秋・中山の開幕を告げる京成杯オータムハンデ
G1マイルチャンピオンシップまではまだ日がありますけども、そのマイルチャンピオンシップにつながるレースです。
京成杯オータムハンデ(G3)2024概要
開催日時 | 2024年9月8日(日)15時45分発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 中山競馬場 11R |
コース | 中山・芝1,200m |
性齢 | 3歳以上 オープン ハンデ |
1着賞金 | 4,100万円 |
京成杯オータムハンデ(G3)2024のポイント
また、サマーマイルシリーズの最終戦でもあるので、ディオが勝つことができればサマーマイルチャンピオンとなれます。
さらには、春のG1は勝てませんでしたけども、それは不運が続いてのことだったといえる・アスコリピチェーノがここから始動。
そうは言っても、決して有利とは言えないハンデでもあって、レースは予断を許しません。
1着4100万円
2着1600万円
3着1000万円
アスコリピチェーノの側から言えば、当然、いまさら4100万円を取りに来たわけではなく、秋競馬を見据えて、「間隔を長く取りたいから」 、ここが一番都合が良いということ。
ディオの側からすれば、「よけいなやつが出てきやがったなぁ」というわけです。
ハンデ戦でフルゲートが16頭、登録が19頭ですから出れない馬が3頭いるわけですが、どう考えても不利な外枠に入ってしまうとキツイですけども、今の段階では枠順を考えずに、ハンデ模踏まえて1頭ずつ見ていきましょう。
中山・芝 1,600mの特徴
スタート地点が1コーナー横のポケット。
高低差が5.3mもある芝コースの最高地点からスタートして2コーナーまでが緩やかな下りとなります。
外回りの向こう正面から3~4コーナーに向かって約4.5mも下っていくことになります。
最初の2コーナーまでの距離が240mと短いため、外枠に入った馬は外々を回らされることが多く、特に多頭数の外枠は大きな不利となります。
下りをスムーズに回ってきた逃げ、先行馬が勢いそのままになだれ込むパターンが多いのだが、3コーナー手前から一気にポジションを上げて捲った馬のアベレージも高い。
すなわち、直線入り口でのポジションが大きく反映される。
とはいえ、ゴール前の急坂も忘れてはならないポイントで、オーバーペースで坂を迎えた馬は差し馬の餌食となってしまう。
デビュー戦で慎重となるのか、2歳、3歳と共通して新馬戦はテンの入りが遅く、終いの瞬発力勝負になることが多い。
その他のクラスでは淡々としたラップを刻むレースが多く、前々のポジションで決め手を生かした馬の数字がいいのも頷ける傾向ですね。
外枠不利!
京成杯オータムハンデ(G3)2024の登録馬
ハンデ戦でフルゲートが16頭、登録が19頭ですから出れない馬が3頭いるわけですが、どう考えても不利な外枠に入ってしまうとキツイですけども、今の段階では枠順を考えずに、ハンデ模踏まえて1頭ずつ見ていきましょう。
アスコリピチェーノ 55.5キロ
5戦3勝2着2回。
先週の新潟記念で競争除外となったライトバックは52キロのハンデでした。
そのライトバックは、桜花賞3着、オークス3着。
対して本馬は阪神JF勝ちに桜花賞、NHKマイルC2着ですから、この馬が完全に格上で55.5キロのハンデはむしろ0.5キロ恵まれたとさえ言えるかもしれません。
今回の課題はハンデと初の中山。
大外枠だとさすがに厳しいかと思いますが、8番より内ならばまず大丈夫でしょうという存在です。
エアファンディタ58キロ
24戦6勝の7歳牡馬
重賞勝ちがないのに58キロはちょっとかわいそうだなぁという印象ですが、都大路Sの1分45秒9がよっぽど評価されたということでしょう。
10ヶ月半の休養明けで、開幕週の速い時計での決着となると不安が先に立ちます。
エエヤン 57.5キロ
この馬は中山1600mで1・1・1・2着。
NZTを勝ちダービー卿CTでも2着。
0.5キロ恵まれたのか、それとも0.5キロ損したのか。
ソコソコ以上にやれるでしょうけども、勝ち切るまでのイメージは湧きません。
オーキッドロマンス 56キロ
10戦3勝の3歳牡馬。
マイルの距離は守備範囲だと思えます。
ただ、1200のほうがとも思えますし、この馬の56キロはちょっと見込まれた印象を受けます。
カテドラル 58キロ
3年前の勝馬です。
8歳を迎えたことで大望は酷、特にスピード能力を問われるわけですから、厳しさはなおさらです。
キタウイング 52キロ
4歳牝馬、近走不信が続きます。
ハンデが軽いことで1%もないということは言いませんが、シンリョクカほど可能性があるわけではありません。
キャットファイト 52キロ
3歳牝馬、7戦3勝です。
52キロはライトバックと同じですからまだ見限るわけにはいきませんが、アスコリピチェーノとは同じ3歳牝馬でも3.5キロもの評価の差があります。
アスター賞をレコード勝ち、アネモネSを勝てているように決して弱い馬ではありませんが、桜花賞で全く歯が立たなかったように相手が強くなると元値が足りません。
グラニット 51キロ
4歳牝馬で51キロなのは1勝馬だから。
もちろん、除外対象なのですが、それをわかっていて登録していることが不気味。
もし出れるようでしたら、一考が必要というか、無条件で少額買うのもありかもしれません。
コンソラビート 54キロ
3歳牝馬で54キロは相応以上に強いと思われている証拠で、この馬との比較からも、やはりアスコリピチェーノは相当に評価されていると言えます。
京王杯2歳Sを勝っている、阪神JFで3着、フィリーズレビューは2着(勝たないとダメなレースでしたが)。
この馬がNHKマイルCに出ていたとしても良い結果は残らなかったでしょうが、アスコリピチェーノと1.5キロの差があって、我内枠、アスコリピチェーノ外枠ならば単勝を買って、”アスコリピチェーノが強ければ仕方がない”という気持ちでレースをみるのもありです。
サンライズロナウド 56キロ
オープンに上がってからは、賞金加算が出来ていませんがシルクロードS、阪急杯、関屋記念ともども十分な走りを見せています。
大敗したとはいえ、香港でチャンピオンズマイルに使っているくらいなので、陣営の評価の高さ、期待の大きさがわかります。
関屋記念の終いは目を見張る伸びでしたし、ずっと短い距離を使ってきましたが、マイルの距離、騎手の横山典ともども注目すべき馬です。
ジューンオレンジ 53キロ
4歳牝馬、16戦4勝です。
5走前には1200、前走は2000を使っているように路線が定まらない馬ですが、前走、前々走ともに54キロだったハンデが1キロ軽くなったのは好材料ですね。
それでも、買いづらいのですが。
ショウナンマグマ57キロ
ディセンバーS勝ち、ラジオNIKKEI賞で2着したくらいしかオープンでの実績がないのに57キロ野」評価はなんなんだろうと考えさせられます。
本当なのか?と、何度も見返しました(笑)
現状では、オープン特別ならソコソコやれる、重賞では明確に足りないとみていいでしょうが、このハンデのつき方はどうしても引っ掛かるので、注視はしていてほしいです。
セルバーグ57キロ
この馬も57キロですが、この馬の場合は5勝していますし、小倉大賞典の3着、7着とはいえエプソムカップの内容からも理解できる57キロです。
ずっと重賞に使っていますので、ここに出てきても違和感がありませんし、マイルの距離でも前に行ける脚は魅力。
ワイドの相手に買う分には有益な戦略と言えましょう。
タイムトゥヘヴン56キロ
30戦2勝の6歳牡馬です。
この馬もずっと重賞を使っていますが、足りない成績が続き、2勝馬の分ショウナンマグマやセルバーグから1キロ軽いという評価にとどまっています。
今回も順調なのですが、ここで勝てるんだったら、もっとどこかでとっくに勝っている。
今回もそんな評価です。
ディオ 57.5キロ
21戦5勝なのでそこまで強い馬ではないのですが、2着が9回もある堅実な馬です。
勝てばサマーマイルチャンピオンのボーナスも手に入りますので、気持ち的に一番勝ちたいのはこの馬です。
ただ、サマーマイルチャンピオンになるには、『アスコリピチェーノを負かさないといけない』。
このハードルは高いです。
ディスペランツァ55キロ
8戦3勝の3歳馬で、アーリントンカップを勝ち、NHKマイルカップ7着。
関屋記念を使ったことで、今回へ向けての調整はしやすく、イメージ的には強敵相手に去年の毎日王冠を勝ったエルトンバローズとイメージがだぶります。
アスコリピチェーノは同じ3歳なのに、向こうが牝馬で向こうのほうが斤量を背負うんですから、言うまでもなくこれは有利です。
ドルチェモア55キロ
大敗が続いており、昨暮の中日新聞杯からは2キロ減となる55キロで走れます。
ただ、それに見合うだけの負け方を」してきているのも事実で、浮上のきっかけが…
ちょっと見当たりません。
ペラジオソノダラブ53キロ
園田からやってきて、1200の福島テレビオープンを15着と大敗。
この一戦だけでは53キロが妥当かさえ判断がつきませんが、今回も様子見、この馬も除外対象ですが、まだグラニットを買いたいですね。
ワールドウインズ55キロ
33戦4勝の7歳セン馬。
この馬も除外対象ですが、この馬からした時に、ここを使いたいでしょう。
馬券の対象には届かないでしょうが、大事な経済活動です。
京成杯オータムハンデ(G3)2024の傾向
京成杯オータムハンデのこれまで傾向とポイントを押さえておきましょう。
夏に使っている馬を上位に
G1に向けてここから始動という馬も多く、実際に昨年はソウルラッシュが59キロのハンデをものともせず快勝しています。
ですが、10年のスパンでみますと、優位に立っているのはサマーマイルシリーズを中心とした夏のレースを戦ってきた面々で関屋記念組が6連対と最多です。
7~9ハロンで重賞3着以内
1400~1800の重賞で3着以内があること。
この例外は1着馬には3頭いますが、2、3着馬にはそれぞれ1とうずつなので、30頭で5頭しかいないとなります。
休み明けは実績馬なら
年齢別では連対馬の過半数が5歳勢。
出走数も最多ですが、唯一連対率が20%を超えていますので、特筆できる数字だと言えましょう。
3歳=20頭が出走し、
【 1 1 2 16 】
4歳=25頭が出走し、
【 1 0 2 22 】
5歳=52頭が出走し、
【 7 4 3 38 】
6歳=36頭が出走し、
【 0 5 3 28 】
7歳上=15頭が出走し、
【 1 0 0 14 】
性別では、
牡馬、セン馬=114頭が出走し、
【 8 5 8 93 】
牝馬
【 2 5 2 25 】
1番人気は4連対
10年で4連対と少々心もとない成績ですが、ここ5年では1連対に過ぎず、アスコリピチェーノにはちょっと嫌なデータです。
そもそもアスコリピチェーノ級はここに出てこないですから、それをどう捉えるか?となりますね。
また、ハンデ頭は12頭中、わずかに1連対とこちらも惨憺たる成績。
58キロの2頭も厳しいし、実質的なハンデ頭のアスコリピチェーノにも全幅の信頼までをおいて良いのかどうか。
まとめ
それでも◎はアスコリピチェーノ!
なんでここから?というのはありますが、間隔を開けたほうが良い馬なのでそれも納得。
ハンデの55.5キロも他馬との比較で不利なだけで、この馬のポテンシャルを考えれば、むしろ0.5キロまけてもらえたとさえ思えます。
枠順の有利・不利が大きなコースなので枠順が決まる前には買えないのですが、それでもこの馬が勝つと仮定して馬券を買わないことには最初から確率が下がってしまいます。
したがって、アスコリピチェーノの1着固定、ウイン5も1頭、単勝はつかないだろうから買わない。
コラソンビート
サンライズロナウド
ディスペランツァ(この馬の単勝を買うのはアリ)
ディオ
これだと3連単で12点です。
私的には、サンライズロナウドとのワイド1点が現時点での最有力な買い目となります。