ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜東京10R・立川特別【ジョージテソーロ】
果敢に挑戦したUAEダービーは初の海外遠征に距離も長く敗戦もやむを得なし。ただ、この一戦がいい経験となったのか、美浦に戻ってからの動きは見違えるほどパワーアップされている。5月29日には馬場の大外を回しながらも1F11秒5を馬なりでマーク。1週前は戸崎を背に6F82秒3ー3F37秒3ー1F11秒2。3頭併せの真ん中からうなるような勢いを披露。今週も3頭併せの真ん中に入ったが、重心をグンと下げて力強くかき込むフォーム。無駄のない動きで前へ前へ進む伸び脚は、今までにない重厚感と迫力があった。6F82秒6-3F37秒1ー1F11秒4と数字も速く、動きは過去1番。馬体も中から膨らんだような張りがあり、巻き返しに向けてうまく仕上がった。
日曜東京9R・町田特別【ヘデントール】
デビュー戦は2着に敗れたが、勝ち馬は皐月賞V、ダービー2着のジャスティンミラノなら仕方なし。その後は未勝利、1勝クラスを楽勝。青葉賞は出遅れたうえに、展開も合わず8着に敗戦。ただ、しまいの脚は目立っていたように、今後は大きいところでも戦える素質馬であることは間違いないだろう。放牧でリフレッシュさせての帰厩となるが、ケイコの動きは抜群。1週前追い切りは7F追いのハードな内容も、持ったまま併せた相手を手応えで圧倒する力強い伸び脚。今週は3頭併せの1番後ろからとなったが、前2頭に並ぶと軽く仕掛けた程度でスパッと切れた。5F67秒3ー3F38秒1ー1F11秒3。身のこなしが柔らかく、全身バネのようなフットワークはここにきての急激な成長の証し。馬体の張り、肌ツヤもピカピカで体調面は文句なし。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜京都11R米子ステークス【ノーブルロジャー】
直前は坂路4ハロン55・8-41・1-13・1秒と平凡だが、この厩舎は週末が本追い。8日(土)に同51・8-36・9-11・7秒の猛時計を叩き出しており、G1だった前走よりも意欲的なほどだ。馬体もはち切れんばかり。いちオープン特別ならあっさり巻き返せる。
日曜京都9R皆生特別【アロマデローサ】
坂路4ハロン54・2-38・5-11・9秒。長欠後3→3→3着と安定しているが、今回が一番シャープに動けていた。ラスト11秒台でも鞍上の手綱は抑えられたままであり、ビシッとならさらに切れそうな気配も。ようやく惜敗続きに終止符が打てそうだ。