天皇賞春2025の追い切り全頭診断！ヘデントールの状態と推奨馬を紹介

本記事では、競馬ライター蒼井がG1レース天皇賞・春の追い切りピックアップ馬を公開！

競馬歴20年の確かな目で、天皇賞・春に出走する馬の追い切りを分析します。

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追い切り評価まとめ（評価順）

評価	馬名	騎手
S	ジャスティンパレス	鮫島克駿
S	マイネルエンペラー	丹内祐次
A	ハヤテノフクノスケ	岩田望来
A	シュヴァリエローズ	北村友一
A	ワープスピード	横山和生
A	ビザンチンドリーム	A.シュタルケ
A	ヘデントール	D.レーン
B	アラタ	大野拓弥
B	サンライズアース	池添謙一
B	ショウナンラプンタ	武豊
B	プラダリア	松山弘平
B	ブローザホーン	菅原明良
C	ジャンカズマ	野中悠太郎
C	リミットバスター	岩田康誠
C	ウインエアフォルク	幸英明

アラタ　大野拓弥騎手（牡8・美浦：和田勇介厩舎）

前走より遅い時計とはいえ、1週前で乗り込んできており評価を下げる必要はなし。

追走相手（古馬1勝クラス）を最後は馬なりで突き放しており、リズム感と素軽さを感じる動きです。3200ｍと言う距離に対応するべく乗り込んできた点は好感触でしょう。

ウインエアフォルク　幸英明騎手（牡8・美浦：根本康広厩舎）

時計的には特筆するものがありません。併せの走りにも覇気がなく、上積みは無いように映ります。

サンライズアース　池添謙一騎手（牡4・栗東：石坂公一厩舎）

先週は坂路で追われ、今週はCウッドを駆け上がったサンライズアース。動き自体はかなり素軽いものに映り、鞍上からも自信のコメントが出ていますが、調教でやや遅れを取った点は気がかり。

元々調教駆けするタイプではないとはいえ、本調子かどうかは分からない動きでした。前走以上の走りができるかと言うと微妙な感じも。

ジャスティンパレス　鮫島克駿騎手（牡6・栗東：杉山晴紀厩舎）

Cウッドでしっかり乗り込んでおり、1週前にかなり負荷をかける調教を施しました。

その分今週は軽めの動きでしたが、一杯に追われた前走時と全く遜色ない、いや、それ以上とも取れるような動きでしょう。

2年ぶりの戴冠に向けて、体は完全に仕上がったと見ていいです。

ジャンカズマ　野中悠太郎騎手（牡7・美浦：西田雄一郎厩舎）

気合は乗っていますが、調教中に何度か引っかかるようなそぶりを見せていたのは気がかり。

ここから輸送となるとよりエキサイトする危険性もあり、あまり歓迎できる調教ではないでしょう。

シュヴァリエローズ　北村友一騎手（牡7・栗東：清水久詞厩舎）

前走と同じく坂路で最終調整をしていますが、その時より明らかに仕上がっています。

1週前には長距離戦を想定した重めのケイコをつけており、本番の巻き返しに向けて確実に仕上げてきたとみてよさそうです。

リズム感もよく、折合い面の心配もなさそう。

ショウナンラプンタ　武豊騎手（牡4・栗東：高野友和厩舎）

前進気勢が目立つ動きは見せていましたが、状態自体は上向きにあると見てよさそうです。

ただ、特筆するほど良い感じではなかったと言うのが正直なところでしょう。

ハヤテノフクノスケ　岩田望来騎手（牡4・栗東：中村直也厩舎）

軽めなフットワークで状態のよさが感じられます。

馬なりで調整に回した最終追いですが、1週前はびっしり追ってかなりの時計を叩き出しており、仕上がりは上々。面白い存在になってくれるかもしれません。

ビザンチンドリーム　A.シュタルケ騎手（牡4・栗東：坂口智康厩舎）

※前走は海外のため、国内最終追いを記録。

時計自体は前週とそれほど遜色がありませんが、ハミを取って自分から進んでいくような前進気勢が見えました。乗り込みはかなりの量をこなしており、3200ｍに対応できる形を取っています。

上位争いに割って入ってくるか。

プラダリア　松山弘平騎手（牡6・栗東：池添学厩舎）

前走の坂路時より時計が出ていない形。ただ坂路の馬場悪化が影響していると考えるならそこまで考慮しなくても良さそう。

動き自体は軽快で、十分に仕上がっていると感じられるものでした。

ブローザホーン　菅原明良騎手（牡6・栗東：吉岡辰也厩舎）

坂路で追い込み復調気配は匂わせています。動き自体は平凡ですが期待できるものと受け取って良さそうです。

昨年もこの舞台では3着に来ており、適性は十分。

ヘデントール　D.レーン騎手（牡4・美浦：木村哲也厩舎）

先週は併せ相手を前に置き、リードさせてからの追込。

今週は3頭併せでギリギリまで追い出しを待つという、実戦想定の動きで仕上げてきました。

追われた瞬間にしっかり伸びており、勝負気配は濃厚。レーン騎手は調教に乗るのが騎乗の条件、というのもこの内容を見れば納得がいく気がします。恐らく実戦でも馬群の中で脚を溜めるため、この調教が必ず生きてくるはずです。

マイネルエンペラー　丹内祐次騎手（牡5・栗東：清水久詞厩舎）

1週前に一杯追いをかけ、今週は強めの負荷をかける調教。どちらも鞍上の合図に応えてしっかりと良い反応を見せてくれていました。

瞬発力が必要とされる京都でもこのくらい動けていれば全く問題はないでしょう。鞍上の初G1制覇に向けて文句なしの出来で、最高の仕上がりと言えます。

リミットバスター　岩田康誠騎手（牡5・栗東：杉山晴紀厩舎）

追走相手は3歳OP馬のナグルファル。

迫力でも負けている感じが否めず、評価はし難いといった印象です。

ワープスピード　横山和生騎手（牡6・美浦：高木登厩舎）

先週に負荷をかけた分、今週はリズム感に重きを置いた調教と言うイメージです。

1週前はかなり動いており上々の流れ。逆に今週は脚さばきの軽さを見せています。

手応えも上々で、G1に向けてしっかり調整を重ねてきたと思える走りです。間違いなくここ2走より仕上がっています。

海外G1・2着の実績を考えるなら、ここで復活してもおかしくありません。

追い切り診断：ピックアップ馬

2年前の覇者、ジャスティンパレスに勝負気配を感じました。

前走のタイムとまるで遜色のない動きを最後の1Fで見せており、前週は負荷をかけての調整。

大阪杯の時は一杯に追って何とか仕上げたという印象もありましたが、そこを叩いて臨む今回は調整過程も順調です。天皇賞・春の2勝目に向けて抜かりなし、と言う出来に映ります。

また、マイネルエンペラーの動きにも好印象。追われてからの反応速度は今回の出走メンバーでも群を抜いており、大舞台に挑む馬として相応しい出来です。

瞬発勝負になるであろう週末の京都ですが、中間の乗り込みで見せた動きを考えるなら問題はなさそう。前走以上の出来と見て良く、レースの好走に繋がりそうな動きを見せてくれています。

また、A評価を与えた馬の中でもヘデントールはやはり群を抜いています。完全に実戦を想定した追い切りで良い動きを見せているなら、本番でも好走できそうです。調教もレーン騎手がしっかり跨って感触を試していますし、ここはG1を本気で獲りに来ています。

ただ、包まれた際の行きっぷりにやや不安もあったため評価を下げます。ストレスのかかる長距離戦で鞍上と初コンタクトの中、調教と同じに行けるかは微妙な線もあるため、ここはA評価まで。

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