本記事では、マイルチャンピオンシップの過去データや前哨戦となるレースを分析した結果をもとに解説していきます。
昔は、『日本一硬いG1』と言われたものですが、近年はそうとは言えないレースになっています。
なぜそうなったのかは、いろんな要素がありますが、マイルCSの優勝賞金も今では1億8000万円となりましたけれども、それ以上にジャパンカップや天皇賞の増額の幅が大きくなったことで、本当はマイルCSが良いんだけれども、強い馬はそちらに(香港も含めて)行ってしまうことが最大の要因でしょう。
一昔前の馬になってしまいますが、ウオッカが代表例ではないでしょうか。
そして、今年は…。
外国馬チャリンの参戦、使い分けの犠牲になったのかもと思えるブレイディヴェーグの参戦、連覇を目指すナミュール。
活きの良い3歳馬シックスペンスの回避こそ残念ですが(=この馬にとってはこの方が良いでしょう)、かなり興味ふかいメンバー、レースとなっています。
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【うまれぼ!公式サイト】マイルチャンピオンシップの概要
開催日時 | 2024年11月17日(日)15:40発走予定 |
グレード | G1 |
開催競馬場 | 京都競馬場 11R |
コース | 芝1600m |
性齢 | 3歳以上 オープン |
1着賞金 | 1億8000万円 |
勝てば、1億8000万円ですからもちろん十分なのですが、次週のジャパンカップで2着なら2億円です。
とはいえ、2着だったとしても、7200万円とG2以上の賞金を手に入れることが出来ますので、出走各馬の意気込みも違ってくるのは当然のことですね。
3着でもG3並、4着でもオープン特別を勝つよりも良い、5着だとそこまでではないですので、やはり、有力馬にとっては、『最低でも3着まで』だが、当然、『勝つことを目指す』ことになります。
マイルチャンピオンシップの会場・コース解説
マイルチャンピオンシップや、京都金杯、シンザン記念などが行われるコースで、向正面直線を2コーナー側に延長したポケットからスタートします。
3コーナーまでの直線距離は(Aコース時)712mもあって、まるで新潟の直線競馬のように出たなりで横広の状態のまま先行争いになります。
よってテンからペースは速くなりがち。
さらには、中盤で緩むことも少ない。
向正面から徐々に坂を上っていくような形状で3コーナーで頂上に達し、4コーナーにかけて下ります、いわゆる淀の坂ですね。
淡々とした流れになりやすく、脚をタメることが出来るかどうかがポイントとなります。
かつては先行~差しが主格を担っていたが、近年は逃げ馬の活躍も増えている。
長い向正面と直線に近い3~4コーナー、400mほどの最後の直線。
実力馬がスピードに乗って好走しやすい舞台なので、実力のある人気馬は信頼度が高い。
穴を狙うなら、スローになった時の前残りか、近走で差し届かずにいたような馬を狙いたいところですね。
マイルチャンピオンシップの会場・コース解説
当然、出ようと思えば全馬が出走することが出来ますので、17頭をみていきましょう。
アルナシーム
21戦6勝の5歳牡馬。
1800mの中京記念を勝ち、前走の富士Sでは11番人気ながら6着同着。
流石にここに入ると実績も勢いも足りていません。
ただし、前走を見る限り、マイルに対応できないことはないし、G3レベルなら”安定勢力”と呼べるだけの力量も身についたと感じます。
もちろん、今回はG1ですので、”G3の安定勢力”では、足りません。
ウインマーベル
24戦7勝の5歳牡馬。
1400で好成績の馬で、1600がどうなのか?が最大のポイントとなります。
また、戦績からは、”G2の馬”なので、この馬もG1の壁が厚い感じがします。
実際にスプリンターズSも7番人気で5着に終わっていますしね。
ただ、距離が延びることで、『追走が楽』になることで、この馬のしぶとさを活かせる展開となれば、2,3着、ワイドの相手に抜擢出来なくはないとみています。
エルトンバローズ
14戦4勝の4歳馬で、昨年の4着馬です。
このマイルチャンピオンシップも、”リピーターが活躍するレース”ですので、3歳の昨年に4着していることは立派。
着順が1つ上がるだけで3着なわけですし、人気もなさそうなことで、いわゆる”費用対効果とかコスパが高い馬”という評価ができます。
去年勝った毎日王冠が今年は3着ですけども、そう悲観することはないと考えています。
オオバンブルマイ
10戦4勝の4歳牡馬で、G1スプリンターズSを出遅れて11着からの参戦。
そのスプリンターズSは、もともと時計が速くなることが想定されていたレースでもあって、この馬の脚質を考えれば最初から難しかったレース。
距離が伸びるからと言っても、この馬はテンには行けないでしょうから、結局は後方からとなりましょうが、マイルのペースで脚が貯まる可能性が高まります。
たら・ればは多いですが、”近走で差し届かずにいたような馬を狙いたい”に合致します。
コムストックロード
19戦5勝の5歳牡馬で富士Sは鮮やかな差し切り勝ちでした。
その差し切った相手が、G1でも好走していて、このレースにおいても”モノサシ”と言える存在のソウルラッシュなんですから、それだけで立派であり、ここにも堂々と駒を進めて来ることが当然と言えます。
なんであれだけの走りができる馬が、関屋記念で負けるかなと感じますけども(出遅れたからですが)、1分31秒5の持ち時計があることは大きなアドバンテージであり、すでに、”この馬が一番強いんです”と言えなくもないです。
ジュンブロッサム
19戦5勝の5歳牡馬で富士Sは鮮やかな差し切り勝ちでした。
その差し切った相手が、G1でも好走していて、このレースにおいても”モノサシ”と言える存在のソウルラッシュなんですから、それだけで立派であり、ここにも堂々と駒を進めて来ることが当然と言えます。
なんであれだけの走りができる馬が、関屋記念で負けるかなと感じますけども(出遅れたからですが)、1分31秒5の持ち時計があることは大きなアドバンテージであり、すでに、”この馬が一番強いんです”と言えなくもないです。
セリフォス
15戦5勝の5歳牡馬で、一昨年の勝ち馬で当時単勝を取ったことからも私の評価の高い馬です。
しかし、その一昨年の勝利から、なんとその後が7連敗ですから、それまでは8戦5勝だったということで、いろんな原因はありますけども、ちょっと負け癖がついてしまっていますね。
大崩れしていないことは地力がそこまで衰えているわけではない証なのですが、道中でいつもムキになってしまっているから切れれないわけです。
前回までは、『騙されても良いな』と思えていましたが、今回はさすがの私も、見限る(=少なくとも単勝は買えない)つもりでいます。
ソウルラッシュ
21戦7勝の6歳牡馬で、昨年の2着馬。
安田記念でも好内容の3着に駆けており、どれかに切れ負けするかもしれませんが、安定感抜群。
今回も3着までに入る好走確率が一番高いのはこの馬だと断言できる存在で、G1を勝てるとすればここがラストチャンスではなかろうか、そう感じます。
とはいえ、現実的な馬券戦略としては、この馬からのワイドか3連複となりましょう。
タイムトゥヘヴン
32戦2勝の6歳牡馬で好馬体の持ち主。
京成杯オータムハンデで超絶不利な、中山マイル大外枠から2着したのは立派。
ただし、それはアスコリピチェーノ以外がそこまで強くなかったから出来た芸当でもあり、G1に入るとどんなに恵まれてもあれと同じことにはならないでしょう。
チャリン
18戦7勝のイギリス馬でG1を3勝と格も十分。
G1を勝った3つともが直線競馬だというのと、(当たり前の話ですが)日本のG1に対応できるだけの速い時計が不安材料で、これが2000mくらい距離があれば力でなんとかとも思えるのですが、マイルだと置かれてエンジンが掛かったときには時すでに遅しの懸念が拭えません。
とはいえ、紛れもなく、”欧州のトップマイラー”です。
京都の外回りならば、コーナーが緩いですから、克服出来ても驚けませんけども、『他の馬から買って、この馬が強ければ仕方ない』というスタンスが一番合っているのではないでしょうか。
ナミュール
17戦5勝の5歳秋を迎えた牝馬で、昨年の5覇者です。
その後も、ヴィクトリアマイルこそ崩れましたが(海外遠征帰りでそもそも走れる状態になかった)、香港マイル、ドバイターフ、安田記念と、ともに上位に顔を出していますので、昨年の当レースを勝つまでよりは完全に一段上の馬となっています。
しかし、今回が安田記念以来の休み明けなので、きっちりと走れるのかどうか。
当面の敵と言えるソウルラッシュやセリフォスは、ここのために一叩きしているわけですから、このことはビハインドと言えます。
ニホンピロキーフ
17戦4勝の4歳牡馬で3走連続で5着と相手なりに走り、自分の力を出し切っている印象です。
とはいえ、やはり、ここは相手が強すぎる。
仮に5着だったとしたら(=それでは馬券がハズレなのですが)、大健闘と言って良いでしょう。
バルサムノート
14戦4勝の4歳馬で富士Sは逃げて5着。
前走で逃げた馬はこの馬しかおらず、枠順にもよりましょうが、今回もこの馬が逃げ候補の最有力です。
逃げに活路という可能性はありますが、この馬の逃げでは、持っても、あと200までではないでしょうか。
それでももちろん大健闘なのですが、馬券圏内は、普通にちょっと厳しいかな。
フィアスプライド
20戦5勝の6歳牝馬で府中牝馬S4着。
ヴィクトリアマイル2着で、安田記念も7着ですから、トップクラスでも走れています。
穴の1頭であり、適度な期待ならして良いように思えるのですが、どれだけ脚が貯まるか、死んだふりをして勝ちにいかないことが好走の条件となりそうです。
ブレイディヴェーグ
6戦4勝の4歳牝馬で、昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬。
強烈な決め手の持ち主で底を見せていない点も好感。
とはいえ、今回は初のマイル戦でいきなりの一戦級が相手であり、ノーザンファームの使い分けで一番貧乏くじを引かされた感じがします(個人的にはジャパンカップに行く資格があると思う)。
決めては強烈ですが、速い流れでテンに置かれる可能性あり。
期待して単勝を買うのはもちろんありですが、安全策で言えば、チャリン同様に、他の馬から買って、この馬が強ければ仕方がないというスタンスが、馬券の王道ではないでしょうか。
マテンロウスカイ
20戦5勝の5歳セン馬で、前走は天皇賞・秋で5着。
天皇賞・秋で5着したのならば、単純にマイルCSで着順が上がって圏内突入があってもおかしくありません。
ただ、東京新聞杯5着が示すように、現在のこの馬にはマイルの距離は忙しすぎる感じがしますね。
冷静に順番をつけるならば、穴候補ではあっても、穴候補の中の4番目とか5番目に過ぎないのではと思えます。
レイべリング
13戦5勝の4歳牡馬で、信越Sを勝ってきています。
オープン昇級4戦目でオープン初勝利を挙げたわけですが、まだまだ経験、段階を踏まないといけない段階。
ここに出る経験が今後につながればという印象ですね。
マイルCSの過去10年の傾向から予想
マイルCSの過去10年の傾向から予想を組み立てます。
年齢と性別の成績
3歳=36頭が出走し、
【 3 1 2 30 】
4歳=40頭が出走し、
【 4 4 4 28 】
5歳=62頭が出走し、
【 2 4 4 52 】
6歳=19頭が出走し、
【 1 1 0 17 】
7歳上=15頭が出走し、
【 0 0 0 15 】
連対率では4歳馬が断然。
勝率なら3歳と4歳で大差はありません。
連対を果たした3歳馬は、『春に牡馬クラシックで1〜4着』か、『安田記念で1〜4着』のどちらかの実績があった馬たちだけ。
牝馬は26頭が出走しています。
【 3 0 1 22 】
『年内にマイルG1勝ち』もしくは、『前走が重賞で1〜3着』の2点をクリアしていることで1、1、3着の成績が残っています。
ステップ別の成績
富士S組は50頭が出走し、
【 4 3 1 42 】
毎日王冠組は28頭が出走し、
【 2 2 3 21 】
スプリンターズS組は7頭が出走し、
【 2 0 0 5 】
天皇賞・秋組は10頭が出走し、
【 1 1 2 6 】
スワンS組は33頭が出走し、
【 0 2 2 29 】
※今年のスワンSはメンバーレベルが低かったですが、出走はありません。
京成杯AH組は10頭が出走し、
【 0 1 0 9 】
※今年は京成杯AH組も、その後どこかを挟んだ馬もいません。
ほかでは、府中牝馬S、札幌記念から3着馬が各1頭ずついます。
a)富士S組
1〜3着馬8頭は前年の1月以降にG1で1〜3着のあった馬。
富士Sでの着順の目安は7着以内。
勝ち馬から0秒5までが許容範囲と言える。
b)毎日王冠
毎日王冠での成績の目安は、「1着か、勝馬から0秒5差以内の一桁着順」であること。
5歳以下で、1年位内にマイルG1で連対があった馬が、【 2 1 1 4 】。
C)スプリンターズS
マイルG1勝ち馬だった4頭は6,1,1,5着。
勝った2頭は、スプリンターズSで連対していました。
d)天皇賞・秋
目安は、「天皇賞で1着か、勝馬から0秒5差以内の2〜5着」。
この項目で、1〜3着馬4頭と、着外6頭がキレイに分かれます。
e)安田記念
連対した2頭は安田記念で1,3着、着外だった4頭は14,4,8,2着なので、安田記念で1〜3着だったら信頼できるとみて良いでしょう。
f)牝馬S
3着は一昨年のソダシ。
ソダシは府中牝馬S2着からの臨戦で、同年にヴィクトリアマイルで1着とマイルでの好走歴がありました。
g)その他
重賞以外からの臨戦馬は7頭で、7,12,16,11,15,16,11着。
前述したa〜f以外からは、基本的に買えません。
外国馬の取捨
外国馬はマイルチャンピオンシップに11頭が出走しています。
【 0 0 2 9 】
3着したのは、9,11年のサプレザ。
前走でマイルのG1を勝っていた馬は、09年から11年にかけて参戦した同馬と04年ラクティを加えた述べ4頭で、14,3,4,3着なので、そこまでの成績は残っていません。
1番人気は3連対止まり
1番人気は3連対にとどまっています。
最近の5年では、11,5,6,2,9着と惨憺たる成績。
これに変わって2番人気が5連対と気を吐いています。
馬単は4回の万馬券を含め、8回までが4000円を超える配当となっています。
マイルCSの予想買い目
単勝を買える候補は以下の面々。
チャリン
ナミュール
ブレイディヴェーグ
この4頭の中から勝ち馬が出る確率は、7割程度だとみていますが、この中から不確定要素の大きいチャリンとブレイディヴェーグを除き、休み明けのナミュールを割り引けば、ジュンブロッサムしか残りません。
したがって、単勝を買うならばジュンブロッサム一択。
ただ、それだったら、6歳秋を迎えているのは気になっても、ソウルラッシュの安定感を取りたいし、ワイド1点なら相手にエルトンバローズを買いたいので、こちらが本線。
1軸:ソウルラッシュ
流し:エルトンバローズ、ジュンブロッサム、ナミュール、セリフォス
変則的ではありますが、この買い目ならば、点数が増えることもないし、リターンも望めます。