ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜東京7R3歳1勝クラス【スティールブルー】
デビュー戦で上がり3F32秒9の鋭い末脚を披露。2戦目のアルテミスSはオークス馬・チェルヴィニアに0秒4差の3着。ポテンシャルは高く、自己条件ならあっさりと勝てる器だ。前走は関西遠征の影響もあったのか、今までとは違って気配がひと息。そこから3カ月あけての立て直しとなるが、1週前は馬場の大外を回して5F66秒8ー3F37秒7ー1F11秒8。回転ピッチが速く、ラストはシャープな伸び脚を披露。今週は3頭併せ。前を見ながらしっかりと折り合い、直線で内に潜ると一気に加速。追われる2頭を尻目に持ったまま抜け出して、最後は相手を待つ余裕を見せてのフィニッシュ。5F68秒3ー3F37秒4ー1F11秒4。1馬身の先着も、手応え、脚勢の違いは明らかだった。体も大きくなって、万全の復帰戦となった。
日曜東京6R・3歳1勝クラス【バードウォッチャー】
見栄えのする馬体に、ケイコで見せる軽快なフォームから素質の高さは間違いなし。経験馬相手のデビュー戦となるが、今の未勝利ではレベルが違う。坂路とコースを併用して乗り込まれ、1週前はダービー出走のレガレイラとの併せ馬。7Fから時計を出す意欲的な内容だったが、ゴールまでしっかりと食らい付いて7F97秒6ー3F37秒7ー1F11秒5。今週はレガレイラを含む3頭併せ。2頭を追いかけて内に潜るとバネの利いた軽やかなフォームから、一直線に伸びきった。1F11秒8は意識的に控えたもので、数字以上の切れとスピード感。前向きに走れており、いきなり全開の態勢だ。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜東京11R欅ステークス【フルム】
持ったままの手応えで坂路4ハロン53・6-38・6-11・9秒。当然、追えばまだまだ伸びそうだったし、1週前追いも同51・9-12・0秒の好時計だ。やや間隔があくものの乗り込みは意欲的であり、馬体も前走よりスカッと引き締まって見せている。
日曜京都10R安地城ステークス【エイシンスポッター】
今週は坂路4ハロン53・3-38・9-12・6秒と強調するほどの時計でないが、鞍上の手綱は終始抑えられたまま。本追いは1週前であり、同51・6-36・9-11・8秒の超抜時計だ。馬体に久々感もなく、張りツヤは良好そのもの。いきなりから本調子だ。