ターコイズステークスの過去の結果や傾向からデータ分析を行い、予想を組み立てていきます。
土曜の中山では、メインにターコイズSが組まれています。
このターコイズSは牝馬の出走機会を拡大する観点から2015年に新設された重賞競走で、中山競馬場の芝・外回り1600メートルを舞台に牝馬限定・ハンデキャップの条件で行われています。
確かに、エリザベス女王杯では距離が長過ぎる牝馬、マイルが最適な牝馬にとって、出せるべき適当なレースがかつてはありませんでした。
もちろん、アスコリピチェーノくらい強ければ海外遠征したり、マイルチャンピオンシップに出たりするのでしょうが、当然、そういう馬ばかりではありませんので、ここに出てくる面々にとっては目標のレースなわけです。
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ターコイズステークスの概要
開催日時 | 2024年12月14日(土)15:45発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 中山競馬場 12R |
コース | 芝1600m |
性齢 | 3歳以上 オープン |
ターコイズステークスの賞金
着順 | 賞金 |
---|---|
1着 | 3800万円 |
2着 | 1500万円 |
3着 | 950万円 |
ターコイズステークスの会場・コース解説
舞台は、中山・外回り1600mで行われます。
スタート地点は1コーナー横のポケットになります。
高低差が5.3メートルある芝コースの最高地点からスタートして2コーナーまで緩やかな下りになっています。
外回りの向こう正面から3~4コーナーに向かって約4.5m下っていきます。
最初の2コーナーまでの距離が240mしかないため、外枠に入った馬は内に入れることが出来ず、外々を回らされることになります。
特に多頭数の外枠は不利となるどころか、それだけで致命的な不利です。
下りをスムーズに回ってきた逃げ、先行馬が勢いそのままになだれ込むパターンが多いのだが、3コーナー手前から一気にポジションを上げて捲った馬のアベレージも高い。
すなわち、直線入り口でのポジションが大きく反映される。
とはいえ、ゴール前の急坂も忘れてはならないポイントで、オーバーペースで坂を迎えた馬は差し馬の餌食となってしまいます。
ターコイズステークスの出走馬
ここまでのことを念頭に置いた上で、今年はフルゲートの16頭に対して20頭が登録しています。
出走馬決定順の15番目シングザットソングまでは確定、16番目で5頭が並んでおり、この中から1頭だけが出れるという狭き門となっています。
あと、重大なことですが、枠順が外になった馬はマイナスです。
アドマイヤベル
54キロ
6戦2勝の3歳牝馬で、G2フローラSを勝っているのに、G3フェアリーS勝ちのイフェイオンと同じ、同じくG3勝ちのミアネーロは54.5キロですので、現有戦力はたいしたことないと思われているわけです。
確かにオークスも秋華賞も見どころがあったとは言えません。
とはいえ、2000mとかもっと長い距離が実はあっていなかったという可能性がありますから、今回のマイル戦へのチャレンジは良いことだと思えます。
ですが、初戦はスタート後に他馬と接触して位置取りが悪くなったことが堪えました。
あれがなければ勝っていたとは言いませんが(=勝ち馬はテレサ)初戦で勝てていれば、2戦目は重賞だったはずで、ちょっともったいない経緯ですね。
ただ、2戦目の未勝利勝ちはキッチリと時計を詰めているだけでなく、2番手からの正攻法がラクにできている点で内容がわかりやすいくらいに良化しています。
今回で3戦続けて京都のマイル戦(=今回は外回りこすとなりますが)になるということは、陣営が、”マイラー”だと思っている証拠であり、先週の阪神ジュベナイルフィリーズが1分33秒4の決着でしたけども、これを基準とすれば、この時計で走れて不思議ない馬です。
アルジーヌ
55.5キロ
10戦5勝の4歳牝馬で、重賞をまだ勝っていないのに、ちょっとハンデが見込まれたなという感じがします。
クイーンSの3着も接戦でしたが、カシオペアSの時計が優秀。
新馬勝ちは1600mでしたし、十分に間隔を開けているのにも好感が持てます。
イフェイオン
54キロ
6戦2勝の3歳牝馬でフェアリーSを勝っていますし、NHKマイルCでも5着しています。
今回は7月末のクイーンS以来となりますが、テンションの高い馬なので、ぶっつけは却って好都合かもしれません。
ただ、いわゆる総合力という観点では、足りないでしょうね。
キタウイング
52キロ
19戦3勝の4歳牝馬。
ハンデ戦ではここのところずっと52キロに評価されていて、今回も据え置き。
別定戦では大敗が続いていますので、ハンデ戦を使うしかないという現状でもあります。
3歳時のフェアリーSを勝って以来、14連敗中で、いわゆる早熟という判断で良いでしょう。
コナコースト
55キロ
9戦1勝の4歳牝馬。
桜花賞ではあのリバティアイランドの2着しましたが、その後は良いところなし。
その実績から、未だに55キロを背負わされている現況です。
三浦皇成騎手にも頑張ってもらいたいと思うのですが…。
シングザットソング
55キロ
16戦2勝の4歳牝馬。
この馬も3歳時にフィリーズレビューを勝ったまでは良かったのですが、その後、全く勝てていません。
コナコーストと違って、オパールSで2着していますし、近走も掲示板には堅実に載れています。
ただ、やはりどうしても、1400が中心で、マイルだと甘くなってしまう。
ローテーションから言っても、ここを使うのは妥当なところなんですが、私からすればやっつけ仕事的な日常のように感じます。
セントカメリア
53キロ
19戦4勝の5歳牝馬
「2000は長く感じた」ことで、今回はマイル戦へ。
この馬もハンデ戦ではずっと53キロで今回も据え置き。
ずっと1800、2000を使ってきている馬で、それでも前には行けていませんので、今回マイル戦で余計に追走が苦しくなる懸念が大きいことです。
ドゥアイズ
55.5キロ
13戦2勝の4歳牝馬。
ヴィクトリアマイルは4着ですし、阪神牝馬Sでも2番人気に推されたほど。
ヴィクトリアマイルでは1分32秒1という速い時計で駆けていますので、この路線では格上の部類といって差し支えありません。
強い相手と戦ってきたことは強みなので、中山は初めてでも無碍には出来ません。
ビヨンザヴァレー
53キロ
14戦4勝の4歳牝馬。
前走の清水Sで1分33秒0の好時計でオープン入りしています。
昇級初戦ですから、53キロという恵ハンデで止まったというこで、格が足りているかはともかく、パフォーマンスレベルが安定していると感じます。
先週、カペラSのガビーズシスターもそんな感じのパフォーマンスレベルが信用できる馬でした。
フィールシンパシー
54キロ
21戦4勝の5歳牝馬。
福島牝馬Sで2着、ヴィクトリアマイルにもお出になられ、前走の府中牝馬Sもメンバーが揃っていた中で6着と目立った活躍とまではいきませんが、相応の走りをしています。
今回もその路線の延長線上ですので、キッチリと間隔を開けて仕上げてきています。
ペイシャフラワー
52キロ
23戦4勝の4歳牝馬。
納屋Sを勝ってオープン入りし、カシオペアSでは9着に終わっていますので52キロのハンデでとどまった印象。
ただ、逃げれなかったことでレースになっていなかった一面が大きく、こういうケースでは、今回は逃げにこだわってきます。
内枠、できれば2番とか4番の偶数枠を引けて逃げることができれば、着順も変わってきましょう。
マメコ
53キロ
23戦4勝の5歳牝馬。
1200を中心に使ってきている馬なので、タンザナイトS(=土曜の京都メイン、1200m)との両睨みです。
今週に使うならば、タンザナイトの方が有力のようですが、その1200で結果が出ていないこともあって、こちらも捨てきれていないようです。
もちろん、ハンデが示すように、力量を評価されていないわけすけども、この馬の現状、陣営の苦悩を表しています。
ミアネーロ
54.5キロ
6戦2勝の3歳牝馬。
紫苑Sでレコードの2着。
中山ではフラワーカップ勝ちを含めて1,5,1,2着だし秋華賞でも大きく負けていません。
ハンデが0.5キロ見込まれたとはいっても、アスコリピチェーノがここに出てきているとすれば57キロ以上は背負わされたでしょうから、このくらいのハンデで泣き言を言っていてはいけません。
ミシシッピテソーロ
53キロ
21戦4勝の4歳牝馬。
3勝級、多摩川Sを勝ってオープン入りしたものの、富士S、オーロカップとも相手が強かったこともあって大敗しています。
そのオーロカップが53キロで、今回も据え置き。
前に行ける脚はあるので、この馬も内目の枠が欲しいところです。
ワイドラトゥール
53キロ
7戦3勝の3歳牝馬。
長岡京Sを勝ってオープン入りしていますが、その長岡京Sが1分20秒0の好時計。
チューリップ賞(=13着)にも桜花(=6着)賞にもお出になられていた馬ですから、元々の元値は高かったわけです。
抜けて強い馬もいませんし、昇級初戦なので53キロでハンデが済んでいるのも好材料。
ここでは強い方から数えて上からの存在です。
↑ここまでが出たいと思えば出れる14頭です。
↓ここからが抽選となる5頭です。
グランドスラムアスク
52キロ
30戦4勝の5歳牝馬。
先週も除外を喰らっていますので、結果はどうあれ使いたいところ。
2000や2200を使っていた馬なので、1600でどうかというより、出れても厳しい。
出れれば、軽ハンデですから先行したいところで、それがかなって初めて競馬になりましょう。
ジューンオレンジ
54キロ
18戦4勝の4歳牝馬。
京成杯オータムハンデの時は53キロでしたが、その京成杯オータムハンデで5着し、ポートアイランドSで3着したことで1キロ増量となります。
1400がベストかなと感じさせる馬ですが、1600の方が追走が楽になることは言うまでもありません。
マスクオールウィン
53キロ
12戦2勝の3歳牝馬。
NHKマイルカップには出ていますが、その後は1200か1400を選んで使っています。
ここを除外されることを見越してタンザナイトステークスにも登録していますが、「できれば関西への遠征は避けたい」。
メイショウホシアイ
53キロ
27戦4勝の6歳牝馬。
この馬もタンザナイトステークスとの兼登録で、この馬はタンザナイトSが本命です。
昨年のタンザナイトSでも4着していますし、1400を中心に使っている馬ですから、そっちのほうが良いでしょう。
モズゴールドバレル
53キロ
23戦4勝の5歳牝馬。
抽選に通れば中2週となりますが、ここに出れるかは微妙な情勢なことはわかっていたことなので、軽い時計しか出していません。
大敗が続いているとはいえ、札幌記念にまでお出になられている馬なので、そこそこやれて不思議ないかもしれません。
ターコイズステークス2024過去データ分析と傾向
以前はオープン特別として行われていましたが、2015年に重賞に昇格し、2017年からG3の格付けを得ています。
暮れの中山開催、距離1600m、牝馬限定のハンデ戦という施行条件は昇格してから変更がありません。
ここでは過去9年をみていきます。
重賞で3着以内か、G1で5着以内
まず、芝1400〜2000mで重曹3着以内、またはG1で5着以内の実績が重要。
例外は1着馬にはゼロで、2着馬は4頭を数えますが、3着には1頭。
少なくとも1着候補に゙関しては大きな実績、条件となりましょう。
秋に1戦は必要
ステップ別で特に活躍が目立つ組というのはありません。
最多連対している府中牝馬Sであっても、9年で3連対しかしていません。
ステップからは、あまり狙いを絞れません。
ただし、最低限の条件として秋シーズンに1度はレースを使っていること。
それ以上に間隔が開いていた馬は、1〜3着馬の中には皆無です。
いくら実績上位であっても、これは大きく減点。
主力は3〜4歳
年齢別で連対馬が出ているのは3〜5歳の3世代。
連対率は、3歳が15%
4歳が17.8%
5歳が9.3%
3〜4歳に対して年長の5歳がやや劣勢。
・3歳=40頭が出走し、
【 4 2 1 33 】
・4歳=45頭が出走し、
【 2 6 4 33 】
・5歳=43頭が出走し、
【 3 1 2 37 】
・6歳=16頭が出走し、
【 0 0 2 14 】
・7歳上=出走がありません。
馬単万馬券は9年で2回のみ
これを多いと捉えるか、少ないと捉えるか。
1番人気は9年で3連対
2番人気は2連対
だいぶ苦戦していますね。
馬単万馬券は9年で2回であり、高配狙いが薦められるというわけでもありません。
一方で、トップハンデを課された馬は9年で17頭を数えるが、結果は3連対
こちらもアテにできていない数字しか残っていません。
ターコイズステークスの予想買い目
トップハンデが55.5キロで軽量馬が数多くいるメンバー構成なので、これだけで確固たる中心馬不在の混戦だとわかります。
そんな中、時計がしっかりしていてパフォーマンスレベルを信用できそうなのが、トップハンデ55.5キロでもアルジーヌなので、これが◎。
10回走って5回も勝っている馬ですしね。
そうはいっても、単勝は買いづらい。
ワイド1点なら、アルジーヌとミアネーロ。