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更新日:2025.12.25

【有馬記念2025】出走予定馬一覧!過去データや前哨戦から全頭を分析

有馬記念2025年出走予定一覧記事サムネイル 蒼井の“爆穴”の一撃

本記事では、競馬ライター蒼井がG1レース・有馬記念の出走馬を全頭分析!

いよいよ今週末に迫った有馬記念。

今回は全頭を様々な観点から徹底分析!!加えて当日の注目馬をお伝えします。(五十音順)

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有馬記念出走馬一覧

出走予定馬 性齢 騎手
アドマイヤテラ 牡4 川田将雅
アラタ 牡8 大野拓弥
エキサイトバイオ 牡3 荻野極
エルトンバローズ 牡5 西村淳也
コスモキュランダ 牡4 横山武史
ジャスティンパレス 牡6 団野大成
シュヴァリエローズ 牡7 北村友一
シンエンペラー 牡4 坂井瑠星
タスティエーラ 牡5 松山弘平
ダノンデサイル 牡4 戸崎圭太
マイネルエンペラー 牡5 丹内祐次
ミステリーウェイ 騙7 松本大輝
ミュージアムマイル 牡3 C.デムーロ
メイショウタバル 牡4 武豊
レガレイラ 牝4 C.ルメール
サンライズジパング 牡4 鮫島駿

アドマイヤテラ 川田将雅騎手(栗東:友道康夫厩舎)

川田将雅の有馬記念【0-1-0-11】(2着は2008年のアドマイヤモナークのみ)
同年の目黒記念馬が有馬記念で好走したのは2006年のポップロック(2着)が最後
ステイヤー気質だけにこの舞台は合いそうだが不安要素の方が勝る

前走のジャパンカップではスタート直後に落馬し、そのまま空馬となって先頭ゴールイン。とはいえ、道中含めて多くの馬にはかなり影響を与えており、この馬が落馬していなかったらどうだったかと考える人も少なくないのでしょうか。

アドマイヤテラの適性は完全にステイヤー。彼の父であるレイデオロ自身も2500m以上では【9-9-3-23】で、勝率20.5%、複勝率は47%を記録しています。

さらに今年の春の大阪-ハンブルクカップでは雨の影響が残る馬場の中で好走を見せており、消耗戦ならもってこいの馬。まさに有馬記念向きと言っていい存在です。

しかし、1週前追いでは2歳馬に後れを取り、鞍上は2500m以上では異常に期待値の下がる川田将雅騎手。今年は菊花賞で好走しましたが、あれはエネルジコを徹底マークしたからこそ。絶対的本命のいない今回はその時のような競馬ができるかという懸念もあります。

好材料が多いものの、不安材料も比例するように多い馬と言えるでしょう。

アラタ  大野拓弥騎手(美浦:和田勇介厩舎)

今年は重賞未勝利、札幌記念で見せた重適性は◎だが…
調子自体は良さそうも、天皇賞(春)は6秒4差、さすがに

賞金上位馬が相次いで回避したことにより、チャンスが巡ってきたアラタ。G1出走は今年の天皇賞(春)に続いて2回目となります。

ただ、贔屓目に見積もっても今回の相手では厳しいような感じは否めません。1986年以降の有馬記念で8歳以上の馬が好走したのは2009年のエアシェイディのみ。勝利は昭和の開催時まで遡ってもなく、第15回に制した7歳(旧齢8歳)のスピードシンボリが最高齢です。

エアシェイディ自身はこの年、ジャパンカップでウオッカの5着に入るなどの好成績もあった馬でしたし、前年の有馬記念でも3着に入っている実力馬です。一方、アラタは今年の札幌記念3着(4着なら連複当たってたというn回目の愚痴)が目立つ程度。データ的に考えても好走は難しそうに思えますが…。

エキサイトバイオ 荻野極騎手(栗東:今野貞一厩舎)

菊花賞3着馬は【0-2-0-8】(87年ユーワジェームス、90年メジロライアン)
こちらも父はレイデオロ。ただ、本格的な成長は来年以降か
前回、今年の漢字が動物だった2003年は菊花賞上位組2頭が2,3着

こちらも賞金上位馬の回避により出走の機会が巡ってきたエキサイトバイオ。前走の菊花賞では3着となり、フィエールマンのラジオNIKKEI賞→菊花賞の好走を思い起こす快走劇を見せてくれました。

この馬が3着に入線したことで、同レースの3連単配当は1,2着馬が人気通りの入線だったにもかかわらず、この日のWIN5配当(約9万)より高い14万(当てた人は悔しさも覚えましたネ!!(当事者))の波乱となりました。

アドマイヤテラ同様、こちらも父レイデオロ。母は2010年の牝馬三冠路線でアパパネとしのぎを削ったアニメイトバイオで、道悪もこなしつつ消耗戦にも強そうな血統です。

エキサイトバイオはデビュー以降1度も33秒台がなく、切れ味勝負になると恐らく厳しい形になりそう。とはいえ、中山の2500mはそこまで瞬発力が問われる舞台ではないので、台頭するとしたらこういう場かもしれません。

ここからはオカルトチックな話になりますが、今年の漢字は「熊」。前回、動物の漢字が選ばれたのは2003年(「虎」)で、その時の勝者は前年、3歳で有馬記念を制したシンボリクリスエス。2,3着にはリンカーン、ゼンノロブロイと、その年の菊花賞で掲示板以上の好走を果たした馬たちが入線しました。

今年の有馬記念にも、3歳で有馬記念を制して連覇を狙う王者レガレイラがいます。そしてエキサイトバイオは菊花賞3着、しかも彼の母の父はその時3着だったゼンノロブロイ。

サイン的には好走したっていい条件がかなり揃っています。変な話ですが、レガレイラとエキサイトバイオのワイド、あるいは1,3着固定で2着全流しの3連単を買ってみて遊ぶ、というのもいいかもしれませんね。

エルトンバローズ 西村淳也騎手(栗東:杉山晴紀厩舎)

前走マイル【1-0-4-20】。1着はあのダイユウサク
しかし好走馬は全て2400m以上の距離経験あり、本馬はそれすら初
母父ブライアンズタイムは【0-0-0-4】、ディープブリランテ産駒も低調

ここまでマイル~中距離戦線を中心に進んできたエルトンバローズですが、ここにきてまさかの有馬記念に参戦。同日の阪神カップでなくこっちを選んだということは、短距離にシフトするより長距離の方が向いていると踏んだということでしょうか。

たしかに中山芝2500mはマイラーでも好走できる舞台と有識者の多くが語っており、マイルからの参戦でも好成績がないわけではありません。

勝利したのはダイユウサクのみですが、サッカーボーイ(4着入線も3着のスーパークリーク失格で繰り上がり)やナイスネイチャ、ダイワメジャーといった馬たちが好走しているという事実もあります。

ですが、彼らはこの舞台に駒を進めるまで、少なくとも1回は2400m以上のレース経験がありました。ダイユウサクにしても秋の京都大賞典で2400mを経験しており、長距離カテゴリ未出走からの出走というのはエルトンバローズが初です。

血統面からもこの馬の好走を後押しするようなデータは見つからず。軽視候補に入ってしまうのも仕方ないところではありますが…。

コスモキュランダ 横山武史騎手(美浦:加藤士津八厩舎)

今年は年明けのアメリカジョッキークラブカップ以降好走がない
切れ味勝負では分が悪いうえ、最近は追走すら苦労
JCの6~9着は【0-1-1-59】(2011年エイシンフラッシュ・1993年ナイスネイチャ)

昨年は皐月賞で2着となり、年明けのアメリカジョッキークラブカップでも3着と好走。中山適性を感じさせる走りを何度も見せてくれていましたが、それ以降は完全にスランプに陥っています。

ジャパンカップで6~9着に敗れた馬の次走も精彩を欠いています。エイシンフラッシュやナイスネイチャにしても、同年の重賞で必ず馬券圏内がありました。ここまで差を付けられて負け続けていると、いきなりの復活というのは少し見込めません。

サンライズジパング 鮫島克駿騎手(栗東:前川恭子厩舎)

鮫島克駿・過去5年の芝2500m超【6-9-13-70】で複勝率25%
ただしWIN5は【0-0-1-21】で信頼度急落
キズナ産駒は消耗戦でこそ。瞬発力優位の今の馬場だと厳しいのか?

昨年の日本ダービーで12着に敗れて以降はダートにシフトチェンジし、みやこステークスや名古屋グランプリなどダートグレード競走を2勝したサンライズジパング。しかし、今年の秋は3戦して着外と精彩を欠いています。

そんななかで、今回は東京大賞典との両睨みでしたがこちらを選択。JBCクラシックからチャンピオンズカップの間には、前々所属であった音無厩舎のスタッフも多い前川恭子師の下へ転厩というニュースもあった同馬です。環境変化がマイナスとはならなそうに感じるうえ、何か狙いがあっての芝選択でしょう。

ですが、跨る鮫島克駿騎手は長距離戦のWIN5では【0-0-1-21】とかなり低調。好走したのはジャスティンパレス3歳時の菊花賞のみという結果だと買いづらいデータではないでしょうか。

さらにキズナ産駒の特徴として、一瞬の切れ味には劣るという傾向が強いです。ひと雨あって消耗戦になるか、大きく馬場傾向が変わってくれば狙い目かもしれませんが、現状の馬場だと好走はやや厳しいような感じも…。

シュヴァリエローズ 北村友一騎手(栗東:清水久詞厩舎)

最後の好走は昨年のステイヤーズステークス
高速馬場の方がいいタイプではあるが、今回は遠征帰り

昨年は京都大賞典、ステイヤーズステークスと連勝しての締めくくり。今年も当然期待されましたが、馬場の悪い日経賞で12着となって以降は掲示板にも乗れない成績が続いています。

流石にここまで成績が落ち込むと一変は厳しそうな印象です。前走のメルボルンカップでは重い馬場も気にして23着。相当タフなレースとなったはずで、その疲労が抜けきっているかどうかという懸念も出てきます。今回は静観が妥当か。

シンエンペラー 坂井瑠星騎手(栗東:矢作芳人厩舎)

マル外かつ消耗戦でこそ上昇。単純な瞬発力勝負なら消し対象
近走は後方からに再モデルチェンジ。ジャパンカップの走りからも届かなそうだが
年明けのネオムターフカップではアルリファーなどを相手に勝ち切り、ここからの飛躍も期待されたシンエンペラー。

しかし、それ以降は海外を2戦して着外に終わり、国内復帰初戦となったジャパンカップも8着と満足いく結果を残せていません。

重い馬場が向いているわけでもないと思いますが、どちらかというとヨーイドンの展開は苦手か。昨年のジャパンカップは明らかな先行有利でハナを取りに行ったからこその2着だったはずで、控えてしまうとそううまくは行かないように思います。

馬場状態や展開次第では上昇もありそうですが…。

ジャスティンパレス 団野大成騎手(栗東:杉山晴紀厩舎)

天皇賞(秋)は仕掛け不利、ジャパンカップは1角不利。不完全燃焼
どの競馬場でも器用に走ってくるタイプ。軽視は禁物
団野大成・WIN5芝2500m超【0-1-0-9】

これがラストランとなるジャスティンパレス。3歳時から有馬記念には参戦し続けているため、今年で4年連続の参戦です。

毎回どんな舞台でも相手なりにしっかり走り好走していく馬。その一方で展開や乗り役の判断に恵まれず、歯がゆい思いをさせ続けることも非常に多いです。

この秋にしても、天皇賞(秋)は捌きつつも後方には不利な展開で3着、ジャパンカップはスタート直後の不利で後方まで下がるというアクシデントが重なり、上位に来ても勝ち切れない姿が見受けられます。

そして、ここにきての団野騎手の起用をどう受け取るか。WIN5のこの条件では【0-1-0-9】と絶不調ですが、それは人気馬に乗っていないことも要因のひとつです。勝負強さはしっかり持っている騎手のため、彼らが見せる最後の走りに期待したいところです。

タスティエーラ 松山弘平騎手(美浦:堀宣行厩舎)

間違いなく好走には展開の利が必要。瞬間的に速い脚を使うタイプではない
2年前のダービー馬が勝利=2013年のオルフェーヴル以来ゼロ
松山弘平の有馬記念は【0-1-0-5】で、好走は2020年のサラキアのみ

一昨年のダービーを制して以降は長らく勝利から見放されていましたが、昨年の天皇賞(秋)以降は復調。今年の4月には香港のクイーンエリザベス2世Cを制し、ダービー以来となるG1・2勝目を飾っています。

ただ、日本に帰ってきて以降は天皇賞(秋)、ジャパンカップと着外に。どちらも究極の瞬発力勝負となったため、好位から粘り込みを図るこの馬にとっては分が悪い展開でした。

そのことからもわかるように、好走には間違いなく展開の利が必要な馬。現時点の中山はどちらかというと瞬発力のある馬が後方から差し込んでくるような展開のため、先行して二枚腰を使いたいこの馬には若干厳しい感じもします。

とはいえ、ジャスティンパレス同様この馬も今回がラストラン。最後に相応しい極限仕上げでやってくることを考えるなら、最後の最後に激走して終わるということもあるのではないでしょうか。

ダノンデサイル 戸崎圭太騎手(栗東:安田翔伍厩舎)

昨年覇者でなくこちらを取った戸崎。有馬は【2-0-0-7】の成績
血統的には好走の下地あり、ただしここ2走の走りはイマイチパッとしない
昨年は絶好位から伸び負けている事実あり

今年春、ドバイシーマクラシックを制した際には「ベリーベリーホース」の迷言が飛び出した戸崎騎手。以後、彼に何かある度にすぐ「ベリーベリー」と言われるようになりました。

そして自身でもいたく気に入ったようでこの言葉を使いまくっていました。先日、JRA通算1700勝を達成した際のインタビューでは「流行語大賞にノミネートされなくて…」と冗談交じりに語っていましたしね。

そんな彼が継続騎乗となったダノンデサイル。お手馬でもある昨年覇者のレガレイラとドッキングしたため、どちらを選ぶのか注目されていましたが選んだのはこちら。野田オーナーとの恩義も優先する形だったのか、こちらの方が強いと踏んだのかは分かりませんが、ともかく今年も有力馬に騎乗します。

ただ、英チャンピオンステークスとジャパンカップで見せた走りはイマイチパッとしません。前者は動けず敗戦、後者も切れ味勝負で完全に蚊帳の外と主役を張る動きはできていませんでした。

さらにこの馬は昨年の有馬記念で圧倒的な先行有利のなか、好位に取り付きながら3着に敗戦(それもあってAJCCは評価を下げました)しています。昨年以上の上積みがこの中間で見えるなら別でしたが、あれを考えるなら今年も過剰評価は禁物なような気も…。

マイネルエンペラー 横山武史騎手(栗東:清水久詞厩舎)

日経賞を勝利しているように舞台適性はアリ。天皇賞(春)は早仕掛け
今年の武史はWIN5対象ではかなり低調。【9-11-8-67】で勝率は1割にも満たず
馬自身は上り勝負も消耗戦もOK。しかし半年以上の休養明けは【1-0-1-15】

今年の日経賞を制し、中山2500mの勝利実績は積んでいるマイネルエンペラー。好位から抜け出して消耗戦を勝ち切っており、器用さも見えた1戦でした。

続く天皇賞(春)では道中番手から動き、そのまま押し切りを図るという強気すぎる競馬で5着。ジャスティンパレスばかり悪目立ちしていましたが、個人的にはこれもなかなかだと思います。

とはいえ、そんな競馬でも入着できるほどの下地がある馬なのは事実。ただ、有馬記念で長期休養明けから好走したのは1993年のトウカイテイオー(1着)と、翌94年のライスシャワー(3着)のみ。

直近10年ではすべて着外で、エフフォーリア(2022年・5着)やルーラーシップ(2011年・4着)といった実力馬でも着内には入れていません。となると、重賞1勝の実績であるマイネルエンペラーはやや厳しいような感じもします。

ミステリーウェイ 松本大輝騎手(栗東:小林真也厩舎)

急-緩-急のピッチを作り出した芸術的レースを2連続。鞍上の手腕に不安なし
オープン→G2→G1のステップアップをした馬は10年前に該当
若手騎手の有馬記念制覇はどこかロイヤルファミリーも被る?

前走のアルゼンチン共和国杯では大逃げを打ち、一旦後続を引き付けてからまた突き放すという芸術的な競馬で人馬共に初タイトルを掴んだ勝利。

ミステリーウェイと松本騎手が初コンビを組んだのは夏の札幌でしたが、2戦連続で結果を出すという100点満点の成績を残しています。

もう他の記事でも何度も書いていますが、こういう競馬ができる騎手は体内時計が正確なため間違いなく伸びます馬質さえ整って来ればいつでもブレイクする存在なはず。となれば、G1はキャリア2回目の騎乗となっても、手腕に不安は全くないと言って良いでしょう。

ただし、今回に限っては自分の競馬ができるかどうかがまずは鍵。大先輩でレジェンドジョッキーである武豊騎手が跨るメイショウタバルのペースに翻弄された瞬間、好走の目は潰えると思った方が良いでしょう。勝ち負け関係なく、松本騎手の今後を占ううえでの真価も試されるレースになるはずです。

余談ですが、今年話題を集めたロイヤルファミリーの主戦であった野崎翔平騎手はデビューしてからそれほど月日の経っていない若手ジョッキー。そしてロイヤルファミリーも、条件戦→重賞勝利というステップを歩んでいる馬です。どこか被るコンビではないでしょうか。こじつけでもちょっと応援したくなります。

ミュージアムマイル C.デムーロ騎手(栗東:高柳大輔厩舎)

当年の皐月賞馬は過去10年の有馬記念【1-1-0-1】
広げればゴールドシップやヴィクトワールピサも勝利
鞍上は昨年、不利な大外枠から2着まできたクリスチャン・デムーロ騎手

今年の皐月賞馬かつ、天皇賞(秋)ではマスカレードボールと共に史上初の3歳馬ワンツーを飾ったミュージアムマイル。

クロワデュノール、マスカレードボールといった大将格2頭に加え、エネルジコ、エリキングといった菊花賞連対組も不在な状況ですが、間違いなく今年の3歳代表です。

ダービー時点で「リオンディーズ産駒は長距離に不安」と書きましたが、有馬記念は何度か書いているようにマイラーでも好走できる舞台です。

その点、この馬は中山適性に不安もなく、非根幹距離のセントライト記念もこちらの不安など杞憂に終わる快勝劇を見せてくれています。器用さが必要なコースでここまで好走できるなら、先行番手からの瞬発力勝負なら優位に立てるでしょう。

また、同年の皐月賞馬がこの舞台では非常に相性がいいのも確か。過去10年だとそれほどインパクトがありませんが、84年まで対象を思い切り広げると、出走した馬のうち着外に敗れたのはサクラスターオー(87年競走中止)、ドクタースパート(89年14着)、ジェニュイン(95年10着)、セイウンスカイ(98年4着)、ノーリーズン(02年6着)、メイショウサムソン(06年5着)、ソールオリエンス(23年8着)くらいのもの。

2010年以降では出走してくればほぼ好走しているうえ、ミュージアムマイルは今年の世代上位にいる馬。しかも鞍上がクリスチャン・デムーロ騎手とくれば、もう不安材料はないのでは。

メイショウタバル 武豊騎手(栗東:石橋守厩舎)

同年の宝塚記念馬は好相性
瞬発力勝負NG、消耗戦OK
武豊の有馬記念【4-8-2-19】

今年の宝塚記念馬で、有馬記念では春秋グランプリ連覇に挑みます。秋初戦となった天皇賞(秋)は逃げてスローペース、究極の上り勝負を作り出して0秒2差の6着でした。

「勝つにはあれしかなかった」とも語っていますが、それでも消化不良。有馬記念やその先を見据えてのスローへの落とし込みなように思いますが、正直、メイショウタバルには一番合っていない上り勝負のはず。有馬記念でも同じような展開にしてしまうと、ほぼ間違いなくまた交わされるでしょう。

とはいえ、消耗戦のマラソンレースにすれば持久力と心配能力に秀でているのは間違いありません。

ただし、ゴールドシップ産駒の牡馬は良馬場の芝でいまだ未勝利。3着は有れども勝ち切れないうえ、中山の舞台では2着が非常に多くなっています。春秋グランプリ連覇の夢を託す人は少なくないと思いますが、このデータは注意です。

レガレイラ C.ルメール騎手(美浦:木村哲也厩舎)

今年のノーザンは有馬制覇に『ガチ』
戸崎→ルメールへの評価が悩ましいところではあるが…
牝馬の連覇は未だゼロ

昨年の覇者にしてディフェンディングチャンピオン。秋初戦のオールカマーを快勝し、続くエリザベス女王杯も勝利してG1・3勝目。今最も勢いのあるG1ホースと言って良いでしょう。

そして今年、ノーザンファーム生産馬は古馬牡馬混合の芝G1を天皇賞(春)以外勝てていません。

12月のG1はチャンピオンズカップから朝日杯フューチュリティステークスまで総なめしていますが、それ以外の古馬牡馬混合の芝G1は社台ファームを筆頭とするライバル牧場に取られています。

こうなると、何としてでも有馬記念のタイトルは欲しいのが本音でしょう。1番人気がレガレイラ、2番人気がミュージアムマイルなら盤石の体勢ではないですか。ここは本気度が違う、と考えるのも一つの手かも。

ただ、このレガレイラは戸崎騎手の手があっていた馬。3歳三冠競走の出走時はルメール騎手が手綱を取っていますが、後方一辺倒の競馬で勝ち切れていなかったことがほとんどでした。それを考えるなら、今回どのような競馬を取ってくるかがキーポイントです。

もちろん、牝馬による有馬記念連覇は前例がありません。規格外をいくらでもやってきた彼女ならそんなことも成し遂げてしまいそうですが…。

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2025/12/27(土) 中山2R 三連単20点 2,660,800円 55,433%
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蒼井 隼

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一方地方の主戦場は大井・名古屋・高知。特に高知ファイナルはほぼ毎回穴馬から購入している。
単勝10番人気以下の穴馬からワイドを買い、本命人気の馬を絡めて3連複を買うことが常である。的中率は低いが、その分回収率は高い。
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