今年で重賞昇格後2回目を迎えるルーキーズサマーC。
鎌倉記念のステップレースでもあり、「Road to 全日本2歳優駿」に向けてのレース。
今年も残すところ3か月半。暮れの大舞台へのステップは着々と進んでいきます。
基本的なポイント、参考レースを踏まえた上で今年のルーキーズサマーカップ予想をしていきましょう。
ルーキーズサマーカップ2024の基本情報
開催日時 | 2024年8月21日(水) |
グレード | S3 2歳限定 |
開催競馬場 | 浦和競馬場 12R |
コース | ダート1,400m |
コース解説
4コーナー寄りからスタートを切り、コースを1周してきます。
この浦和競馬場というコースの強敵は、1~2コーナーと3~4コーナーに待ち受ける急なコーナー。特に勝負どころではいかにロスを少なく抑えて直線に向くかがカギになります。
当然、外を回る馬は遠心力で外に振られ、大きなロスに繋がることもしばしば。
ただ、差し脚のある馬であればそのまま差し切ることもあります。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 前走 | 当該距離 | 当該距離+競馬場 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ユウユウキーン | 牝2 | 54 | 橋本直哉 | 浦和 | 入口由美 | 浦和 若竹特別D1400 9着 | 1-0-0-1 | 1-0-0-1 | 狙えない | D1400の好走があるとはいえ前走、初戦でいささか離され過ぎ。もう少し実力をつけてからか。 | |
〇 | 2 | 2 | オニアシ | 牡2 | 54 | 御神本訓史 | 浦和 | 藤原智行 | 浦和 若竹特別D1400 2着 | 0-1-0-1 | 0-1-0-1 | 最内一閃 | 小競り合いに持ち込まれないようであれば大きなチャンス。名前の通り「鬼脚」を見せるか。 |
◎ | 3 | 3 | ファイアトーチ | 牝2 | 54 | 森泰斗 | 浦和 | 小久保智 | 浦和 若竹特別D1400 1着 | 1-0-0-0 | 1-0-0-0 | 素材光る | 600mの距離延長も全く問題にせず。刺されず粘り切った前走に大きな評価。 |
4 | 4 | シェナノパリオ | 牡2 | 54 | 秋元耕成 | 浦和 | 冨田敏男 | 浦和 若竹特別D1400 4着 | 0-1-0-1 | 0-1-0-1 | 善戦だが | 未だ未勝利とはいえデビュー以来の相手は強く善戦。まさかのひっくり返しはあるのか。 | |
▲ | 5 | 5 | ヤギリケハヤ | 牡2 | 54 | 所蛍 | 船橋 | 張田京 | 川崎 シャイニングヒーロー賞D1500 1着 | 初出走 | 初出走 | 斤量見直 | 前走差し返した根性は天晴だが51キロも味方した。定量戦でどこまで。鞍上の強気具合も試される。 |
△ | 6 | 6 | ライトスリー | 牡2 | 54 | 笹川翼 | 浦和 | 小久保智 | 浦和 特選D1400 1着 | 1-0-0-0 | 1-0-0-0 | 馬場考慮 | 2走とも不良馬場で順調ならここが初の良馬場。乾いた馬場でどこまでやれるのか。 |
7 | 7 | リヴェルベロ | 牝2 | 54 | 木間塚龍馬 | 船橋 | 矢野義幸 | 大井 フレッシュスター特別D1200 1着 | 初出走 | 初出走 | テン最速 | ゲートはうまくアウェーの大井で勝ち切った。ただ苦しくなるとヨレるためどこまで矯正できているか… | |
8 | 8 | クマノコ | 牝2 | 54 | 張田昴 | 浦和 | 宇野木博徳 | 新潟 ダリア賞(OP)T1400 9着 | 初出走 | 初出走 | 砂戻して | 中央挑戦は追走で精いっぱい。ただ大敗は実力不足か適正外か。抑えるのはあり。 |
8頭立てと少ないメンバーではありますが無敗馬が3頭、地方だけの出走に限ってみれば4頭と濃いメンバー。未勝利ながら実力十分なシェナノパリオも出走し、面白いレースになりそうです。
ルーキーズサマーカップ2024 予想 過去傾向
※昨年新設重賞のため傾向記載なし
ルーキーズサマーカップ2024 予想 前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
参考レース① 若竹特別
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❹ | ④ | ファイアトーチ | 牝2 | 54 | 森泰斗 | 1.28.7 | – | 39 | 1 |
2 | ❻ | 6 | オニアシ | 牡2 | 54 | 御神本訓史 | 1.28.7 | 0 | 38.6 | 4 |
4 | ❹ | ④ | シェナノパリオ | 牡2 | 54 | 秋元耕成 | 1.29.4 | 0.7 | 38.8 | 3 |
9 | ❺ | ⑤ | ユウユウキーン | 牝2 | 54 | 橋本直哉 | 1.33.4 | 3.7 | 42.6 | 6 |
外からハナを取るかとも思われたファイアトーチだが、コーナーの利で先んじたルナフォルトゥーナを行かせて番手。勝負所で真ん中から抜け出すと、最後内から強襲してきたオニアシ、外から並んできたプレミアハンドとの競り合い。わずかにハナ差だけ残して勝ち切ったその勝ち方に、着差以上の強さを感じた。
重めの馬場も血統的にこなせそうで、今後に大きな期待がかかる。
シェナノパリオは勝負所で少し置かれた。仕掛けどころのタイミングもあったか。
参考レース② 特選
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❽ | ⑧ | ライトスリー | 牡2 | 54 | 笹川翼 | 1.30.2 | – | 39.4 | 1 |
2 | ❼ | ⑦ | シェナノパリオ | 牡2 | 54 | 吉留孝司 | 1.30.6 | 0.4 | 40.1 | 4 |
4 | ❸ | ③ | オニアシ | 牡2 | 54 | 秋元耕成 | 1.31.1 | 0.9 | 40.8 | 3 |
水が浮くほどかなり馬場状況は悪化。そんな中、ライトスリーが一頭だけ外から水を搔くようにすいすいと抜けて勝利。1戦目同様渋った馬場でも問題はないが、こうなってくると軽い馬場での適正は気になるところ。実力自体はありそうでこちらも今後に期待。
オニアシは道中楽に行けずやや厳しげな競馬。マイペースで進められないのを嫌うタイプか。
参考レース③ ドリームチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | オニアシ | 牡2 | 54 | 秋元耕成 | 0.49.1 | – | 36.4 | 4 |
6 | ❼ | ⑦ | ユウユウキーン | 牝2 | 54 | 橋本直哉 | 0.51.1 | 2 | 38.3 | 6 |
好発から先手を取るとそのまま後続を引き離し、直線はほぼ馬なりでの圧勝劇を飾ったのがオニアシだった。
自分の形に持ち込めれば強い。まさに名は体を表す、と言わんばかりの快勝ぶりで、今後が非常に楽しみになる走り。
参考レース④ シャイニングヒーロー賞
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | ヤギリケハヤ | 牡2 | 51 | 所蛍 | 1.38.2 | – | 41.5 | 3 |
内枠も生かしてヤギリケハヤがハナを取り、14頭を引き連れての逃げ。
多頭数のレースでもそこまでペースが激流にならず、800mは43秒程の平均ペース。
直線入り口で上がってきたラブミールイスに交わされたかと思われたが、その後並びかけると二枚腰。もう一度突き放す強い勝ち方だった。
51キロの軽金量が味方した感もある同馬。真価はこのレースで見せてくれるか。
参考レース④ フレッシュスター特別
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❸ | ③ | リヴェルベロ | 牝2 | 53 | 木間塚龍馬 | 1.15.0 | 39 | 4 |
ロケットスタートを決めて先手を取りに行ったリヴェルベロがそのままフリーダムとの競り合いも制して優勝。特に4角で置かれるかに思われたがグッと堪えてたたき合いに持ち込めたのは素質が見えたように思う。
ただ、直線は何回か外にヨレていた。このヨレは若いうちに矯正されてほしいところではあるが…
父、レガルスイの数少ない産駒として活躍できるかどうか。
ルーキーズサマーカップ2024予想の最終見解
そろそろ暦的には晩夏といってもいい季節なのですが、一向に涼しくなる気配がありません。ここまでくるとそろそろ温帯から本州も脱退してきそうな勢いになってきており、もはや北海道は避暑地でもなくなってきています。こう暑いと思考力にも影響が出てきます。皆様、馬券購入の際は今一度落ち着いて買うよう心掛けた方がいいと思います。(別に暑さを言い訳にするわけではないですが、筆者は先週の土曜日の札幌で馬番タップミスを行い3連複1万4000円取り逃しています。気を付けましょう!)
さて、若駒たちの熱き戦い、ルーキーズサマーC。◎は③ファイアトーチを。前走の若竹特別で迫られながらも粘り通した横綱相撲は、気が早すぎますがテイエムオペラオーのような強さがありました。若い時期にあれだけ迫られてなお粘り通せるのならば、勝負根性は水準以上とみていいでしょう。勝ち方を評価して◎。同じ理由で2着の②オニアシも〇。自分のペースで走れれば逆転もありえます。
ちなみに、この2頭が駆け抜けたタイムは今年同条件のさきたま杯7着を0.1上回る走破タイム。中央のバスラットレオンより速いです。
▲には逃げて前走差し返していた⑤ヤギリケハヤ。軽斤量の恩恵が消えるここでの走りは試金石になりますが期待はできそうです。△に⑥ライトスリーを。
まだ実力がはっきりとわからない2歳戦、買い目推奨はBOXでしょうか。
〇 ② オニアシ
▲ ⑤ ヤギリケハヤ
△ ⑥ ライトスリー
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