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病気ケガ関係

疝痛(せんつう)

馬の腹痛を伴う病気の総称で、便秘疝、風気疝、変位疝などの種類がある。馬の腹部臓器は疝痛を起こしやすい構造となっており、馬の内科的疾病として昔から最も代表的なもの。

喘鳴症(ぜんめいしょう)

通称「喉鳴り」と呼ばれる馬の咽頭で発生する病気の一種。咽頭部を支配する神経が麻痺して喉頭口が狭くなって、呼吸のたびに「ヒュウ、ヒュウ」、「ゼイゼイ」と音を発する。発症すると全力疾走時に充分な呼吸ができず、競走能力に影響をきたす。治療法として効果が高いのは外科手術だが、合併症を発症するリスクもある。

フレグモーネ

皮下の組織に見られる急性の化膿性疾患のことで競走馬に多く見られる。馬が発症すると病勢のテンポは極めて早く、一夜のうちに馬の肢が腫れ上がることも稀ではなく、激しい疼痛を伴う。病気が進行すると競走馬として走れなくなることもあり、早期発見・早期治療が肝心である。

裂蹄(れってい)

蹄の異常のひとつで蹄壁が割れて亀裂が入ったもの。縦に割れるものと横に割れるものがあり、縦裂蹄と横裂蹄で区別する。縦裂蹄は冬期の乾燥時に発症しやすく、横裂蹄は蹄壁の生え際(蹄冠)に種々の異常が起こり、横一線に弱い角質が形成された末に起こる。発症すると悪化防止の装蹄学的な処置や痛み対処の内科療法を施す。重症の場合は、蹄が伸びるまで休養することもある

ヤマキズ

馬が牧場での育成時に負った傷のことで、競走馬になった後もその傷痕が残っている場合に呼ぶ。

屈腱炎(くっけんえん)

競走馬が疾走する上で負担のかかる前肢に起こりやすい腱の病気で、俗称を「エビハラ」と呼ぶ。発症すると長期休養に追い込まれることが多く、一度治癒しても再発する可能性も高い。サラブレッドにおける「不治の病」とされている。

挫跖(ざせき)

走行中に後肢の蹄の先端で前肢の蹄底を打撲した場合や石などの硬いものを踏んだ場合などに蹄底におきる炎症(内出血)のこと。肢勢の悪い馬、蹄底の浅い馬、時として踏み込みの良い馬に起こりやすく、発症すると蹄に熱を持ち重度の跛行になることもある。

寝ちがい(ねちがい)

寝起きの際に発生する事故の総称。寝ワラのかたまった場所や馬房壁の近くで寝た場合は不自然な姿勢となり、無理に起きようとすると関節や筋肉に故障を起こしやすく、外傷を負う可能性もある。

心房細動(しんぼうさいどう)

心房が規則正しいリズムを失う不整脈の一種でレース中に発症することが多く、発症すると急激に失速してしまう。人間の心房細動とは異なり、健康な馬でも突如発症することもある。ほとんどは一過性のため、自然治癒して再発しないことが多い。

鼻出血(びしゅっけつ)

いわゆる鼻血のことで、外傷性のものと内因性のものがある。外傷性の鼻出血は短期間で治るが、内因性の鼻出血は習慣化することもある。鼻出血を発症すると呼吸が十分にできないため、レース中に発症すると競走能力を発揮できず失速していくことが多い。中央競馬の場合、内因性の鼻出血を初めて発症すると1ヶ月間、2回目は2ヶ月間、3回目からは3ヶ月間の出走停止となる。