2020年に新設された岩手牝馬3冠競走の最終戦。
今年から過去4年の盛岡開催から水沢に舞台を移して行われます。
オータムティアラ2024の基本情報
開催日時 | 2024年9月22日(日) |
グレード | 重賞 3歳牝馬限定 岩手所属馬限定 |
開催競馬場 | 水沢競馬場 11R 18:55発走予定 |
コース | ダート1,900m |
コース解説
バックストレッチの中ほどからスタートしてコースを1周半します。
水沢のコース全般に言えることですが、ほぼ起伏がないコースのため盛岡に比べてスピード勝負になることが多いです。
そのため、盛岡ではさっぱりでも水沢になると激走するという馬も往々にして見られます。
平坦なコースで好走している馬には注意です。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ロイエ | 牝 | 3 | 54 | 関本淳 | 岩手 | 永田幸宏 | 厳しいか | 水沢での好走はあれど数段レベルの上がるここでは。 | |
▲ | 2 | 2 | リケアマロン | 牝 | 3 | 54 | 吉原寛人 | 岩手 | 菅原勲 | 雪辱誓う | 前走はコモリリーガルにうまく逃げられた。能力自体は通用。 |
3 | 3 | セイバイラック | 牝 | 3 | 54 | 坂口裕一 | 岩手 | 板垣吉則 | 展開次第 | 後方向きの展開にならないと出番がない。展開ひとつ。 | |
4 | 4 | メイザーキック | 牝 | 3 | 54 | 山本聡哉 | 岩手 | 千葉幸喜 | 続戦だが | 前走ドリームキャッチャーに0.2。これをどうとるか次第で取捨も変わる。 | |
☆ | 5 | 5 | ジェイエルシティ | 牝 | 3 | 54 | 渡辺竜也 | 岩手 | 佐々木由則 | 怖さ倍増 | 転入初戦でヤネに愛知の渡辺。不気味すぎて要注意。 |
5 | 6 | ノースビクトリー | 牝 | 3 | 54 | 高松亮 | 岩手 | 工藤裕孝 | 連下まで | この路線では一枚格が落ちる。厳しい。 | |
6 | 7 | ルボートン | 牝 | 3 | 54 | 関本玲花 | 岩手 | 関本浩司 | 苦戦覚悟 | 交流重賞の流れ経験がいい方に向いていれば。 | |
△ | 6 | 8 | コンバットスプーン | 牝 | 3 | 54 | 阿部英俊 | 岩手 | 三ノ宮通 | 先手祈願 | コモリリーガルとのハナ争いを制せるかどうか。ハナを叩かれると2走前の再現になる可能性が… |
7 | 9 | メリア | 牝 | 3 | 54 | 高橋悠里 | 岩手 | 伊藤和忍 | ここでは | 追走苦労で追い込めず。自条件で見直し。 | |
7 | 10 | マルーントリック | 牝 | 3 | 54 | 佐々木志音 | 岩手 | 佐藤祐司 | 重賞だと | 重賞では足りない馬。掲示板で御の字。 | |
〇 | 8 | 11 | コモリリーガル | 牝 | 3 | 54 | 村上忍 | 岩手 | 瀬戸幸一 | 連勝狙う | 前走は鮮やかにレースを操った。再現ができれば連勝も。 |
◎ | 8 | 12 | カウネウス | 牝 | 3 | 54 | 菅原辰徳 | 岩手 | 瀬戸幸一 | 不気味だ | 転入初戦あっさり勝利。中央時代の戦っている相手が強すぎるためここも楽勝まである。 |
ひまわり賞からの転戦が多い一方、中央未勝利を勝ちあがれなかった馬たちの参戦も多くみられています。
ベルベストランナーの例もあるため、たとえ中央で未勝利でもいきなり買ってしまう可能性はあります。混戦のためこのレースでの取捨には特に気をつけましょう。
オータムティアラ2024 予想 過去傾向
※今年から水沢開催代わりのためデータなし
オータムティアラ2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① ひまわり賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 11 | 盛岡 | ひまわり賞 | M3 | ダート | 1800 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❺ | ⑤ | コモリリーガル | 牝 | 3 | 54 | 村上忍 | 1.54.9 | 38 | 2 | |
2 | ❻ | ⑥ | コンバットスプーン | 牝 | 3 | 54 | 阿部英俊 | 1.55.7 | 0.8 | 38.6 | 5 |
3 | ❽ | ⑩ | リケアマロン | 牝 | 3 | 54 | 吉原寛人 | 1.55.8 | 0.9 | 38.6 | 1 |
4 | ❹ | ④ | ノースビクトリー | 牝 | 3 | 54 | 高松亮 | 1.56.4 | 1.6 | 38.8 | 7 |
5 | ❻ | ⑦ | ルボートン | 牝 | 3 | 54 | 小杉亮 | 1.57.3 | 2.5 | 39.4 | 10 |
6 | ❸ | ③ | メリア | 牝 | 3 | 54 | 高橋悠里 | 1.57.9 | 3 | 39.8 | 11 |
8 | ❼ | ⑨ | セイバイラック | 牝 | 3 | 54 | 坂口裕一 | 1.58.6 | 3.7 | 41.3 | 3 |
スタートから先行した3頭で1,2,3だったが。この成績の裏にはコモリリーガルの完璧なまでの逃げがある。
ラップタイムを落としに落としたかと思えば、セイバイラックが捲ってきた800m地点からギアを一気に上げて脚を使わせた。(ここまで刻んできた13秒台から11秒台への急激なギアチェンジ)
こんなラップタイムを刻まれてはついていくのがやっとで交わせるわけもない見事なレース。後方待機勢に出番はないばかりか、コモリリーガルの急成長ぶりに着目しないわけにいかなくなったレースだった。
参考レース② やまびこ賞
※赤文字は該当レース優勝馬で当レース出走なし
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 14 | 盛岡 | やまびこ賞 | M3 | ダート | 1800 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❻ | ⑥ | サクラトップキッド | 牡 | 3 | 56 | 高橋悠里 | 1.53.3 | 37.5 | 2 | |
3 | ❶ | ① | セイバイラック | 牝 | 3 | 54 | 坂口裕一 | 1.54.3 | 1 | 38 | 5 |
5 | ❽ | ⑩ | コモリリーガル | 牝 | 3 | 54 | 村上忍 | 1.55.0 | 1.7 | 39.5 | 3 |
9 | ❽ | ⑨ | マルーントリック | 牝 | 3 | 54 | 佐々木志音 | 1.57.1 | 3.8 | 40.2 | 10 |
ここが転入初戦だったコモリリーガルは2ラップ目で11秒台を刻むハイペース。これで逃げ切れるのなら上級クラスで今すぐ通用するレベルの逃げなのだが、このレースはサクラトップキッドが速めにつぶしにかかったことで逃げが壊滅し5着に沈んだ。
とはいえサクラトップキッド自身がかなりの実力馬(不来方賞でフジユージーン、ブラックバトラーに肉薄)のため、そこまで悲観する内容でもない。
セイバイラックはここではその速いペースに東北優駿同様後方待機がはまった格好。
マルーントリックは先団につけられにとそもそも厳しく、近走では見どころがない。
参考レース③ 3歳C1
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 26 | 盛岡 | 3歳C1一組 | C1 | ダート | 1400 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❶ | ① | カウネウス | 牝 | 3 | 54 | 菅原辰徳 | 1.27.3 | 38.9 | 2 |
スタート後少し離れて追走すると3角で進出し、ノーブルレジェンド、メタシアターらJRA転入勢らとの競り合いに。しかし直線で競り落とすとそのまま突き放して勝ち切った。
この馬、中央ではスティールブルー(現2勝クラス・フェアリーS4着)やロジリオン(現OPクラス・NHKマイルC3着)といった骨っぽいメンバー相手に好走しており、力は未勝利馬の中でも力は一枚抜けていると考えていいだろう。
近親にキラーアビリティもおり、血統的にももう少し活躍できていい。
オータムティアラ2024予想の最終見解
岩手牝馬たちの戦いもいよいよ終幕。思えば今年は牡馬のほうにばかり話題が引っ張られっ切りでしたが、牝馬世代たちも頑張ったのではないでしょうか。さすがに先輩ゴールデンヒーラーのような活躍馬はいませんが、コンバットスプーンなどの生え抜き勢、転入してきたリケアマロンなどが盛り上げてくれました。その終演舞台となるこのレース、水沢での開催は初となります。期待しましょう。
◎は迷いましたが⑫カウネウスで。転入初戦は拍子抜けするほどのあっさり勝ちでした。もともと中央時代に戦っている馬たちがかなり強く、現OPで活躍する馬もいるほどです。その相手に好走していた、となると岩手なら即通用しても全くおかしくありません。ここまで戦ってきた岩手の馬たち相手に勝ち切られると少し複雑ですが、逆らえません。
〇は⑪コモリリーガルを。前走の走りが秀逸。ラップタイムの魔術で後方勢に脚を使わせて自身はぶっちぎるというのは真の実力がないとできません。北海道発の実力馬が本格化してきたとみていいでしょう。
▲には金沢からの転入2戦目となる②リケアマロンを。生え抜き代表の⑧コンバットスプーンは△まで。
中央から転入初戦に加えて怖い渡辺竜也騎手を配してきた⑤ジェイエルシティまで印をまわします。
〇 ⑪ コモリリーガル
▲ ② リケアマロン
△ ⑧ コンバットスプーン
☆ ⑤ ジェイエルシティ
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