2020年にH1に格上げされ、翌年を見据える馬たちにとってはより重要な1戦となったこの競走。過去の勝ち馬のみならず好走馬からは各地で活躍する馬が多く輩出されており、まさに登竜門となっている1戦です。
サンライズカップ2024の基本情報
開催日時 | 2024年10月2日(水) |
グレード | H1 2歳 |
開催競馬場 | 門別競馬場 12R 20:35発走予定 |
コース | ダート1,800m |
コース解説
スタートして1コーナーが待ち構えており、先行争いはやや窮屈になる印象。
真ん中以降の枠は少しポジション取りが難しいコースです。
直線は330mと長く、差し馬も台頭するコースとなっています。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
〇 | 1 | 1 | リコースパロー | 牡 | 2 | 56 | 落合玄太 | 北海道 | 川島洋人 | 逃走鮮烈 | 有力馬2頭相手に完勝。現状中距離では力が抜けているか。 |
2 | 2 | カセノタイガー | 牡 | 2 | 56 | 桑村真明 | 北海道 | 角川秀樹 | 延長どう | 後塵を拝したミラクルヴォイスは重賞で好走。となればこの馬も?延長がどう出るか。 | |
▲ | 3 | 3 | ナンパセン | 牡 | 2 | 56 | 山本聡哉 | 北海道 | 田中淳司 | 経験豊富 | 3走前のOPで戦った相手はいずれも重賞制覇に好走。相手関係的には好走十分だがHペースが欲しい。 |
△ | 4 | 4 | ソルジャーフィルド | 牡 | 2 | 56 | 小野楓馬 | 北海道 | 川島洋人 | 仕切り直 | 前走はリコースパローを捉えられず。前半の位置取りがカギ。 |
☆ | 5 | 5 | フィエレッツァ | 牡 | 2 | 56 | 服部茂史 | 北海道 | 田中淳司 | もう一つ | デビュー戦は強いがいまひとつパンチ力に欠ける。展開の助けが欲しいところ。 |
6 | 6 | シロカーク | 牡 | 2 | 56 | 阿岸潤一 | 北海道 | 櫻井拓章 | 一本調子 | ダンカーク産駒らしく調子の波がはっきりしている。いったん静観も有。 | |
7 | 7 | イケメンパリピ | 牡 | 2 | 56 | 石川倭 | 北海道 | 米川昇 | 展開次第 | この馬も出脚がつくタイプでないため前が止まる展開が欲しいが… | |
◎ | 8 | 8 | エイシンキャプテン | 牡 | 2 | 56 | 岩橋勇二 | 北海道 | 田中淳司 | 3連妙味 | 3走前はソルジャーフィルドの2着。中央OPでも好走しており仕上がりは早い。 |
8 | 9 | ナイスデスネ | 牡 | 2 | 56 | 阿部龍 | 北海道 | 角川秀樹 | 対応力鍵 | 前走の勝ち方はなかなか。ただ血統的に1800が持つかどうか。 |
前走で見事な勝ち方を見せたリコースパローと、それに迫ったソルジャーフィルドの再戦。
中央で揉まれてきたエイシンキャプテンに1200からの延長となるカセノタイガーやナイスデスネも参戦し、有力馬が集まっています。
ジャパンダートクラシック2024 予想 過去傾向
※2014年~2023年の統計データ
人気傾向
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 0-3-2-1 | 0% | 50% | 83% |
2 | 0-2-0-4 | 0% | 33% | 33% |
3 | 2-0-1-3 | 33% | 33% | 50% |
4 | 1-0-0-5 | 16% | 16% | 16% |
5 | 2-0-0-4 | 33% | 33% | 33% |
6人気以下 | 1-1-3-21 | 3% | 7% | 15% |
恐ろしいことに過去10年で1,2番人気の勝利がゼロで、3番人気以下の馬が勝利を占めています。
勿論馬券内には来るのですが、他のレースに比べて1,2番人気の頭軸はかなり危険を孕みます。人気程信頼できないと考えた方がいいでしょう。
過去5年の配当と傾向
2019年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❻ | ⑦ | 5 | 2,480 | 220 | 2,590 | 2,670 | 430 | 8,920 | 740 | 19,480 | 8,850 |
2着 | ❺ | ⑤ | 2 | 110 | 380 | |||||||
3着 | ❽ | ⑩ | 1 | 100 | 150 |
2020年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❼ | ⑦ | 5 | 920 | 280 | 740 | 13,930 | 4,140 | 20,630 | 27,080 | 176,460 | 3,950 |
2着 | ❽ | ⑨ | 9 | 1,060 | 1,570 | |||||||
3着 | ❻ | ⑥ | 8 | 580 | 5,960 |
2021年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❷ | ② | 4 | 880 | 160 | 1,060 | 1,090 | 340 | 3,070 | 530 | 6,980 | 5,420 |
2着 | ❸ | ③ | 2 | 120 | 240 | |||||||
3着 | ❶ | ① | 1 | 120 | 180 |
2022年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❺ | ⑤ | 3 | 740 | 150 | 発売なし | 230 | 150 | 960 | 2,430 | 12,700 | 10,010 |
2着 | ❸ | ③ | 1 | 110 | 1,860 | |||||||
3着 | ❻ | ⑥ | 6 | 920 |
2023年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 枠単 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❼ | ⑧ | 3 | 480 | 160 | 470 | 470 | 260 | 1,080 | 1,440 | 6,890 | 17,650 |
2着 | ❻ | ⑥ | 1 | 130 | 740 | |||||||
3着 | ❹ | ④ | 6 | 350 | 540 |
当然、1,2番人気の勝利がなければ単系の馬券の配当跳ねます。
連複は3桁なのに連単は万馬券という、中央だとなかなか見慣れないような珍事件も起きています。今や道営王者のベルピットもここでは負けました。2歳という不確定要素が多い馬たちの戦いだけに、逆に配当がおいしくなると考えてもいいでしょう。
3連単は絞ってマルチがベストです。
枠傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16% |
2 | 1-0-0-5 | 16% | 16% | 16% |
3 | 0-2-0-3 | 0% | 40% | 40% |
4 | 0-0-1-5 | 0% | 0% | 16% |
5 | 1-2-0-3 | 16% | 50% | 50% |
6 | 1-1-2-3 | 14% | 28% | 42% |
7 | 2-0-1-6 | 22% | 22% | 33% |
8 | 1-1-1-8 | 9% | 18% | 27% |
門別の1600mや1700mと比べ、1800mはスタートしてからすぐ1コーナーというコース形態上、外に行けば行くほどかなり不利になってきます。
逆に内枠はコーナーの利でスッと位置取りを選択できる分かなり有利です。
…というのが門別1800の定石なのですが、このレースに限ってはそうもいきません。
内枠の成績が恐ろしく低く、3枠はベルピットなどの断然人気馬でも負けています。
逆に外枠の方に成績のよさが偏るというように、傾向とすべてが逆を行っています。今までのイメージで馬券を買うと非常に危険です。
脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1-1-1-3 | 16% | 33% | 50% |
先行 | 3-2-0-11 | 18% | 31% | 31% |
差し | 1-3-4-13 | 4% | 19% | 33% |
追込 | 1-0-1-11 | 7% | 7% | 15% |
他場に比べて差しが届きやすいこのコースは、他の競馬場と比べて特段前残りが強いということはありません。
しっかり伸びきる脚を持っている馬であれば3コーナーからまくりをかけてそのまま先団に食い込むということも往々にして見受けられます。
先団がそのままなだれ込むといった展開も当然ありますが、後方勢の上りには着目すべきです。
サンライズカップ2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
ポイント① 1700の転戦で見切りポイントは「走破時計」
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|
1700 | 6-5-5-28 | 13% | 25% | 34% |
↓ | ||||
1着 | 3-4-1-5 | 23% | 53% | 61% |
2着 | 1-1-2-4 | 12% | 25% | 50% |
掲示板外 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
1.52.6以上 | 1-0-1-11 | 7% | 7% | 15% |
まだまだデータが少ないこの時期の2歳戦、見るべきポイントは走破時計です。
特に今回多い1700mからの転戦で凡走しがちなのが「前走1.52.6以上の時計」
今年は2歳レコードに匹敵するタイムを持っている馬もおり、例年以上に自身の持ちタイムがモノを言います。素直に走破時計が遅めの馬は消していいでしょう。
・イケメンパリピ
・シロカーク
参考レース① ブリーダーズゴールドジュニアC
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 22 | 門別 | ブリーダーズゴールドジュニアC | H3 | ダート | 1700 | 雨 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❸ | ③ | リコースパロー | 牡 | 2 | 55 | 落合玄太 | 1.50.5 | 40.3 | 2 | |
2 | ❺ | ⑤ | ソルジャーフィルド | 牡 | 2 | 55 | 宮内勇樹 | 1.50.8 | 0.3 | 40.3 | 1 |
5 | ❼ | ⑦ | イケメンパリピ | 牡 | 2 | 55 | 石川倭 | 1.52.6 | 2.1 | 40.7 | 6 |
スタートからハナを取り切ったリコースパロー、番手につけたベラジオゼロ、捲り気味に仕掛けたソルジャーフィルドの3頭でそのまま決着。ベラジオゼロは速めにリコースパローを負かしに行ったが、その動きに惑わされず自分のペースを貫き、結果としてベラジオゼロを競り落としたうえ追い込んできたソルジャーフィルドに抜かしもさせなかったその走りは満点。この時期の2歳馬としてはかなり仕上がりも早く、将来は期待できそう。
現状の中距離路線ではかなり上位の力の持ち主か。
参考レース② サードニクス特別
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 28 | 門別 | サードニクス特別 | 世代限定 | ダート | 1700 | 晴 | 重 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❼ | ⑦ | ナンパセン | 牡 | 2 | 55 | 落合玄太 | 1.52.0 | 39.3 | 4 | |
2 | ❷ | ② | フィエレッツァ | 牡 | 2 | 55 | 服部茂史 | 1.52.5 | 0.5 | 38.6 | 3 |
3 | ❽ | ⑧ | シロカーク | 牡 | 2 | 55 | 阿岸潤一 | 1.52.6 | 0.6 | 40.2 | 2 |
早めに動いたヤマノファルコンを見るような形で直線に入って言った各馬。
つられず動かなかったナンパセンが最後は抜け出して差し切り勝ちを決めた。
一気に上がったペースも味方し、結果的にはヤマノファルコンがやや早仕掛けで脚を溜めた馬達に交わされている。これで実力を測るのは早計だが、一番はじけたナンパセンは注目したいところ。
参考レース③ ウィナーズチャレンジ
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 11 | 門別 | JRA認定競走ウィナーズチャレンジ | 世代限定 | ダート | 1200 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❷ | ② | ナイスデスネ | 牡 | 2 | 55 | 桑村真明 | 1.14.2 | 37.7 | 1 |
好発から内枠も味方につけて先手を取ったナイスデスネがそのまま4角でスパートを開始すると、後続をそのまま振り切った。
前で競り合った2頭に脚を使わせながら自身はもう一段階ギアを残し後続を封じ込める強さ。
完成度は高い。距離延長に対応できるかがカギ。
サンライズカップ2024予想の最終見解
この時期の門別2歳の活躍馬は名馬揃い、といわれると結構納得がいきます。
後になって振り返ると南関東をはじめとする全国での活躍をしている馬たちの多くは2歳門別デビューが多いです。今年で言えばサントノーレも門別デビューで南関東に移籍していますし、ティントレットも昨年のこの時期はまだ門別所属でした。エーデルワイス賞やJBC2歳優駿といったダートグレード競走で活躍する馬達も多い地ですし、今後も門別発の2歳馬には注目大です。
JBCや来年につながる一戦であるこのサンライズC、◎は⑧エイシンキャプテンを。8月のコスモス賞で3着は素直に立派でした。続くブルーサファイア特別では3着でしたが、上位2頭もJRA遠征勢と考えれば十分で。粘るミランミランをしっかりとらえておりしぶとく伸びる脚もあります。3走前にソルジャーフィルドの0.2秒差で駆けていれば展開一つで逆転の余地ありでしょう。〇に①リコースパローを。枠不振などの様々な要素はありますが、一番仕上がりが早く実力はある馬。今回は前走以上のハイペースも懸念されますが、後続に脚を使わせる競馬ができているのなら問題ないような気もします。テンは速くここも期待。
▲に追い込むと強い③ナンパセン、続けて④ソルジャーフィルド、☆⑤フィエレッツァで。
ここは配当妙味に期待します。
〇 ① リコースパロー
▲ ③ ナンパセン
△ ④ ソルジャーフィルド
☆ ⑤ フィエレッツァ
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