中山大障害2024年の過去傾向と全頭診断で有力馬を予想

土曜の中山では、メインにG1中山大障害が組まれています。

春に行われる中山グランドジャンプとこの中山大障害と2レースのみが障害のG1戦です。

最後の直線は芝コースで4100mで行われるのですが、例年、完走した面々に自然と大きな拍手が行われるほど、みていて、頑張っているな、過酷だったな、よく走ったなというのが伝わるからでしょう。

競馬に絶対はないとはいえ、このレースに関しては、スローで流れて上がりだけの凡戦でした”ということは、それこそ絶対にないでしょう。

今年はJG1に3度挑戦し、6，5，2着と悔し涙を流してきたジューンベロシティが、春の中山グランドジャンプ2着のあと、東京ジャンプステークス、東京ハイジャンプと連勝し、着実にステップアップして4度目の正直に挑みます。

今回は堂々の1番人気でしょうし、この馬が2着に終わった場合は、頑張った、よくやったというよりも、勝てなくて残念となるわけですから、果たしてジューンベロシティが勝つのかどうか？勝ちに行って勝ち切れるのかどうか？

これに対するイエスかノーかが、避けては通れない第一関門となります。

中山大障害の概要

開催日時	2024年12月21日(土)15:05発走予定
グレード	JG1
開催競馬場	中山競馬場 11R
コース	障4100m
性齢	障害3歳以上 オープン

中山大障害は、障害のG1競走で、中山競馬場、障害、直線芝コース4100mで行われます。

G1ですので、定量戦であり、3歳61キロ、4歳以上は63キロで牝馬2キロ減が負担重量となりますが、今回の出走メンバーは全馬が5歳以上の牡馬ですので、全馬63キロを背負っての出走となります。

中山大障害の賞金

着順	賞金
1着	6600万円
2着	2600万円
3着	1700万円

と、当然ながらG1ですので、障害戦としては超高額ですね。

中山大障害の会場・コース

舞台の大障害コースは、春に施行される中山グランドジャンプとともに、大竹柵障害や大生垣障害を飛越する中山競馬場の襷コースが用いられます。

障害コースの3コーナー出口からスタートし、コースを順回りに走り、一週目の2コーナーから高低差5．3mの谷と大竹柵、大生垣を備えた「大障害コース」に入り逆回りとなります。

3コーナーから再び「大障害コース」を経て、残り一周は順周りに戻りまう。

通算して17個もの障害を通ることで、これだけでもえらいこっちゃというのがわかります。

4コーナーからダートコースを横切って最後は芝の直線となりますが、ここに至るまでが相当に過酷ですので、直線に向く頃には態勢が決していることがしばしばというよりも、ここで直線一気を決められる余力など残っていないのが普通。

したがって、ある程度良い位置にいて押し切るという正攻法で、どっちが強いのかみたいなレースとなるわけです。

中山大障害の出馬表

ここまでのことを念頭に置いた上で、今年はフルゲートの16頭に対して10頭が登録しています。

出ようと思えば、全馬が出走できますので、この10頭についてみていきましょう。

ヴェイルネビュラ

今回が障害6戦目で、障害戦は、【　2　1　1　1　】　6歳牡馬

まだ障害でのキャリアが足りないなという完成度で、具体的には力んだ走りが目に付く点です。

現状では、初めての大障害コースですから、不安の方が先に立ちます。

ただ、障害3戦目に福島のオープンをレコード勝ちしているように、ポテンシャルは高い。

私から陣営に対してアドバイスするのはおこがましいのですが、「勝ちにいかず、自分のペースを守って折り合いに専念する」のが一番良い結果を導くと思います。

《勝ちに行ったのではキャリアの浅さ露呈してしまいそう》

エコロデュエル

今回が障害10戦目で、【　3　2　1　3　】　5歳牡馬

昨年の中山大障害が3着で、春の中山グランドジャンプが4着とこの路線のトップクラスに位置する馬です。

勝てはしていませんが、互角の戦いを続けており、安定感があります。

JG1に入ると着順はともかく、大きな着差をつけられてはいますが、この1年での伸長が著しいく、対ジューンベロシティでは完全にダメということもないでしょう。

したがって、《十分に狙い目があります》。

ジューンベロシティ

今回が障害13戦目で、【　6　3　0　4　】6歳牡馬

JG1では6，5，2着と着実に自分の位置をあげてきている点と、近2走でみせた安定感に好感が持てます。

メンバー的にも1番人気に推されることは妥当といえる話なので、有力の1頭であることは間違いがありません。

ただし、大障害コースという特別なコースで、最高峰のJG1なので、勝ちに行って勝ち切れるまでの力がついているのか？

そう問われると、そうでもないが私のジャッジ。

また、それでも2着は安泰でしょうとも言えないというのが私のジャッジでもありますので、この馬から馬券を買うのは、オッズ的にも見合わないように思っています。

ダイシンクローバー

今回が障害28戦目で、【　4　4　4　15　】8歳セン馬

まだ転厩2戦目ですので、厩舎サイドが掴めているわけではないのですが、年齢とキャリアが示すように、経験は豊富です。

昨年の当レースは7着でした。

飛超が上手いので、これだけ長続きするわけでもありますが、10頭という手頃な頭数、昨年よりも今年の方がメンバーレベルが下がっている点を考えると、ソコソコやれても驚きません。

テイエムタツマキ

今回が障害18戦目で、【　2　2　3　10　】6歳牡馬

2勝の内訳は、障害未勝利と平場のオープンですから戦績的には、」どうしても見劣ってしまいます。

ですが、前走の阪神ジャンプステークス2着の内容が良く、目下好調であり、力もつけてきているなというのがわかります。

ガチンコ勝負の最高峰レースであり、障害の質も数も多いタフなレースなため、勝ちに行くと大敗とあってしまう可能性も高いですが、それでも買い得る存在です。

ニシノデイジー

今回が障害12戦目で、【　2　2　3　4　】　8歳牡馬

一昨年の勝ち馬ですから、ここでは格上の存在です。

その後勝てていないことがネックですが、道悪の2戦さえ除けば、十分に安定して走っています。

今回、イロゴトシがいないわけですから、自然と着順が1つ上がると言ってもいいわけで、感覚的にはライスシャワーが2回目の春の天皇賞を制したときと力関係が似ているなと感じます。

ジューンベロシティの2倍に10万円買うなら、この馬の4倍に3万円買うほうが正解。

そう思える位置にはいます。

ネビーイーム

今回が障害18戦目で、【　3　3　5　6　】6歳牡馬

昨年の8着馬です。

障害未勝利を勝つのに時間がかかった馬ですが、昇級後は安定した走りを見せています。

阪神ジャンプステークスでも3着で、2着だったテイエムタツマキと内容に差はありませんでしたし、前走のイルミネーションジャンプステークスでも、キッチリと2着に食い込んでいます。

ただ、まだ飛超が雑かなぁという印象を受けますので、食い込みがあっても驚けぬけれど、自分から勝ちに行ったのでは総合力で劣ってしまうという立ち位置です。

マイネルグロン

今回が障害13戦目で、【　6　2　1　3　】6歳牡馬

昨年の覇者で、昨年は4連勝でここを制覇しているように、格上というより、最上位の存在です。

前走は福島、芝2600mの平地線を使いました。

これを使わなければ、息持ちに不安が残るところでしたし、息をつくることが目的でしたので、重い斤量を背負って障害戦を使うよりも良かったのではないかと思えます。

石神深騎手が、「オジュウチョウサンの再来」というほどですから、石神深騎手。、陣営のかけるおもいもアツい。

ジューンベロシティをモノサシにしても、当然、力で負かし得るわけですから、脚元に問題がないのであれば、アッサリまであります。

ロードトゥフェイム

今回が障害9戦目で、【　2　0　4　2　】6歳セン馬

外傷もあって、今回が半年ぶりのレースとなります。

やはり、過酷なレースですから、息持ちに不安が残ります。

中山で良績のある馬ですが、大障害コースはまた別の話です。

菊花賞とか、天皇賞・春に長期休養明けで好成績のある馬がいるわけではないのと同じで、過酷な長距離の消耗戦ですから、そもそもが厳しいです。

ワールドスケール

今回が障害12戦目で、【　1　2　3　5　】7歳牡馬

障害の未勝利は勝っているものの、オープン戦は勝てておらず、使うレースの選択から言っても、ハッキリと格下だと言える存在です。

「そこまで多い頭数にはならない」ことでの挑戦ですが、これはもう、どう乗っても厳しい。

この馬を除く9頭には実績だったり、なんらかのセールスポイントがあるのですが、この馬にはそれもありません。

中山大障害2024の過去データ分析と傾向

中山大障害の過去レースから傾向を探っていきます。

オジュウチョウサンという障害界のスーパーホースもいたからと言うのもありますが、基本的に1番人気が信頼できる、固いレースになっています。

1番人気、

【　4　1　1　4　】

2番人気

【　3　2　0　5　】

3番人気

【　1　2　3　4　】

1〜3番人気で8勝を占めますし、連対数も5回、3着内4回。

この傾向からも、勝つのは1〜3番人気のどれかというスタンスで。

傾向からはヒモ荒れで、人気馬同士の決着というわけではないと思っていていいでしょう。

年齢別では5歳馬

・3歳馬＝1頭が出走し、

【　0　0　0　1　】

・4歳馬＝9頭が出走し、

【　0　0　1　8　】

・5歳馬＝30頭が出走し、

【　5　3　1　21　】

・6歳馬＝33頭が出走し、

【　2　3　5　23　】

・7歳馬＝22頭が出走し、

【　1　3　1　17　】

・8歳以上＝33頭が出走し、

【　2　1　2　28　】

3歳、4歳は出走数が少ないのもありますが、振るわず。

やはり、障害戦だけに、すぐに障害に行く馬が少ないこともあっての5歳馬優勢ということになります。

それと、8歳以上の高齢馬でも大きなマイナスになっていない点が、技量が物を言う障害戦であることを物語ってもいます。

中山大障害の予想買い目

10頭という、わりと落ち着いた頭数、ジューンベロシティという全幅とは行かないまでも、それなりのモノサシ馬の存在、ワールドスケール以外は、3着内に来れてもおかしくない力量差。

これが今年の中山大障害の大まかな構図です。

ジューンベロシティから3連複とかワイドで買いましょうというのが、一番安全な買い方なのかもしれません。

ですが、それでは妙味から言っても、美味しくないし、落馬のリスクも加味すればそういう買い方をすべきではない。

そう思います。

ならば、頭数も手頃なんだし、ハッキリと白黒をつける。

そういう買い方をすべきで、◎マイネルグロンから1着固定で買うべき。

究極的には、マイネルグロン　→　エコロデュエルの馬単1点、さらには、マイネルグロン　→　エコロデュエル　→　ジューンベロシティの3連単1点。

私は1点買いが基本なので、こういう発想にあります。

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