ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
関東馬からピックアップした2頭をご紹介します。
土曜中山12R4歳上2勝クラス【リチャ】
昇級初戦の前走は、先に抜け出した1番人気馬を早めに動いて捕まえる強気の競馬。
直線はそのまま押し切る勢いだったが、ゴール前で差されて2着。後方待機組が上位を独占するなか、ただ1頭前で踏ん張った内容は濃く、負けて強しの一戦だった。その後は無理使いせず、中山D1800m戦までじっくりと待機。間隔をあけて調整できたことは大きく、1週前は長めから追って6F82秒5ー3F37秒3ー1F11秒7の好時計を馬なりでマーク。今週も併せ馬。長めから徐々にペースを上げると、直線は馬場の真ん中で馬体を併せる形に。追われる相手に対して終始余裕の手応えで、最後まで相手に合わせながらもそれでも1F11秒4。
前回よりも体が大きくなっており、充実期に入った。
日曜中山3R3歳未勝利【メジャーレーベル】
デビュー戦の勝ち馬はその後、京都2歳Sを制して、GⅠ・ホープフルSでも②着。
今週の弥生賞ディープインパクト賞でも有力の1頭で、相手が悪かった。2着馬とは差はなく、当時はまだ華奢な馬体のつくりだったことを踏まえれば、悪くない内容だった。休ませて成長を促した今回は馬体、動きともにレベルアップに成功。長めをバリバリと乗ってもケロッとしており、古馬と併せても互角の伸び脚。今週は実戦さながらの4頭併せとなったが、閉じ込められてもリズムを崩さず、最後までしなやかなフットワークのまま、真っ直ぐ伸びきった。6F85秒1ー3F39秒1ー1F12秒0。数字以上のスピードと切れがあり、前向きな走りも前回には見られなかったもの。
条件変わりも問題なく、未勝利突破の舞台は整った。
追い切り特注馬【関西馬】
関西馬からピックアップした2頭をご紹介します。
土曜阪神10Rなにわステークス【ステラフィオーレ】
もともと動く馬ではあるにしろ、1週前が坂路4ハロン53・9―11・7秒。
今週も同53・2―11・8秒という爆発的な末脚だ。しかも、ともに鞍上の手綱は抑えられたまま。
休み明けの前走もある程度はデキていたものの、やはり叩いてしっかり上向いた印象だ。
日曜阪神11R大阪城ステークス【ルージュスティリア】
ラストに軽く促された程度だったが、それでラスト1ハロン11・8秒という火を噴くような加速。
当然、まだまだ余力はたっぷりあったし、ビシッと追えばさらに切れそうな雰囲気もあった。
馬体の張りツヤも前走より確実にアップしている。