5 | 38.5 | 4 |
4 | ❹ | ④ | スティールブライト | 牝2 | 55 | 桑村真明 | 1.02.3 | 1.8 | 38.4 | 5 |
5 | ❶ | ① | ゼロアワー | 牝2 | 55 | 𠮷原寛人 | 1.02.3 | 1.8 | 38.4 | 2 |
好スタートから逃げてペースを作ったリオンダリーナが前評判通り完勝。
迫ってきたジャイヴトークの末脚もなかなかのもので、3着以下を大きく引き離しての2頭のゴールイン。このメンバー中では現状2頭の実力が完全に抜けていた。
逆に言えば、3~5着馬の実力差はそれほどないということ。レース展開次第では着順が入れ替わるだろう。
参考レース② JRA認定競走アタックチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | ヴィルミーキスミー | 牝2 | 55 | 井上俊彦 | 1.02.4 | – | 37.8 | 8 |
600m37秒程。それほど速くないラップながら後方待機勢が流れ込むような展開で上り37秒の末脚で追い込み。1000mはこれで3戦2勝の3着1回。1200だと完敗もあり。1000mが現時点では適正か。
参考レース③ JRA認定競走アタックチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❽ | ⑧ | スノーキャンドル | 牝2 | 55 | 落合玄太 | 1.07.5 | – | 37.1 | 2 |
好スタートからヤマノファルコンを抑えて前に行くと、最後まで抜かせずに粘り通した。
栄冠賞で3着だったゼロアワーの1100mの走破タイムが1.07.2だったと考えれば、重賞着内級の実力はあるとみてもいい。
水準時計は達しており実力は十分か。
参考レース④ JRA認定競走フレッシュチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | エミネンスローズ | 牝2 | 55 | 桑村真明 | 1.08.4 | – | 38.5 | 3 |
先手を取って直線まで楽に行き、合図を送られるとエンジンが点火。
最後まで2番手のアナザーファミリアにつけていた2馬身の差を埋めさせずに逆に突き放す強さ。仕上がっている強さを見せつけた。
スピード能力には長けているか。
参考レース⑤ 栄冠賞(H2)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❽ | ⑩ | ベラジオゼロ | 牝2 | 55 | 岩橋勇二 | 1.14.6 | – | 38.5 | 1 |
3 | ❹ | ④ | ゼロアワー | 牝2 | 55 | 井上俊彦 | 1.14.9 | 0.3 | 36.8 | 3 |
5 | ❻ | ⑥ | ボディコンシャス | 牝2 | 55 | 小野楓馬 | 1.15.9 | 1 | 39.9 | 8 |
8 | ❸ | ③ | スティールブライト | 牝2 | 55 | 桑村真明 | 1.16.6 | 2 | 40 | 4 |
並んでからの瞬発も鋭かったベラジオゼロ。そのベラジオゼロに競ったウィルオレオールとゼロアワー。ウィルオレオールはクローバー賞で5着に入っており中央勢でも健闘。
となればゼロアワーも大いに期待していいだろう。雨が降らなければこの時の状態のまま走ることができそうではないだろうか。
参考レース⑥ JRA認定競走フレッシュチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | レディーティアラ | 牝2 | 55 | 岩橋勇二 | 1.08.7 | – | 38.5 | 1 |
番手先行のレディーティアラ。逃げたリコーミカを2番手でぴったりとマークしていくと直線に向いたところで交わし、しっかりと抜け出して完勝。
この後ジュゲムーン相手に連続好走。サッポロクラシックCで4着だった同馬に迫れているのなら重賞でも十分勝負になるだろう。
強い勝ち方での次走以降も好走を続けているなら十分に実力ありだろう。
参考レース⑦ JRA認定競走アタックチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❹ | ④ | トレヴェナ | 牝2 | 55 | 阿部龍 | 1.16.4 | – | 39.3 | 1 |
6 | ❻ | ⑥ | ヴィルミーキスミー | 牝2 | 55 | 桑村真明 | 1.17.6 | 1.2 | 40.4 | 6 |
2戦とも控えて結果を出せていなかったがここで1番人気に応える形。
次走もOP3着だったがメンバー的にはそこまで強くなかった印象。
まだ実力的には速いか。
フルールC2024予想の最終見解
JRAの北海道開催も終盤に差し掛かっており、門別の2歳重賞もこれで3つ目。
気が付けばJBCデイもあと2か月半に迫ってきており、2歳優駿に向けて重要な競争が続いてきます。2歳戦はいかにして実力を見抜けるかが大事です。難しいレースも多いですがしっかり攻略していきましょう。
フルールCは◎⑤ジャイヴトーク。前走、リオンダリーナの走りはかなりのものでしたが、彼女にあと少しのところまで迫った実力は大いに評価していいでしょう。栄冠賞で3着だったゼロアワーにも大きく先着していることに加え、上り3Fは36.5秒とかなりの末脚。
このメンバー相手なら実力も抜けているとみていいでしょう。
〇には同じ馬主の②スノーキャンドルを。前走で同型を抑えて先頭に行き切れた彼女が2枠に入ったのは絶好。時計も優秀なら再度の逃げ切りもあり得ます。
▲には巻き返しを期待して⑨ゼロアワー。穴候補に初勝利を短距離で挙げた①ファーマムーンを推します。
〇 ② スノーキャンドル
▲ ⑨ ゼロアワー
△ ① ファーマムーン
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