ここでは関東馬、関西馬の中から追い切り評価の高かった馬をそれぞれ2頭ピックアップしてお届けします。
メインレースに出走する馬以外からの選出となるので、思わぬ穴馬に出会えるかもしれませんよ。
追い切り特注馬【関東馬】
土曜東京5R2歳新馬【グラフレナート】
早めに入厩させてゲート試験に合格。その後は1度牧場に戻して成長を促してからの再入厩。坂路とコースを併用して乗り込まれ、力強い走りを見せている。1週前追い切りは美浦Wで3頭併せ。前2頭を先に行かせて追いかける形だったが、重心をしっかりと下げてリズムのいい走り。直線は鞍上のゴーサインに瞬時に反応して一直線に伸びきった。6F82秒0ー3F36秒4ー1F11秒4。今週は丸山騎乗(レースはルメール)で3頭併せの真ん中に入れて実戦を意識させたが、終始手応え、走りには余裕があり、最後までブレのなフットワークを披露。5F66秒8ー3F37秒2ー1F11秒3と時計も優秀で、実戦で走る下地は十分だ。丸みのある馬体はいかにもマイル向き。「2歳GⅠを」と陣営の鼻息も荒い。
日曜東京8R3歳上1勝クラス【スティンガーグラス】
前走は一気の相手強化にスタートで出遅れるロス。道中も馬場の悪いところを通らされるなど後手後手の競馬になってしまったが、直線はバテることなくしっかりと脚を伸ばしていた。勝ち馬には完敗も2着馬とは0秒2差。スムーズだったら、上位争いにも加わっていただろう。その後は放牧で成長を促したが、帰厩後は体の緩さが抜けて、フットワークも力強さが出ている。ここまで6F追いが4本。質、量ともに十分過ぎるほど乗り込まれ、格上馬と併せても互角の伸び脚。今週は3頭併せの真ん中に入れてプレッシャーをかけたが、持ったまま矢のように伸びて1F11秒4。手綱を緩めればいつでも突き抜けそうな勢いがあり、走りは切れに切れている。馬体もパンパンに張った状態で確かな成長を感じさせる仕上がりだ。
追い切り特注馬【関西馬】
土曜東京10R青梅特別【ロンズデーライト】
1週前もシャープだったが、直前はテンから飛ばしつつ坂路4ハロン51秒7と好時計をマーク。同じ2勝クラスの僚馬と併せ、しっかりと先着を果たした。休養期間のわりに本数が少なく見えるだろうが、牧場で攻めてきたので問題ない。
日曜京都12R3歳以上1勝クラス【バンドシェル】
前走時も当然、いい動きをしていたが、叩き3戦目ということでさらに気迫がアップ。坂路4ハロン52・9-37・4-11・8秒と、度肝を抜くような加速を披露した。しかも、これでも鞍上の手綱は少し動いた程度。余力十分の走りであり、これなら惜敗続きに終止符が打てそうだ。