競馬の単勝とは？勝負におすすめのレースや儲ける3つのコツを紹介

競馬の単勝は、シンプルでありながらもワクワク感を提供し、少ない点数で手軽に楽しめる馬券です。

ただ、競馬初心者の方々は「単勝って具体的に何？」と疑問を持たれることでしょう。

では、なぜ単勝が人気なのか、単勝で勝っている人の上手な賭け方、その特徴やメリット・デメリットを掘り下げていきます。

競馬の単勝とは？

単勝とは、レースで1位になる馬を予想し、その馬が実際に1着でゴールした場合に配当を受け取ることができる券種です。

基本的な馬券であることから、初心者から上級者まで幅広い競馬ユーザーから人気を得ています。

単勝の魅力は、その分かりやすさにあります。1着を予想するだけでよく、複雑なデータ分析などは不要。

また、単勝は他の券種に比べて払戻率が高い傾向です。

払戻率とは各馬券の売り上げのうちの何％が払戻金に充てられるかという数値です。

単勝馬券及び複勝馬券は同じ払戻率ですが、これらの馬券は他の券種と比較しても高い払戻率を誇っています。

払戻率は各券種ごとに定められていて

となっています。単勝と複勝は80%という高い払戻率です。

しかし払戻率が高いからと言って、他の券種と比較して大きい差が生まれるわけではありません。

高額配当を狙うなら馬連や馬単、3連単の方が効率的なので、レースに応じて券種を工夫するようにしましょう。

単勝と複勝の違い

複勝は、予想した馬が3着以内に入れば的中となる券種。着順に応じて払戻金が異なるものの、券種の中ではもっとも的中率が高いです。

しかしその分、払戻金は低め。ダントツの1番人気が1着になった場合、複勝の払戻が1.0倍（元返し）になることもあります。

単勝と応援馬券との違い

応援馬券とは、その馬の単勝と複勝を同時に購入する券種。オッズや払戻金は単勝・複勝と同じですが、購入金額は倍になります。

がんばれ馬券とも言われていることから、ギャンブルというより記念の意味合いで購入するユーザーが多いです。初めて馬券を購入する人、応援したい馬がいる人に向いている券種といえますね。

単勝の的中率や平均配当

単勝の的中率や平均配当などを詳しく見ていきましょう。ただ1着を予想するだけというシンプルな券種ですが、時には思わぬ配当を得られるので案外、あなどれませんよ。

単勝の的中率は約5%

出走数や実力にもよりますが、単勝の的中率は約5%です。単純に計算すると、20回に1回しか当たりません。

しかし、ディープインパクトやオルフェーヴルなど、圧倒的な実力馬であれば的中率は30%〜50%まで向上します。とはいえ、単勝オッズ1倍台の実力馬でも負けることはありますし、配当妙味がありません。

実力と配当を考慮しないと、単勝では稼げないのです。

単勝の平均配当は約1,200円

意外と的中させるのが難しい単勝ですが、平均配当は約1,200円。4〜6番人気の中穴のオッズに相当する金額ですね。

中穴の単勝を買い続ければ勝てるように見えますが、そう簡単ではないのが単勝の奥深さ。特に中央競馬は実力差が明確に出やすいので、上位人気を軸に考える方が懸命です。

単勝の過去最高は5万円超え

単勝で万馬券が発生することは極めて稀。しかし2014年4月26日、福島競馬場で開催されたレースで5万円超えの単勝馬券が発生しました。

勝ち馬のリバティーホールは16頭立てフルゲートで最低人気。誰からも注目されないような戦績で臨んだレースでしたが、クビ差で1着に。

リバティーホールが絡んだ複勝やワイドも万馬券という、大波乱の結果となりました。

単勝で勝負するメリット

単勝で勝負するメリットは次の3点。

それぞれ詳しく解説します。

単勝は予想が簡単

単勝は1着を予想するだけというシンプルな券種。どの馬を選ぶかは個人の自由なので、初心者でも迷わず購入できます。

堅実に1番人気を狙ってもよし、配当を期待して穴馬を狙ってもよし。データ分析やコース状況などを考慮し、1着を予想しましょう。

展開次第では高額配当が狙える

すべのレースで1番人気が勝つわけではありません。中穴〜穴馬が1着になり、思わぬ配当を得られることもあります。

一攫千金を得るのは難しいにせよ、100円が1,000円もしくはそれ以上に化けるのは珍しくないので、単勝は意外とおいしいのです。

単勝はトリガミのリスクがない

単勝は1点買いが基本。ダントツの1番人気だと1.1倍になりますが、的中した場合はどうあがいてもトリガミになりませんよね。

これは単勝ならではのメリットです。馬連やワイドなどは結果次第でトリガミになるので、臨機応変に買い方を工夫したいところです。

単勝で勝負するデメリット

メリットがある一方、単勝で勝負する際は次のデメリットも伴います。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

万馬券は期待できない

単勝で万馬券が発生する可能性は1%未満。この確率は3連単の的中率よりも低いです。なので、高額配当を狙うなら単勝ではなく3連単で勝負する方が賢いといえます。

連勝が難しい

単勝を当て続けるのは案外、難しいもの。2〜3連勝ならまだ現実的ですが、それ以上となるとほぼ不可能に近いでしょう。単勝の的中率が約5%ですから、勝負するレースと軸馬を見極めたいところです。

1番人気を買い続けても稼げない

1番人気の勝負は約30%。1倍台前半になると約50%です。配当的にもそれほどおいしいとは言えず、1番人気を買い続けても稼げるわけではないのです。

単勝で買うべきおすすめのレースは？

単勝での勝負が向いているレースの特徴は3つあげられます。

それぞれ解説します。

過剰人気馬がいる

血統が魅力的、前走の勝ち方が圧倒的など、プラス要素が多いほど人気を集めます。しかし、あまりに過剰な人気を集めている馬は危険視する方がいいです。

というのも、仮に単勝を的中させても配当が期待できないから。ダントツの1番人気でも負けることはありますし、かえって2・3番人気の方が配当妙味もあります。

狙い目の馬がいる

過剰人気馬とあわせて確認したいのが、好走しそうな穴馬を見つけ出すこと。過去のデータを分析したり、当日のトラックバイアスを確認したりすると、高確率で「おいしい穴馬」が見つかります。

少ない資金で単勝を買いつつ、ワイドや馬連も購入すると、思わぬ配当を得られる可能性もあるでしょう。

トラックバイアスが明確に出ている

トラックバイアスとは、コースに現れる傾向のこと。たとえば開幕週は内枠先行が有利、後半になるにつれ外差しが決まるなどが代表的です。

競馬場ごとの特徴もあわせて考慮すると、より予想もしやすくなります。穴馬を狙う際にも効果的なので、トラックバイアスは必ず確認するようにしましょう。

単勝で儲けるためのコツ

単勝で儲けるためには、下記3つのコツを意識しましょう。

それぞれ詳しく解説します。

勝負レースを見極める

中央競馬は土日に2〜3会場で各12レース、合計24〜36レース開催されます。すべてのレースに参加したくなりますが、単勝で儲けるなら見極めが肝心です。

たとえば実力差が何頭も揃っていると、1着を予想するのは難しいですよね。このようなレースはワイドや複勝など、堅実な券種で勝負するのが吉。

予想しやすいレースを見極め、そこで勝負を仕掛けましょう。

事前にデータ分析をする

「1番人気を買えばいい」「とにかく内枠先行馬を買おう」など、安直に予想してはいけません。たかが単勝、されど単勝。1着を予想するからこそ、事前のデータ分析が肝心です。

過去の成績やコースの特徴などを丁寧に分析し、単勝で買う馬をピックアップしましょう。

競馬予想サイトを活用する

競馬予想サイトは、データ分析や予想の手間を省いてくれるもの。自分で分析して予想したい競馬ファンも多いですが、仕事や家庭で忙しいとなかなか時間も取れません。

競馬予想サイトは精度の高い情報を提供してくれますし、忙しい方にはピッタリです。無料予想に乗っかるだけで勝てることもあるので、ぜひ活用してみてください。

単勝によくあるQ&A

単勝に関してよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。

単勝にはいくら賭けるのがいい？

賭ける金額は個々の財政状況やリスク許容度によりますが、全体の資金の1-5%を目安にすると良いでしょう。
大切なのは、一度に大きな損失を避け、長く楽しめるように資金管理を行うことです。

単勝転がしってなに？

単勝転がしは、当てた払戻金を次のレースに全て単勝につぎ込む買い方です。

初回の賭け金とその後の勝利金を次のレースの賭け金に充てていく方法で、連勝することで利益を大きく伸ばすことができます。ただし、連敗するリスクもあるため、慎重な戦略が求められるでしょう。

単勝と複勝を絡めて買ってもいいの？

単勝よりも当てやすいですが、その分、もらえるお金は少なくなります。

単勝と複勝を組み合わせて賭けることで、リスクを少し減らしつつ、勝つ楽しみを味わうことができる買い方です。これを「単複」といいます。

例えば、ある馬に少し自信があるけど、1位になるかは少し不安な場合、その馬に単勝と複勝の両方で賭けるといいでしょう。そうすることで、その馬が1位になれば単勝と複勝の両方でお金がもらえ、2位や3位でも複勝でお金をもらえます。

まとめ

単勝は、競馬を楽しむ上で最も基本的でシンプルな方法です。

初心者から上級者まで幅広いファンに支持されており、理由も明らかでしょう。

単勝の特徴を理解し、適切な賭け方と戦略を身につけることで、競馬の楽しみ方はさらに広がります。