本記事ではチャレンジカップの過去データから、予想を組み立てていきます。
G1エリザベス女王杯で2着に駆けたラヴェルが出てきてくれることで、馬券的に相当に美味しいレースとなってくれています。
この一報を目にした時に、「本当か?本気か?」と感じました。
もちろん、頑張ってほしいなとは思いますが、G1で2着したからといって、G3を楽勝できるわけではない。
競馬ってそういうもんだよというのを改めて教えてくれるレースになると思っています。
そうです、ラヴェルは勝てない、負ける。
そう思っています。
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チャレンジカップの概要
開催日時 | 2024年11月30日(土)15:35発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 京都競馬場 11R |
コース | 芝2000m |
性齢 | 3歳以上 オープン |
チャレンジカップはG3で、京都競馬場、芝・2000mで行われます。
チャレンジカップの賞金
着順 | 賞金 |
---|---|
1着 | 4300万円 |
2着 | 1700万円 |
3着 | 1100万円 |
G3レースの水準賞金です。
秋のトップシーズンですから、高額賞金が目立ちますけども、このレースも水準のG3の賞金がもらえます。
夏場だったらすごく注目されますけども、この時期ですから、”穴場の重賞”扱いされるのは仕方がない話。
とはいえ、そのおかげで馬券的にすごく美味しいレースとなってくれていること、それがありがたいですね。
チャレンジカップの会場・コース解説
舞台は、京都・芝内回り2000mで行われます。
秋華賞が行われるコースで、スタンド前の直線半ばからスタートして、1コーナーまでの距離は309mと絶妙と言うか微妙。
1コーナーまでの距離が短いことで、先行争いが激しくなりがちなのだが、下級条件では向正面でペースが緩み、息の入った先行馬が短い直線でなだれ込むというケースが多い。
一方で秋華賞のように中盤も淀みなく流れると先行馬が苦しくなり、差しや追い込み馬が台頭することが多くなります。
ゴール前の直線が短く、先行有利のように見えるが、コーナーでゴチャつくため先行馬は馬群で揉まれやすく数字以上に消耗しやすく、これを無碍には出来ません。
したがって、長い脚よりも、一瞬の脚が求められるコースですね。
チャレンジカップの出走馬
ここまでのことを念頭に置いた上で、今年は登録馬が18頭ですので、出ようと思えば全馬が出走可能です。
アウスヴェール
28戦4勝の6歳セン馬。
「逃げれなくては二束三文」
そのことを陣営も自覚しておりますので、逃げるのみ。
それでも勝つまでのイメーずジまでは湧きませんけども、函館記念でも3着に逃げ粘っているように、自分のリズムさえ叶えば、2,3着に粘り得るだけの力はあります。
28戦4勝に過ぎませんが、【4 3 5 16 】とそこそこの複勝率があることもこの馬の脚力を示しています。
アルビージャ
11戦4勝の6歳牡馬。
2年2ヶ月も休んでいた割には、関越S、オールカマーともにちゃんとレースになっており、この馬の能力の高さ、仕上げの正確さを証明できています。
今回もそこそこには走れるだけの担保があると言って良いでしょう。
ただ、だからといって勝てるのか?はまた別の話。
扱いがちょっと難しい立ち位置にいる馬だと言って良いでしょう。
エアファンディタ
26戦6勝の7歳牡馬です。
オープン特別ではそこそこやれていますが、重賞に入ると大敗が目立つ。
そういう意味では、重賞でどうにかなる現有戦力がありません。
たとえ恵まれたとしても、勝ち切れるところまでいけるイメージがどうしても湧きません。
ヱヒト
31戦6勝の7歳牡馬。
2月にサウジに遠征して以来。
昨年は58キロで小倉記念を勝っており、格からいうと、”サマーシリーズのチャンピオンを狙うべき”存在。
とはいえ、ここは総体的なメンバーレベルが低いこともあって、走れる状態にさえあれば食い込みがあっても驚きません。
《ステイヤーズSとの兼登録です》
エピファニー
16戦6勝の5歳牡馬。
大阪杯には出ていますが、ローカル・ハンデ戦で勝ちを拾っている印象の馬で、もっと高い志を持って欲しいと思います。
阪神で行われた昨年の4着馬で、そのときの勝ち馬は今年の大阪杯を勝ったペラジオオペラなので、ここではなくて、「ジャパンカップ」に果敢に挑戦して欲しかった、少なくともそういう気概を見せて欲しかったというくらい、私はこの馬を評価しています。
今回も流れ次第。
注視しないといけない存在です。
コガネノソラ
8戦4勝の3歳牝馬。
スイートピーSを勝ってから、 → オークス12着 → クイーンS1着 → 秋華賞9着と完全に軌道に乗りました。
3歳牝馬ですから53キロで走れることが相当に有利ですし、京都2000mも2度目となります。
少なくとも、秋華賞のときのようになし崩し的に外を回らされて、相当なスタミナのロスを招いた。
そんなレースにはならないはずなので、十分過ぎるほどに狙えます。
セイウンハーデス
11戦4勝の5歳牡馬。
昨年の七夕賞を57キロで勝っています。
また、ダービーと菊花賞以外は掲示板を外していない馬なので、普通に強い馬、総合力の高い馬だと評価できます。
とはいえ、今回が1年5ヶ月ぶりの復帰戦。
坂路で再三にわたり好時計をマークしてはおりますが、常識的には、「まずは無事に」。
能力の高さは認めても、三戦目くらいで狙えるようになってくれれば御の字でしょう。
ダノンエアズロック
6戦3勝の3歳牡馬。
アイビーS、プリンシパルSとリステッドを2勝しており、ダービーにもお出になられています(=5番人気で14着)。
毎日王冠が秋初戦で0秒3差の6着と相応に走ってはいるのですが、陣営が、「使ってもまだ良くなりきってこない」ことと敵鞍を求めてここまで待機したという経緯。
単勝を買い得る馬ですし、なんといっても今回はムーア騎手が乗ることで加点を見込めるのですが…。
ムーアが乗る分、必要以上に買われてしまうという一面もありますので、馬券的に難しい存在となってしまいました。
ディープモンスター
18戦5勝の6歳牡馬。
この馬にもエピファニーと同じこと(=志を高くもて)と言いたい。
まだ重賞を勝っていないので、ここに出てくるのは妥当だとも言えるのですが、本来ならばとっくに重賞を勝っていなければいけない馬です。
順調に使われている強みがありますから、今回ももちろんチャンスなのですが、どうも運がない馬なので、その部分の機微がどうかだけでしょう。
テーオーシリウス
30戦4勝の6歳牡馬。
前走はダートの大阪スポーツ杯を使っています(=16頭立ての16着)。
出遅れもあったので、あれだけでダートがダメと決めつけるわけにはいかないのですが、「逃げることで活路を見出したい」。
この馬には、それしかないでしょうね。
バビット
20戦4勝の7歳牡馬。
京都記念でこそらしさを見せてくれましたが、その後はまた低迷に戻っています。
やはり、一度リズムを崩した馬が復活するのは並大抵のことではなく、本来ならば、もっと上のステージに居るべき馬なのですが…。
いつの間にか7歳秋を迎えてしまっており、「あと一花咲かせたい」気持ちは良いのですが、なにぶん相手のあることですので、逃げることも叶うかどうか。
フォワードアゲン
39戦4勝の7歳セン馬。
この馬もそうとうキツイですね。
まず近走が不振だし、アルゼンチン共和国杯では54キロのハンデ。
にもかかわらず、全く勝負になっておらず、良馬場とはいえ雨が残っていたという言い訳をするのも無理があるレベル。
終いの脚に見どころがあったとはいえ、あれは54キロだから出来た芸当でしかもそれでも10着に過ぎないわけですから…。
《ステイヤーズSとの兼登録です》
ボルドグフーシュ
12戦3勝の5歳牡馬。
1年7ヶ月ぶりに帰ってきます。
3歳時は、神戸新聞杯で3着してから → 菊花賞2着 → 有馬記念も2着(勝ち馬はあのイクイノックス) → 阪神大賞典も2着と重賞のタイトルこそないものの、完全にトップクラスの1頭です。
同期のイクイノックス、ドウデュースがあれだけの活躍をしているのですから、単純にいえば、”G3くらい圧勝しないと”というレベルの馬ですよ。
とはいえ、ここは長期の休養明けですので、この馬も、叩き3戦目くらいで狙えるようになってもらえれば御の字、”まずは無事に”となります。
マイネルモーント
13戦4勝の4歳牡馬。
今回がオープンに入っての昇級初戦で、しかも5ヶ月ぶりのレースとなります。
怪我をして休んでいたわけではないので、セイウンハーデスやボルトグフーシュとは違うのですが、善戦はしてもなかなか勝ちきれないタイプでもあるので、オープンでいきなりやれるかどうかは様子見したほうが良いでしょう。
マキシ
10戦4勝の4歳牡馬。
母はエリザベス女王杯を勝っているラキシスで、素質馬がやっと軌道に乗ってきたなと感じます。
目下、3戦連続33秒台の上がりの脚を使えており、特に前走は相当に雑なレースをしながら格好をつけての2着と内容も十分でした。
川田騎手が修正しきれないくらい、「左へのモタレ」が強かったのですが、今回は右回りに替わること、クリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わることで、終わってみれば圧勝でしたというシーンも十分にあるように思っています。
ラヴェル
12戦2勝の4歳牝馬。
エリザベス女王杯で2着に走っています。
もちろん、このことだけで復活がなったというのは無理があるのですが、あのリバティアイランドに土をつけたアルテミスS以来の連対を果たすことになりました。
これに勢いを得て、重賞獲得へと駒を進めてくるわけですが、G1で2着だから、G3を勝てるというわけではないのが競馬の面白いところ。
現に、ボルトグフーシュだってまだ重賞のタイトルがありません。
必要以上に人気になるのであれば、”美味しいカモがネギを背負って走っている”と断じて良いでしょう。
ラーグルフ
17戦5勝の5歳牡馬。
昨年の金杯の勝ち馬です。
G2だと足りない、G3ならという戦績なのですが、ここのところ良いところがありません。
アルゼンチン共和国杯の大敗そのものはハンデも58キロだし、馬場もあったしなので気にしなくて良いようには思うのですが、それにしても強調材料が見当たりません。
ルペルカーリア
11戦2勝の6歳牡馬。
屈腱炎により、1年半ぶりの休養明けとなります。
元値はオープンでもと思えますが、やはり長期の休養明け。
以前ほど屈腱炎は不治の病というわけではなくなってきているとは言っても、いきなりどうこうはハードルが高いでしょう。
チャレンジカップの過去10年の傾向から予想
今年の舞台は京都となりますが、ここでは阪神開催の過去10年をみていきます。
1800m以上で1勝以上
30頭いる1〜3着馬全頭が、芝の1800m以上で勝ったことがある馬でした。
なお、近6年の1〜3着馬18頭中で13頭までが、2000m以上でも勝っていました。
G1帰りはあ3歳なら
前走がG1だった馬は、25頭いて、
【 3 1 4 17 】
ただ、このうちの、
【3 0 2 3 】が3歳馬でした。
そりゃそうですよね、間隔を考えてもマイルCSからはありえないですし、天皇賞に敗けたからといって次がここというのはなかなかない選択肢です。
逆に、菊花賞や秋華賞からならば使いやすいし、今後の良いステップになるというのが納得できます。
前走は10月以前
年末の阪神開幕週で行われるようになった17年以降の7年を見ると、
連闘〜中3週=11月に使われていた馬の出走は25頭いて、なんと
【 0 2 1 25 】と惨憺たる成績に終わっています。
そうなると、前走は10月以前が目安となりましょう。
中9週以上あった馬の成績は、
【 3 2 3 14 】と好成績なので、このレースにおいては、このくらいの間隔が良いということなのでしょう。
前走が条件戦の馬の取捨
条件線からの臨戦馬は17頭いて、
【 1 2 2 12 】
複勝率が66.7%以上だった馬に限れば、
【 1 2 1 1 】と好成績になります。
その着外も4着ですから、十分に信用できます。
オープンからの臨戦馬
一方でオープンからの臨戦馬、
【 9 9 7 90 】
1〜3着馬25頭中で23頭は重賞で1〜3着があった馬。
あとの2頭は重賞出走経験が1回以下だった馬です。
5歳以下ならば
3歳=20頭が出走し、
【 7 0 2 11 】
4歳=35頭が出走し、
【 2 4 2 27 】
5歳=31頭が出走し、
【 1 3 1 26 】
6歳=25頭が出走し、
【 0 2 3 20 】
7歳上=22頭が出走し、
【 0 2 1 19 】
3歳の強さが際立っています。
なお、牝馬は、
【 1 2 1 11 】
1〜3着している4頭の牝馬は、3頭が重賞勝ち馬で、残りの1頭はあの、レイパパレでしたから、並の牝馬には厳しいレースとなっています。
チャレンジカップの予想買い目
【◎】素質馬が揃って、名前は豪華なのですが、いかんせん、長期休み明けが多く、これらの面々を積極的には買えません。
また、G1で2着だったからと言って、G3を勝ちにいって勝ちきれるかは別の話のラヴェルも同様。
で、あればここで◎に相応しいのはマキシしかいませんし、この馬は決して押し出された◎ではありません。
この組み合わせの3連複も買って良いと思います。
ラヴェルは2,3着なら可能性があると思いますが、あえて切るという選択で良いのではないでしょうか。