牝馬のトライアルは先週から始まっていますが、牡馬のトライアルは今週から。
月曜に中山2200mで行われる、伝統のセントライト記念です。
近年は3000mの菊花賞というレースの価値が下がっていることで、相対的にこのレースのメンバーレベルの低下が言われていますが、それでも、ここに出てくる面々にとって5400万円の賞金は魅力。
今年の菊花賞の1着賞金が2億円で、2着だと8000万、3着だと5000万ですから、
「菊花賞で3着になるのとここを勝つのとどっちが楽か?」
セントライト記念を勝つほうが楽だと思う人は、コスモキュランダがここでの◎という結論でいいでしょう。
セントライト記念(G2)2024概要
開催日時 | 2024年9月18日(月) 15時45分発走予定 |
グレード | G2 |
開催競馬場 | 中山競馬場 11R |
コース | 芝2,200m |
性齢 | 3歳牡馬・牝馬 |
1着賞金 | 5,400万円 |
中山・芝2200mの特徴
中山・芝2200mで行われます。直線の入り口がスタートで、1コーナーまでの直線距離は432m。外回りコースを使用するため、2コーナーまでは緩やかなカーブになります。また、4コーナーまでも緩やかなカーブを描くコースで平均ペースになりやすく、時折大逃げが決まるコースです。
向こう正面の下りも手伝って、道中のペースが落ちないため、3コーナーからの仕掛けが重要なポイント。マクリも度々見られる。脚質的には先行馬が有利。最後の直線は310mと短いが、クラスが上がるにつれて逃げ切りは難しく、末脚の持続性、すなわちスタミナと底力が要求される。
リピーターが多いのも特徴で、1度このコースで好走を見せた馬は次走以降も注意が必要です。
注目馬
ここまでのことを念頭に置いた上で、登録馬が14頭に留まっていますので、全馬、出走することが出来ますので、全14頭をみていきましょう。
なお、定量戦ですので、全馬が57キロでの出走となります。
★アスクカムオンモア
5戦2勝。プリンシパルSの3着馬です。その後、古馬を相手に1勝級を勝ったことは評価できます。未勝利戦で2着だったとはいえ、中山2200mも経験済みで、前へいける脚質は強み。コスモキュランダが捲ってくる競馬をするなら、割を食う懸念もあります。
★アスクハッピーモア
3戦1勝。3月の未勝利・ダート戦を勝ち上がって以来のレースとなるため、ここを勝つのは難しいローテーションです。初の芝挑戦で、捻挫後の復帰戦となり、力試しの意味合いが強いです。
★アーバンシック
5戦2勝。京成杯でダノンデサイルの2着、さらに皐月賞、ダービーにも出走。コスモキュランダと比較すると、春時点での実力差はありますが、一夏を越えてどれだけ迫れるかがポイントです。
★エコロヴァルツ
6戦2勝。朝日杯2着から距離を延ばしてきました。皐月賞7着ながら上がり最速を記録し、実力を示しています。セントライト記念を勝つ格は十分にあります。
★エコロレイズ
8戦1勝。6回も中山で走っており、コース適性は高いですが、全体的な力では少し足りない印象です。ただし、コース適性を活かして着順を上げる可能性はあります。
★コスモキュランダ
9戦2勝。弥生賞勝ち馬で、皐月賞2着の実績があります。ダービー6着は反動があったためですが、今回はリフレッシュされており、最有力とされています。とはいえ、2着や3着も十分に考えられます。
★サルヴェージワーク
4戦1勝。2400mの未勝利戦を勝っての参戦です。長距離志向で権利を狙いたいところですが、中山の過去2戦で結果を出せなかったのは気がかりです。
★スティンガーグラス
4戦2勝。新潟2400mで圧勝したことから、今後もオープンで活躍が期待される馬です。ただし、前走からさらにパフォーマンスを上げられるかが課題となります。
★タガノデュード
13戦1勝。これまでの戦績から叩き上げタイプです。軽く見られる中で、逃げ粘るシーンが期待できるかもしれません。
★タンゴバイラリン
9戦2勝。芝に転じてから1勝級を勝ち、2勝級でも3着に入るなど成長を見せています。連戦による疲れが気になるところですが、素質を見せてきた馬として注目されています。
★パンジャ
8戦1勝。地道に走る馬で、北海道で3戦してきました。疲労もあるかもしれませんが、出走のチャンスを掴むための参戦です。
★ヤマニンアドホック
5戦2勝。ラジオNIKKEI賞で3着の実績があり、前に行ける脚が強みです。コスモキュランダの実績には劣るものの、2着候補として期待できます。
★ルカランフィースト
5戦2勝。スプリングS3着、皐月賞8着の実績があります。コスモキュランダに勝てるかは別として、2着に入る可能性はあります。
★ログラール
6戦2勝。スプリングSやラジオNIKKEI賞にも出走しましたが、これまでの成績は着順通りの実力です。
セントライト記念の過去傾向
1800m以上のレースで以下の3点をクリアすること。
G3なら3着以内。
オープン特別勝ち。
けっこうなハードルですけども、この例外は1着馬と2着馬にそれぞれ1頭ずつしかおらず、3着馬にしても2頭しかいません。
2勝組=3頭
1勝組=1頭
ダービー組は着順が悪くても
ダービー組は着順を度外視できます。
ラジオNIKKEI組は3着以内
条件級から連対を果たした4頭は、3頭が前走を勝っており、同じく3頭が中7~10週の臨戦でした。
スティンガーグラスには嫌なデータですね。
1番人気の信頼度高い
10年で8連対です。
2番人気も5連対と結果を残しており、どちらかというと本命サイドのレースとなっています。
G2セントライト記念の予想買い目
コスモキュランダが本命で、大崩れは考えにくいでしょう。取りこぼす可能性はありますが、ほぼほぼ勝てると見ています。ただし、配当が見合わない可能性が高いため、前に行ける穴目の馬とのワイドが狙い目です。
○エコロヴァルツ
ワイドが5倍つくなら1点で勝負しても良いですが、つかない場合は、3連単フォーメーションを検討します。
2着:エコロヴァルツ、ルカランフィースト、アーバンシック、エコロレイズ
3着:エコロヴァルツ、ルカランフィースト、アーバンシック、エコロレイズ
3連単フォーメーション(12点)で攻めつつも、点数を絞って確率を高めるのが基本戦略です。