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ステイヤーズSの過去傾向と全頭診断で有力馬を予想

ステイヤーズステークス2024予想 塚越の重賞ウマPICK
ステイヤーズステークス2024予想

本記事ではステイヤーズSの過去データから、予想を組み立てていきます。

ステイヤーズステークスの過去の傾向やデータ、予想の参考にしたい方はぜひ最後までご覧ください。

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ステイヤーズSの概要

開催日時 2024年11月30日(土)15:45発走予定
グレード G2
開催競馬場 中山競馬場 12R
コース 芝3600m
性齢 3歳以上 オープン

古い話になりますが、ジャパンカップを除外になったナリタトップロードが出てきて3着に敗けた年が今でも印象に残っています。

このレースの格付けはG2ですけども、私の中では胡散臭いレースという位置づけで、距離の3600mはもちろん大変なんですけども、東京の3400mで行われているダイヤモンドSの方がハンデ戦のG3ではあっても、よほど“ステイヤー適正”を要求されると思うからです。

その証拠に、ダイヤモンドSで活躍した馬は天皇賞・春でもけっこうきていますけども、ステイヤーズS活躍した馬が天皇賞で好勝負になっていませんよね。

それは、3600mを走るとはいっても、コース形状から1800m×2なだけだからですし、当然ながら、強い馬はジャパンカップに使うわけですから、翌週のここが手薄になるのは当然というか、必然なわけです。

そんななか、「いやいや私なんぞは」とばかりに、ジャパンカップには目もくれず、京都大賞典を勝ちながら、ここに出走してくるシュヴァリエバローズにはすごく好感が持てます。

もちろん、格別定のレースなので、58キロでの出走となりますから、確実に勝てるとまでは言い切れないのですが、少なくとも馬券圏内は安泰と思えます。

やはり、プロだなぁと感じさせるこういう使い方。

競馬とは経済活動ですからロマンや綺麗事だけではないということを教えてくれている気がして、私はこういう馬、こういう陣営、大好きです。

ステイヤーズSの賞金

着順 賞金
1着 6200万円
2着 2500万円
3着 1600万円

こんなインチキ臭いレースでも、勝てば6200万円もらえるんですから、いわば二線級の救済レースだとも言えます。

ダイヤモンドSや青葉賞を勝つほうがよほど難しくて、ダメージも大きいと思うのは私だけでしょうか?

ステイヤーズSの会場・コース解説

舞台は、中山・芝3600mで行われます。年に1度、暮れのステイヤーズSのみに使用されるコースで、スタート地点は1800mと2000mの中間あたり。

最初のコーナーまでの距離はおよそ340mで内回りコースを2周します。

JRAの芝コース最長距離で、基本的にはゆったりとしたペースで流れます。

コーナーを8回も通過するため器用さも問われ、残り1000mからのジョッキーの駆け引きが大きな見どころ。

中山コース全般に言えることだが、やはり先行馬が有利で、当然ながら豊富なスタミナが必要とされますが、本当の意味でのステイヤー適性は問われません。

私の表現で言うところの、”インチキ臭い”レース、コースです。

ステイヤーズSの出走馬

ここまでのことを念頭に置いた上で、今年は登録馬が15頭ですので、出ようと思えば全馬が出走可能です。

アイアンバローズ

30戦5勝の7歳牡馬。

昨年の勝ち馬で、2馬身半の差をつけて負かした馬はなんとテーオーロイヤル。

このレースの出身馬ながら、天皇賞まで勝ったのはテーオーロイヤルが初めてではないですかね(=その後ダイヤモンドSを勝ってはいますが)。

そういう意味では、このアイアンバローズ、天皇賞の舞台で同じような活躍は厳しいかもしれませんが、この舞台の申し子とさえ呼んで良いかもしれません。

《今年も要注目で十分に単勝買えます》

ウェルカムニュース

19戦5勝の5歳牡馬。

ダートを使っている馬なので、本当に出てくるかは未知数。

もちろん、使ってくる場合は、”改めて芝を試すには都合の良いレース”という意味合い。

ダートでも大きな着順が目立っており、買い材料がありません。

ヱヒト

31戦6勝の7歳牡馬。

2月にサウジに遠征して以来。

昨年は58キロで小倉記念を勝っており、格からいうと、”サマーシリーズのチャンピオンを狙うべき”存在。

とはいえ、ここは総体的なメンバーレベルが低いこともあって、走れる状態にさえあれば食い込みがあっても驚きません。

クールミラボー

15戦4勝の4歳牡馬。

この馬もダートを使っている馬で、「出れそうだし、登録だけはしておこうか」という経緯。

仮に出てくるならば、「長い距離でゆったりと追走できて、芝でどれだけやれるかみてみるには好都合」なため。

まだ伸びしろがあるので、無理してここに使ってくることもないと思いますが、新味ということであれば、使う価値はあります。

ゴールデンスナップ

12戦3勝の4歳牝馬。

3勝級の身ですし、牝馬なので55キロで出走することが出来ます。

3勝級で2着が2度あること、阪神大賞典やタイランドカップといったオープンのレースを使っていることもあって、格下という感じはしませんね。

今年のメンバーならば、上位に食い込んでもなんの驚きもありません。

《狙える1頭》

サンライズソレイユ

9戦2勝の3歳牡馬。

まだ2勝級の身ですので、使うんだったらハンデ戦の方がと思えますが、南武特別の内容が良かったことで、陣営に色気が出てきたということでしょう。

矢作厩舎には優秀なレーシングマネージャーがおり、「ここなら逃げれそう」とか、「この距離ならば前に行けそう」、「2000mを11秒8ずつ走れば面白い」などなど、競馬人の常識にとらわれないレース選択をしてくる厩舎で、ここへの登録もその一環。

常識的には足りませんが、この馬もダートを使ってきた馬で、芝で新味を出したい。

もっといえば、3着でまた自己条件に戻れば良いと考えている感じ。

シュヴァリエローズ

30戦4勝の6歳牡馬。

目黒記念2着、京都大賞典1着、もっといえば京都記念も4京都巧者であり、「だったらなんでチャレンジカップでないの?」と突っ込みたくなるところですが、「 内回りの2000mでは忙しい」、「内回りでは良さが半減」、「長い距離を走るだけである程度のパフォーマンスレベルが見込める」からこちらなんですね。

もちろん、賞金もこっちのほうが良いですし。

もう6歳を迎えていますし、いまさらG1でどうこうなるとも思っていないことで、「限られた少ないチャンスを効率的に稼ぐ」という意識がすごく現れており、私はこういうの、すごく好きです。

競馬は綺麗事ではありませんので、こういう泥臭い馬、人を応援したいですね。

シルブロン

20戦4勝の6歳牡馬。

昨年の7着馬で、勝ったアイアンバローズから1秒3離されてはいましたが、後方から良い脚で上がってきています。

脚の使いどころ一つで着順は上がったでしょうから、この舞台に対する適性は確実にありますね。

もちろん、単純な力量をいえば、馬券圏内突入にはもう一つ、二つの追い風が必要なんですけども、今年もマーカント騎手で挑むように、いくらかの加点はありますね。

ダンディズム

38戦5勝の8歳セン馬。

福島記念でトップハンデ(=とは言っても57キロですが)で、出遅れながら追い上げて3着、七夕賞も57キロで4着と福島巧者という印象と、重賞を勝つにはやや足りないとハンデキャッパーに思われているんだなというのが現有戦力。

ゆったり流れて、急かさずに追走させるレースでは終いの脚は確実ですので、ここで上位に浮上してもなんら驚きはしません。

昨年の6着馬でもあり、そことの比較ならば、着順が上がるのではないかなとみて良いように思えます。

フェーングロッテン

19戦3勝の5歳セン馬。

ずっと重賞を使っていますが、近走では小倉大賞典の5着が目立つくらい。

元値は高い馬なんですがね。

馬に走る気とか活気が戻ってきておらず、これはもう、相手云々ではなく、自分自身との戦いですね。

ただ、ジャパンカップで2着同着したドレッツアのように、気持ちが戻っているんだったら買えますので、この馬は追い切りやパドックに注目してほしいと思います。

フォワードアゲン

39戦4勝の7歳セン馬。

この馬もそうとうキツイですね。

まず近走が不振だし、アルゼンチン共和国杯では54キロのハンデ。

にもかかわらず、全く勝負になっておらず、良馬場とはいえ雨が残っていたという言い訳をするのも無理があるレベル。

終いの脚に見どころがあったとはいえ、あれは54キロだから出来た芸当でしかもそれでも10着に過ぎないわけですから…。

フルール

19戦3勝の4歳牝馬。

札幌日経賞、古都Sと長い距離で2,3着とスタミナを見せています。

まだ3勝級に出走できる格下ですけども、この馬の場合は、明確に、「距離を求めて」の参戦であり、ここを敗けたとしても、次は年明けの万葉Sでしょうと簡単にわかります。

自在性があるのもセールスポイントですが、勝ち切るまでのイメージはわかず、買ったとしても相手までという存在ですね。

マイネルケレリウス

16戦4勝の4歳牡馬。

「スタミナがあってへばったことがない馬」なので、この距離を使います。

オープンでもやれそうなレース内容を示してはいますが、だからといって、勝ち切るには相当な追い風が必要なことも事実です。

期待は出来ても、「やっぱり4着でした」とか、「4着だったけど内容は大健闘でした」。

終わってみれば、そんな感じがする馬ですね。

ミクソロジー

12戦5勝の5歳牡馬。

一昨年の万葉Sを好内容でレコード勝ち、返す刀でダイヤモンドSもレコードで制覇。

このときには、天皇賞まで上り詰めるかとさえ思えたのですが…。

ともに軽いハンデだったとはいえ、やはりあれだけの時計で走ってしまうと脚にダメージが残ってしまったんでしょう。

長期休養明けを2度使って、どの程度戻っているのか?となりますが、復帰後の2戦とも、状態がどうのの前に、馬から走る気を感じないので、それが今回一変すると考えるのは、いわゆるご都合主義ということになります。

メイショウブレゲ

30戦4勝の5歳牡馬。

京都大賞典3着のときは、11番人気ながらワイドで買えましたけども、アルゼンチン共和国杯のときはダメだと思いましたね。

ローテーションを言うと、シュヴァリエローズとは、アルゼンチン共和国杯を1回余分に使っていますので、対シュヴァリエでは分が悪い。

そうなると、良くて相手の1頭までとなるわけですが、そこまでも行くかどうか…。

ステイヤーズSの過去10年の傾向から予想

G2に昇格した1997年からハンデ戦から別定戦に変更されています。

その点も踏まえてステイヤーズSも含めて過去10年を振り返ります。

1着候補の条件は?

1着候補に、関しては、数少ない3000m級のレースで確実に結果を残していることが大事。

・3000m級のG1で4着以内
・G2〜G3で3着以内の実績が欲しい

具体的には、こちらの2つの条件でしょう。例外は優勝馬の10頭の中で1頭だけしかいません。

なお、2〜3着馬にはそこまで高いハードルは必要ありませんが、距離不問で重賞で4着以内に入った実績が欲しい。

この例外は、2着馬に2頭、3着馬には3頭いますが、逆をいえばその他の8割、7割は実績があったということ。

G2の2組が主力となっていますが…

ステップではアルゼンチン共和国杯からの中3週が最多の6連対。

ついで京都大賞典からの中7週が4連対でこの2組を足すとちょうど半数の10連対となっています。

ただ、その一方で、前走が準オープン組も5連対しています。

なお、その準オープン組はさすがに別ですが、前走で大敗している馬の巻き返しも目立つレースです。

オープンのレースであれば、前走の着順にそこまで神経質にならなくて良いでしょう。

連対率では4歳馬が断然

3歳=3頭が出走し、

【 0 0 0 3 】

4歳=16頭が出走し、

【 2 3 2 9 】

5歳=49頭が出走し、

【 3 2 4 40 】

6歳=33頭が出走し、

【 4 2 3 24 】

7歳上=37頭が出走し、

【 1 3 1 32 】

※4歳馬の連対率が高いこと、5歳が3勝、6歳が4勝と高齢になるにつれて成績が落ちるというわけではなく、このあたりが短距離戦と違う部分で、私が、「インチキ臭いレース」というのもなんとなくわかっていただける、そういうデータが残っているわけです。

1番人気の信頼度は低下している

1番人気は過去10年で半分の5連対。

特に最近4年では、3.7.9.5着なので、疑ってかかる、信用しすぎないことが肝要。

馬単までみても、ひところほど堅くないです。

最近5年で万馬券が2回、残りも6000円台と、4000円台が2回と結構荒れています。

ステイヤーズSの予想買い目

【◎】シュヴァリエローズの安定感がここでは一枚上で、この馬を負かせそうな馬はいるのか?という問いに対して、アイアンバローズもそこまでの出来に持ってこれておらず、「アルゼンチン共和国杯を使いたかった」が、「使えなかった」のが真相。

ゴールデンスナップは55キロで走れるので、候補から最後まで落とせなかったですけども、それでも、シュヴァリエを負かすところまではいけないのではというジャッジとなります。

まずは、シュヴァリエローズの単勝と言いたいところですが、それだとそんなにつかないでしょう。

ほぼほぼ勝てると思っていても、1.6倍だったら単勝を買うべきじゃないですね。

そうなると、少々のことには目をつぶって(=外れる可能性も考慮してという意味)、3連単の1着固定で買わないといけません。

3連単フォーメーション(6点)
1着シュヴァリエローズ
2着ダンディズム、ゴールデンスナップ、マイネルケレリウス
3着ダンディズム、ゴールデンスナップ、マイネルケレリウス

アイアンバローズは走れる状態まで持ってこれていない、ミクソロジーは走る気持ちが戻っていない、メイショウフレゲはアルゼンチン共和国杯が余計。

以上の理由で、あえて切るという選択をします。

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