2021年に新設された夏のマイル~中距離王決定戦。
現在唯一の1750mで行われる重賞となっており、各距離への適正も問われます。
九州チャンピオンシップ2024の基本情報
開催日時 | 2024年8月11日(日) |
グレード | 重賞 |
開催競馬場 | 佐賀競馬場 6R |
コース | ダート1,750m |
発走時刻 | 18:15 |
コース解説
バックストレッチ奥からスタートしコースを一周半。
1800mと比較して最初のコーナーまでの直線距離は50m短いため、1800m戦に比べて最初のスタート、加速力はより重要になってきます。
スタートがあまり上手でない馬は好位を取りにくくなるため、先行馬としてはかなり不利な状況になります。特に内枠に入った逃げ先行馬はスタート力がかなり求められます。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 前走 | 当該距離 | 当該距離+競馬場 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
☆ | 1 | 1 | リネンファッション | 牝7 | 54 | 田中純 | 佐賀 | 濱田一夫 | 佐賀 佐賀王冠賞(佐賀重賞)D2000 3着 | 初出走 | 初出走 | 実力有が | Jpn1での好走経験があるように実力は確かだが競走馬としてのピークはとうに過ぎている。善戦までか。 |
2 | 2 | サトノスライヴ | 牡7 | 56 | 竹吉徹 | 佐賀 | 真島元徳 | 佐賀 脊振山賞D1750 4着 | 0-0-0-1 | 0-0-0-1 | 連下まで | 末脚はあるものの善戦が目立つ。今回も3着までの善戦な気も。 | |
3 | 3 | エイシンダンシャク | 牡7 | 56 | 山田義貴 | 佐賀 | 山田義人 | 佐賀 脊振山賞D1750 5着 | 2-0-0-1 | 2-0-0-1 | 同型注意 | 前走も5着までは粘ったが今回もラヴィータエベラがいる状況。抑えて好走するタイプでもなく展開次第。 | |
〇 | 4 | 4 | ブルーアロー | 牡5 | 56 | 飛田愛斗 | 佐賀 | 古賀光範 | 佐賀 脊振山賞D1750 2着 | 0-1-0-0 | 0-1-0-0 | 連軸候補 | 高知から転厩以降好走が続く。実力上位でここでも好走は狙える。 |
△ | 5 | 5 | ジョーブリッランテ | 牡5 | 56 | 村松翔太 | 佐賀 | 九日俊光 | 佐賀 グラジオラス賞(A2)D1400 10着 | 初出走 | 初出走 | 展開次第 | 笠松で良く追い込んではいるが…前走は重い馬場で度外視でも良く、2戦目良馬場なら変わり身あるか。 |
5 | 6 | コスモポポラリタ | 牝5 | 54 | 石川慎将 | 佐賀 | 真島元徳 | 大井 ルビー賞(A2B1)D1800 8着 | 初出走 | 初出走 | 初戦だが | 1秒以上離されての負けが多い南関からの転入初戦。どこまでやれるかは… | |
6 | 7 | ラヴィータエベラ | 牡7 | 56 | 田中直人 | 佐賀 | 真島元徳 | 佐賀 脊振山賞D1750 8着 | 0-0-0-1 | 0-0-0-1 | 出方次第 | 今回も間違いなくエイシンダンシャクとのハナ争い。単騎でいかに息を入れられるかにかかる。 | |
6 | 8 | シューラヴァラ | 牡6 | 56 | 川島拓 | 佐賀 | 中川竜馬 | 佐賀 脊振山賞D1750 7着 | 0-0-1-2 | 0-0-1-2 | 3連妙味 | 前走は外に振られて勢いづいたころにはゴール坂。2走前くらい弾ければ十分圏内。 | |
▲ | 7 | 9 | ホウオウエーデル | 牡8 | 56 | 金山昇馬 | 佐賀 | 渡辺博文 | 佐賀 アルストロメリア賞(A2)D1750 2着 | 0-2-0-2 | 0-2-0-2 | 穴で一考 | 後方一辺倒だったのがここ2走で変わり始めた。ハマった時の末脚は鋭く。 |
7 | 10 | タケノサイコウ | 牡5 | 56 | 出水拓人 | 佐賀 | 古賀光範 | 佐賀 霧島賞(JRA交流佐賀重賞)D1400 6着 | 3-0-0-0 | 3-0-0-0 | 適正あり | 佐賀1750の特殊条件は無配。着外が増えている近走だが得意条件で一変あるか。 | |
◎ | 8 | 11 | アエノブライアン | 牡6 | 56 | 山口勲 | 佐賀 | 池田忠好 | 佐賀 佐賀王冠賞(佐賀重賞)D2000 1着 | 初出走 | 初出走 | 一本被り | ブルーアロー、グローリーと前哨戦で活躍している馬たちを下しての参戦。佐賀転厩後は4連続連対も光る。 |
8 | 12 | シゲルイワイザケ | 牝5 | 54 | 山下祐貴 | 佐賀 | 九日俊光 | 佐賀 KYUSHUDREAM賞D1400 8着 | 初出走 | 初出走 | 狙えない | 下級条件といっていいレースでこの着順ではさすがに狙いづらい。2歳時には中央G3で3着もあるのだが… |
佐賀王冠賞、脊振山賞からの転戦が多く、ほとんどはこのメンバーの再戦といったところでしょうか。
九州チャンピオンシップの傾向
※2021~2023年 3年分開催データ使用
人気傾向
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2-1-0-0 | 66% | 100% | 100% |
2 | 0-0-2-1 | 0% | 0% | 66% |
3 | 0-1-1-1 | 0% | 33% | 66% |
4 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
5 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
6人気以下 | 1-1-0-14 | 6% | 12% | 12% |
母数が少ないとはいえ1番人気馬の好走は着目せざるを得ません。
2,3番人気も好走しており、基本的には上位人気馬で固く決まっています。
ただ、中穴以降もここ2年は好走。まだまだ歴史の浅いレースだけに凝り固まった考えは危険です。
過去3年の配当と傾向
2021年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❸③ | 1 | 160 | 100 | 450 | 320 | 140 | 510 | 180 | 740 |
2着 | ❻⑥ | 3 | 110 | 110 | ||||||
3着 | ❽⑨ | 2 | 110 | 150 |
2022年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❶① | 1 | 140 | 100 | 1,600 | 1,340 | 490 | 1,770 | 2,310 | 7,730 |
2着 | ❻⑦ | 7 | 310 | 230 | ||||||
3着 | ❽⑫ | 3 | 140 | 1,200 |
2023年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❸③ | 6 | 1,960 | 320 | 1,360 | 1,510 | 410 | 5,310 | 1,210 | 15,910 |
2着 | ❼⑧ | 1 | 120 | 710 | ||||||
3着 | ❺⑤ | 2 | 150 | 150 |
初年度こそ1,2,3のガチガチBOXでしたが、ここ2年はその中から1つ飛んで中穴が入線。
1番人気の好走具合は優秀ですが、他は疑っていいでしょう。
◎ 人気だけでなくほかのファクターが重要。
枠傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1-0-0-2 | 33% | 33% | 33% |
2 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
3 | 2-0-0-1 | 66% | 66% | 66% |
4 | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
5 | 0-0-1-3 | 0% | 0% | 25% |
6 | 0-2-0-2 | 0% | 50% | 50% |
7 | 0-1-0-4 | 0% | 20% | 20% |
8 | 0-0-2-4 | 0% | 0% | 33% |
5枠から外の成績はいい反面、4枠から内は3枠以外不振と佐賀競馬の特徴が強く出ています。
2,4枠と挟まれやすい枠は特に注意が必要です。
◎2,4枠は人気以上に凡走する危険ありで要注意。
脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1-1-0-2 | 25% | 50% | 50% |
先行 | 2-1-1-4 | 25% | 37% | 50% |
差し | 0-1-2-9 | 0% | 8% | 25% |
追込 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
やはり追込馬の好走は難しいですが、意外と差し馬は捲りが決まることもあるのがこのコース。
逃げ馬も好走しているとはいえ2/4の確率。2回に1回は着外に消えているため、あまり過度に期待しすぎない方が良いでしょう。
◎ 脳死で逃げ先行を買うのはお勧めできない。
前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
ポイント1 佐賀王冠賞からの転戦
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|
佐賀1750 | 0-0-1-2 | 0% | 0% | 33% |
佐賀1800 | 1-0-1-7 | 11% | 11% | 22% |
佐賀2000 | 1-1-1-3 | 16% | 33% | 50% |
今年は頭数も少なかった佐賀王冠賞ですが、ステップレースとしては重要な意味合いを持っている競走に変わりはありません。
このレース、佐賀王冠賞からの転戦馬で馬券圏内は全て連対以上。
今年は頭数が少なかった分、連対以上でない馬の信頼は格段に落ちます。
軸として狙うのであればこのデータは無視しない方が賢明でしょう。
・アエノブライアン(1着)
・ブルーアロー(2着)
参考レース① 佐賀王冠賞(佐賀重賞)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❶ | ① | アエノブライアン | 牡6 | 56 | 山口勲 | 2.08.7 | – | 37.3 | 1 |
2 | ❻ | ⑥ | ブルーアロー | 牡5 | 56 | 飛田愛斗 | 2.09.1 | 0.4 | 37.7 | 3 |
3 | ❹ | ④ | リネンファッション | 牝7 | 54 | 田中純 | 2.10.7 | 2 | 38.1 | 4 |
4 | ❷ | ② | ラヴィータエベラ | 牡7 | 56 | 石川慎将 | 2.10.9 | 2.2 | 38.9 | 2 |
6頭立ての小頭数らしく、ゆったりとしたペースとなった佐賀王冠賞。
このペースを作ったラヴィータエベラだが向こう正面で仕掛けたアエノブライアンとブルーアローに抵抗できず、敢え無く3角で交代。成績上位と見られていた上位2頭で決まった形で、3着のリネンファッションとは大きな差がついた。
ブルーアローは環境変化に適応してきた印象もあり、次走以降さらに注目か。
参考レース② 脊振山賞
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※1 | ❻ | ⑥ | グローリー | 牡5 | 56 | 出水拓人 | 1.54.1 | – | 35.7 | 2 |
2 | ❸ | ③ | ブルーアロー | 牡5 | 55 | 飛田愛斗 | 1.54.3 | 0.2 | 38.1 | 1 |
4 | ❶ | ① | サトノスライヴ | 牡7 | 56 | 竹吉徹 | 1.55.4 | 1.3 | 38.2 | 6 |
5 | ❺ | ⑤ | エイシンダンシャク | 牡7 | 56 | 山田義貴 | 1.55.7 | 1.6 | 40.7 | 4 |
7 | ❹ | ④ | シューラヴァラ | 牡6 | 56 | 川島拓 | 1.56.0 | 1.9 | 39.3 | 3 |
8 | ❼ | ⑦ | ラヴィータエベラ | 牡7 | 56 | 岩橋勇二 | 1.57.0 | 2.9 | 41.9 | 7 |
エイシンダンシャクとラヴィータエベラの競り合いでかなりの乱ペースに。ラヴィータエベラは前走同様3角で失速し、エイシンダンシャクも4コーナーで轟沈。
先行馬群から抜け出しを図ったブルーアローはグローリーにこそ屈したものの、力自体は示した格好となった。
サトノスライヴは勝負所で進路変更をせざるを得なかった分の4着。シューラヴァラはいつもの末脚が不発。最後50mは伸びているだけにスムーズなら次走要警戒。
参考レース③ アルストロメリア賞(A2)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※1 | ❷ | ② | フルークツォイク | 牡6 | 56 | 山口勲 | 1.54.7 | – | 37.7 | 2 |
2 | ❸ | ③ | ホウオウエーデル | 牡8 | 56 | 飛田愛斗 | 1.54.7 | 0 | 37.4 | 7 |
番手からレースを進め、最後抜け出したフルークツォイクが粘りこみを図る中、内から差を詰めたホウオウエーデル。競り合いにまで持ち込んだが僅かに届かなかった。
内の深い砂でも苦にしないパワーあふれる走りで、どんな枠でも対応できそうな形は見せてくれた。佐賀でこの走りができるのは大きな強み。
最終見解
ここのところ異常気象が目立ちます。南海トラフ地震の予兆かと言われている巨大地震も九州で発生しました。この時期は台風も多く、競馬開催にも影響が出ないか心配です。備えあれば憂いなしと言いますし、日頃から様々なことに気を付けていきましょう。(マークシートの塗り間違えとか)
灼熱の九州チャンピオンシップ、◎は⑪アエノブライアンを堂々と。佐賀王冠賞でブルーアローとマッチレースになるかと思われましたが、戦ってきた相手の強さ、意地を見せての完勝劇。勿論〇にはその④ブルーアロー。この2頭が佐賀王冠賞の再現をしてくれるはずです。
▲にはしぶとさを見せた⑨ホウオウエーデルを。△に変わり身を期待して⑤ジョーブリッランテ、☆実力馬①リネンファッションまで。
〇 ④ ブルーアロー
▲ ⑨ ホウオウエーデル
△ ⑤ ジョーブリッランテ
☆ ① リネンファッション
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