ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜東京10R・六社ステークス【コスモフリーゲン】
前走は新潟大賞典(GⅢ)2着のキングズパレス相手にクビ差の2着。早め先頭からマークされるきつい展開のなか、最後まで抵抗した内容は負けて強しと言えるだろう。相手レベルを踏まえれば、自身も重賞でも戦える下地は十分。一戦ごとに着実にパワーアップされている伸びしろの大きさもまた魅力だ。中間の動きはさらに迫力を増しており、1週前は6F81秒3ー3F36秒7ー1F11秒1の猛時計。今週は新パートナーの横山武を背に5F65秒7ー3F36秒1ー1F11秒2。前2頭を軽々と捕らえると、最後まで持ったままスパッとはじけて2頭を置き去りにして見せた。体の無駄も一切なく、心身ともに充実期に入った。
日曜東京6R・3歳1勝クラス【バードウォッチャー】
言わずと知れた良血馬。デビュー戦が直線一気の末脚で素質の片鱗を見せたが、その後は相手強化や体調が上向かずに⑦⑧。間隔をあけて立て直すことになったが、これが大正解。トモの甘さが解消され、馬体のボリューム感がアップされたくましい姿に変身。追い切りの動きも軽快で、1週前は3頭併せの内から引っ張り切れない手応えのまま鋭伸。今週はレースで手綱を取るオシェアを背に3頭併せ。前を見ながら余裕を保ちつつ、直線は促すとしっかりと反応して矢のような伸び脚。5F65秒7ー3F36秒7ー1F11秒5。伸びやかなフォームに馬体も緩みのない仕上げ。前走から出来は一変している。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜新潟11R信濃川【カンティプール】
しまい重点の内容ではあるが、軽く仕掛けられた程度で坂路4ハロン55・4―40・2―12・0秒と鮮やかな加速を披露。馬場の傷んだ時間帯だけに価値も高く、前走時が同55・4―12・7秒だから良化の跡は顕著だろう。今度こそ決める。
日曜東京9Rテレ玉杯【ゴートゥファースト】
持ったままの手応えでグイグイと加速を重ね、坂路4ハロン53・8―38・6―11・8秒と火を噴くようなフィニッシュ。これでもまだ余力を感じさせる走りであり、ビシッと行けばどれだけ切れたか怖くなるほど。人気ではあるが、もう惜敗続きに終止符だろう。