朝日杯フューチュリティステークスの全頭追い切り格付けチェック！

朝日杯フューチュリティステークス2024の追い切り情報から最終予想をお伝えいたします。

2歳牡馬のマイルG1で2週後のホープフルSとの棲み分けもあって、出たい馬は概ね出れたという状況。

単純なレベルで言えば、ホープフルSの方が強いのかなという印象を持ちますが、それでも2歳マイルチャンピオンを決めるのに相応しいメンバーが集まっていますし、《良い》の評価ができる馬が多かった。

先週の阪神ジュベナイルフィリーズが同じ舞台で1分33秒4の勝ち時計でしたけども、この時計がモノサシとなりますし、この時計は状態が良くなければ、2歳馬には走れない時計でもありますので、それが叶う出来なのかを診ていきましょう。

アドマイヤマーズ

11月10日京都マイルの未勝利戦（＝内回りコースですが）を勝っての参戦なので、中4週。

中間

プール併用で、初時計は先月24日。

軽目を計3本、長1本、長くて速い時計1本と入念で負荷を重視した調教。

今週の追い切り

栗東坂路で単走　53.2-38.8-24.8-12.0

登坂姿勢が良く、フットワークもリズミカル。

豪快ながらも走りに無駄がなく、あ、これは走る馬だなぁと感じさせますので、ここの結果がどうあれ、名前を覚えておいたほうが良い馬です。

《良い》

アルテヴェローチェ

10月5日サウジアラビアロイヤルカップを勝って以来なので、2ヶ月半ぶり。

中間

初時計は先月20日、軽い時計を2本、強め2本、長くて速い時計1本とG1で人気になるに相応しい数と質をこなしています。

今週の追い切り

栗東坂路で併せ　52.3-38.1-24.6-12.1

ちょっとフワッとしていましたが、すぐに反応できていました。

我慢も利いていたし、回転の速さが目につきました。

《良いの手前ですが上々の部類》

アルレッキーノ

10月5日サウジアラビアロイヤルカップ5着以来なので、2ヶ月半ぶり。

中間

初時計は今月1日で、軽い時計2本、長くて速い時計2本。

今週の追い切り

美浦ウッドで単走　65.4-50.6-37.0-11.7

併せ馬をしたかったようですが、「うまくいくかわからないので単走に」。

気性的にアテにしづらいので、陣営の苦労も多いのですが、フットワークは素軽いし、大跳びで颯爽感があり、馬体だけでいうと良い馬だとわかります。

《動き自体はシャープでした》

エイシンワンド

11月2日、京王杯2歳S8着以来なので、中5週。

中間

初時計は先月21日。

軽目を計3本、強め1本、長くて速い時計1本。

今週の追い切り

栗東CWで3頭併せ　幸騎手を背に　83.3-67.9-52.9-37.8-11.9

速い時計だけでなく、真ん中で我慢させることに主眼を置いた調教。

道中から我慢が利いており、これを見る限り距離はこなせそう。

ただ、レースでは相手がいることなので、半信半疑。

エルムラント

11月30日葉牡丹賞を12着と大敗して以来なので、中1週。

中間

中1週ながら、8日の日曜に美浦坂路で62秒3の時計になっています。

今週の追い切り

美浦ウッドで単走　84.8-68.5-53.1-38.2-11.7

中1週なので軽くやるのは当然なのですが、それなのにこの時計になっていることが驚きというかすごい。

シャープな走りで馬体にもハリがある。

人気はないでしょうが、意外とやれるのでは。

《穴で食指動く》

クラスペディア

11月2日、京王杯2歳S8着以来なので、中5週。

中間

プール併用で、初時計は先月27日で、軽目2本、長め1本、長くて速い時計1本。

今週の追い切り

栗東CWで3頭併せ　小崎騎手を背に　83.4-67.3-52.2-37.2-11.9

バネを感じる走りで追われるとあっという間に突き放していたように脚力は確か。

ただ、我慢できずに行っちゃった感じで、距離が延びることに不安を感じます。

《折り合い＝距離不安解消せず》

コスモストーム

11月21日、兵庫ジュニアグランプリ5着以来なので、中2週。

中間

初時計は今月1日で軽い時計を計2本、強め1本と中2週の割にはやっています。

今週の追い切り

栗東坂路で単走　53.7-38.6-25.0-12.2

淡々と。

ただ、まだ力がつききっていない印象で、距離がとか、芝がとかいった以前の問題では。

ダイシンラー

12月1日、こうやまき賞5着以来なので中1週。

中間

今月5日、先週ですね、栗東坂路で60秒6の軽目でこれ一本のみ。

今週の追い切り

《木曜に》栗東CWで単走　岩田康騎手を背に　85.4―38.4―11.8

今回からリングハミを使う予定で、その感触を確かめながら。

馬体のハリはよく、見た感じだけなら中1週がプラスに出ている感じもしますね。

タイセイカレント

10月5日サウジアラビアロイヤルカップ2着以来なので、2ヶ月半ぶり。

中間

プール併用で、初時計は先月29日、軽目1本、強め1本、長くて速い時計1本なので、最終追いは負荷をかけてくるなとわかりました。

今週の追い切り

栗東坂路で併せ馬　坂井騎手を背に　54.6-39.6-25.4-12.1

力強く、グイッと先着。

走りが豪快で、伸びが鋭い。

《わかりやすいくらいの良化》

テイクイットオール

11月23日、京都2歳Sで6着以来なので、中2週。

中間

初時計は今月5日。

強目1本、軽目1本。

今週の追い切り

栗東坂路で単走　52.3-38.7-25.4-12.9

馬場の悪かった時間にしては、この時計は優秀。

中2週と間隔が詰まっているのにここまでやってくるのは良い意味で想定外。

人気はないでしょうが、意欲を感じる調教でした。

《人気薄としては評価できる》

ドラゴンブースト

11月9日ディリー杯2歳Sで2着以来なので、中4週。

中間

初時計は先月24日で軽目を計4本と長くて速い時計1本。

今週の追い切り

栗東坂路で単走　54.1-38.8-24.8-12.3

動きスムーズで、順調と良いの中間くらい。

注目度は薄いですが、この馬なりに順調で良い馬だなと感じさせます。

トータルクラリティ

8月25日新潟2歳Sを勝って以来なので、3ヶ月半ぶり。

中間

初時計は先月20日。

軽目を3本、長め1本、長くて速い時計1本。

今週の追い切り

栗東CWで単走　85.4-69.2-53.6-37.6-11.6

クビの使い方がリズミカル。

躍動感があって、四肢伸びる。

《良い、好仕上がり》

ニタモノドウシ

8月18日、クローバー賞を勝って以来なので、4ヶ月ぶり。

中間

初時計は10月30日で、軽目を計6本、強め3本、長くて速い時計3本とじっくりと入念に乗り込んできています。

今週の追い切り

美浦ウッドで3頭併せ　ムーア騎手を背に　68.7-53.1-37.7-11.7

実戦を想定し、真ん中でギリギリまで我慢させる調教。

ゴーサインが出るとすぐに反応できており、納得の行く仕上げができた感じ。

躍動感もあるし、久々は問題ないでしょう。

あとは《距離と相手関係》

パンジャタワー

11月2日、京王杯2歳Sを勝って以来なので、中5週。

中間

初時計は先月24日で、軽い時計1本、強め2本、長くて速い時計1本。

今週の追い切り

《木曜に》栗東坂路で単走　52.7-37.4-24.0-11.7

勢いのある登坂でした。

軽快なフットワークで躍動感も十分。

注目を集めるためにわざと木曜追いにしたということはないでしょうが、そう感じさせるほどの内容でした。

《良い》

ミュージアムマイル

11月10日、黄菊賞を勝って以来なので、中4週。

中間

初時計は先月28日で、軽目3本、強め1本。

今週の追い切り

栗東坂路で併せ馬　53.6-38.2-24.3-12.1

襲いかかる感じで荒々しい。

好気合と好センスが目立っており、評判になるだけのことはあるなと感心させられました。

ランスオブカオス

12月1日、京都の新馬戦を勝って以来なので、中1週。

中間

中1週ですのでさすがに時計は出していませんが、もう4日の日（＝レースの3日後）にプールを2周、翌日の5日にもプールを1周しています。

今週の追い切り

栗東CWで併せ馬　　吉村騎手を背に　69.0-53.0-37.0-11.4

中1週なのにここまでやってくるとは思いませんでした。

併せたコトホドサヨウ二は小倉山特別（日曜京都9レース＝2勝級）で、断然人気になるであろう馬で、それを4馬身追いかけて併入に持ち込んでいます。

穴としての魅力たっぷりなのですが、とはいえ、馬体にはまだ余裕がるなと感じます。

朝日杯フューチュリティステークスの追い切りから最終予想

穴の魅力を感じる馬も2頭います（エルムラント、ランスオブカオス）が、人気上位の面々の出来もよく、基本的に人気サイドで決まるのかなという感想でした。

その中でも、文句なしに良かったなと思えるのがタイセイカレント。

ここまでの動きを見せられたら、この馬を本命にしないといけません。

まずは、白黒をハッキリさせるためにも『単勝』。

5倍もつくんだったら、単勝だけで良いかなと思えます。

好調馬、買いたい馬が多いことで、3連単だと点数が多くなりすぎてしまいます。

これとは別に、ワイドでタイセイカレントから、エルムラント、ランスオブカオスの2点。

この買い方なら、点数の多さを回避できて、穴馬券も買うことが出来ます。