先週のセントライト記念同様に菊花賞に向けてのトライアルレースです。
今年は中京の2200mで行われます。
セントライト記念のときにも言いましたが、大事なことなんでもう一度目を通してください。
近年は3000mの菊花賞というレースの価値が下がっていることで、相対的にこのレースのメンバーレベルの低下が言われていますが、それでも、ここに出てくる面々にとって5400万円の賞金は魅力。
今年の菊花賞の優勝賞金が2億円で、2着だと8000万、3着だと5000万ですから、
「菊花賞で3着になるのとここを勝つのとどっちが楽か?」
もちろん、菊花賞に出走できるということは一生に一度のことですし、大変な名誉です。
賞金は、3歳限定のG2であり、
2着2200万円
3着1400万円
セントライト記念との棲み分けができていますので、主に関西馬の準決勝のようなものです。
神戸新聞杯(G2)2024概要
開催日時 | 2024年9月22日(日) 15時35分発走予定 |
グレード | G2 |
開催競馬場 | 中京競馬場 11R |
コース | 芝2,200m |
性齢 | 3歳以上 オープン |
1着賞金 | 5,400万円 |
中京・芝2200mの特徴
最初のコーナーまでの距離が長く、上り坂もあるためペースが落ち着きやすい。
向正面は下り坂になっており、上がり勝負に対応できる差し馬が圧倒的に有利だ。
最後の直線では2度目の坂を上るため、持続力も要求される。長距離向きの馬が活躍する傾向にある。
中京の芝2200mは2000mよりもさらに200m後方、ちょうど4コーナーのポケットからスタートします。
最初の1コーナーまでの距離はなんと514mもあります。
また、中京は直線上に名物ともいえる激坂があるため、ペースは落ち着きやすいです。
激坂を上ったあとも緩やかな上り坂が続きます。
この坂道は向こう正面まで続いているので前半はゆったりとした流れでレースが進行します。
1,2コーナーは3,4コーナーと比較するとやや小回り気味ですが、札幌や小倉と比較するとコーナーは大きく、そこまでコーナーワークの器用さは求められません。
向こう正面は400mほどあります。
途中に坂の頂上があり、そこを過ぎると今度は緩やかな下り坂が長く続きます。
3,4コーナーは1,2コーナーよりも大回りでなおかつスパイラルカーブが導入されています。
向こう正面から続く下り坂はこの3,4コーナーにも続いています。
坂とスパイラルカーブの影響、それに加えてスパートも兼ねて、各馬ペースを引き上げます。
最後の直線は約412mです。
直線が長いので差しや追い込みも決まりやすいですが、最初の駆け上がった急坂が再び待ち受けています。
結果的に2度急坂を乗り越え、その先さらに緩やかな上り傾斜の道を1Fほど走ります。
中京の芝2200mは非常にタフです。
ペース自体は落ち着きますが、スタンド側の急坂を2度上ること、そして上った先にある緩やかな道を走り切らなければいけません。
距離以上にスタミナが求められるのでステイヤー気質の馬のほうが好走しやすいです。
もうひとつは、ゆったりした流れなので前のほうが有利に思えますが、実は好走率が高いのは差しや追い込み馬です。
なぜなら、前を走る馬は後ろの馬を意識しながらアップダウンをこなさなければならないからです。
一見スロー展開なので前有利に思えますが、実は坂の影響と後ろからのプレッシャーで前の馬は一杯になりやすいです。
対して、差しや追い込み馬は最後の直線が長いことも踏まえて好成績を残しています。
注目馬
インテグレイト
3戦2勝なので、まだ底らしい底をみせていません。
ただ、勝った2戦ともそこまでの内容ではないことで、ここが試金石の一戦となります。
ヴィレム
プリンシバルS4着ですから、ダービーまでもう一歩だったのですが、その後1勝級を勝っての休養明けとなります。
タフなこのコースが向いているかはやってみないとわかりませんが、左回りは良いと言えます。
ウエストナウ
2戦目に京都新聞杯を使い2着。
その後のダービーは自重となりましたが、けっこうな素質馬です。
夏の成長がどのくらいあるのかがポイントとなりますが、ここだけでなく、その後も注目すべき馬です。
ヴェローチェエラ
京都新聞杯3着から北海道で勝ってきました。
いかにも長距離向きな走りをする馬なので、もしかしたら2200mは短いかもしれません。
オールセンイツ
未勝利戦をこの舞台で勝ってきていますが、軽い芝のほうがパフォーマンスレベルが上だと感じます。
ゴージョニーゴー
2勝して、札幌日刊SP杯を3着。
輸送はクリア出来ているので、期待は持てます。
サブマリーナ
あずさ賞を勝ったあとは無理をせずに休養。
馬の成長を促してきました。
権利を取って欲しい馬の1頭です。
ジューンテイク
京都新聞杯の勝ち馬で、ダービーは10着でした。
京都新聞杯も8番人気での勝利でしたので、京都新聞杯を勝っているから単純に格上だとまでは言えません。
ショウナンラプンタ
青葉賞2着でダービーが15着。
ホープフルステークスでは3番人気に推されていた馬で、人気を落としながらも渋太く戦線に残っていると言えます。
トラストボス
6月23日に未勝利を勝っての休み明け。
2400の距離ばかりを使っているように権利を取れれば本番で買い得る穴馬です。
バッデレイト
2勝して阿賀野川特別を2着。
古馬と2度対戦していることはプラス。
ビザンチンドリーム
きさらぎ賞を勝ち、皐月賞、ダービーへと駒を進めています。
春はいかにも若さが目立っており、雑なレースしか出来ませんでした。
しかし、この条件は後ろからソロっと行って、4角では大外ぶんまわし。
それでも届いておかしくありません。
ミスタージーティー
若葉Sを勝ち、皐月賞、ダービーに進んでいます。
皐月賞は激しいレース、ダービーは展開が読めないレースでしたから大敗だったからといって過度に評価を落とすことはありません。
メイショウタバル
毎日杯の内容がかなあり優秀で、私が期待している馬です。
皐月賞は疲れがあった、ダービーでは無理せずに取り消し。
個人的には、逃げ・楽勝・余力あり。
そんなレースをして菊花賞に行ってほしいと思っています。
メリオーレム
プリンシバルS2着で、古馬を相手に2勝級を勝っています。
懸念材料は少頭数レースを選んで使っているんじゃないかと思われること。
今回はそういうわけにはいきません。
ヤマニンステラータ
未勝利を勝ったあと、今回と同条件の揖斐川特別を勝ってきました。
この揖斐川特別、内容が良かったので、力は足りると思います。
神戸新聞杯記念の過去傾向
過去10年で5頭の菊花賞馬を排出している最重要トライアルです。
前走ローテは、「ダービー組が9勝」
・マレーシアC【 1 0 0 0 】
・信濃川S【 0 1 0 2 】
・HTB賞【 0 1 0 2 】
・藻岩山特別【 0 1 0 0 】
・信夫山特別【 0 1 0 0 】
人気傾向
「1番人気の馬券内率は6割」
・2番人気【2.2.1.5】
・3番人気【2.2.2.4】
・4番人気【0.0.2.8】
・5番人気【1.1.0.8】
・6ー9番人気【0.2.4.33】
・10番人気以下【0.2.1.44】
体重傾向
「1番人気の馬券内率は6割」
・440ー459キロ【1.0.0.18】
・460ー479キロ【4.2.4.27】
・480ー499キロ【2.6.4.35】
・500ー519キロ【3.1.2.17】
・520キロ以上【0.1.0.6】
キャリア傾向
「5から7戦で9勝」
・3戦【0.0.1.2】
・4戦【0.0.1.6】
・5戦【5.1.3.11】
・6戦【3.2.1.17】
・7戦【1.3.3.20】
・8戦【0.2.0.19】
・9戦【1.2.0.10】
・10戦以上【0.0.1.9】
G2神戸新聞杯記念の予想買い目
ダービーの上位馬が不在なことが今年の大きな特徴です。
私は、メイショウタバルの評価が高いので、当然、◎はこの馬です。
3倍つくなら単勝を買って良いと思っています。
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△ウエストナウ
△ヴェローチェエラ
△サブマリーナ
△バッデレイト
2着:ウエストナウ、ヴェローチェエラ、サブマリーナ、バッデレイト
3着:ウエストナウ、ヴェローチェエラ、サブマリーナ、バッデレイト
1着固定で3連単12点となります。