３歳牝馬にとって、秋華賞は同世代の牝馬同士で走れる最後のＧ１レースです。だからこそ、無事に出走できることに重きを置き、悔いのない仕上げで臨む意図が見える陣営が多く見受けられます。
ただ、若い馬たちですから思い通りにいかない部分も多々あります。先週の京都大賞典でも、Ｇ１馬ですら思い通りにいかなかったように、３歳牝馬戦でも同様の課題が浮かび上がりました。
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| 重賞成績 | 57戦49勝8敗(トリガミ2回) |
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ブローザホーン
６月２３日の宝塚記念以来なので約３ヶ月半ぶり。
中間追い切り
初時計は６日。
軽い時計５本、長い時計１本、長くて速い時計２本。
全体量は十分です。
今週の追い切り
楽走。
相手に合わせた走り。
時計にはこだわっていないという意図を感じさせる内容でしたが、十分に負けておかしくない、次以降を見据えた造りです。
《やはりというべきか２．６倍１番人気に推されながら最下位１１着に終わっています》
メイショウブレゲ
５月２６日、目黒記念以来なので、約４ヶ月半ぶり。
中間追い切り
初時計は１４日。
軽い時計３本、十分な負荷２本、長くて速い時計１本。
今週の追い切り
力強い。
馬は出来ている。
《思ったより良い・穴の資格十分》
単勝１５４．４倍ついた最下位、１１番人気ながら３着に食い込む走りを見せて複勝は２５７０円。
もちろん、こういうのをうまく組み合わせて馬券を取らないといけないわけですが、やはり、地道にやっていくことが大事、その積み重ねがもっと大事。
そういう教訓でもありましたので、それを忘れることなく、１頭１頭をみていきましょう。
アドマイヤベル
５月１９日オークス（９着）以来なので約５ヶ月ぶり。
いわゆるオークス直行というやつですね。
中間追い切り
プール併用、計５回
初時計は９月８日。
軽い時計計４本、強め２本、十分な負荷１本、長くて速い時計１本と理想的に調教を重ねています。
今週の追い切り
最終追いはセーブ気味でしたが、先週までで出来ており、これで良いでしょう。
緩い内容だったことは事実ですが、その分、走りに余裕があったので、時計が遅いからといって、心配はいりません。
クイーンズウォーク
オークス４着のあとローズＳ（１着）から始動なので中３週。
中間追い切り
立ち上げは２９日に坂路で軽目。
先週に８３秒２と長くて速い時計をこなし、これが実質的な最終追い。
今週の追い切り
軽目で完全に脚ならし程度。
しかし、活気があるので、まだ良い方。
先週のブローザホーンと同等の評価ほど悪くはないが、思い切って単勝で勝負できるかと言われると、私の答えは、『ガッカリした』となります。
クリスマスパレード
紫苑Ｓ１着以来なので、中４週。
中間追い切り
初時計が先週の６日で坂路５６秒４と脚ならし程度の軽目。
今週の追い切り
馬場の影響でこの時計にあえて抑えたなという意図を感じる。
良馬場だったら猛時計になっていたかもなという内容で、最終追い＝良い、中間＝イマイチ、トータルで“態勢は整った”という評価。
コガネノソラ
クイーンＳ以来なので約２ヶ月半ぶり。
中間追い切り
初時計が２２日。
長い時計１本、長くて速い時計２本、軽目２本。
今週の追い切り
時計を出さずに負荷をかけることを選択。
時計が緩い分、当然といえば当然ですが、手応えが抜群でした。
これは考えた調教をしたなと唸らされました。
《良い》
ステレンボッシュ
オークス（２着）直行です。
中間追い切り
立ち上げは２２日。
長い時計１本、軽い時計１本、長くて速い時計１本、強め１本と、今週の分で十分な量と質。
今週の追い切り
さばき軽く反応よし。
無理していないのにこの内容で走れるのですから、次を考えても絶妙な仕上げでここに出走することになります。
セキトバイースト
ローズＳ（３着）以来なので、中３週。
中間追い切り
２９日が初時計で坂路５６秒２と軽目。
軽目計２本と長くて速い時計１本。
今週の追い切り
終いだけ。
ややフワフワしていると感じるが、及第点には十分に達している。
タガノエルピーダ
ローズＳ（４着）以来、なので中３週。
立ち上げは２６日で坂路で軽い時計を計３本。
今週の追い切り
中間から軽目で気合をつける調教を繰り返し、最終追いも同様。
前走で増えた馬体を、「成長分であり、適正体重」と判断している証拠。
全体時計は遅いが、馬が集中出来ている。
《グッド！かなり食指が動く》
チェルヴィニア
オークス（１着）以来の直行。
中間追い切り
初時計は9月1日、軽い時計6本、長い時計1本、十分な負荷2本。
今週の追い切り
さすがに今週は負荷をかけてきました。
我慢させ、抑え利いていました。
ただ、馬体はまだ緩いかなと感じさせるので、この後にどう変わるかでしょう。
《この時点では強くは推せない》
チルカーノ
８月２５日長久手特別以来なので、中６週。
中間追い切り
軽い時計５本
今週の追い切り
微出血を発症して１日追い切りを延期。
動きを見る分には影響は考えなくて良さそうですが、やはり、もっと強く追って欲しかった。
穴で考えていただけに残念。
ボンドガール
紫苑Ｓ３着以来なので中４週。
中間追い切り
初時計は２０日。
軽い時計４本、長くて速い時計１本。
今週の追い切り
反応鈍く伸びていかない。
きれいなトビをする馬なので、道悪は明らかなマイナス。
《狙っていたのにただただ残念。当日の馬場が少しでも回復することを祈念》
ホーエリート
紫苑Ｓ（６着）以来、中４週
中間追い切り
初時計は２２日。
軽目１本、強め１本、長くて速い時計１本。
今週の追い切り
スムーズな走りで順調。
ただ、加点できるほど良かったのかと言われると、そうではない。
ミアネーロ
紫苑Ｓ（２着）以来、中４週。
中間追い切り
初時計は６日で８５秒２。
今週の追い切り
活気あふれる。
筋肉が盛り上がっており、わかりやすいくらいに上昇を示している。
ローズＳよりも紫苑Ｓの方がここに向けて間隔を長く取れることがこの馬の上昇につながっている、そう感じます。
ラヴァンダ
ローズＳ（７着）以来なので、中３週。
中間追い切り
９月２９日が初時計、軽い時計２本、長い時計１本。
今週の追い切り
苦しがるところがない、スムーズな登坂。
これだけやれていること自体が具合の良い証拠。
ラビットアイ
ローズＳ（１５着）以来。
中間追い切り
２９日が初時計。
軽い時計２本、長くて速い時計１本
今週の追い切り
ちょっと馬が薄っぺらい。
ただし、伸びはシャープなので、そこまでの減点はない。
ランスオブクイーン
９月２２日３勝級夕月Ｓを３着して以来なので、中２周。
中間追い切り
プール併用、初時計は３日で軽い時計１本、速くて長い時計１本と中２週の割には攻めてきた。
今週の追い切り
栗東ポリトラックで3頭併せ 松山騎手を背に 84.7-67.2-51.8-38.3-11.6
手応えが抜群。
遅れたのはオーバーワークを避けるためで、今週も十分に攻めてきた。
追い切りからの推奨馬＆推奨馬券
コメントを読んでもらって、誉めているのが単純に良い馬です。
【◎】タガノエルピーダ
当初、ボンドガールも狙っていましたが、向こうが落ちてこちらが上がった感じ。
当然、単勝を買えます。
【◎】ステレンボッシュ
力量が確かでマイナスが少ないのがこの馬。
ダブルスタンダードになりますが、この馬からの３連複侮りがたし。
【状態が良く買いたい相手】
コガネノソラ
ミアネーロ
ダンスオブクイーン
ステンボッシュからの３連複でタガノエルピーダも含めた相手５頭だと１０点になりますが、それでも買っていいでしょう。
それに、タガノエルピーダの単勝と、タガノエルピーダ → ステレンボッシュでの馬単。
買い目
軸：ステレンボッシュ
相手：タガノエルピーダ、クリスマスパレード、コガネノソラ、ミアネーロ、ダンスオブクイーン
点数：10点
これで良いように（悔いのない）思います！
