ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜東京7R・4歳上1勝クラス 【テンペスト】
デビュー戦を取り消し、その後も体質的な弱さから勝ち上がるまで時間がかかったが、昨夏の新潟の未勝利戦を鋭い決め手でV。これで軌道に乗るかと思われたが、その後は休養が長引き、前走は大幅な馬体減でも出走。素質を秘めながらも能力発揮には至っていない現状だ。ただ、今回の調整はうまく行った。ステレンボッシュの調教パートナーを務め、1週前は5F66秒2ー3F37秒2ー1F11秒2の好タイム。持ったままはじけたように、地力強化を印象づけた。今週も3頭併せ。先行して2頭を誘導すると、直線は2頭を上回る手応えと脚勢。最後まで手綱は持ったままで、余裕たっぷりにフィニッシュ。5F67秒7ー3F36秒5ー1F11秒5を軽々とマークしてみせた。体もふっくらと見せて、肌ツヤの良さも目立つ。変わり身が見込める出来だ。
日曜東京9R・フリーウェイS【サンカルパ】
前走は決して得意とは言えない中京戦。さらには前が残る展開に苦しんだが、それでも上がりは3F33秒7を記録。着順ほど悪いイメージはなかった。今回は2走前に好走した東京芝1400m。休み休みでしか使えなかった体質も強化され、ケイコの動きも良化。1週前はウッドで1F11秒3を軽々とマーク。伸びやかなフォームから、ラストは一直線の伸び脚を披露。今週は5Fから徐々にペースを上げて、直線は馬場の内めを矢のような伸び脚。持ったまま一気に駆け抜けた脚は鋭さ満点で1F11秒2と数字も文句なし。追えば10秒台も出ていたような勢いだった。体の緩みもなく、肌も薄く、しっとりと見せる状態。体調アップは明らかだ。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜京都12R・オーストラリアトロフィー【ペプチドハドソン】
坂路4ハロン54・5―39・0―11・9秒。
ゴール前に軽く促された程度で、シュッと鮮やかな加速を披露した。前走もよく動けていたが、より走りにメリハリが出てきた感じ。休み明け3戦目でもあり、勝ってさらに上昇ムードだ。
日曜東京8R・調布特別 【プッシュオン】
いかにしまい重点の内容とはいえ、余力を感じさせながら坂路4ハロン56・7―39・5―11・9秒と目の覚めるような末脚。1週前にも同じくラスト11秒9をマークしており、この中間はいつになく意欲的だ。馬体も体重以上にボリューミーで筋骨隆々。今回はもう大丈夫だろう。