エルムステークスは夏の札幌開催でただ一つのダート重賞です。
今年はG1馬であるドゥラエレーデをはじめとした、注目実力馬が集結!
夏のダート路線でどの馬が獲るのか…予想のポイントを見ていきましょう!
エルムステークス(G3)2024概要
開催日時 | 2024年8月4日(日)15時35分発走予定 |
グレード | G3 |
開催競馬場 | 札幌競馬場 7R |
コース | ダ1,700m |
性齢 | 3歳 オープン |
1着賞金 | 3,800万円 |
エルムステークス(G3)2024のポイント
札幌ダート1700mのG3戦で、サマーシリーズとは関係のない独立した重賞です。
秋のG1にはまだ日があることもあって、その意味からも独立した重賞と言えるわけですが、中央のダート重賞はそもそも数が少ないこともあって、出てくる馬は本気です。
2着1500万円
3着 950万円
この賞金額は、地方のダート重賞・JPN1、JPN2に比べると見劣りしますが、そういうレースは出てくるメンバーもべらぼうに強いですから、相対的に斤量面からも優位に戦えることでこのレースを選択するという傾向があります。
言うまでもなく、札幌のレースですから、終わった後すぐに放牧に出せるというメリットもありますからね。
札幌ダ1,700mの特徴
札幌のダートコースは高低差が0.9mとほとんどありません。
これはJRAの競馬場では新潟のダートコースに次ぐものです。
また、コーナーの半径が大きく、カーブは緩やか、更に直線距離が264mと短いために、逃げ・先行馬が有利という2つの特徴があります。
最初の1コーナーまでの距離は240mしかありません。
エルムSの行われる1700mも、この距離も前へ行った馬が有利なのだが、1000mほど逃げ馬が強くなく、好位から長くいい脚を使った馬が好成績を残しています。
また、緩いコーナーを利して一気にポジションを上げるマクリもよく決まる。
いずれにせよ、直線入口では前のポジションにいないと厳しいですね。
このことを踏まえて1頭ずつみていきましょう。
エルムステークス(G3)2024の登録馬
ヴィクティファルス
東海S3着、アンタレスS14着、平安S15着と尻すぼみの結果に終わっていますが、春のこの路線を引っ張った1頭です。
気性が難しい馬なので、集中力が切れてしまうともう走れない。
だから大きな着順が続いているわけですが、脚力は足りていますので、環境が変わったことによる一発はある程度想定しないといけません。
サヴァ
大沼Sを勝ち、マリーンSをパス。
一とん挫あったからですが、動きを見ているとかえって使わなくて良かったのではと感じさせます。
シルトプレ
地方馬で賞金が魅力での参戦。
毎年こういう馬は何頭かいます。
タガノクリステル
前走は1700の大沼Sでしたが、案の定というべきか、距離の不安を露呈しての9着。
競馬になっていませんでした。
前走よりはまともな競馬となるでしょうけども、強調材料がありません。
テーオードレフォン
大沼Sを4着、マリーンSを3着と前哨戦をともに逃げて連続好走。
展開のカギを握る一頭で、「逃げるしかない、逃げれなければ二束三文」。
逃げれたとして、その有利さよりも目標にされる不利が先に来ますので、仮に逃げれたとしても単勝までは買いづらい、買えないという立ち位置です。
ドゥラエレーデ
芝のG1を勝っていますが、未勝利勝ちがこの舞台でした。
チャンピオンズCで3着、東京大賞典でも3着の実績を考えれば、G1馬とはいっても2歳戦のことなので57キロで出走できる有利さも含めて、圧勝しないとダメですよという存在かもしれません。
ナチュラルハイ
大沼S2着 → マリーンS1着と主役候補の頭。
明らかに前哨戦のMVPです。
札幌ダートで2戦2勝と適性の高さも加点ポイント。
ただ、賞金が跳ね上がり、他馬の本気度が違うここでスンナリ勝つまで届くかと言われると…。
フルム
大沼Sが5着に過ぎず強調材料に乏しい。
ただし、中間の調教は抜群で前走後に明らかに上昇カーブを描いていることをお伝えしないといけない。
プロミストウォリア
9戦6勝が示すように、強い馬、G3レベルでは明らかに上の馬で58キロでさ、恵まれたと感じさせる馬。
ただし、今回は1年1ヶ月振りなので、「無地に回ってきてくれて少しでも次に繋がってくれればOK」というのが本音。
肝心の走れるかどうかについては、追い切り記事を参照していただきたいと思います。
ペイシャエス
マーチS3着以来。
58キロが示すように、自力の高さは認めないといけません。
ただし全盛期の力があるのかと問われると…。
≪厳しいジャッジをするしかない≫
ベルダーイメル
久々のマリーンSを58キロで使っての参戦。
8着に敗れたとはいえ、道中の行きっぷりにも久々感がうかがえたし、使った上積みは大きい。
総合力で圏内突入は難しいと思えるが、この馬自身、前走よりは状態が上がっている。
ホウオウアマゾン
芝で大きな着順が続いていることで改めてダートへ。
「状態が良いのでダート適正をみてみたい」からの参戦。
もっといえば、札幌記念に出れたとしても勝算は全くないと言うこと。
ミトノオー
マーチSの2着馬で平安Sの勝馬。
この馬も逃げたい。
同型馬との兼ね合い、枠順がどこに当たるかがレース全体を左右する馬です。
ただ、今買えと言われれば単勝は買えませんね。
ユティタム
間違いなく強い馬なのですが、かつての輝きを取り戻せておらず。
雑なレースしかできないことが、小回りの舞台で…。
エルムステークス(G3)2024の傾向
実績馬VS近走好走馬
結局のところ、どっちを上にみるか。
記憶に新しいのが函館記念ですけども、今回は実績馬が上かなぁという気はしています。
重賞で連対かOP特別を勝っている
大事な実績面では、地方交流戦を含む重賞で連対があるか、OP特別勝ちがあること。
例外は、1着馬に2頭、2着馬に1頭いて、3着馬にはいません。
マリーンSが実に半分の10連対
ステップでは、マリーンS組との関連が強く7勝を含めて10年で10連対とすごい数字に。
しかも目下6連勝中。
だから今年もという短絡的な話ではありませんが、無視できる話ではありません。
7歳以上は大苦戦
3歳=出走なし、今年もなし
3歳限定のレパードSが組まれていることもあって、当然と言えば当然ですね。
4歳=21頭が出走し、
【 3 2 1 15 】
5歳=36頭が出走し、
【 5 4 3 24 】
6歳=40頭が出走し、
【 2 2 5 31 】
7歳上=39頭が出走し、
【 0 2 1 36 】
4歳か、5歳、6歳はやや落ちて、7歳以上は完全に落ちる。
その割合で割引するのが正解かと感じますね。
1番人気は10年で2連対
これでは1番人気の意味がありません。
まとめ
エルムステークス2024のポイントから出走予定馬の詳細まで解説してきました。
ここまでを踏まえた上で、追い切りをチェックし、各馬の状態、各陣営の本気度を探っていくことで、正解=当たり馬券に近づくわけなので、追い切りの記事を楽しみにお待ちいただきたいと思います。
現時点では、
▲サヴァ
△ミトノオー
△ナチュラルハイ
の順番となり、前哨戦好走組よりも、実績重視というスタンスとなりますね。