先日、大井ではサンタアニタトロフィーが行われデュードヴァンが優勝。日本テレビ盃への優先出走権を手にしました。
そして今度は川崎で日本テレビ盃ならびにオーバルスプリントの優先出走権をかけてスパーキングサマーカップが開催されます。
サンタアニタトロフィー同様、マイルから中距離までの実力自慢が集いました。
スパーキングサマーカップ2024の基本情報
開催日時 | 2024年8月7日(水) |
グレード | S2 |
開催競馬場 | 川崎競馬場 12R |
発走時間 | 20時10分発走予定 |
コース | ダート1,600m |
コース解説
スタンド前の直線をいっぱいに使った最奥からスタートし、500mの先行争い。
長い直線のためそこまでポジション争いに枠が左右されることはありませんが、川崎のコーナーはスパイラルカーブ。
外にいればそれだけコースロスを被ることとなり、結局は内枠有利となります。
外枠の先行馬はなるべく早く内に潜り込みたいところ。差し、追い込み馬はインに進路を取れば直線しっかり伸びきれます。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 前走 | 当該距離 | 当該距離+競馬場 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
☆ | 1 | 1 | フォーヴィスム | 牡6 | 57 | 𠮷原寛人 | 川崎 | 内田勝義 | 川崎 スパーキングサマーCR(OP)D1600 1着 | 3-2-1-5 | 1-0-1-1 | 余勢駆り | 前哨戦は中団から見事な捲り上げ。戦ってきたメンバーも強く元中央OP馬の実力を見せるか。 |
2 | 2 | ポリゴンウェイヴ | 牡4 | 57 | 山口達弥 | 浦和 | 小久保智 | 川崎 スパーキングサマーCR(OP)D1600 11着 | 1-1-0-5 | 1-0-0-4 | 逃げても | テンは速いが前走同様の展開になりそうな予感。ペースを落とせないと好走は厳しい。 | |
3 | 3 | ブラックストーム | 牡6 | 56 | 藤本現輝 | 小林 | 佐宗応和 | 大井 ジュライ賞(OP)D1200 1着 | 初出走 | 初出走 | 距離疑問 | 初のマイル挑戦だが本質的に1400までの予感。ここで買うのは冒険か。 | |
3 | 4 | ボンディマンシュ | セ8 | 57 | 森泰斗 | 大井 | 藤田輝信 | 川崎 スパーキングサマーCR(OP)D1600 4着 | 1-1-0-1 | 0-0-0-1 | 3連妙味 | オカルト7→4チェック馬。実力的にも遜色はないが前走でリンゾウチャネルを抜かせなかったのが気がかり。 | |
〇 | 4 | 5 | ランリョウオー | 牡6 | 58 | 本橋孝太 | 浦和 | 小久保智 | 大井 大井記念(S1)D2000 4着 | 1-3-0-1 | 1-1-0-1 | 堅実味有 | 相手なりにしっかり走り、好走もする馬。先行争いに巻き込まれなければ今回も十分圏内だろう。 |
4 | 6 | ゴールドホイヤー | 牡7 | 57 | 古岡勇樹 | 川崎 | 岩本洋 | 川崎 幸OP(OP)D1600 5着 | 2-2-0-5 | 0-1-0-3 | 実力有が | 久々だった前走は後退し案外な結果に。そこから更に3ヶ月休みとなると信頼度は少し落ちるか… | |
5 | 7 | アランバローズ | 牡6 | 58 | 笹川翼 | 船橋 | 林正人 | 浦和 さきたま杯(Jpn1)D1400 12着 | 4-1-1-4 | 2-0-0-3 | 同型注意 | まず間違いなくハナを叩くが現状スタミナが持つのか。前走の後退加減は… | |
△ | 5 | 8 | アドマイヤルプス | セ7 | 57 | 本田正重 | 大井 | 渡辺和雄 | 東京 欅S(OP)D1400 13着 | 1-3-1-4 | 初出走 | 環境変化 | 転厩初戦。フェブラリーS5着の実力がある馬がここでどこまでやれるか。実績的には最上といっても。 |
△ | 6 | 9 | リンゾウチャネル | 牡8 | 57 | 安藤洋一 | 小林 | 荒山勝徳 | 川崎 スパーキングサマーCR(OP) D1600 2着 | 4-2-1-5 | 1-2-0-2 | 力量誇示 | 道営3冠馬も近走は善戦が続く。とはいえ前走の内容はなかなか。ここでびしっと決めるかも。 |
6 | 10 | ブルベアイリーデ | 牡8 | 58 | 佐野遥久 | 川崎 | 鈴木義久 | 川崎 スパーキングサマーCR(OP)D1600 13着 | 3-1-0-5 | 1-0-0-1 | 出方次第 | 先行争いに巻き込まれた前走は参考外でもいいが今回もそんな形になりそうな予感。そうなると厳しそうで。 | |
▲ | 7 | 11 | スマイルウィ | 牡7 | 58 | 矢野貴之 | 船橋 | 張田京 | 名古屋 かきつばた記念(Jpn3)D1500 3着 | 6-3-0-2 | 1-1-0-1 | 実力上位 | Jpn3でも好走しており実力は確か。気になるのは中間の頓挫でグレード競走を2連続回避したこと。影響がなければ。 |
7 | 12 | モダスオペランディ | 牡8 | 57 | 赤岡修次 | 高知 | 田中守 | 高知 ルビー特別(A)D1400 3着 | 2-3-0-4 | 初出走 | 末脚確か | 後方から確実に切れて伸びてくる脚を持つ。ただ高知でも差はあり遠征先のここだとどうか。 | |
◎ | 8 | 13 | スピーディキック | 牝5 | 56 | 御神本訓史 | 浦和 | 藤原智行 | 川崎 スパーキングレディC(Jpn3)D1600 4着 | 4-1-0-4 | 0-1-0-1 | 女帝堂々 | スパーキングレディCの走りは可能性有。アドマイヤルプスと差もなく牡馬混合マイルでも実力は上。地方馬同士で負けられない。 |
8 | 14 | トランスナショナル | セ8 | 57 | 岡村健司 | 浦和 | 沖田明子 | 名古屋 名港盃(名古屋重賞)D2000 6着 | 初出走 | 初出走 | 適正疑問 | 中央時代から非根幹の方が得意な印象。いきなりの川崎マイルだとスピード不足か。 |
マイル女王スピーディキックを筆頭に、交流重賞競走でも好走していたスマイルウィ、前哨戦の勝ち馬フォーヴィスム、道営三冠馬リンゾウチャネル、中距離で幅広い活躍を遂げるランリョウオーなど、腕に自信のある馬たちが多く集いました。
サンタアニタトロフィー以上に激戦の予感、夏の川崎が熱く燃え上がります。
スパーキングサマーCの傾向
※2014~2023年のレースデータ使用。
人気傾向
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 5-3-0-2 | 50% | 80% | 80% |
2 | 2-0-3-5 | 20% | 20% | 50% |
3 | 0-2-2-6 | 0% | 20% | 40% |
4 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
5 | 0-2-2-6 | 0% | 20% | 40% |
6 | 1-0-0-9 | 10% | 10% | 10% |
7 | 0-3-1-6 | 0% | 30% | 40% |
8 | 1-0-0-9 | 10% | 10% | 10% |
9以下 | 0-0-1-51 | 0% | 0% | 1% |
1番人気の勝率が抜けている以外、かなり平均的な値となっています。
手広く抑えるのが吉ですが、9番人気以下になると好走率が激減しているため
抑えるのは8番人気まででもよいかもしれません。
過去5年の配当と傾向
2019年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 枠単 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❸④ | 4 | 660 | 200 | 1,200 | 2,360 | 720 | 1,890 | 4,740 | 35,900 | 147,820 |
2着 | ❺⑧ | 5 | 310 | 5,960 | |||||||
3着 | ❹⑥ | 9 | 1,020 | 5,930 |
2020年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 枠単 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❶① | 1 | 360 | 140 | 1,340 | 1,480 | 470 | 2,400 | 2,420 | 1,160 | 6,970 |
2着 | ❷② | 7 | 210 | 280 | |||||||
3着 | ❹④ | 2 | 140 | 430 |
2021年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 枠単 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❷② | 1 | 160 | 110 | 400 | 400 | 190 | 530 | 520 | 390 | 1,280 |
2着 | ❸③ | 3 | 130 | 140 | |||||||
3着 | ❼⑪ | 2 | 120 | 250 |
2022年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 枠単 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❺⑦ | 8 | 2,200 | 400 | 980 | 2,410 | 910 | 3,070 | 7,500 | 9,210 | 75,090 |
2着 | ❻⑨ | 1 | 130 | 2,750 | |||||||
3着 | ❽⑬ | 3 | 280 | 610 |
2023年 | 馬番号 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 枠単 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❽⑭ | 1 | 180 | 110 | 660 | 640 | 290 | 710 | 820 | 2,250 | 5,920 |
2着 | ❼⑪ | 5 | 210 | 570 | |||||||
3着 | ❸③ | 7 | 370 | 930 |
人気の傾向通り、過去5年の中でも1番人気が馬券圏外に消えたのは1度のみ。
しかしそれ以外の人気はばらばらのため、1番人気から連軸で買うのは吉かもしれません。
ただし、BOX買いで手広く抑えたほうが結果的に配当もついて拾えた、というのはままあります。
連軸固定で厚くいくか、BOXで手広くいくか。どちらかに割り切って買うレースです。
◎ 人気上位は1番人気が信頼できる。他の人気含めて過度な信頼は禁物。
枠傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
2 | 1-1-0-8 | 10% | 20% | 20% |
3 | 1-1-1-13 | 6% | 12% | 18% |
4 | 2-0-3-14 | 10% | 10% | 26% |
5 | 1-3-0-15 | 5% | 21% | 21% |
6 | 1-1-2-16 | 5% | 10% | 20% |
7 | 1-3-2-14 | 5% | 20% | 30% |
8 | 2-1-1-14 | 11% | 16% | 22% |
全ての枠が万遍なく好走しているという珍しいレースです。
予想のファクターにそこまで取り入れなくてもいいかもしれません。
◎ 枠は万遍なく。考えすぎる必要なし。
脚質傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 5-2-3-13 | 21% | 30% | 43% |
先行 | 2-2-3-20 | 7% | 14% | 25% |
差し | 3-6-3-41 | 5% | 17% | 22% |
追込 | 0-0-1-28 | 0% | 0% | 3% |
レース傾向として逃げ馬がかなり優勢なのは間違いありませんが、今年の当レースはかなり逃げ馬が多いことが予想されます。
前哨戦もそうでしたがポリゴンウェイヴとブルベアイリーデが共倒れしていました。
となると、後方待機勢の馬にもチャンスが出てきます。今回は上り3Fが速い馬を狙っても良いでしょう。
◎ 傾向的には逃げ馬。上り3Fには着目。
前哨戦データ傾向
前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。
※赤文字1着が該当レースの勝馬。本レースには出走無し。
参考レース① 7/4 スパーキングサマーチャレンジ
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❼ | ⑬ | フォーヴィスム | 牡6 | 55 | 御神本訓史 | 1.41.9 | – | 40.3 | 1 |
2 | ❶ | ① | リンゾウチャネル | 牡8 | 57 | 安藤洋一 | 1.42.3 | 0.4 | 41.1 | 2 |
4 | ❸ | ④ | ボンディマンシュ | セ8 | 57 | 笹川翼 | 1.42.8 | 0.9 | 40.6 | 3 |
11 | ❹ | ⑤ | ポリゴンウェイヴ | 牡4 | 57 | 山口達弥 | 1.44.8 | 2.9 | 44 | 11 |
13 | ❹ | ⑥ | ブルベアイリーデ | 牡8 | 57 | 町田直樹 | 1.46.1 | 4.2 | 45.1 | 4 |
スタートから飛ばしたポリゴンウェイヴとブルベアイリーデが4角で脚色が鈍り、後方から捲り上げたフォーヴィスムが勝利。末脚が切れたフォーヴィスムの強さは勿論だが、この展開で好位につけたリンゾウチャネルの粘り強さにも着目。
ボンディマンシュの末脚にも屈せずに勝ち馬の2着に入線したのは道営3冠馬の意地というべきか。
先行した2頭はハイペースに飲まれた。単騎でお互いが行けるなら次走以降要見直しだが…
参考レース② 2/29 かきつばた記念(Jpn3)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※1 | ❹ | ④ | サンライズホーク | セ5 | 57 | M.デムーロ | 1.32.6 | – | 38.2 | 2 |
3 | ❷ | ② | スマイルウィ | 牡7 | 56 | 矢野貴之 | 1.33.1 | 0.5 | 38.2 | 4 |
マイペースで逃げたサンライズホークが止まらず逃げ切ったものの、このメンバーの中でも3着に入線したスマイルウィの実力は確か。
一旦置かれかけながらもペリエールとシャマルの間を割って伸びてきた強心臓ぶり。
実力だけで言えばかなりの物なのは間違いない。この先も交流重賞競走で通用するだろう。
参考レース③ 7/3 スパーキングレディC(Jpn3)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※1 | ❼ | ⑩ | アーテルアストレア | 牝5 | 57 | 菱田裕二 | 1.41.5 | – | 38.4 | 1 |
4 | ❹ | ④ | スピーディキック | 牝5 | 55 | 御神本訓史 | 1.42.1 | 0.6 | 39.4 | 5 |
ボヌールバローズが引っ張り速い展開に。先行勢には厳しい流れとなり、上位陣は軒並み後方勢となったこのレースでも4着入線。勝負所で前を捌くのに手間取り少し置いていかれたのは痛かった。末脚自体は十分だったが内で窮屈になる場面が2回ありながらの4着で、間違いなく力は南関東上位に位置している。
参考レース④ 2023 4/22 オアシスS(L)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
※1 | ❻ | ⑪ | コンシリエーレ | 牡4 | 57 | C.ルメール | 1.36.3 | – | 36.8 | 1 |
3 | ❼ | ⑭ | アドマイヤルプス | セ6 | 58 | 内田博幸 | 1.36.4 | 0.1 | 36.6 | 4 |
実力確かなコンシリエーレにじりじりと迫り3着。差し切るまではいかなかったものの、後のG3馬ヴァルツァーシャルには大きく先着した。自身もG1で5着の経験があるだけに素質は確かだったが、大沼S惨敗の後ケガで長期休養。復帰後は精彩を欠いているものの本来の力があればここでも。
参考レース⑤ 4/4 幸OP(OP)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❷ | ② | ブルベアイリーデ | 牡8 | 56 | 野畑凌 | 1.42.0 | – | 39.6 | 2 |
5 | ❹ | ④ | ゴールドホイヤー | 牡7 | 58 | 古岡勇樹 | 1.44.3 | 2.3 | 41.1 | 4 |
インコースを通って単騎で逃げたブルベアイリーデがそのまま押し切ったレース。前傾ラップで淡々とした逃走劇を図り、小頭数とはいえ濃いメンバー相手に逃げ切り勝ちを決めた。
ゴールドホイヤーは久々の分で、2走目でどれだけ変わることができるかどうか。
参考レース⑥ 2023 11/15 マイルグランプリ(S2)
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ❷ | ② | スマイルウィ | 牡6 | 58 | 矢野貴之 | 1.41.9 | – | 38.8 | 1 |
2 | ❺ | ⑤ | ランリョウオー | 牡5 | 57 | 本橋孝太 | 1.42.3 | 0.4 | 38.8 | 4 |
8頭立てとはいえグレード競走の勝ち馬2頭、南関マイル主役級3頭とかなりのメンバーの中で勝ち切ったのがスマイルウィ。アランバローズに逃げさせず、自らのラップで後続を寄せ付けない強さを見せた。ランリョウオーは崩れることなく走りぬく力が大きな魅力。上りも速く柔軟に対応できそう。
最終見解
先日のエルムSではホッカイドウ競馬のシルトプレが4着。上り最速での好走にはかなりの実力を感じさせると同時に、彼を破ったベルピットへの期待が高まっています。やはり中央グレード競走で地方馬が好走すると盛り上がるものです。今後のレースでも彼らの走りには期待しましょう。
そしてこのスパーキングサマーCにも、中央馬相手に好走した馬がいます。ということで◎は⑬スピーディキック。⑪スマイルウィじゃないの?と言われそうですが、彼の不安は休み明けを経ての出走です。順調であればかしわ記念ないしさきたま杯に出走していたであろう同馬ですが、一頓挫あってここへ。休養明けで人気を被るのであればという意味も込めてですが、ここでの評価は▲まで落とします。
スピーディキックの魅力は、なんといっても速い上り。昨年のフェブラリーSでは初の中央遠征でありながら6着好走、同じ牝馬でJpn1馬であるショウナンナデシコに完勝したばかりか、内からあわや馬券内の走りまで見せていた馬です。前走は仕掛け所で前が一瞬詰まる不利が痛く、あれがなければもう少し上位に来ていてもおかしくありませんでした。牡馬相手でも十分に好走できると踏んで◎評価です。
〇は同じく浦和のランリョウオー。マイルから中距離、柔軟にこなし堅実に走る彼。相手なりに自分の実力を出し切り馬券内も多く妙味ありです。
△2頭は道営三冠馬⑨リンゾウチャネルと中央からの転入初戦⑧アドマイヤルプスを。特にアドマイヤルプスは昨年スピーディキックにフェブラリーSで先着もしており、もし本来の実力が戻ってきていれば頭まであるかもしれません。
☆に前哨戦の勝ち馬①フォーヴィスムを推して締めくくります。
〇 ⑥ ランリョウオー
▲ ⑪ スマイルウィ
△ ⑧ アドマイヤルプス
△ ⑨ リンゾウチャネル
☆ ① フォーヴィスム