暮の中山大障害に向けて前哨戦も熱を帯びてきています。
そうは言っても、障害オープンの絶対数を考えると前哨戦で潰し合うことをしなくても良くて、そのせいもあって、このレースは14頭が出れるのに8頭しか名乗りを挙げていません。
構造的にそうなるのは当然かもしれませんが、逆からいうと『ここで賞金稼ぎができるのはありがたい』となるわけで、特にスマイルスルーの側からすれば、ただもらいのようなもの。
とはいえ、競馬ですから、勝てると思っていても落とし穴があってもなんの不思議もありません。
そこを注視しつつ、京都ジャンプステークスの予想を組み立てていきます。
京都ジャンプステークス2024の概要
開催日時 | 2024年11月09日(土) 14時00分発走予定 |
グレード | JG3 |
開催競馬場 | 京都競馬場 8R |
コース | 障3170m |
性齢 | 障害 3歳以上 オープン |
1着賞金 | 2900万円 |
4コーナー出口付近からスタートし、障害コースを二周強する3170mのコースです。
一週目のみ3コーナー手前から内回りの「ハイジャンプ(大障害)コース」に入って、高低差が0.8メートル、長さ15.9mのバンケット障害を越えていきます。
最後の直線半ばにある竹柵障害までに、全部で15もの障害が待ち受けており、最後の直線は芝コースとなります。
障害レースにおいて2900万円は高額です。最下位であっても完走さえすれば8着ですので、奨励金がもらえることもこのレースにおける大きな意味を持ちます。
京都ジャンプステークス2024出走馬の全頭診断
ここまでのことを念頭に置いた上で、今年は登録馬が8頭ですから、出ようと思えば全員が出れますので、この8頭をみていきましょう。
アサクサゲンキ
9歳秋を迎えたセン馬です。ベテランらしく好走歴多数。ベテランらしく無駄なことをしない。
当然、総合力は落ちていますけれども、昨年の2着馬なので、このコースも問題ありません。
ある意味でいうと、この馬がモノサシとなる存在です。
オオキニ
入障してから3・2・1・2着と安定感があります。
問題なのは、前走で完敗したスマイルスルーが今回もいること。
その前走は最後で内にもたれていたうちに突き放された恰好なので、これがなくなるとすれば、もっと差は詰まるはず。
ただ、オオキニ→スマイルスルーの馬単は現実的ではないかなと感じます。
クラップサンダー
オープン入り後7・5・3着と着順を上げてきています。
ただ、今回が4ヶ月ぶりとなることで、一度いい流れをリセットされてしまったかなぁという印象を受けます。
ザメイダン
この馬も8歳秋を迎えています。オープン特別、重賞を使っている馬で、経験値が高い。
阪神ジャンプステークスを使ったことで、硬さが取れて馬が柔らかくなっていますし、安定した飛超と先行力も武器です。
三段跳びの経験もありますから、一角崩しがあっても何も驚けません。
スマイルスルー
まだ4歳で清秋ジャンプステークスを逃げて勝っています。
飛超もおせじにもうまいとは言えない中で2着オオキニに1秒の差をつける圧勝。しかもレコードのおまけ付きでした。
当然、今回も同様のパフォーマンスができるならば、そりゃアッサリまであります。
先週に現地でスクーリングも行っていますので、陣営のきっちりと勝っておきたいという気持ちが伝わってきます。
ダイシンクローバー
8歳のセン馬です。昨年暮の中山大障害、今春の中山大障害ともに出走しています。
ただ、着順や着差はよろしくなく、勝ち負けに行けていないのが現状なので、ここでどうこうなるかと言われると、疑問が残ります。
メイショウアツイタ
6歳の牡馬。春の京都ハイジャンプで2年連続で4着しています。
スタミナ比べで追い比べとなると渋太いのですが、スピード勝負になったときにはマイナス。三段飛びもこなしていますので、相応に走れるのではないでしょうか。
レッドバロッサ
障害入り後3戦2勝と障害の素質を感じる馬です。
冷静に考えるとやや足りないかもしれませんが、スマイルスルーに対して単勝を買っても良いかと思えるのはこの馬だけ。相手の1頭には入れたい馬です。
京都ジャンプステークス2024の予想
頭数が少ないこと、スマイルスルーがしっかりした存在であることで、多点は買えないし2着も固定して2点とか買ったとしても3点までに留めないと、当たったところで美味しくありません。
したがって、予想は三連単フォーメーションで組み立てます。
1着:スペシャルエックス
2着:スマイルスルー、オオキニ
3着:メイショウアツイタ、アサクサゲンキ、レッドバロッサ
ここまでとなります。