今年から1860mに距離を短縮。2017年までのロータスクラウン賞に近い距離での施行となる佐賀3冠最終競走になりました。
ロータスクラウン賞2024の基本情報
開催日時 | 2024年9月29日(日) |
グレード | 佐賀重賞 定量 3歳 |
開催競馬場 | 佐賀競馬場 5R 18:05発走予定 |
コース | ダート1,860m |
コース解説
スタートはスタンド前。従来の1800m競走に比べて直線距離が少し伸びたため、若干ではありますが先行争いの窮屈さが解消されたといえます。
コーナー6回は1800mと変わりません。逃げ・先行有利です。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | キトーウィン | 騙 | 3 | 56 | 竹吉徹 | 佐賀 | 池田忠好 | 力つけた | 佐賀ユースCでの4着で何かを掴んだか。テイエムフォンテ相手に好走できており春とは別馬。 | |
2 | 2 | ケンタッキーグレイ | 牝 | 3 | 54 | 倉富隆一 | 佐賀 | 北村欣也 | 現状では | 栄城賞5着だが力不足は否めない。後方からハマる可能性も薄く。 | |
▲ | 3 | 3 | バレンタインガール | 牝 | 3 | 54 | 山口勲 | 高知 | 別府真司 | 不気味だ | 意欲の佐賀遠征。黒潮菊花賞は唯一中団から追い込んでおり怖い存在。 |
4 | 4 | ウェンティ | 牝 | 3 | 54 | 加茂飛翔 | 佐賀 | 井樋明正 | 好材なし | 近走は全く見せ場がなく買える要素がない。 | |
〇 | 5 | 5 | デッドフレイ | 牡 | 3 | 56 | 石川慎将 | 佐賀 | 鮫島克也 | 今度こそ | もう2着はいらない。ライバルが戦線離脱したなら春の2冠2着の意地を見せたいところだが。 |
5 | 6 | ウルトラクロス | 牡 | 3 | 56 | 出水拓人 | 佐賀 | 真島正徳 | 侮れない | 持ち時計的には通用してもいいが。展開一つで。 | |
6 | 7 | シーブレ | 牝 | 3 | 54 | 山田義貴 | 佐賀 | 渡辺博文 | 評価二分 | 前々走連対後は前走で穴を開けた。相手が再び強化になるここでどうか。 | |
6 | 8 | トゥルーリー | 牡 | 3 | 56 | 吉村智洋 | 佐賀 | 北村欣也 | 雪辱誓う | こちらも春善戦組。最後の一冠は是が非でもほしい。 | |
◎ | 7 | 9 | グラインドアウト | 牝 | 3 | 54 | 赤岡修次 | 高知 | 田中守 | 女王目指 | 関東オークスは激走の3着。ルプランタン賞快勝を考えれば優勝争いも。 |
△ | 7 | 10 | トレベルオール | 牡 | 3 | 56 | 石川倭 | 佐賀 | 真島正徳 | 実力上位 | 栄城賞はウルトラノホシ相手に真っ向勝負。近走は下手に乗っており妙味が出るなら。 |
☆ | 8 | 11 | カシノルーカス | 牡 | 3 | 56 | 川島拓 | 佐賀 | 古賀光範 | 末脚鋭い | 前が速まればこの馬の出番。外枠なのも◎。 |
8 | 12 | ラインフォルテ | 牡 | 3 | 56 | 下原理 | 佐賀 | 池田忠好 | 連戦連勝 | 中央未勝利から現れた台風の目。マイペースに持ち込めればだがどこまで。 |
佐賀3冠がかかっていたウルトラノホシは脚部不安により回避。やや残念感はありますが、高知から関東オークスで3着とした実力馬グラインドアウト、佐賀で新星候補と呼ばれているラインフォルテが参戦し、次世代のスター候補が集結しました。
ウルトラノホシへ挑む代表決定戦と捉えてもいいでしょう。
ロータスクラウン賞2024 予想 過去傾向
※条件変更のため傾向記載なし
ロータスクラウン賞2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① 栄城賞
※赤文字は該当レース優勝馬で当レース出走無し
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 26 | 佐賀 | 栄城賞 | 重賞 | ダート | 2000 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❺ | ⑤ | ウルトラノホシ | 牡 | 3 | 56 | 石川倭 | 2.12.6 | 38 | 1 | |
2 | ❻ | ⑧ | デッドフレイ | 牡 | 3 | 56 | 石川慎将 | 2.13.4 | 0.8 | 38.6 | 3 |
3 | ❸ | ③ | トレベルオール | 牡 | 3 | 56 | 笹川翼 | 2.14.0 | 1.4 | 38.9 | 2 |
4 | ❹ | ④ | トゥルーリー | 牡 | 3 | 56 | 矢野貴之 | 2.14.3 | 1.7 | 40 | 4 |
5 | ❺ | ⑥ | ケンタッキーグレイ | 牝 | 3 | 54 | 澤田龍哉 | 2.14.6 | 1.8 | 38.8 | 5 |
6 | ❽ | ⑫ | カシノルーカス | 牡 | 3 | 56 | 川島拓 | 2.15.2 | 2.6 | 39.9 | 7 |
8 | ❼ | ⑨ | キトーウィン | 騙 | 3 | 56 | 金山昇馬 | 2.16.4 | 3.8 | 40.8 | 9 |
10 | ❶ | ① | シーブレ | 牝 | 3 | 54 | 出水拓人 | 2.17.9 | 5.3 | 41.8 | 12 |
ウルトラノホシによる盤石の二冠制覇を見届けるレースだったが、一方で上位陣は彼に真っ向から立ち向かって敗れていった馬がほとんど。2着のデッドフレイは向こう正面から捲りウルトラノホシへのプレッシャーをかけ、4着のトゥルーリーは勝負をかけて早めの先頭に立つ作戦の末脚が鈍った。
一方、着狙いに徹したといっていいトレベルオール、ケンタッキーグレイが入着。
この世代でウルトラノホシが抜けているとはいえ、最後の一戦でも彼ら上位陣は気にして予想を組んだ方がいいのは間違いない。2~5着馬までの取捨選択が非常に重要になってくる。
参考レース② 盛夏賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 10 | 佐賀 | 盛夏賞 | B | ダート | 1750 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❺ | ⑤ | カシノルーカス | 牡 | 3 | 56 | 川島拓 | 1.57.3 | 38.8 | 4 | |
2 | ❶ | ① | トレベルオール | 牡 | 3 | 56 | 山田義貴 | 1.57.5 | 0.2 | 40.3 | 1 |
3 | ❻ | ⑥ | ケンタッキーグレイ | 牝 | 3 | 54 | 石川慎将 | 1.58.1 | 0.8 | 39.9 | 5 |
トレベルオールが1周目で引っかかり、後方から一気に進出して先頭を奪った。
これで2着に残るのだから実力自体は大いに評価できる。
カシノルーカスは引っ張ったトレベルオールによって速まったペースの助けもあった。後方向きの展開になれば強いところは見せた。
ケンタッキーグレイは現状の力は出し切った。
参考レース③ 佐賀城賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 14 | 佐賀 | 佐賀城賞 | 世代限定 | ダート | 1800 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❶ | ① | ラインフォルテ | 牡 | 3 | 56 | 山口勲 | 1.59.3 | 38.5 | 1 |
好スタートから逃げたラインフォルテ。向こう正面で仕掛けて後ろを引き離すと後は独壇場。快勝の6連勝でロータスクラウン賞へと歩を進めることとなった。
中央の芝でも先行できていただけに、やはりテンの速さとスピードは水準以上。
未勝利で共に走ったベルベストランナーが岩手の重賞を制していることからも、最後の一冠でも確実に台風の目となってきそうだ。
ロータスクラウン賞2024予想の最終見解
まだ九州に中津、荒尾があった時代から数えても僅か4頭しかいない九州・佐賀3冠の栄誉に挑むはずだったウルトラノホシ。脚部不安によっての回避は非常に残念で、改めて「無事是名馬」というものの難しさを痛感しました。
しかし、彼が不在でも競馬は回ります。寧ろ最後の一冠を争う馬たちにとっては王者不在のビッグチャンス。ここを勝って、ウルトラノホシとの決着をつけに向かう馬はどの馬になるか。
そんなロータスクラウン賞の◎は牝馬⑨グラインドアウトで。佐賀所属でなく高知所属ですが、関東オークス3着からの転戦は評価せざるを得ません。春先にルプランタン賞も制覇しており、佐賀への遠征も問題なし。この中では力が一枚抜けているはずです。条件変更前のデータですがこのレースは交流重賞競走以上からの転戦はかなりの好走歴を誇っていました。ここでもそのデータが活きるかもしれません。
〇には春2冠2着で涙をのんだ⑤デッドフレイの雪辱に期待します。栄城賞以来の実戦となりますが、トライアルを挟まずじっくり仕上げてきたと捉えます。ウルトラノホシ相手に捲って立ち向かったあの脚を最後の舞台でもう一度見せてくれるはずです。
▲にはこちらも高知の③バレンタインガール。黒潮菊花賞で4着であるのならここでも一発。△は⑩トレベルオール。☆に⑪カシノルーカスで。
〇 ⑤ デッドフレイ
▲ ③ バレンタインガール
△ ⑩ トレベルオール
☆ ⑪ カシノルーカス
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