初心者から上級者まで、幅広い競馬ユーザーが購入している「複勝」
単勝や3連単と比べて配当は低いですが、的中率が高く資金稼ぎにはもってこいの券種です。
この記事では、複勝の概要やメリット・デメリット、勝負に向いているレースの特徴を解説します。
複勝とはどのような券種か?詳細や買い方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
競馬における複勝とは?
複勝とは、選んだ馬が3着以内に入れば的中となる券種。数ある券種の中でもっとも的中率が高く、購入も簡単なので初心者にもおすすめです。
ただし、払戻金に差が出やすいという特徴があります。1着と3着では、複勝の払戻金が異なるのです。
というのも、複勝が的中した割合(的中票数)によって払戻金が決まるからです。計算方法などを調べるとあまりに複雑で混乱してしまいますが、オッズ幅は出馬表に表示されるので、そちらを参考にするのがよいでしょう。
単勝との違いは?
複勝は「選んだ馬が3着以内に入れば的中」ですが、単勝は「1着になれば的中」となります。そのため、単勝の方が的中率は低いです。
また、対象5レースすべての1着を予想するWIN5もあります。的中率は限りなく0%に違いですが、5回連続で単勝を当てるという難易度の高さから、払戻金も桁違いです。
WIN5の概要や当てるコツはこちらの記事から確認できます。
ワイドとの違い
ワイドは「選んだ馬のうち2頭以上が3着以内になれば的中」となる券種。複勝よりも的中させるのが難しいですがその分、払戻金は高くなります。
また、組み合わせ次第ではワイドのダブル・トリプル的中も狙えます。馬連や馬単よりおいしい配当になることもあるので、ワイドは軽視できない券種です。
ワイドボックスとは?おすすめの4頭ボックスや5頭ボックスを解説!
複勝の的中率や平均配当
複勝の的中率や平均配当、最高配当などをまとめました。
複勝の的中率は?
選ぶ馬の実力や出走数によって前後しますが、複勝の的中率は約20%です。ダントツの1番人気を選べば30〜50%ほどの的中率になりますが、それだと元返しで終わる可能性もあります。
単に1番人気を買ってもおいしい配当を得られないのが、複勝の奥深さともいえますね。
複勝の平均配当は?
複勝の平均配当は約300円。オッズに換算すると3.0倍となります。
的中率が高い分、他の券種に比べて配当は低め。地道にコツコツ稼ぎたい方にはおすすめですが、勝負レースに応じて臨機応変に券種を工夫する方が効率的でしょう。
複勝の過去最高配当は?
複勝の過去最高配当は18,020円。オッズにして180.2倍という大波乱のレースがありました。
2023年5月13日、京都競馬場で開催された第5レースのこと。1番人気のスイープアワーズが着外に沈み、11番人気のニホンピロパークスが2着でフィニッシュ。
複勝だけでなくワイドでも万馬券が発生、馬連や馬単、3連複、3連単も高額配当となりました。
複勝で勝負するメリット
複勝で勝負するメリットは次の3点。
- 複勝は予想が簡単
- 的中率が高い
- トリガミの心配がない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複勝は予想が簡単
複勝はとにかく予想が簡単。3着以内に入るであろう馬を1頭選ぶだけなので、初心者でも気軽に購入できます。
ただし、稼ぐなら中穴を狙うのがポイント。上位人気は的中しても配当が低いので、それほどうまみがありません。4〜6番人気で好走しそうな馬を見つけ出し、複勝で勝負してみましょう。
的中率が高い
複勝の的中率は約20%。単勝の的中率が5%ほどなので、4倍の差がある計算になります。
競馬を始めたてのころは、「まずは当ててみたい」という気持ちが強かったでしょう。そのため、当てる喜びを味わいたい初心者の方には、とくに複勝がおすすめです。
トリガミの心配がない
複勝は1点勝負が基本。なので、的中しても赤字(トリガミ)になる心配がありません。
馬連や馬単、ワイドは複数の組み合わせを購入するため、決着次第ではトリガミで終わることもあります。せっかく当てたのに赤字だと、なんだか残念な気持ちになりますよね。
複数の場合、ダントツの1番人気が3着に沈んだとしても元返し(1.0倍)となるため、どうあがいても赤字にはなりません。
複勝で勝負するデメリット
複勝で勝負する際は、次のようなデメリットも伴います。
- 一攫千金が期待できない
- 引き際の判断が難しい
- 中穴〜穴馬を狙う必要がある
それぞれ解説します。
一攫千金が期待できない
複勝の平均配当は約300円です。極稀に複勝でも万馬券が発生しますが、1年に1回あるかないかの確率です。
10万円〜100万円以上の配当を狙うなら3連単やWIN5での勝負が必須。複勝で一攫千金を狙うのは不可能なので、この点が最大のデメリットともいえるでしょう。
引き際の判断が難しい
堅実派の人であれば、どのレースでも複勝で勝負するかもしれません。しかし、連勝が続くと引き際の判断が難しくなります。
まだいける、次も勝てるという慢心も出てくるので、冷静さも失われてしまいます。事前に予算や辞め時を決めておくことが肝心ですね。
中穴〜穴馬を狙う必要がある
複勝で稼ぐなら中穴〜穴馬を狙うのが鉄則。というのも上位人気が3着以内になっても、払戻が1倍台ということも珍しくないからです。
そして、おいしい穴馬を見つけ出すとなると、データ分析やコース状況などの確認が欠かせません。ある程度の経験値も求められるので、自分で進めるのが難しい場合は競馬予想サイトを活用するのもいいでしょう。
複勝での勝負が向いているレースの特徴
複勝でおいしい配当を得るためには、勝負レースの見極めがポイントです。次のような条件に当てはまるレースを見つけたら、積極的に複勝を購入してみましょう。
- オッズが拮抗している
- 上位人気に不安材料が多い
- 16頭〜18頭立てのレースである
- 新馬戦やG1レース
それぞれ解説します。
オッズが拮抗している
実力差が少ないレースだと、上位〜中位のオッズが均衡します。例えば、1番〜5番人気のオッズが一桁台などです。
このようなレースは予想が難解ですが、的中率の高い複勝で勝負するにはもってこい。平均以上の払戻金も狙えます。
また、複勝とあわせてワイドボックスを購入してみても面白いですね。中穴が好走してくれれば、配当にも期待できますよ。
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上位人気に不安材料が多い
乗り替わりやパドックで落ち着きがない、外枠での成績がパッとしないなど、上位人気に不安材料が見つかることもあります。不安のある人気馬は思い切って切り捨ててみましょう。
複勝は選んだ馬が3着以内に入ればよいので、決して1着である必要はありません。人気馬を優先したくなる気持ちはわかりますが、複勝で勝負するなら中穴〜穴馬狙いが鉄則ですよ。
16頭〜18頭立てのレースである
出走数が多いレースは人気が分散しやすいです。16頭〜18頭立てのレースは予想も難しいですが、的中した際の配当に期待できます。
新馬戦やG1レース
新馬戦は事前のデータが少ないので、荒れることも珍しくありません。G1レースはデータこそ豊富ですが、実力馬が揃うので中穴〜穴馬が激走することもあります。
複勝で稼ぐためのコツ
複勝で稼ぐのであれば、下記3つのコツを意識しましょう。
- 複勝転がしを覚える
- データ分析やコース状況の確認を欠かさない
- 競馬予想サイトを活用する
それぞれ解説します。
複勝転がしを覚える
複勝転がしとは、的中した払戻金のすべてを次のレースに賭けること。雪だるま式に掛け金と払戻金が増えていくので、複勝でもしっかり稼げます。
ただし、ルールを事前に決めておきましょう。初期資金はいくら、転がす回数は何回までなどです。
予算や引き際を決めておかないとズルズルと勝負を続けてしまい、転がしに失敗した時の負担も大きくなってしまいます。
データ分析やコース状況の確認を欠かさない
たかが複勝、されど複勝。選んだ1頭が3着以内に入ればいいというシンプルな券種ですが、そのためには分析が欠かせません。
また、事前に馬をピックアップしていても、コース状況によっては勝負を避けた方がいい場面もあります。天候によって馬場状況が悪くなった、直前のレースで騎手が負傷し乗り替わりになったなどが代表例です。
競馬予想サイトを活用する
より精度の高い情報をもらいつつ、手軽に予想するなら競馬予想サイトを活用するのもおすすめ。存在する競馬予想サイトのうち約8割が悪質といわれていますが、裏を返せば残りの2割は優良ということ。
最新版の優良競馬予想サイトをこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
複勝は全馬券トップの的中確率を誇っており、初心者にもおすすめの馬券ですが、オッズに幅があることなど珍しい特徴をもつことには注意が必要です。
利益を狙うためには、攻略するポイントを抑えて予想してみてくださいね。