クイーンステークス2025予想！過去10年分のデータと傾向から爆穴馬を厳選！

本記事では、競馬ライター蒼井が2025年8月3日(日)に開催予定のクイーンステークスを予想！

札幌記念が北の大地の祭典なら、こちらは秋の飛躍を狙いし牝馬たちの祭典です。

競馬歴20年の確かな目で、過去10年のデータ分析、参考レースや追い切り考察をしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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日付	レース名	払戻金額	回収率
2025/08/30(土)	新潟1R	334,380円	6,966%
2025/08/30(土)	札幌6R	5,395,300円	112,402%
2025/08/30(土)	新潟6R	833,520円	17,365%

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クイーンステークスの予想印と最終見解
クイーンステークスの有力馬
クイーンステークスの大穴予想
クイーンステークスの開催日時と競馬場
クイーンステークスのコース解説
クイーンステークスの出走表
クイーンステークスの過去10年のデータ分析
クイーンステークスの前哨戦回顧・考察
今週の中央競馬重賞レース予想
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クイーンステークスの予想印と最終見解

予想印	馬番	馬名
◎	①	パレハ
○	⑩	アルジーヌ
▲	⑦	レーゼドラマ
△	⑪	ライラック
△	⑭	フィールシンパシー
☆	④	ココナッツブラウン

枠を見た瞬間本命を決めました。①パレハで。前走の五稜郭S、その前の松前特別と良い勝ち方。特に前走は1分46秒3という速いタイムで駆け抜けており、馬場が高速化していたとはいえなかなかの時計です。レース内容も最後まで叩き合いでハナを譲らないという素晴らしいものでした。

今回は一気に相手のレベルも上がりますが、先週の中京2勝クラスでとんでもない勝ち方を見せたヤングスカーレット相手に好走しているなら重賞でも足りるはずです。枠も最内と絶好。2020年にはレッドアネモスがこの枠から穴を開けています。

懸念としては3勝クラスからの転戦では勝利がないというところ。とはいえ、昨年このパターンでアルジーヌが好走しています。そのアルジーヌは当時の小倉開催、芝1800ｍで最速のタイムで駆け抜けており、タイムの裏付けがあった馬。なら、高速化した前走で好走できたパレハもこの舞台でやれていいはず。2勝、3勝クラスを連勝して昇級してくる馬は、基本的にOP以上でも勝負になる馬がほとんどなため、ここは期待を。

対抗にはその⑩アルジーヌ。前走のヴィクトリアマイルは不利がありながらタイム差無の4着で、昨年以上に成長していそうな予感があります。上位には安定して来るだけに、しっかり厚めの印で押さえておきます。

単穴で⑦レーゼドラマ。このレースは3歳が好走していることに加え、鞍上の絶好調ぶりを見せられては抜擢しないわけにいかないでしょう。オークスの大敗も距離で説明がつきますし、負かしたパラディレーヌがそのオークスで4着なら実力は十分。

紐には⑪ライラック、⑭フィールシンパシーといった馬を。④ココナッツブラウンは本命予定でもありましたが、やや微妙な枠に入ったため包まれる不安も考えここまで。

クイーンステークスの有力馬

クイーンステークスの有力馬をご紹介していきます。

出走馬の確定前となるので、現段階での出走想定から注目馬をピックアップします。

アルジーヌ

前走のヴィクトリアマイルは4着。ですが、直線何度もクイーンズウォークと接触する不利がありながら、勝ち馬とタイム差無しで入線したのは大きな収穫でしょう。

このレースも昨年、コガネノソラの2着となっており、洋芝適正に問題はありません。高速でも重い馬場でも対応できる力の持ち主だけに、1番人気まで想定されます。

既にG3を勝っており、G1・4着という実績も上位です。

フェアエールング

今年の小倉牝馬S勝ち馬。前走の福島牝馬Sでもアドマイヤマツリの2着と好走しており、OPクラスに昇級してからは馬券圏内を外していない安定ぶりです。

札幌も昨年のSTV賞を制しており、洋芝がこなせないという事もないはず。大回りの競馬場より小回り向きでありそうな気配は秘めているため、ここは注目しておきたいところです。

クイーンステークスの大穴予想

クイーンステークスの過去走やデータから”爆穴”の可能性を秘めた注目馬をご紹介します。

クイーンステークスの過去走・データ”爆穴”

ココナッツブラウン

前走の上り3Fのみならず、後方からの差し脚は魅力
北海道開催は【2-1-0-0】で好相性。札幌芝1800も勝利有

フィールシンパシー

前々走は3着。小回りコースならやはり安定する
この距離なら前から粘り込める。馬場傾向変わらずなら

パレハ

克駿ぞっこんの相棒。レースセンス◎
好位～中団という絶好位で競馬が可能。馬群でも怯まない
北海道開催は2戦2勝。ここでも好相性ぶりを見せるか

クイーンステークスの開催日時と競馬場

開催日時	2025年8月3日（日）札幌11R 発走 15:25
グレード	G3 3歳以上牝馬限定別定
開催競馬場	札幌競馬場
コース	芝1800ｍ

クイーンステークスのコース解説

クイーンステークスで使用されるのは、札幌芝1800ｍ。

札幌の1800ｍは札幌記念の2000ｍとは少し勝手が違い、前が残りやすいコースとなっています。

しかし、このレースは牝馬の夏の頂上決戦ともいえるべきレース。
逃げ馬は当然の如くマークされ、かなり厳しい戦いとなります。

むしろ後ろで我慢した好位から中団以降の馬たちに有利となりやすく、狙うはこの位置。
逆に最後方付近から進める馬や外差しの馬には不利な展開になりやすいです。

クイーンステークスの出走表

※表を右にスクロール（スワイプ）すると寸評・短評が表示されます。

印	枠	番	馬名	性齢	斤量	騎手	所属地区	調教師	寸評	短評
◎	1	1	パレハ	牝4	55	鮫島克駿	栗東	新谷功一	絶好枠だ	札幌芝1800の最内は絶好の条件。実力的にも足りる
	2	2	フェアエールング	牝5	56	丹内祐次	美浦	和田正一郎	こここそ	小回りの丹内で面白さ十分。枠も悪くない
	3	3	グランスラムアスク	牝6	55	古川奈穂	栗東	矢作芳人	どこまで	後方から進めて全く伸びずの前走。そろそろ限界か
☆	3	4	ココナッツブラウン	牝5	55	北村友一	栗東	上村洋行	伸び鋭い	前走で一気に抜けてきた強さは本物。戦ってきた相手も強く
	4	5	コンクシェル	牝5	55	佐々木大輔	栗東	清水久詞	逃げるが	最近は逃げて甘くなるが続く。ここもどこまで行けるか
	4	6	ドナベティ	牝4	55	藤岡佑介	栗東	矢作芳人	評価微妙	重賞だとやや家賃も高いか。微妙な感じも
▲	5	7	レーゼドラマ	牝3	53	Ｒ．キング	栗東	辻野泰之	鞍上好調	3歳牝馬の強いこのレースに絶好調のキングが跨る。警戒しないわけにいかない
	5	8	シングザットソング	牝5	56	武豊	栗東	高野友和	侮れない	非根幹こそ向きそうな予感も。前走は前が伸びる競馬で
	6	9	ビヨンドザヴァレー	牝5	55	菱田裕二	栗東	橋口慎介	差はなく	重賞では一貫して好走する。前走も着順程負けてはいない
〇	6	10	アルジーヌ	牝5	56	川田将雅	栗東	中内田充正	当然上位	G1級の実力を持っているのは前走で証明済。ここからどこまで
△	7	11	ライラック	牝6	55	石川裕紀人	美浦	相沢郁	条件揃う	1800の裕紀人は買いたい案件。ただこの馬とは実績を残していない
	7	12	アリスヴェリテ	牝5	55	池添謙一	栗東	中竹和也	同型注意	逃げたい⑤は内、⑬は外。出方が気になるところだが
	8	13	クリスマスパレード	牝4	57	横山武史	美浦	加藤士津八	出方注目	前走は最内から控えたが今回はどうか。武史の乗り方に注目
△	8	14	フィールシンパシー	牝6	55	横山琉人	美浦	小島茂之	同型次第	テンで行き切るタイプではないが前に行った方が良いのは確か。この舞台も怖い

クイーンステークスの過去10年のデータ分析

同レースの過去10年分のデータを収集し、分析して割り出した傾向をご紹介していきます。

予想の参考になる情報ばかりですので、ぜひご覧いただき的中率を上げるために役立てて下さい！

人気	着別度数	勝率	連対率	複勝率
１番人気	3- 2- 1- 3/ 9	33%	56%	67%
２番人気	2- 1- 1- 5/ 9	22%	33%	44%
３番人気	0- 0- 2- 7/ 9	0%	0%	22%
４番人気	0- 2- 1- 6/ 9	0%	22%	33%
５番人気	1- 1- 0- 7/ 9	11%	22%	22%
６番人気	0- 1- 0- 8/ 9	0%	11%	11%
７番人気	1- 0- 1- 7/ 9	11%	11%	22%
８番人気	0- 1- 1- 7/ 9	0%	11%	22%
９番人気	1- 1- 1- 6/ 9	11%	22%	33%
10～人気	1- 0- 1- 34/ 36	3%	3%	6%

配当はそこまでうまみはない傾向

2020年	枠番	馬番	馬名	騎手	人気	単勝	複勝	枠連	馬連	ワイド	馬単	３連複	３連単
１着	1	1	レッドアネモス	吉田隼人	11	4,370	740	10,000	13,870	3,040	35,290	12,270	153,700
２着	6	9	ビーチサンバ	福永祐一	4		200			1,730
３着	2	2	スカーレットカラー	岩田康誠	1		150			400
2021年	枠番	馬番	馬名	騎手	人気	単勝	複勝	枠連	馬連	ワイド	馬単	３連複	３連単
１着	7	9	テルツェット	C.ルメール	3	500	190	380	630	330	1,340	3,910	16,480
２着	5	6	マジックキャッスル	戸崎圭太	1		120			1,530
３着	7	10	サトノセシル	大野拓弥	8		340			740
2022年	枠番	馬番	馬名	騎手	人気	単勝	複勝	枠連	馬連	ワイド	馬単	３連複	３連単
１着	1	1	テルツェット	池添謙一	2	670	230	1,840	6,320	1,660	12,410	12,500	81,050
２着	3	4	サトノセシル	古川吉洋	8		450			860
３着	2	2	ローザノワール	田中勝春	3		230			1,580
2023年	枠番	馬番	馬名	騎手	人気	単勝	複勝	枠連	馬連	ワイド	馬単	３連複	３連単
１着	5	7	ドゥーラ	斎藤新	1	450	210	3,300	3,930	1,610	6,350	8,920	41,860
２着	2	2	ウインピクシス	横山武史	9		540			910
３着	1	1	コスタボニータ	松山弘平	3		260			1,600
2024年	枠番	馬番	馬名	騎手	人気	単勝	複勝	枠連	馬連	ワイド	馬単	３連複	３連単
１着	7	12	コガネノソラ	丹内祐次	5	960	300	2,770	3,020	1,310	6,880	15,280	85,950
２着	1	1	ボンドガール	武豊	2		220			1,740
３着	5	7	アルジーヌ	藤岡佑介	7		360			2,070

※ワイドは上から1-2　1-3　2-3　の入線順

裏のアイビスサマーダッシュに比べればそれほど荒れていないレース。人気も拮抗しやすく、ワイドには正直全くうまみが出ない競走です。

絞って当てられるなら3連複もいいかもしれませんが、あくまで1着にこだわって3連単を当てに行くのもありかもしれませんね。

そこまで配当のつかない混戦模様。連単を当てて狙うのもアリ

枠番は内枠が優勢な傾向

枠番	着別度数	勝率	連対率	複勝率
1	2- 2- 2- 3/ 9	22%	44%	67%
2	2- 2- 3- 2/ 9	22%	44%	78%
3	0- 1- 0-13/14	0%	7%	7%
4	0- 1- 1-14/16	0%	6%	13%
5	1- 1- 1-13/16	6%	13%	19%
6	0- 1- 1-15/17	0%	6%	12%
7	2- 1- 0-15/18	11%	17%	17%
8	2- 0- 1-15/18	11%	11%	17%

この距離は内枠がかなりの好走率です。

最短距離を通った馬が直線で馬群を突いて抜けてくるという事はよくあるため、通常のレース以上に1,2枠を注意して見ておきましょう。

1,2枠に注意を払う。回収率も高い

脚質は実績も加味して考える

脚質	着別度数	勝率	連対率	複勝率
逃げ	1- 0- 1- 7/ 9	11%	11%	22%
先行	3- 4- 3- 24/ 34	9%	21%	29%
差し	4- 3- 4- 30/ 41	10%	17%	27%
追込	1- 2- 1- 29/ 33	3%	9%	12%
捲り

逃げて残ったのは2017年のアエロリットと2022年のローザノワールのみ。前者はNHKマイルCホースで後者はヴィクトリアマイル4着の実績あり。逃げ馬を狙うならG1入着クラスは欲しいところです。

馬場状態にもよりますが、札幌は3コーナーから4コーナーにかけて坂のある函館に比べ、後方から勢いづいてきた馬達が強いため差しが決まります。先行有利という固定観念はあまり持たない方が良いでしょう。

逃げるなら実績必須。後方勢も差し届く

年齢別傾向は大差なし

年齢	着別度数	勝率	連対率	複勝率
３歳	3- 1- 0- 12/ 16	19%	25%	25%
４歳	3- 5- 3- 25/ 36	8%	22%	31%
５歳	1- 2- 5- 31/ 39	3%	8%	21%
６歳	2- 1- 1- 20/ 24	8%	13%	17%
７歳以上	0- 0- 0- 2/ 2	0%	0%	0%

夏は牝馬と言いますが、このレースではやはり若い馬の方が有利。とはいえ、6歳以上の牝馬も出走は少ないですが勝利は2回。これに該当するメイショウスザンナやマコトブリジャールは同年の重賞で馬券圏内に入着していました。

「1年以内に重賞レースで3着以内のある6歳牝馬」は注意です。

年齢で大差なし。高齢馬は1年前から成績を遡るべし

軽い芝向きな血統は要注意

種牡馬	条件	着別度数	勝率	連対率	複勝率
ハービンジャー	当該重賞	1- 0- 0- 2/ 3	33%	33%	33%
ハービンジャー	当該条件	2- 0- 0- 5/ 7	29%	29%	29%
ドゥラメンテ	当該重賞	1- 0- 0- 0/ 1	100%	100%	100%
ドゥラメンテ	当該条件	1- 0- 0- 0/ 1	100%	100%	100%
ロードカナロア	当該重賞	0- 0- 1- 2/ 3	0%	0%	33%
ロードカナロア	当該条件	0- 0- 2- 3/ 5	0%	0%	40%
イスラボニータ	当該重賞	0- 0- 1- 0/ 1	0%	0%	100%
イスラボニータ	当該条件	0- 0- 1- 0/ 1	0%	0%	100%
ルーラーシップ	当該重賞	0- 0- 0- 4/ 4	0%	0%	0%
ルーラーシップ	当該条件	0- 0- 0- 5/ 5	0%	0%	0%
エピファネイア	当該重賞	0- 0- 0- 3/ 3	0%	0%	0%
エピファネイア	当該条件	0- 0- 0- 3/ 3	0%	0%	0%
フジキセキ	当該重賞	0- 0- 0- 2/ 2	0%	0%	0%
フジキセキ	当該条件	0- 0- 0- 2/ 2	0%	0%	0%
サトノクラウン	当該重賞	0- 0- 0- 1/ 1	0%	0%	0%
サトノクラウン	当該条件	0- 0- 0- 1/ 1	0%	0%	0%
キズナ	当該重賞	0- 0- 0- 4/ 4	0%	0%	0%
キズナ	当該条件	0- 1- 0- 4/ 5	0%	20%	20%

※当該条件は今回のレースと同条件かつ、WIN5対象レースで集計。

ハービンジャーは意外とピンかパー。とはいえ、洋芝適正の高い血統のため侮れません。

問題はほとんど好走のないルーラーシップ、キズナ、エピファネイアといった軽い芝向きの血統でしょう。彼らの産駒が出走してきたら注意です。

高速芝向きの血統はハナから疑う？良績なければ

騎手は池添・横山典

騎手	条件	着別度数	勝率	連対率	複勝率
横山典弘	当該重賞	1- 1- 1- 0/ 3	33%	67%	100%
横山典弘	当該条件	1- 1- 1- 0/ 3	33%	67%	100%
池添謙一	当該重賞	1- 0- 0- 6/ 7	14%	14%	14%
池添謙一	当該条件	2- 0- 0- 6/ 8	25%	25%	25%
吉田隼人	当該重賞	1- 0- 0- 5/ 6	17%	17%	17%
吉田隼人	当該条件	1- 0- 0- 5/ 6	17%	17%	17%
丹内祐次	当該重賞	1- 0- 0- 3/ 4	25%	25%	25%
丹内祐次	当該条件	1- 0- 0- 5/ 6	17%	17%	17%
岩田康誠	当該重賞	0- 1- 1- 1/ 3	0%	33%	67%
岩田康誠	当該条件	0- 1- 1- 2/ 4	0%	25%	50%
横山武史	当該重賞	0- 1- 0- 3/ 4	0%	25%	25%
横山武史	当該条件	1- 1- 0- 3/ 5	20%	40%	40%
武豊	当該重賞	0- 1- 0- 4/ 5	0%	20%	20%
武豊	当該条件	0- 2- 0- 5/ 7	0%	29%	29%
鮫島克駿	当該重賞	0- 0- 0- 3/ 3	0%	0%	0%
鮫島克駿	当該条件	0- 1- 0- 3/ 4	0%	25%	25%
佐々木大輔	当該重賞	0- 0- 0- 2/ 2	0%	0%	0%
佐々木大輔	当該条件	0- 0- 0- 3/ 3	0%	0%	0%
浜中俊	当該重賞	0- 0- 0- 1/ 1	0%	0%	0%
浜中俊	当該条件	0- 0- 0- 2/ 2	0%	0%	0%
古川吉洋	当該重賞	0- 1- 0- 1/ 2	0%	50%	50%
古川吉洋	当該条件	0- 1- 0- 1/ 2	0%	50%	50%
藤岡佑介	当該重賞	0- 0- 1- 4/ 5	0%	0%	20%
藤岡佑介	当該条件	0- 0- 2- 4/ 6	0%	0%	33%

北海道開催の池添騎手はやはり安定しています。穴馬でも好走することが多いため、妙味のあるジョッキーとして抑えていた方が良いでしょう。目立ちはしませんが岩田康誠騎手も同様。

そして、有力馬に乗りながらしっかり好走している横山典弘騎手。近年北海道滞在はやめているため何とも言えませんが、基本的に札幌は得意とする騎手のため、もし今年騎乗馬がいるなら注意です。

池添を抑えたい

クイーンステークスの前哨戦回顧・考察

クイーンステークスの前哨戦にあたるレースの回顧をふまえた考察を行っていきます。
※赤字の馬は今回出走なし。

参考レース①ヴィクトリアマイル

月	日	場名	レース名	グレード	コース	距離	天候	馬場
5	18	東京	ヴィクトリアマイル	G1	芝	1600	曇	良
着順	枠	番	馬名	性齢	斤量	騎手	走破タイム	1着とのタイム差	上り3F	人気
1	8	17	アスコリピチェーノ	牝4	56	ルメール	01:32.1		33.3	1
4	2	3	アルジーヌ	牝5	56	レーン	01:32.1	0.0	34.1	5
5	8	18	アリスヴェリテ	牝5	56	池添謙一	01:32.2	0.1	35.4	15
9	1	1	クリスマスパレード	牝4	56	石川裕紀人	01:32.5	0.4	34	8
10	6	11	シングザットソング	牝5	56	斎藤新	01:32.5	0.4	34.2	16
14	7	14	マサノカナリア	牝4	56	横山典弘	01:32.9	0.8	34.7	17
15	7	13	ビヨンドザヴァレー	牝5	56	菱田裕二	01:32.9	0.8	35	11

800m通過は45.4秒で、後ろの800ｍは46.7秒。逃げたアリスヴェリテは緩めのペースを刻んでおり、これ以上ない絶好の展開で逃げていました。

ただ、瞬発力勝負で差し負けての5着。マイペースで逃げれば怖い存在となることを示しているため、そこまで競ってくる同型がいない場合は注意が必要でしょう。前回同様、クリスマスパレードの出方次第になりそうです。

一方、4着のアルジーヌはほぼ勝利を手中に収めかかけて行ったと言っていい着順。決勝戦手前で外から寄せてきたクイーンズウォークに接触されていることが影響しなかった、とははっきり言えないはずで、能力はG1級であることは間違いないでしょう。
今回はそのレースでアルジーヌへの加害者となった川田騎手に手綱が戻りますが、果たして。

参考レース②五稜郭S（3勝）

月	日	場名	レース名	グレード	コース	距離	天候	馬場
7	12	函館	五稜郭S	3勝	芝	1800	晴	良
着順	枠	番	馬名	性齢	斤量	騎手	走破タイム	1着とのタイム差	上り3F	人気
1	6	10	パレハ	牝4	56	鮫島克駿	01:46.3		34.8	4
2	4	6	エラトー	牝4	56	横山和生	01:46.3	0.0	35.4	3
6	4	5	エープラス	牝7	56	斎藤新	01:46.6	0.3	35.3	9
7	8	14	ラーンザロープス	牝4	56	浜中俊	01:46.8	0.5	36	1

レース全体のラップも47.2-47.3とほぼ変わりなく、前残りとも言えない流れ。逃げたラーンザロープスは7着に敗れましたが、元々は後方から脚を伸ばす馬でした。これが脚質転換後初の敗北で、クラスの壁に当たった、という印象もぬぐえない敗戦でしょう。

勝利したパレハはこれで2連勝。鞍上の鮫島克駿騎手が惚れ込んでいる馬で、昨年の11月にはメイン場の京都での開催ではなく、裏の福島で出走していたこの馬に乗りに来るほどのぞっこんぶりです。OPまで連勝で駆け上がれるのはそれ相応に実力がないと厳しいため、今回も気にはしておいた方が良いでしょう。

勝ちタイムの1分46秒3も、高速化していた函館の馬場では気づかれにくいかもしれませんがかなり速い部類。（前年の巴賞が1分46秒8）よどみなく流れてこのタイムなら、重賞でも通用するはずです。

参考レース③錦S（3勝）

月	日	場名	レース名	グレード	コース	距離	天候	馬場
5	18	京都	錦S	3勝	芝	1600	曇	稍重
着順	枠	番	馬名	性齢	斤量	騎手	走破タイム	1着とのタイム差	上り3F	人気
1	6	7	ココナッツブラウン	牝5	55	岩田望来	01:33.1		32.8	2

5月中旬の京都はとにかく瞬発力勝負の舞台。上り最速で勝ち切ったココナッツブラウンの末脚は目を見張るもので、32秒台という数字を見ても納得でした。

ちなみに、同日裏で開催されていたヴィクトリアマイル、および2週間前のマイラーズカップとの比較は以下の通り。

レース名	馬名	コース	ラップタイム	勝ち馬のラスト3F内訳
錦S（3勝）	ココナッツブラウン	京都芝1600ｍ	12.5 – 11.0 – 11.8 – 12.2 – 11.9 – 11.8 – 11.0 – 10.9	11.5-10.4-10.9
ヴィクトリアマイル（G1）	アスコリピチェーノ	東京芝1600ｍ	12.2 – 10.6 – 11.1 – 11.5 – 11.4 – 11.3 – 11.9 – 12.1	11.0-11.0-11.3
マイラーズカップ（G2）	ロングラン	京都芝1600ｍ	12.4 – 11.0 – 11.6 – 11.6 – 11.2 – 11.6 – 11.1 – 11.2	11.5-10.7-11.1

舞台の違うヴィクトリアマイルとは明確な比較ができないとはいえ、開催初週のマイラーズカップと比較してもこの上りの差。10秒台を残り200ｍから連発しているのはココナッツブラウンだけです。

気になるのは札幌への適性でしょうが、北海道開催は【2-1-0-0】で相性抜群。鞍上もダービーを勝って以降、好騎乗の多い北村友一騎手なら不安なしです。

参考レース④フラワーカップ（G3）

月	日	場名	レース名	グレード	コース	距離	天候	馬場
3	22	中山	フラワーカップ	G3	芝	1800	晴	良
着順	枠	番	馬名	性齢	斤量	騎手	走破タイム	1着とのタイム差	上り3F	人気
1	6	11	レーゼドラマ	牝3	55	戸崎圭太	01:47.8		35.4	5

道中はほぼフラットのペースで進んでおり、展開有利はない状況。

ただ、この時期の中山は力の要る馬場で開催されており、その中でレーゼドラマは最後ギアを上げて勝ち切りました。

勝ちタイム1分47秒8も過去10年で2番目に速い時計。このレースで最後の400mから11.6-11.7と11秒台のラップを記録したのはコントラチェック、ファンディーナに続く3頭目となっており、かなりの実力馬と見てもいいのではないでしょうか。

オークスは先行して敗れましたが、距離だったと考えることもできます。それでいて鞍上には絶好調のレイチェル・キング騎手。クイーンSは3歳馬には相性の良い舞台でもあるだけに、もうとりあえず買っておけ！の精神でもいいかもしれません。

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