夏の小倉の風物詩、小倉2歳Sが、今年は日程、番組の都合で中京競馬場の1200mで行われます。
小倉=軽いスピード
中京=スピードだけでなく総合力
が問われますので、例年とは舞台設定が大きく異なるのですが、それでも、この時期の2歳戦なので、完成度、そして現時点でのスピードを重視しないといけないことに違いはありません。
小倉2歳S(G3)2024概要
開催日時 | 2024年9月1日(日)15時35分発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 中京競馬場 11R |
コース | 芝1,200m |
性齢 | 2歳 オープン |
1着賞金 | 3,100万円 |
小倉2歳S(G3)2024のポイント
G1高松宮記念も行われるこの舞台は、デビューして間もない2歳馬にはちょっと酷かなという舞台でもありますので、そのことからも、買える馬、買えない馬の線引きが容易。
そうです、わかりやすいレースになっていますので、勝負しやすいです!
フルゲートは18頭に対して、登録しているのが14頭ですので、すべての馬が出走することが出来ます!
賞金は、新潟2歳S、札幌2歳Sと同様で、
2着1200万円
3着 780万円
言うまでもなく、2着までには入れれば、今後のローテーションがラクになりますので、どの陣営も、〝現時点で出来得る最良(=究極の仕上げではない)”にてレースに臨んできています。
中京 1,200mの特徴
向正面の半ばからスタート。
緩やかな上り坂を進むと、その後は直線を向くまで下り坂となる。
3~4コーナーも下りで、スパイラルカーブ。
長い直線で末脚勝負に目が向くが、逃げ馬も複勝率52.5%と粘り込んでいますね。
芝の質からも開催時期によって馬場傾向を見極めることも重要ですが、今の馬場状態ならば、そこまで神経質にならなくて良いでしょう。
小倉2歳S(G3)2024の登録馬
アブキールベイ
7月21日福島1200m、11頭立ての牝馬限定新馬戦を1分11秒0で勝ち上がりました。
新馬らしからぬ差し切りがちで、手応えにまだ余裕があったことからも、この馬はさらに上があります。
今回の懸念事項は坂がきつい中京コースに替わることとやはり牡馬相手に揉まれたときにどうなるか。
買える馬ではありますが、課題も多いですね。
アーリントロウ
6月22日京都1400m、12頭立ての新馬戦を出遅れて2着に惜敗 → 7月28日新潟1400m11頭立ての未勝利戦を1分20秒6でレコード勝ちしての参戦。
500キロを超える馬体、中間の動きからもさらに上昇しています。
逃げれる、逃げれないにはこだわっておらず、普通にゲートを出れればこの馬が中心・モノサシとなります。
エイシンワンド
8月10日中京1200m、14頭立ての新馬戦を2番手から勝ち上がっています。
新馬らしからぬ安定した取り口で時計も上々と有力、アーリントロウを負かし得る一頭です。
2着とは0秒2の差ですが、3着以下は大きく離しており、記録も記憶も十二分。
エイヨーアメジスト
九州産馬です。
6月29日九州産限定、14頭立ての新馬戦を1分9秒8で逃げ切り勝ち。
ひまわり賞でも十分な内容で2着と、九州産の中では1,2を争う素材。
ただ、あくまでそれは九州産の中での話で、ここに入ると分が悪い。
エコロジーク
8月17日、新潟1200m、18頭立ての新馬戦を1分8秒9で逃げ切っています。
能力的にはもちろん有力ですが、登録こそしたものの自重のプラン。
エンドレスサマー
6月29日、9頭立て、函館の新馬戦を逃げ切って勝ち → 函館2歳Sで前目から粘って3着と力量上位の走りをしています。
ただし、まだゲートに不安があること、直前輸送がどうなのかと課題もあります。
≪十分に単勝を買えるが、見合うかどうか、ギリギリのところ≫
クラスペディア
エイシンワンドの勝った新馬戦の2着馬です。
まだ未勝利の身ですので、未勝利戦に使うプランもありますが、エイシンワンドを逆転までは難しくとも、この馬もけっこうな力量があります。
2、3着したとしても驚きません。
ケイアイマハナ
7月14日、福島ダート1150mで頭立ての新馬戦を勝ってきました。
今回は条件が大きく替わること、初戦の内容も特筆できるほどではないことで馬券圏内は厳しいでしょう。
ジャスパーディビネ
7月27日、15頭立ての新潟1400mを、逃げて勝ってきました。
時計は1分21秒9でアーリントンロウの未勝利戦には劣りますが、この時計は悪くありません。
≪食指動く存在やれるはず≫
タマモティーカップ
7月6日小倉1200m、6頭立ての新馬戦3番手から勝っています。
6頭立ての緩いレースながら、時計も1分9秒2と上々。
見た感じ、相手なりに走れるタイプなので、相手の1頭には一考が必要でしょう。
ベルビースタローン
6月8日京都1600でデビューし12頭立ての10着 → その後変わり身を見せ7月14日・小倉1200mの未勝利戦・9頭立てを1分10秒6で勝利。
変わり身は確かに鮮やかでしたが、この時期の2歳戦の盲点をついた使い方、勝利であり、勢いにのってここへというわけではありません。
ホウオウブースター
6月2日東京1400、・9頭立てで4着し → 7月6日福島1200m・8頭立ての未勝利戦を逃げ切って勝ち上がっています。
時計は1分10秒1、テンも34秒8に過ぎませんので、ちょっと上位馬には太刀打ちできない記録です。
ポートデラメール
6月9日、京都1200mの新馬戦・7頭立てを1分11秒3で勝ち上がっています。
スローの流れを差し切ったことは評価できるのですが、ここの上位馬とはレースの内容に差があります。
穴人気になりそうな感じですけども、ちょっと足りないか。
私の好きなタイプではないし、裏付けが足りません。
レイピア
6月2日13頭立ての京都1400mを出遅れて惜敗した後 → 6月29日小倉1200mの未勝利戦を好時計で快勝。
7頭立てのレースだったので、真面目に走らなくても勝てたはずですが、自然と好時計になったこと、テンも33秒4と速さもみせていることで評価できる1頭です。
もちろん、走破圏内、単勝を買えます!
小倉2歳S(G3)2024の傾向
小倉2歳Sのこれまで傾向とポイントを押さえておきましょう。
会場変更で過去の傾向は無視
今年は中京開催なので例年とは傾向が異なります。
そのため、純粋な能力と中京の坂がどうか。
これだけを考えるべきです。
未勝利戦、1400mとはいえ、逃げて2歳レコードで走った脚力は本物で、もちろん、この馬が抜けて強いという可能性もあります。
そしてそれに次いで、
エンドレスサマー
ジャスパーディビネ
レイピア
この4頭は上を行き得る可能性があります。
今、名前が挙がった5頭とそれ以外ではちょっと差があるかなと言う印象で、単純に当てれば良いということであれば、この5頭のボックスということになりましょう。
まとめ
それだと、枠連、馬連、ワイドで10点(ワイドだと最大で3点の的中ですが)、馬単で20点、3連複で10点、3連単は60点になってしまいます。
ソコソコ割れるような感じもしますが、これだとそんなに儲からない、それだったら自信の大きい単勝240円に10万円買った方がいいんじゃないのという感じもします。
もう一歩進む必要があります。
妙味込みで、単勝を買いたいのは、エイシンワンドとレイピアなのですが、まずはこの2頭のワイド(1点)
どちらが上なのかをハッキリさせたいので、レイピアを上に、レイピアの単勝。
アーリントンロウを無碍には出来ませんので、レイピアーアーリントンロウ2頭軸の3連複(つくならばワイドも一考)エイシンワンド、エンドレスサマー、ジャスパーディビネ(3点)、配当の期待値を考えればこれがベストかなとも思えます。
やはり、その他の馬はご都合主義かというのが結論です。