今週のメインは札幌で行われるクイーンSです。
札幌競馬場の開幕週で開催される注目レース!
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クイーンS(G3)2024概要
開催日時 | 2024年7月28日(日)15時35分発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 札幌競馬場 11R |
コース | 芝1,800m |
性齢 | 3歳 オープン 別定 |
1着賞金 | 3,800万円 |
クイーンS(G3)2024のポイント
先週から開幕した札幌競馬で最初に行われる重賞です。
札幌の1800mを牝馬により争われるわけですが、
ことから、毎年、好メンバーが集っている牝馬重賞です。
3歳51キロ、4歳上55キロをベースに、(1年以内の)G1馬は3キロ増、G2馬は2キロ増、G3馬は1キロ増という〝格別定”であることが大きなポイントのレースであり、
今年は14頭の登録ですので、出たい馬は全員が出れます。
札幌1,800mの特徴
スタンド手前の直線半ばからスタートします。
1コーナーまでの直線距離は185mしかないため、先行争いがやや激しくなります。
2コーナーまでには落ち着いて、前半3Fが35秒台に突入することは少なく、比較的ゆったりとしたペースになりやすい。
札幌競馬場全体の傾向として、小回りコース、しかもコーナー角度が緩いということもあり、逃げ、先行馬が有利。
追い込みはほとんど決まらず、直線入口までには好位のポジションを取っておかないと苦しいコースです。
クイーンS(G3)2024の登録馬
ここまでのことを念頭に置いた上で、登録している全14頭全てを見ていきましょう。
アルジーヌ
4歳牝馬、8戦4勝で55キロで出走。
昇級初戦となりますが、8回走って半分勝っているわけですから、立派な馬です。
負けているレースも大崩れはしておらず、満を持しての重賞出走です。
イフェイオン
3歳牝馬、5戦2勝で52キロで出走。
2勝馬ながら、G3フェアリーSを勝っていることで52キロでの出走。
桜花賞11着、NHKマイルC5着とボンドガールに劣っているとはいえず、ボンドガールよりは1キロ重いですが、注目で買える1頭です。
ウインピクシス
15戦4勝の5歳牝馬で55キロでの出走。
福島牝馬Sを逃げ粘って3着からの臨戦で、今回の展開のカギを握る馬。
ウンブライル
9戦2勝の4歳牝馬。
重賞勝ちこそないものの、ニュージーランドトロフィー、NHKマイルC、阪神牝馬Sといずれも2着と重賞を勝っておかしくない力量を示しています。
3歳馬に比べれば、ちょっと損をしている感じもしますが、重賞を勝っていないことで55キロで出れるのは良いことでしょう。
エリカヴィータ
14戦2勝の5歳牝馬で56キロでの出走。
2年前とはいえ、G2フローラSを勝っていることで1キロ重い斤量を課されます。
近走はそこそこ走っているとも思えますが、強調材料を欠く走りで、これが現有戦力であり、ちょっと買い材料がありません。
キタウイング
15戦3勝の4歳牝馬で55キロでの出走。
フラワーS勝ちはありますが、1年以上前の話なので55キロで出れます。
ハンデG3で53キロの評価しかされておらず、その後も冴えずで…。
コガネノソラ
7戦3勝の3歳牝馬で51キロで出走できます。
オークスの大敗は仕方がないところで、スイートピーSまでの3連勝に価値があります。
人気はさほどないようですが、走れるだけの下地は十分で、穴馬と言うより、〝単勝までをも買える穴馬”ということで良いでしょう。
コンクシェル
17戦5勝の4歳牝馬で、今年の中山牝馬を勝っていますから56キロでの出走です。
この馬も展開のカギを握る1頭ですし、56キロでもこの馬が逃げて自分の力を出し切るならば、いくら軽い斤量でも3歳牝馬が届かないシーンが見通せます。
スタニングローズ
一昨年の秋華賞馬で15戦5勝。
そのため57キロでの出走となります(牡馬換算で59キロ)。
かつての出来い戻れていないのは仕方がないとして、そんな中でもそれなりに走っているとは言えます。
ドゥアイズ
12戦2勝の4歳牝馬で重賞を勝っていない分55キロでの出走となります。
ヴィクトリアマイルも4着ですし、何よりここにきての馬体の成長に一票投じたくなる一頭です。
ボンドガール
4戦1勝の3歳牝馬で51キロでの出走。
新馬戦から注目の高い一頭ですが、まさか1年後に51キロでクイーンSに出ているとは。
よくよく考えてみると、その新馬戦しか勝っていないことも、当時を振り返ると想像できない話ですね。
もちろん、この馬自身のポテンシャルは完全に高いのですが、現状では人気先行で負けるに一票を投じる方が、馬券的なスタンスとしては正解でしょう。
しかし、考え方として、『ボンドガールが51キロで出れるんだから買い』ではなくて、『ボンドガールほどの馬が51キロなのは、それだけの理由がある(思ったほど活躍出来ていない)』と考えた方が正解ではないでしょうか。
モズゴールドバレル
19戦4勝の5歳牝馬
OP入りしてからは思ったほど走れていないとも言えますが、それなりに走れているとも言えます。
もうちょっとクラス慣れが必要と感じます。
モリアーナ
11戦3勝の4歳牝馬
紫苑Sを鮮やかに勝ったことで(単勝と馬単をゲット)、57キロ(牡馬換算で59キロ)での出走となります。
当時からの戦力減はなく、むしろいい経験を積んでいるとも思えますし、札幌1800mはこの馬に向いているとも思えるのですが、あと一押しの何かが足りていないように思えています。
ラリュエル
5歳牝馬で12戦4勝。
巴賞5着からの参戦。
意外とレベルが高かったのではといえる巴賞組ですので、この馬にも一定の注意が必要となります。
クイーンS2024の傾向
昔は3歳牝馬限定のレースで、秋の中山で行われていましたが、2000年に現在のレース形態となりました。
これより、過去10年を振り返ってみましょう。
G1で3着以内かG2、G3を連対していること。
例外は1着馬に1頭、2着馬に2頭、3着馬は半分の5頭があてはまっていませんので、連対するにはという条件と考えてもらって良いでしょう。
ヴィクトリアマイル組が8連対
ヴィクトリアマイル組が8連対で他を大きく上回っています。
離された次位がマーメイドS組の4連対。
ただ、G1組だけでなく、他の組でも前走大敗からの巻き返しも目立っており、前走着順よりは、この舞台への適性の方を重賞視すべき。
4歳馬が中心
年齢別では、連対馬の半数が4歳馬。
3歳=14頭が出走し、
【 2 0 0 12 】
4歳=40頭が出走し、
【 4 6 3 27 】
5歳=49頭が出走し、
【 2 3 6 38 】
6歳=24頭が出走し、
【 2 1 1 20 】
7歳上=2頭が出走し、
【 0 0 0 2 】
1番人気は6連対
微妙な数字ですが、やや物足りないですね。
ただ、1番人気と2番人気が揃って消えた年は1度だけなので、3番人気も含めて、軸はこの中から選ぶというスタンスで良いでしょう。
まとめと予想
現時点では、
〇ウンブライル
▲ドゥアイズ
△ボンドガール
△アルジーヌ
の順番となります。
上位拮抗、展開を利せた馬がとう構図のレースなので、大勝負するのには向いていません。
とはいええ、少額で妙味を狙うのならば相当に都合の良いレース。
現時点では、印の通りですが、追い切りと枠順でガラッと変わるかもしれません。
そんなレースですね。
このレースは特に追い切りの記事を参考にしてください。
追切後の予想と推奨買い目
追い切り格付けチェック記事内で、追切後に公開しています。