皐月賞2025予想！過去10年分のデータと傾向から爆穴馬を厳選！

短期免許で来日している外国人騎手への乗り替わりとなると、諸手を振って買いたくなるのが最近の考えでしょうが、クラシックレースにおいてはその考えはやや危険です。

3歳という若い馬に対して、これが初騎乗となる外国人騎手への乗り替わりはあまり歓迎できるものではありません。それは日本人騎手でも同様です。

ここまでしっかり育て上げてきた相棒に跨りクラシックレースに挑む…これもまた競馬のひとつの醍醐味です。いきなりの初コンビは少し評価を落としても。

皐月賞の前哨戦回顧・考察

皐月賞の前哨戦にあたるレースの回顧をふまえた考察を行っていきます。

参考レース①ホープフルS（G1）

ファウストラーゼンの動きによって後半1000ｍのラップは11.6-11.7-11.9-11.9という締まった流れに。前半1000mで12秒台を連発していたことを考えると、彼の動きによってレースが一気に動き出したと考えていいです。この大舞台でそれができた杉原騎手には賞賛の拍手。

ただ、一番いいタイミングで動いた彼を差し切った馬が2頭いたことも忘れてはなりません。クロワデュノール盤石の評価は他でも触れられていると思うので割愛しますが、地味にクロワの上り3Fを上回っているのがジョバンニ。

同じような位置からワンテンポ遅れて追い出したジュタやクラウディアイに最後まで並ばせもしなかったあたり、やはり実力は相当だと踏んでいいでしょう。

冬の序列のままであれば、最もクロワデュノールに迫れるとしたらやはりジョバンニのはずです。

大敗組で見直せる馬はマジックサンズか。この時はレース中に骨折していました。追い切り、レース当日の馬体重や出来次第ですが、出世レースである札幌2歳Sを勝っている馬というのは念頭に置いておきましょう。

参考レース②共同通信杯（G3）

勝ちタイムは過去10年で最速のもの。ラスト600mのラップも11.2-11.0-11.1というもので、前年のジャスティンミラノが記録した10秒台には及びませんが、それに近い速さで駆け抜けています。

スローペースとはいえ、逃げたレッドキングリーが作ったペースは11秒台前半～後半を行き来するもの。こうなれば府中らしく瞬発力勝負となるレースで、それに勝っていた2頭が抜け出した感じでしょう。

問題は週末の天気。道悪予想に加えて、元々時計のかかる状態となっていた中山の馬場でこの走りができるかどうかが不安なところです。

参考レース③弥生賞（G2）

馬場状態が重めとはいえ、勝ちタイムはホープフルSにわずか＋0.3秒の差。

しかし、最終600mのラップは12.4-12.1-12.7とかなり遅く、瞬発力勝負というよりはかなりの消耗戦でした。

ということは、この流れになればファウストラーゼンが強いという事。しぶとく自身の強みを出し切った展開で、直線は1度ヴィンセンシオに抜かれながら差し返したあたり、勝負根性も水準以上と考えていいでしょう。

勝ち馬が強すぎただけで、本来であればホープフルSでももっと差のない競馬ができていたかもしれません。雨で馬場が悪くなり、こういう展開がベストとなるなら3度目の激走も十分あり得ます。

不気味なのは4着のミュージアムマイルより、大外を捲って伸びてきた3着のアロヒアリイ。この展開でミュージアムマイルに先着しているというのが非常に引っかかります。本番でももしかすると。

参考レース④スプリングS（G2）

近年は好走馬が本番であまり活躍していないこのレースですが、皐月賞の雨が予想される今年はスプリングSを重要視した方が良いかもしれません。

勝ったピコチャンブラックは本来の実力通りという印象もありますが、この馬場で外を回し、捲って先頭に立とうかという勢いだったフクノブルーレイクが本番でも特注馬になる気がします。

外を回った分最後は脚色が鈍るかと思われていましたが、なんと決勝戦手前でもう一伸び。あと50ｍくらいゴール坂が遠ければ、もっと際どい勝負か、あるいは差し切っていたかもしれません。

父・ウインブライトがそうだったように、道悪と中山は得意かも。2000ｍも香港Ｃを勝っていた父ですし、恐らく問題はないはず。時計がかかるような馬場なら注目です。

3着のキングスコールは長期休養明けの初戦、しかもこの道悪で3着は立派です。

ひとたたきして変わってくる予感は大いにあります。馬場状態さえ平気なら。

参考レース⑤若葉S（L）

後半3Fが11.8-11.4-11.5。前半がスロー寄りのミドルペースと考えると、瞬発勝負でローランドバローズに勝ち切り、競り合いでも負けなかったジョバンニの実力がやはり抜きんでていると考えていいでしょう。

走破タイムの1分59秒は過去10年で2番目に速いタイム。戦前噂されていた「競り合いに弱く詰めが甘いのでは」という意見を見事に払しょくして見せました。

勝つにはクロワデュノールやエリキング相手にセーフティーリードが必要。先に前に行かれては厳しい展開になります。番手から早め抜け出しでいかにリードを持てるかが勝負です。

皐月賞のデータ・過去走”爆穴”

皐月賞の追い切り”爆穴”

皐月賞の最終見解と予想印

いよいよ皐月賞が幕を開け、一冠目を手にするものが決まり、ダービーに向けての戦いが始まっていきます。ただ、今年の日曜中山は雨予報。晴れてくれれば願ってもないのですが、前週の桜花賞同様、悪天候での開催となりそうなのは残念です。

ただ、混戦気味だった先週とは違い、今週は絶対王者がいます。⑩クロワデュノールで本命は決まっていました。穴党でもこれには逆らえません。

ホープフルSはまだまだ余力を残した勝ち方。その前の東京スポーツ杯2歳Sも、馬体重が大幅に増えていながらサトノシャイニングを子ども扱いする快勝劇でした。破った馬達が悉く皐月賞のトライアルレースを勝利しているのも、彼の評価が上昇する原因でしょう。

しかし、これに待ったをかけるような5枠入枠。最後に5枠が勝利したのは1985年のミホシンザンまで遡らなければいけなく、昨年もレガレイラやアーバンシックが完敗している枠です。データ的にはこれ以上ない試練と見ていいでしょう。

ただ、上位人気が5枠に入って着外に負けたのはそれぞれ理由があります。有名どころだとサトノクラウンなどが挙げられそうですが、彼は4コーナーでドゥラメンテの不利をまともに食らっており、直線を迎えた時点でほぼレースが終わっていました。

さらに有力馬ではジャスティンパレスやホウオウビスケッツもこれに該当しますが、彼らは古馬になって以降覚醒を遂げた馬で、この時点ではまだ未完成。

1番人気で負けたマイネルチャールズも、前残りの皐月賞でキャプテントゥーレを逃がし過ぎての敗戦で、昨年の2頭も後方で構えすぎての敗北でした。

こうなると、彼らの負けには全て確固とした理由があり、実力を出し切れていないように思えます。つまり、きっちり不利なく回って、実力通りの力を出せれば大丈夫という事。馬の力が抜けているのは明白なため、ここは託します。

その分、紐には妙味を出します。ホープフルSである程度の序列ができている以上、ここは未対戦組を一番に評価したいところ。

共同通信杯で2着の⑭カラマティアノスを対抗に。デビューから5戦、すべて出遅れながら着内に来るという実力の持ち主で、まともにゲートを出たことが1度もありません。それでいて共同通信杯ではあの着差まで持ってくるのですから、十分に実力があると考えていいでしょう。

クロワデュノールと同馬主だからこそ、彼に比べて注目度は低いと考えますが、サンデーレーシングが4頭もこの舞台に馬を出してきた意味を考えるなら、『誰が勝ってもいい』という心構えで出してきていると捉えます。であれば、この馬に可能性を見出しているということも否定できません。

潜在能力は高そうで、もしかすると大物食いも。

▲⑰ファウストラーゼンは当然まくりにも期待しますが、出脚がついたかつ、ピコチャンブラックがそこまで行きたがらないならいっそ逃げてしまっても。スタミナとタフさはかなりあるため、消耗戦になってほしいはずです。それを生かす競馬をしてほしいところ。

以下△は人気どころに散らしますが、☆を打った⑦フクノブルーレイクだけは大穴。当日雨で道悪になるなら、間違いなく狙えます。

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