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調教関係

放牧(ほうぼく)

入厩した競走馬がリフレッシュや怪我の療養などを目的として、トレセンから牧場や育成牧場に戻すこと。また、生産育成の過程において、舎飼いではなく放牧地に放って飼育することも放牧と呼ぶが、競馬では前者の意味を用いることが一般的。

変わり身(かわりみ)

休養明けでレースに出走した馬で、次走(休養明け2戦目)に好走した場合に「変わり身があった」などと表現する。一度レースに出走するとレース感覚が取り戻されることが多いため休養明け2戦目の変わり身に期待できるが、馬のタイプや調整具合にもよるので必ずしも変わり身があるとは限らない。

併走(へいそう)

2頭以上で並んで走ること。レースでも横並びで走っているときは「併走している」という。

曳き運動(ひきうんどう)

馬を引き綱で曳いて歩かせる運動のことで、乗り運動やコース調教の前後に行われる。乗り運動と同じく馬にとって欠かすことのできないトレーニングで、休みの日以外は毎日行う。また、歩様観察の目的もあり、脚部不安の早期発見につながることもある。

汗取り(あせとり)

馬の太め残りを解消するために、馬に毛布など風通しの良くないものをかけて調教すること。発汗を促し、汗とともに余分な脂肪も落ちて状態アップの効果が見込める。

攻め馬(せめうま)

いわゆる調教のことで、レースに出走するための競走能力向上や状態アップの目的がある。特に出走前の強い調教のことを「追い切り」と呼び、中央競馬ではレース週の水曜または木曜に行うのが一般的。

飼い食い(かいぐい)

馬の食欲のことで、「飼い食いが良い(悪い)」のように使われる。飼い食いは馬の調子にも関わるポイントの1つで、飼い食いが悪いと馬体が減っていくので何らかの問題があるとされる。一般的には飼い食いが良く、調教を順調にこなす馬ほど好調と見られている。

乗り運動(のりうんどう)

厩舎の周りをスタッフが乗って、馬を歩かせたり、角馬場で馬を軽く走らせたりするトレーニングのこと。主に調教の前や調教がない日の軽い運動として行われる。歩様を確認する目的もあり、馬の健康チェックのためにも欠かせない運動である。

併せ馬(あわせうま)

調教方法の一種で、2頭以上で並んで走ること。1頭だけで走る単走と異なり、併せ馬で併走させることで競走馬の闘争本能を引き出せる。調教タイムも単走と比較すると速くなるのが一般的。

追い運動(おいうんどう)

育成馬の運動の一種で、放牧地等で集団的に馬を追う運動のこと。放牧地が狭く雨が多い日本では、放牧量を補うために追い運動を行っている。