ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜福島11R・バーデンバーデンC【アシャカタカ】
春の福島を勝った後は、無理な使い方はせずに間隔をあけてリフレッシュに専念。早くから得意の福島を目標に調整を進めてきた。その甲斐あって、追うごとに出来がグングンと上向き、1週前の3頭併せでは前を走る2頭をあっさりと抜き去る鋭い伸び脚。6F83秒6ー3F38秒4ー1F11秒6。重い馬場、外を回ったことを踏まえれば、1F11秒6はかなり優秀な数字だ。今週も3頭併せで追われたが、大きく前を走る2頭をあっさりと捕らえると、直線は追われる2頭を馬なりのまま応戦。持ったままの手応えでズバッと切れて1F11秒5。ゴール前で追った中の馬に同入、外の馬には2馬身の先着を果たした。6F84秒6ー3F38秒6と全体時計も上々で、体の無駄なく引き締まった状態。万全の出走態勢だ。
日曜福島10R・いわき特別【サノノエスポ】
前走は好位でうまく立ち回り、直線も勝ち馬を追うシーン。最後まで差は詰まらなかったが、3着馬には決定的な差。走破時計を含めて勝った馬を褒めるべき一戦で、牡馬相手に自身のパフォーマンスも優秀だった。その後はひと息入れて馬体の成長を促したが、後肢にたくましさが出てバランスのいい体付きに。追い切りの動きも良く、1週前はビシッと気合を入れて力強い伸び脚。
馬場の真ん中を、一直線にはじけた。5F68秒3ー3F38秒5ー1F11秒7。今週はしまい重点となったが、直線は外ラチに合わせて大外に持ち出すと、重心をしっかりと下げて矢のような伸び脚。1F11秒5を馬なりのままマーク。牡馬顔負けのどっしりと構えた雰囲気は、心身の成長の証し。充実著しい出来。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜福島11Rバーデンバーデンカップ【キタノエクスプレス】
いつも動く馬ではあるが、持ったままで坂路4ハロン53・5-38・7-12・0秒と鮮やかな末脚。1週前にはさらに同53・2-11・8秒というキレを見せており、中間の気配は文句なしだ。昇級となるが、勝ってさらに気配はアップしている。
日曜小倉10R薩摩ステークス【タガノエスコート】
重めのチップを高々を蹴り上げ、坂路4ハロン53・2-38・7-11・9秒とド迫力の末脚。これでも鞍上の手綱は抑えられたままであり、ビシッとならさらにキレていたかもしれない。使われながら馬体も締まっており、叩き3戦目でいよいよ本気モードといったところか。