今週のメインは小倉で行われる中京記念です。
小倉競馬場では、芝1600mのレースが出来ませんので、サマーマイルシリーズの第2戦ではありますが、1800mで行われます。
なんだか、名前でも距離でも、〝違うだろ”と言いたくなりますが、阪神競馬場の改修工事により、日程そのものが例年とは違っていますので、これはこれで仕方がありません。
むしろ、このいびつな構図を逆手にとって的中を手にしていきましょう。
中京記念(G3)2024概要
開催日時 | 2024年7月21日(土)15時35分発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 小倉競馬場 11R |
コース | 芝1,800m |
性齢 | 3歳 オープン ハンデ |
1着賞金 | 4,100万円 |
中京記念(G3)2024のポイント
中京記念は、3歳以上によるハンデ戦で、サマーマイルシリーズの第2戦です。
サマーマイルシリーズは、このレースを含めて4戦で行われるわけですが、中京記念の後は8月11日の関谷記念、9月8日の京成杯AHと、それぞれに間隔が開いているため、「早目に1つ勝ってその後の戦略をラクにしたい」。
サマー・マイルチャンピオンへの道が開けるレースとなります。
小倉1,800mの特徴
スタートはゴール板からおよそ100m手前の地点で、1コーナーまでの距離は272mしかありません。
そのため、すぐにコーナーを迎えるのと、2コーナーまで上りが続くため、ラップはさほど速くならないことが特徴なため、平均的な流れになることが多くなります。
従って前が残りやすいコースといえますね。
馬場が良ければ枠は内側が有利。
外枠の馬はコースロスが大きく、脚を溜めにくいので、どうしても不利とまってしまいます。
中京記念(G3)2024の登録馬
今年の登録馬は16頭なので、出たければすべての馬が出走することが出来ます。
アスクワイルドモア 56キロ
菊花賞にお出になられている馬ですが、その後が大敗続き。
しかも大きな差がついている大きな着順です。
そういう意味では、まだ56キロを背負わされることはかわいそうだなとさえ思えます。
アナゴサン 56キロ
サマーマイルシリーズ、第一戦である米子Sを3着した馬です。
ここで勝てるならば、シリーズチャンピオンに大きく近づくことになります。
距離が延びることはマイナスにはならないでしょうから、地道なレースが出来るのではないかと思えます。
アルナシーム 57キロ
重賞でちょっと足りず、OP特別なら2着するという戦績です。
それがこの馬の現状の戦力で、57キロのハンデは妥当だと言えます。
小倉大賞典時の57キロから評価が変わっていないとも言えますが、逆から言えば、それは有利なこと。
期待できる一頭です。
エスコーラ 56キロ
1年4ヶ月の休みがあって、そこから大事に使われています。
小倉1800mで3戦3勝とコース適性は言うことなし。
ひょっとするには、まだ出来が一息に感じますが、元値は相当に高い馬ですので、56キロのハンデも有利と言えましょう。
エピファ二ー 58キロ
小倉大賞典を勝った時には、G1でも買えるなと感じました。
もちろん、大阪杯はG1の壁に跳ね返されたわけですが、小倉大賞典の内容を考えると、当時から1キロハンデが増やされたのは当然ですし、大阪杯後にここを使うのはわかりやすいくらい当然の話だとも感じます。
入れ込む馬なので、当日輸送のないこの条件も合っています。
エルトンバローズ 59キロ
昨秋に毎日王冠を勝ち、マイルCSでも4着した馬がここから始動するのは異例と言えば異例。
59キロを背負ってまで出てくるのですから、陣営の覚悟がうかがえ得ます。
3歳時に、同じ小回りの福島1800であるラジオNIKKEI賞を勝っていることで、コース自体は克服できるでしょうから、ポイントはハンデの1点となります。
カテドラル 58キロ
大阪杯、安田記念とG1を連戦していることは立派。
既に8歳を迎えていますので、小倉大賞典時から0.5キロ減っているのは好都合。
単勝を買うまではさすがに点数が回りませんが、全くの無視までは危険でしょう。
セオ 57キロ
3勝級、OP特別と連勝中。
格から言って、まだ劣る存在ですけども連勝の中身も時計も立派なので、陣営が、「正攻法」をほのめかしているのもわかります。
セルバーグ 57キロ
中京1600mで行われた昨年の覇者です。
今回と同じ小倉1800mの小倉大賞典でも3着だったように、今回の条件も悪くはありません。
近走は冴えませんが、通用の下地は十分にありますので、単勝までをも買えます。
ソレイユヴィータ 50キロ
4歳牝馬でまだ3勝級の馬なので、このハンデでも誰も文句は言いません。
ハンデが軽くなることを見越しての登録です。
タガノパッション 53キロ
愛知杯を2着していますが、その時も53キロでずっと据え置きの格好。
いつも通りといって良いですが、逆から言えば上積みに乏しい。
テーオーシリウス 55キロ
2000を中心に使われてきた馬が、1800も距離が魅力でここへ。
大きな着順が続いていますが、そのイメージほど離されてはいないレースばかり。
勝ち切るまでには今一歩という印象ですが、55キロもあいまって2,3着ならば買える存在です。
二ホンピロキーフ 56.5キロ
マイラーズCで3着した分0.5キロ増やされてしまったという感じ。
なにしろソウルラッシュ、セリフォスの後で、セリフォスとは差はわずかでしたから仕方がないところですね。
ボーデン 54キロ
3勝級を勝って、今回が昇級初戦。
軽ハンデを生かして少しでも上の着順を目指したいところ。
ロングラン 57キロ
小倉大賞典で2着しています。
そのときが57キロで今回も57キロ。
ここに照準をおいての調整で、順調に来れています。
ワールドリバイバル 55キロ
この馬も脚部不安があって1年2ヶ月の休養がありました。
徐々に良くなっては来ていますが、やはり、まだ恐る恐るでピッチが上がってきません。
中京記念2024の傾向
サマーマイルシリーズの第2戦ですが、今年は小倉の1800mで行われることで、同じ条件だった21、22年の2回を中心に、過去10年の傾向を探っていきます。
コーナー4回の競馬で連対
21,22年の1~3着馬は、当然6頭ですが、いずれもがコーナー4回の競馬で連対経験がありました。
そのうち、のべ4頭は勝っています。
小倉での良績
21,22年の1~3着馬6頭のうち、21年に2着したカテドラルと3着だったクラヴェルはここが小倉への初出走でした。
あとの4頭は小倉芝、1800か2000で連対した経験がありました。
OPでの連対は必須
21,22年の1~3着馬のべ6頭はいずれもがOPで連対実績がありました。
OP勝も重賞での2着もなかった馬は、22年の勝馬・べレヌスだけです。
前走成績における目安
21、22年の1~3着馬、のべ6頭のうち、21,22年とも2着だったカテドラルはともに安田記念からの臨戦です。
あとの4頭はG1以外からの臨戦となりますが、前走は、
- 芝のOP
- 1600m以上
- 勝ち馬から0秒4いないの2~5着
中心は5歳勢
3歳=8頭が出走し、
【 1 1 0 6 】
4歳=24頭が出走し、
【 1 0 5 18 】
5歳=61頭が出走し、
【 6 7 4 44 】
6歳=33頭が出走し、
【 2 1 1 29 】
7歳以上=32頭が出走し、
【 0 1 0 31 】
6歳までなら狙えるが、中心は5歳勢という圧倒的なデータが残っています。
トップハンデは割引
今年は59キロを背おうエルトンバローズのことになりますが…
【 1 0 0 15 】がトップハンデ馬の成績で、これでは狙えません。
過去10年の1~3着馬のハンデは52キロ~58キロと様々なのですが、59キロを背おうエルトンバローズには嫌なデータです。
まとめ
中京記念2024のポイントから出走予定馬の詳細まで解説してきました。
ここまでを踏まえた上で、追い切りをチェックし、各馬の状態、各陣営の本気度を探っていくことで、正解=当たり馬券に近づくわけなので、追い切りの記事を楽しみにお待ちいただきたいと思います。
絶妙なハンデ差となった中京記念ですから、なおさらに追い切りの動きが重要となってきます。
現時点では、
〇アルナシーム
▲セルバーグ
△二ホンピロキーフ
△セオ
△テーオーシリウス
の順番となります。
追切後の予想と推奨買い目
追い切り格付けチェック記事内で、追切後に公開しています。