1979年に創設された歴史あるレースで、過去には中京競馬場で行われたこともある競走です。
新・名古屋競馬場となってからはこれが3回目の開催。
今年は史上初の「名古屋3冠」なるかにも注目です。
秋の鞍2024の基本情報
開催日時 | 2024年9月19日(木) |
グレード | SP1 3歳 全国地方交流競走 |
開催競馬場 | 名古屋競馬場 11R 20:10発走予定 |
コース | ダート1,600m |
コース解説
4コーナー奥からスタートしコースを1周してくるため、最初の先行争いには余裕があります。
ただ、その分外目を回らされるとやや厳しい競馬に。
内枠の馬は以下に閉じ込められずに動くかが重要です。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ソーラレイ | 牡 | 3 | 56 | 塚本征吾 | 愛知 | 塚田隆男 | 成長見せ | 前走で外からしぶとく伸びた。春よりも成長している。 | |
☆ | 2 | 2 | テイエムビッグサー | 牡 | 3 | 56 | 望月洵輝 | 愛知 | 竹之下昭憲 | 復調なら | 前走の勝ち方は〇。中央では未勝利な実績は気にかかる。脚抜きのいい馬場になれば。 |
3 | 3 | イモノソーダワリデ | 牡 | 3 | 56 | 鷹見陸 | 大井 | 須田和伸 | 穴の気配 | 春は東京ダービーに乗った馬。人気しないようなら狙っても。 | |
4 | 4 | スティールアクター | 牡 | 3 | 56 | 加藤聡一 | 愛知 | 角田輝也 | 復権狙う | 年明けまでは3冠路線有力だった。徐々に復調しており軽視禁物。 | |
5 | 5 | キャッシュブリッツ | 牡 | 3 | 56 | 渡辺竜也 | 笠松 | 笹野博司 | 再度挑戦 | 前走は道中のマークで脚を使った印象。自分の走りがしたい。 | |
5 | 6 | ベアサクシード | 牡 | 3 | 56 | 岡部誠 | 愛知 | 安部幸夫 | 新味見せ | 岐阜金賞は上り最速で追い込んできた。ハマれば。 | |
6 | 7 | カルテメトレス | 牝 | 3 | 54 | 大畑碧悟 | 愛知 | 今津勝之 | もう一度 | OPまでは好走しているが…短縮が向けばダート適正はある。 | |
6 | 8 | スマートビアンカ | 牝 | 3 | 54 | 丸野勝虎 | 愛知 | 宇都英樹 | 天候次第 | 不良馬場で完敗した前走。天候は晴れを望むか。 | |
△ | 7 | 9 | エナジーロマネスク | 牝 | 3 | 54 | 丸山真一 | 愛知 | 坂口義幸 | 経験活き | 地方でもトップクラスの古馬牝馬相手に走った経験がいい方に向けば。 |
◎ | 7 | 10 | ヴィヴィアンエイト | 牝 | 3 | 54 | 服部茂史 | 北海道 | 斉藤正弘 | 十分圏内 | 前走は惜しい4着。ダートグレード好走の実力ならここは主力級。 |
▲ | 8 | 11 | フークピグマリオン | 騙 | 3 | 56 | 今井貴大 | 愛知 | 宇都英樹 | 夢見せて | 史上初の名古屋3冠は目前。相手は強くとも乗り越えられるか。 |
〇 | 8 | 12 | マスターオブライフ | 牡 | 3 | 56 | 御神本訓史 | 大井 | 藤田輝信 | 東の刺客 | 休養明けの前走も全く問題なし。初遠征の壁を乗り越えられれば。 |
大井で控えるジャパンダートクラシックも錚々たるメンバーですが、地方馬限定戦となるこちらもかなりの良メンバー。
名古屋3冠を狙うフークピグマリオンに、彼と好戦を繰り広げたクラシック組はもちろん、南関東から目下連勝中のマスターオブライフにダート3冠路線にも挑んだイモノソーダワリデ、北海道から北海道SC4着のヴィヴィアンエイトと多士済々なメンバーです。
秋の鞍2024 予想 過去傾向
現行距離3年目のため掲載なし。
秋の鞍2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① 岐阜金賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 14 | 笠松 | 岐阜金賞 | SP1 | ダート | 1900 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❼ | ⑨ | フークピグマリオン | 騙 | 3 | 56 | 今井貴大 | 2.05.2 | 38.1 | 1 | |
3 | ❺ | ⑤ | ベアサクシード | 牡 | 3 | 56 | 吉原寛人 | 2.05.8 | 0.6 | 38.3 | 6 |
4 | ❻ | ⑦ | キャッシュブリッツ | 牡 | 3 | 56 | 渡辺竜也 | 2.05.9 | 0.7 | 38.6 | 2 |
5 | ❸ | ③ | スティールアクター | 牡 | 3 | 56 | 加藤聡一 | 2.05.9 | 0.7 | 38.4 | 3 |
9 | ❶ | ① | カルテメトレス | 牝 | 3 | 54 | 大畑碧悟 | 2.09.2 | 1 | 40.2 | 4 |
東海3冠のかかるフークピグマリオンはキャッシュブリッツに1周目直線までプレッシャーをかけられて外々を回らされた競馬だったが、仕掛けどころで気合をつけられると一気に抜け出した。
最後は悪癖のササりも発動した分サウンドノバに詰められたがしっかりハナ差残して王者の意地。
ベアサクシード以下はやや力の差を見せられてしまった格好。ただ条件が変われば逆転の余地はあり。
参考レース② カッコウ特別
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 6 | 名古屋 | カッコウ特別 | 世代限定 | ダート | 1500 | 晴 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❷ | ② | ソーラレイ | 牡 | 3 | 56 | 塚本征吾 | 1.35.9 | 38.8 | 4 | |
5 | ❻ | ⑥ | テイエムビッグサー | 牡 | 3 | 56 | 丸山真一 | 1.37.6 | 1.7 | 40.2 | 5 |
先に行かせた2頭を見ながら進み、直線で外に持ち出して伸びて勝ち切った。
しぶとく使った末脚は38.8秒とデビュー以来2番目タイの末脚で成長を見せており、加えて良馬場では秋の鞍出走メンバー中最速で台風の目になる可能性は十分秘めている。
参考レース③ ホトトギス特別
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 20 | 名古屋 | ホトトギス特別 | 世代限定 | ダート | 1500 | 曇 | 不良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑫ | テイエムビッグサー | 牡 | 3 | 54 | 望月洵輝 | 1.35.2 | 38.9 | 5 | |
5 | ❽ | ⑪ | スマートビアンカ | 牝 | 3 | 55 | 今井貴大 | 1.37.1 | 1.9 | 40.9 | 2 |
中団外目から楽な手ごたえで進出すると、逃げるエスタボニートを交わして突き放す。そのまま4馬身差の快勝劇を見せたテイエムビッグサーは、転入初戦のカッコウ特別とは全く走りが違っていた。馬場が渋って脚貫がよくなった方がいいタイプか。
ともあれ、中央の澪勝利ではあと一歩のところまで迫っていた馬。調子を取り戻せば上位もありうる。
参考レース④ クレイジーソルト賞
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 31 | 大井 | クレイジーソルト賞 | C1 | ダート | 1400 | 曇 | 良 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❼ | ⑧ | マスターオブライフ | 牡 | 3 | 55 | 御神本訓史 | 1.27.7 | 38.7 | 2 |
C級とはいえ、今後にかなり期待のできる勝ち方であったマスターオブライフ。
ノーステッキ、溜めてつき離す逃げ、それでいて上り最速という3つの要素はかなり評価が高い。
さらに2着のマルカンラニは次走で6馬身圧勝、3着のゼットソードも次次走で勝ち上がっており総じてレベルの高いところを見せてくれている。
兄にユアヒストリーもおり、血統的にも期待大だ。
参考レース④ フロイラインスプリント
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 16 | 門別 | フロイラインスプリント | H3 | ダート | 1200 | 雨 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❼ | ⑫ | ヴィヴィアンエイト | 牝 | 3 | 55 | 服部茂史 | 1.14.1 | 38.1 | 1 |
やや置かれた4番手からの仕掛けとなったヴィヴィアンエイトだったが、飛ばしたライトヴェールをお得意の末脚でしっかり差し切って勝利。1700mでも好走しているだけにタフなレースとなっても持久力はほかの馬よりあると見ていいだろう。
秋の鞍2024予想の最終見解
3冠という言葉の重みはどの世界においても変わりませんが、競馬界においての3冠は競馬を長らく見てきた者としては一番重いものだと思っています。
そんな3冠に挑む馬が今年は多く、予想をする身、競馬を楽しむ身としても非常に面白い年です。残るはこの名古屋3冠と、ウルトラノホシがリーチをかけている佐賀3冠。最後まで3歳路線に注目したいものです。
ではここの◎は⑪フークピグマリオンと思われますが、ここでは▲です。理由としては全国交流戦に加え、ここまで好走してきたレースぶり的に1500は短いと判断したこと、さらに直線のササり癖が前走よりメンバーレベルの上がるここではよくない方向に向きかねないと判断しました。◎は遠征組の⑩ヴィヴィアンエイトで。北海道SCは最大の穴として彼女から3連複を買っていたため悶絶したという個人的な思い出もありますが、ダートグレード競走での好走、今年の北海道3歳勢はレベルが高いと踏んでいるため彼女の遠征は十分に通用の目を踏んだうえでの出走と見ました。ここを制して北海道に帰る際、故郷に錦を飾ってほしいものです。
〇には⑫マスターオブライフ。無敗での3連勝を続けている彼は、順調なら中央場との戦いに身を投じていたかもしれません。ここまで全力で走ったようなレースはなく、重賞でその真価を見せてくれるでしょう。
△に前走の秋桜賞で古馬牝馬相手にレベルアップしたと踏んだ⑨エナジーロマネスク、☆に②テイエムビッグサーで締めます。
〇 ⑫ マスターオブライフ
▲ ⑪ フークピグマリオン
△ ⑨ エナジーロマネスク
☆ ② テイエムビッグサー
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