神戸新聞杯2025予想！過去10年の傾向から有力馬と爆穴馬を厳選！

本記事では、競馬ライター蒼井が2025年9月21日(日)に開催予定の神戸新聞杯を予想！

いよいよラスト一冠、菊花賞に向けての前哨戦です。

競馬歴20年の確かな目で、過去10年のデータ分析、参考レースや追い切り考察をしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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東のオールカマーの前に、西の神戸新聞杯が開幕。今年はダービーの1,2着馬は既に別路線行きを表明しており、皐月賞馬のミュージアムマイルも天皇賞（秋）が有力。最後の一冠はかなりの混戦模様となりそうな予感です。

で、今回の出走メンバーはダービーの3,5着馬、8着に敗れていたジョバンニも皐月賞では不利がありながら4着と、世代上位の実力を持つ馬たちが集結しています。予想はこの馬たちの優劣をつけるところから。上り馬も注目はしたいところですが、完全に逆転できるというイメージは沸きません。

一歩抜けた実力を持つと踏んで⑩エリキングから。ダービーでは後方から直線だけで5着まで追い込んできています。前有利の展開・馬場を覆しての掲示板内入着はやはり力のある馬でしょう。

昨年の秋時点ではクロワデュノールに対抗できるのはこの馬とまで言われていましたが、怪我で頓挫して臨んだ春の二冠ははっきりと明暗が分かれる結果に。しかし、この秋は順調なローテーションでラスト一冠へ挑むことが出来そうです。ならば、この相手で負けるわけにはいかないでしょう。コンビ的にも前哨戦の相性は最高と言ってよく、3強の間でオッズに割れが発生するなら面白そうです。

対抗には②ジョバンニ。エリキングとの直接対決では後塵を拝しており、ダービーの負け方から3強の中では一番下の人気となりそうですが、皐月賞の走りを考えるならひっくり返してもおかしくありません。

不利で内に押し込められながら、最後は巻き返して4着。皐月賞こそ合う舞台としてメイチに仕上げてあの走りは、地力のない馬では不可能です。阪神は若葉ステークスで勝利している場所で相性も○。

単穴に⑤ショウヘイですが、ダービー3着の実績があるとはいえどうもここで勝ち切るまでは微妙な感じもあります。番手から流れ込んでいるのですから力はありますが、ここ一番の爆発力では前述した2頭に劣るような気も。

狙ってみたいのは人気を集めそうな④ジョイボーイより、最低人気までありそうな⑥サンライズバブル。⑦ボンドロアへの勝利経験もあるばかりか、前走は鐙が外れながら最後の直線では一瞬先頭に立ちそうな勢いで上がってきていました。父レイデオロなら長い距離も問題なし。ひと穴あけて菊への切符を掴むには絶好の条件かもしれません。

神戸新聞杯の有力馬

神戸新聞杯の有力馬をご紹介していきます。

出走馬の確定前となるので、現段階での出走想定から注目馬をピックアップします。

エリキング

血統	キズナ×ヤングスター （High Chaparral）
騎手	川田将雅
前走	日本ダービー(G1・東京芝2400m) 5着

昨年の京都2歳ステークスを制した後、骨折で休養。皐月賞、ダービーと昨秋時点の期待を上回る成績を残せたとは言い難く、最後の一冠に向けては負けられない戦いです。

ダービーでは最後方から5着に猛追。上位4頭がカメラワークではズームされていたため目立ちませんが、上り33秒4であの位置から突っ込んできたのはかなりの実力の持ち主でしょう。

なぜならダービー当日の東京の馬場はかなりの前残り馬場。クロワデュノールの位置がベストで、少し遅れたマスカレードボールは僅かに届かないような傾向にありました。スローなうえ先行有利なら、後方待機の馬は成すすべがないはず。それを覆す入着は価値があると見て良いでしょう。

鞍上は川田将雅騎手。2500ｍを超えると安定感は落ちますが、2400mまでなら大丈夫です。中内田充正厩舎との黄金コンビですし、ここは期待したいところ。

神戸新聞杯の追い切り”爆穴”

神戸新聞杯の開催日時と競馬場

開催日時	2025年9月21日（日）阪神11R 発走 15:35
グレード	G2 3歳
開催競馬場	阪神競馬場
コース	芝2400ｍ

神戸新聞杯のコース解説

スタンド前からスタートを切る阪神の芝2400ｍ。坂を上ってから1コーナーに向かっていきます。

先行争いはそこまで激化することがないため、比較的ペースは落ち着きがち。そのため、前が残る芝になっているようだと逃げた馬がそのまま、と言う事も十分にあり得ます。

菊花賞に向けてのイメージを固めるなら、やはり心肺能力は大事。道中落ち着いて進められるかどうかも見る必要があるでしょう。

神戸新聞杯の出走表

※表を右にスクロール（スワイプ）すると、寸評・短評が表示されます。

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神戸新聞杯の過去10年のデータ分析

同レースの過去10年分のデータを収集し、分析して割り出した傾向をご紹介していきます。

予想の参考になる情報ばかりですので、ぜひご覧いただき的中率を上げるために役立てて下さい！

人気：頭は3番人気で事足りる

※2015～2024年のデータ使用。2020年～2022年、2024年は中京開催のため除外。

基本的には実績馬がそのまま勝ち切る形に。中穴の勝利はほぼ無いと言っていいでしょう。

配当：中穴は紐で拾う

※ワイドは上から1-2　1-3　2-3　の入線順。

頭は上位人気で固いですが、2着以下に中穴の馬が入線することも多いです。

枠：3枠が優勢…？

阪神開催では3枠が3連勝。上位人気馬が入枠したら注意です。

脚質：実は後ろ有利

逃げ馬は残りがちですが、スローの瞬発力勝負で後方勢が勝つこともあります。

種牡馬：キズナはマイナス

※当該条件は今回のレースと同じ距離かつ、WIN5対象レース

中京開催の影響で新種牡馬がほとんどこの条件は走っていません。

あまり種牡馬で決めるのは良くないか。

騎手：ヤスは不振！？

実は不振な武豊騎手と岩田康誠騎手。

特に岩田康誠騎手は今年のWIN5対象レースは絶不調なため、注意が必要です。

神戸新聞杯の前哨戦回顧・考察

神戸新聞杯の前哨戦にあたるレースの回顧をふまえた考察を行っていきます。

参考レース①東京優駿（G1）

今年の日本ダービーは前目の決着。Cコース替わりの初週で馬場傾向は変化し、前週までの差しは届かなくなっていました。この状況の中、中団前目から突っ込んできたマスカレードボールはG1級の評価を与えても良いはずです。

しかし、その陰に隠れて上り最速で最後方から突っ込んできた馬がいることはあまり注目されていません。それが今回も出走しているエリキングです。京都2歳ステークスまで3連勝を決めながらも故障で休養を余儀なくされ、ステップレースを挟まず皐月賞へ直行。そこからの2戦目だったダービーこそ万全の仕上げだったと見て良いでしょう。

そして結果は5着。これだけみるとショウヘイに先着できていないため抜けているとは言いづらいかもしれませんが、前残りの馬場で直線14番手から5着に来ていることに価値があります。前にいたジョバンニやミュージアムマイルすら交わしているのですから、説得力があるでしょう。

春の二冠は不完全燃焼に終わっているだけに、この秋が勝負。前哨戦とはいえ本番を見据えるなら好走は必然ですし、もし古馬路線に行くなら賞金不足になる可能性もあります。ここは連対以上が欲しいはず。

参考レース②白百合ステークス（L）

例年『残念ダービー』として開かれるこの白百合ステークス。800m45秒8というハイペースに加え、馬場の荒れにより直線外ラチいっぱいまで広がる戦いとなり、タフな消耗戦となった感じも。最後は中団から進めたライトトラックが勝ち切りました。

このレースの勝利後は休養に入り、夏は充電期間に充てたライトトラック。走破タイムが古馬オープンである都大路ステークスに0秒1迫る速さで、先日の京成杯オータムハンデを勝利したホウオウラスカーズが記録した1分45秒8を上回っているとだけあって注目はされそうですが、問題は下したメンバーのその後。

2着センツブラッドはラジオNIKKEI賞で2着とはなったものの、3着のバズアップビートはそのレースで10着。4着のニュークレドは1勝クラスの卒業もまだ。というか、このレースに出走していた馬で、その後JRAで勝利を挙げた馬がいません。そして先日のセントライト記念でラジオNIKKEI賞組はこぞって惨敗。となると当然、この白百合ステークスのレースレベルにも疑問は出てきます。

参考レース③積丹特別（1勝）

道中、ゆったりとしたスローペースで進めたボンドロアを見ながらという形になったアルマデオロ。4コーナーで逃げたライバルを競り落とすと抜け出し、追撃したマイファミリーも抑えて勝利を飾りました。

最後の6ハロン目からピッチが上がり始め、800ｍ地点で捲ったラーシャロームによって一気に締まったレースラップ。これを番手からしっかり勝ち切るのだから力があります。ただ、キレを持つタイプではなく、あくまでじわっと上がって長く脚を使うタイプ。切れ味勝負になると分が悪いでしょう。

逃げたボンドロアは最後にバテたため、急激なペース変化が効いた可能性があります。事実、次走の北辰特別ではスローで進めて逃げ切り勝ちを収めているため、スローに落とし切って最後までワンペースで逃げたいタイプでしょう。

参考レース④英彦山特別（1勝）

1000m通過63秒7というタイムが示すように、かなり道中はゆったりした流れ。このペースを上げたのが捲ってきたデムーロ騎手のランツフートで、後半1000ｍのラップタイムは11.9-11.8-12.3-12.3-11.7と一気にペースアップ。直前まで13秒台のタイムを刻んでいただけに、この激流に各馬が耐えられるかどうかがこのレースのテーマとなりました。

勝利したジョイボーイは上り最速となる35秒9の末脚で勝利。出負けがネックではありますが、末脚勝負になれば強いでしょう。同じようなレース展開となっていたアルマデオロとは末脚の内訳が違います。

馬名	距離・コース	ラスト3F
アルマデオロ	札幌芝2600	11.2-11.6-12.1
ジョイボーイ	小倉芝2600	12.5-11.8-11.6

コースも違うため何とも言えないところはありますが、アルマデオロが持続的な末脚を持っているのに対し、ジョイボーイはしっかりキレる瞬発型の馬。片方が好走できるような展開ではどちらかが苦戦するかもしれません。

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