本記事では道営スプリントを徹底分析して予想しています。
過去10年のデータ分析、参考レース考察をしているのでぜひ最後までご覧ください。
道営スプリント（H1）の基本情報
| 開催日時 | 2024年11月6日（水）門別12R 20:40発走 |
|---|---|
| グレード | H1 3歳以上 北海道所属馬限定競走 |
| 開催競馬場 | 門別競馬場 |
| コース | ダート1200ｍ |
今年度の道営開催もいよいよ最終週。
道営記念の前日に、まずは今シーズンを戦い抜いたスプリンターの最速を決めます。
道営スプリントのコース解説（門別1200ｍ）
2コーナー奥ポケットからスタートし、コーナーはワンターンのつくり。
JRAの競馬場で言えば、福島のダート1150ｍがやや近いイメージでしょうか。
当然先行争いは激化。ペースが速くなれば外差しのきく競馬場だけに差し馬の台頭も全く珍しくありません。
外を回して差し切りにかかる馬に注意しましょう。
道営スプリントの出走表
※出馬表を横にスクロールすると寸評、短評が出てきます。
| 印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| △ | 1 | 1 | イッツクール | 牡 | 8 | 57 | 宮内勇樹 | 北海道 | 田中淳司 | 内枠好発 | 自在性は魅力。最内のアドバンテージを活かせれば。 |
| ☆ | 2 | 2 | デステージョ | 牡 | 4 | 57 | 阿部龍 | 北海道 | 小国博行 | 一気戴冠 | 高知A級の後の転入で3連勝。一気に道営最速の称号を持っていくか。 |
| 3 | 3 | ショーム | 牡 | 9 | 57 | 張田昴 | 北海道 | 山口竜一 | 距離微妙 | 1200がいまいち短すぎるような気も。実力はある。 | |
| 4 | 4 | シュロス | 牡 | 8 | 57 | 服部茂史 | 北海道 | 田中淳司 | ここでは | 重賞となるとやや微妙。一線級相手では。 | |
| ▲ | 5 | 5 | スティールペガサス | 牡 | 7 | 57 | 吉村智洋 | 北海道 | 角川秀樹 | 3連覇だ | 今年勝てば3連覇。今シーズンも調子は良く偉業達成も。 |
| 6 | 6 | ドリームビリーバー | 牡 | 5 | 57 | 石川倭 | 北海道 | 米川昇 | 好位抜出 | 絶対に逃げないといけないわけではない。人気馬をマークしながら進められれば。 | |
| 6 | 7 | クーファアチャラ | 牝 | 7 | 57 | 落合玄太 | 北海道 | 田中淳司 | 堂々復帰 | 10か月ぶりの復帰戦も堂々白星。一気にレベルも上がるここでどうか。 | |
| 〇 | 7 | 8 | ドウドウキリシマ | 牡 | 8 | 57 | 小野楓馬 | 北海道 | 川島雅人 | 差し込む | 前が速くなればなるほどいい。昨年2着の雪辱を晴らしたい。 |
| 7 | 9 | トラジロウ | 牡 | 3 | 56 | 桑村真明 | 北海道 | 角川秀樹 | 真価問う | 北海道SCで惨敗後歯車が狂ったか。相棒・桑村ともう一度。 | |
| ◎ | 8 | 10 | スペシャルエックス | 牡 | 4 | 57 | 岩橋勇二 | 北海道 | 田中淳司 | 頂上決戦 | 春のポラリスサマースプリントはスティールペガサスに勝利。今度は。 |
| 8 | 11 | クリイロ | 牝 | 4 | 55 | 若杉朝飛 | 北海道 | 森山雄大 | 見劣り感 | タイム水準になし。もう少し力をつけてから。 |
交流重賞でも好走しているスペシャルエックスに、このレースを連覇しているスティールペガサスが本命格。彼ら以外にもドウドウキリシマやドリームビリーバー、イッツクールといった門別の短距離界をこの1年盛り上げた古豪が参戦し、3歳世代からはストリームこそ不在ですがトラジロウがエントリー。今シーズンの最後を飾るにふさわしい競走です。
道営スプリントの過去10年の人気別データ傾向
※2014～2023年のデータ傾向
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 5-3-0-3 | 50% | 70% | 70% |
| 2 | 2-2-2-4 | 20% | 40% | 60% |
| 3 | 1-2-1-6 | 10% | 30% | 40% |
| 4 | 1-1-2-6 | 10% | 20% | 40% |
| 5 | 1-0-0-9 | 10% | 10% | 10% |
| 6 | 0-1-2-7 | 0% | 10% | 30% |
| 7 | 0-1-1-8 | 0% | 10% | 20% |
| 8 | 0-1-1-8 | 0% | 10% | 20% |
| 9 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
| 10 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10% |
| 11 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
勝ち馬こそ上位5番人気で決着していますが、複勝率まで広げるとかなりばらけています。
11番人気までのなかで3着以内に入線がない人気はわずかに9,11番人気のみ。
十分に紛れのある競走といっていいでしょう。
道営スプリントの過去5年の配当傾向
ワイドは上から1-2 1-3 2-3 の入線順
| 2019年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １着 | ❼ | ⑨ | 4 | 1,060 | 180 | 1,080 | 1,230 | 400 | 3,500 | 1,300 | 13,710 |
| ２着 | ❼ | ⑧ | 1 | 110 | 570 | ||||||
| ３着 | ❽ | ⑪ | 2 | 120 | 190 | ||||||
| 2020年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❶ | ① | 5 | 1,750 | 420 | 1,160 | 7,570 | 2,590 | 14,210 | 24,000 | 152,280 |
| ２着 | ❽ | ⑬ | 2 | 270 | 3,800 | ||||||
| ３着 | ❻ | ⑨ | 4 | 460 | 1,270 | ||||||
| 2021年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❼ | ⑨ | 2 | 480 | 210 | 620 | 6,220 | 1,850 | 10,820 | 11,710 | 61,200 |
| ２着 | ❽ | ⑪ | 7 | 750 | 680 | ||||||
| ３着 | ❹ | ④ | 3 | 190 | 2,060 | ||||||
| 2022年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❸ | ③ | 1 | 130 | 100 | 200 | 220 | 140 | 290 | 1,090 | 1,930 |
| ２着 | ❼ | ⑧ | 2 | 130 | 410 | ||||||
| ３着 | ❺ | ⑤ | 6 | 230 | 960 | ||||||
| 2023年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❸ | ③ | 1 | 190 | 130 | 2,040 | 1,870 | 560 | 2,540 | 5,250 | 22,330 |
| ２着 | ❻ | ⑥ | 6 | 250 | 440 | ||||||
| ３着 | ❽ | ⑬ | 4 | 270 | 2,330 |
前述の通り穴人気の馬が好走。5年中4年が連単万馬券であれば荒れやすいレースと判断して大丈夫です。
順当に人気どころが好走したとしても穴馬が1頭は突っ込んできます。それをいかに拾えるか。軸馬を決めて流すのがいいですが、連単を当てるのは至難の業です。
◎ 穴馬をどう捉え、どう組み込むか。
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| 地方競馬成績 | 45戦37勝8敗(トリガミ2回) |
|---|---|
| 的中率 | 86% |
| 回収率 | 343% |
| 馬券代 | 450,000円 |
| 配当額 | 1,543,500円 |
| 収支 | 1,093,500円 |
| 利用料金 | 無料 |
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【うまれぼ！公式サイト】道営スプリントの過去10年の枠番別データ傾向
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2-0-0-8 | 20% | 20% | 20% |
| 2 | 0-1-0-9 | 0% | 0% | 10% |
| 3 | 2-0-0-10 | 16% | 16% | 16% |
| 4 | 0-0-1-14 | 0% | 0% | 6% |
| 5 | 1-1-1-15 | 5% | 11% | 16% |
| 6 | 1-3-2-12 | 5% | 22% | 33% |
| 7 | 3-3-3-11 | 15% | 20% | 45% |
| 8 | 1-2-3-14 | 5% | 15% | 30% |
内枠の先行馬となれば買いたくなるのは当然ですが、根拠がなければ門別1200の重賞では堪えた方が賢明です。
先行争いが激化する中、外枠より出が劣った場合は内で封じ込められて不完全な競馬になります。
事実、1,2枠の逃げ、先行の成績は1枠が【1-0-0-3】2枠が【0-0-0-5】とかなり不振。
自在性のない馬の場合はベタ買いしない方がかえって良しでしょう。
◎ 先行する1,2枠は不振。外枠勢を要チェック？
道営スプリントの過去10年の脚質別データ傾向
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 2-4-1-11 | 11% | 33% | 38% |
| 先行 | 6-3-6-22 | 16% | 24% | 40% |
| 差し | 1-1-2-40 | 2% | 4% | 9% |
| 追込 | 1-2-1-20 | 4% | 12% | 16% |
門別1200は上級になればなるほど逃げ馬の残り目が減ってきます。
スピード自慢なのは各馬そう。その中でいかに自身のスタミナとスピードを両立できるか、が門別重賞の攻略の鍵です。出脚が速いだけでは通用しません。
◎ 逃げ先行の過信は禁物。控えて脚の使える実力馬を狙うべし。
道営スプリントの予想キーポイント
道営スプリントを予想するために重要なキーポイントをご紹介します。
ポイント①道営スプリントはリピーターレース。昨年好走馬を狙え！
昨年好走した馬が今年も好走するという傾向が強いのがこのレース。
直近だと2021年～2023年のスティールペガサス、2022・2023年のスマートアヴァロン、2020～2022年のアザワクが該当します。
スティールペガサスを筆頭に今年も昨年同様出走している馬は数多くいます。無条件で拾ってみてもいいでしょう。
昨年好走馬かつ本年出走馬
- スティールペガサス（昨年1着）
- ドウドウキリシマ（昨年2着）
- イッツクール（昨年4着）
道営スプリントの前哨戦回顧・考察
道営スプリントの前哨戦の回顧から考察した内容をご紹介いたします。
参考レース①ポラリスサマースプリント（H3）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 17 | 門別 | ポラリスサマースプリント | H3 | ダート | 1200 | 曇 | 良 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❹ | ④ | スペシャルエックス | 牡 | 4 | 57 | 岩橋勇二 | 1.12.7 | 36.5 | 2 | |
| 2 | ❼ | ⑦ | ドウドウキリシマ | 牡 | 8 | 57 | 石川倭 | 1.13.0 | 0.3 | 36.1 | 4 |
| 4 | ❸ | ③ | スティールペガサス | 牡 | 7 | 57 | 桑村真明 | 1.13.5 | 0.8 | 36.9 | 1 |
| 5 | ❽ | ⑨ | シュロス | 牡 | 8 | 57 | 服部茂史 | 1.13.8 | 1.1 | 36.8 | 6 |
| 9 | ❺ | ⑤ | イッツクール | 牡 | 8 | 57 | 宮内勇樹 | 1.14.7 | 2 | 38.9 | 8 |
逃げたイッツクールは早々に捕まり、同じように先団から進めたスティールペガサスも伸びあぐねている中、ドウドウキリシマ、ジャスパーメジャーと末の伸びる馬たちがしっかりと伸びきった印象。
実力が一枚上だったスペシャルエックスにこそ届かなかったが、この路線では彼らは上位の実力だろう。
それを封じ込めたスペシャルエックスはやはり強い。交流重賞競走で好走できている実力は確かだ。
参考レース②ウポポイオータムスプリント（H3）
赤文字は該当レース優勝馬で今回は出走なし
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 12 | 門別 | ウポポイオータムスプリント | H3 | ダート | 1200 | 晴 | 良 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❽ | ⑩ | ストリーム | 牡 | 3 | 55 | 岩橋勇二 | 1.13.5 | 38.5 | 4 | |
| 2 | ❶ | ① | ドリームビリーバー | 牡 | 5 | 57 | 石川倭 | 1.13.7 | 0.2 | 37.9 | 6 |
| 3 | ❻ | ⑥ | スティールペガサス | 牡 | 7 | 57 | 桑村真明 | 1.13.7 | 0.2 | 38.2 | 1 |
| 4 | ❽ | ⑨ | ドウドウキリシマ | 牡 | 8 | 57 | 小野楓馬 | 1.13.9 | 0.4 | 36.8 | 2 |
| 5 | ❼ | ⑧ | イッツクール | 牡 | 8 | 57 | 落合玄太 | 1.13.9 | 0.4 | 37.6 | 8 |
| 6 | ❹ | ④ | シュロス | 牡 | 8 | 57 | 服部茂史 | 1.13.9 | 0.4 | 37.5 | 7 |
オスカーブレインがいつも通り飛ばしたが、それにぴったりくっついていったストリームが単独で2番手。
直線でオスカーブレインを交わして先頭に立つとそのまま後続を振り切った。
一瞬スティールペガサスとドリームビリーバーが交わすかと思われたもののそこから二枚腰で封じ、逆に突き放しているのだから実力勝ち。ペース的にはこちらの方が有利だったはずで、道営スプリントに向けて若干不安は残る。
後方から追い込んだドウドウキリシマ、イッツクールは流石に前と差があり過ぎた中であそこまで追い込んできており、本番では寧ろこちらの方が穴目になるかも。
参考レース③星雲賞（H3）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 11 | 門別 | 星雲賞 | H3 | ダート | 1200 | 曇 | 稍重 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❼ | ⑦ | トラジロウ | 牡 | 3 | 57 | 桑村真明 | 1.13.3 | 37.4 | 2 |
ライトヴェールが後続を離す逃げを見せる中、2番手から進出したトラジロウが鋭く伸び、復活ののろしをあげる完勝劇。600ｍ33秒の推定ラップで進んだ速いペースを苦にせず捉え切った勝利は圧巻だった。
今シーズン初戦こそ崩れたものの、その後はしっかりと本調子に戻してきた。
ただ北海道SC以降再び低迷期に入っており、一度崩れると本調子に戻るまで時間がかかりそう。この時ほどの走りは期待できないかもしれない。
道営スプリント2024予想の最終見解
◎ ⑩ スペシャルエックス
〇 ⑧ ドウドウキリシマ
▲ ⑤ スティールペガサス
△ ① イッツクール
☆ ② デステージョ
重賞競走を予想するたびに思っていたのですが、門別の短距離戦線はメンバーが大きく入れ替わることがないように感じます。それでいて各馬の力量が人気程離れていないため、予想のたびに誰を本命にするか迷います。こういう場合、大概「差してきていつも届かず」や「逃げてあと少しで捕まる」といった馬を本命にしたくなりますが、予想と応援は別物なためまた葛藤します。さて、ここはどうなるか…
という葛藤の末本命にしたのは⑩スペシャルエックス。昨年末は兵庫ゴールドトロフィーで3着に入る活躍を見せたかと思えば、今年の夏もマーキュリーCでしっかり5着。中央馬相手にも十分に通用する実力を見せてくれているのならば、道営馬相手のここでは力がやはり抜けているでしょう。連覇を狙うスティールペガサスとポラリスサマースプリント以来の対決となりますが、もう一度下して序列を決めてくれるはずです。
対抗には⑧ドウドウキリシマを。この馬、指名しては4着や2着など惜しいところで馬券圏内に来なかったり勝ち切れなかったりと、先述のもどかしい馬に該当しています。
ただ今回は確実に前も速くなり、外枠はチャンス。得意の差し脚で全馬撫で切ってしまっても不思議ではないです。今度こそ。
▲に3連覇を狙う4年連続出走の⑤スティールペガサスを。前走の負け方にやや不安があるためこの評価で。△に①イッツクール、☆に高知から転入以降好走を続ける②デステージョ。
