本記事では土佐秋月賞を徹底分析して予想しています。
過去10年のデータ分析、参考レース考察をしているのでぜひ最後までご覧ください。
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土佐秋月賞2024の基本情報
開催日時 | 2024年11月3日(日)高知6R 発走 17:35 |
---|---|
グレード | 高知重賞 3歳限定 高知所属馬限定 |
開催競馬場 | 高知競馬場 |
コース | ダート1600m |
高知の3歳競走もいよいよ終劇。最後を飾るは今年で13回目となる土佐秋月賞です。
土佐秋月賞のコース解説(高知1600m)
3コーナー奥の地点からスタートし、最初のコーナーまではやや距離があります。
イメージしづらい人はJRAの東京2000m(天皇賞・秋)のスタートをイメージしてください(形状等は全然違いますが)
このコースがほかの距離と違う点は、なんといっても1枠1番のゲートが最内に設定されている点(他のコースは最内から一つ開けて使います)で、砂の深い内枠に各馬が入るため、スタートはいつも以上に重要になります。ゲート難の馬は予想段階から頭に入れておきましょう。
出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | チョメチョメ | 牡 | 3 | 56 | 岡村卓弥 | 高知 | 雑賀正光 | 胸借りる | 中央未勝利の転入後は善戦にとどまる。一気にレベルが上がるここだと。 | |
◎ | 2 | 2 | シンメデージー | 牡 | 3 | 56 | 妹尾浩一 | 高知 | 打越勇児 | 堂々凱旋 | 高知どころか西日本1番手の実力。JBC回避でこちらならほぼ確勝級。 |
〇 | 3 | 3 | カレンメラメーラ | 牝 | 3 | 54 | 多田羅誠也 | 高知 | 工藤真司 | 連戦連勝 | 高知で未だ負けなし。ただ先団につけられないと厳しそうで。 |
4 | 4 | イッセーノーデ | 牝 | 3 | 54 | 井上瑛太 | 高知 | 宮路洋一 | 連なら有 | 高知3冠皆勤賞。ただ重賞でどうか。 | |
5 | 5 | サノノスピード | 牡 | 3 | 56 | 宮川実 | 高知 | 目迫大輔 | 発馬カギ | 高知3冠は悔し涙。ゲートを決めるかがまずは課題。 | |
▲ | 6 | 6 | マジックセブン | 牡 | 3 | 56 | 佐原秀泰 | 高知 | 那俄性哲也 | 評価微妙 | 黒潮菊花賞2着は大いに評価したい。だが前走の負けが… |
6 | 7 | クレフェノー | 牡 | 3 | 56 | 岡遼太郎 | 高知 | 宮路洋一 | なんとも | 前走勝利は評価も一線級に混じるとまだ厳しそうな印象も。 | |
☆ | 7 | 8 | ブルーアプローズ | 牡 | 3 | 56 | 永森大智 | 高知 | 打越勇児 | 巻き返す | 2歳時はシンメデージーとタイム差なし。楽に行かせ過ぎた前走を度外視するか。 |
7 | 9 | ジョウショーライン | 牡 | 3 | 56 | 山崎雅由 | 高知 | 雑賀正光 | 下降線か | 後方から差し届く展開にならないと厳しい。良くも悪くも展開次第。 | |
8 | 10 | アルヒジュエル | 騙 | 3 | 56 | 林謙佑 | 高知 | 松木啓助 | 時期尚早 | 移籍後は連勝もこのクラスではまだ早い印象も。 | |
△ | 8 | 11 | シシノブレイブ | 牡 | 3 | 56 | 小杉亮 | 高知 | 細川忠義 | 不気味だ | 完全に脚が上がったと思われた前走でも4着に来る辺りしぶとさは相当。注意。 |
今年、全国を渡り歩いてきたシンメデージーが凱旋の出走です。
迎え撃つは高知3冠を戦い抜いた路線組と、中央からの転入後力をつけてきた別路線組。
王者となったシンメデージーに立ち向かえる馬は果たしているでしょうか。
過去10年の人気別データ傾向
※2014~2023年のデータ傾向
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 6-1-2-1 | 60% | 70% | 90% |
2 | 1-1-3-5 | 10% | 20% | 50% |
3 | 0-3-1-6 | 0% | 30% | 40% |
4 | 0-2-1-7 | 0% | 20% | 30% |
5 | 2-0-2-6 | 20% | 20% | 40% |
6 | 1-1-1-7 | 10% | 20% | 30% |
7以下 | 0-2-0-44 | 0% | 4% | 4% |
1番人気の勝率・複勝率が圧倒的ですが、その他の人気の好走率は大差ありません。
6番人気でも3割を記録していることから、まあまあ穴も突っ込んできます。
但し、7番人気以下になると一気に好走率は落ちるため、マークするのは6番人気まででもいいかもしれません。
過去5年の配当傾向
ワイドは上から1-2 1-3 2-3 の入線順
2019年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❷ | ② | 2 | 280 | 110 | 5,290 | 5,670 | 680 | 7,850 | 920 | 17,910 |
2着 | ❹ | ④ | 7 | 240 | 110 | ||||||
3着 | ❼ | ⑧ | 1 | 100 | 440 | ||||||
2020年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❺ | ⑤ | 1 | 280 | 130 | 580 | 880 | 340 | 1,430 | 1,080 | 4,610 |
2着 | ❼ | ⑧ | 4 | 210 | 200 | ||||||
3着 | ❻ | ⑦ | 2 | 130 | 470 | ||||||
2021年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❹ | ④ | 1 | 180 | 110 | 300 | 310 | 170 | 460 | 3,410 | 8,240 |
2着 | ❶ | ① | 2 | 140 | 1,050 | ||||||
3着 | ❷ | ② | 6 | 530 | 1,910 | ||||||
2022年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❶ | ① | 5 | 1,130 | 190 | 4,440 | 4,260 | 1,220 | 9,020 | 3,750 | 36,910 |
2着 | ❹ | ④ | 6 | 300 | 440 | ||||||
3着 | ❸ | ③ | 2 | 140 | 750 | ||||||
2023年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❹ | ④ | 1 | 120 | 100 | 550 | 580 | 130 | 580 | 180 | 940 |
2着 | ❼ | ⑨ | 3 | 110 | 110 | ||||||
3着 | ❻ | ⑥ | 2 | 100 | 180 |
ガチガチの決着になったのはユメノホノオが勝利した昨年のみ。それ以外の年では1~3番人気で決まったことはなく、1頭以上は中穴人気が入線しています。
確固たる軸馬がいる場合は少し穴目を攻めてみても面白いかもしれません。
◎ 1番人気は好走するがそれ以外の中穴人気も好走傾向。ワイド等で攻めてみても。
過去10年の枠番別データ傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1-1-3-4 | 11% | 22% | 55% |
2 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
3 | 3-0-1-6 | 30% | 30% | 40% |
4 | 2-3-0-5 | 20% | 50% | 50% |
5 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
6 | 0-1-2-15 | 0% | 5% | 16% |
7 | 1-3-2-13 | 5% | 21% | 31% |
8 | 1-2-0-17 | 5% | 15% | 15% |
4枠から内の馬券圏内入線率が非常に高いです。
コース形態もあり、いつも以上に内枠有利になりがちです。
外枠に入った逃げ馬は少し不利になることも覚えておきましょう。
◎ 内枠の好走率は高い一方、外枠の逃げ先行馬はやや厳しい戦いに。
過去10年の脚質別データ傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 4-2-1-3 | 40% | 60% | 70% |
先行 | 1-7-3-17 | 3% | 28% | 39% |
差し | 3-1-5-31 | 7% | 10% | 22% |
追込 | 2-0-1-25 | 7% | 7% | 10% |
同距離重賞の福永洋一記念はそこまで脚質による差異はありませんでしたが、3歳馬同士の世代限定戦となるこのレースは圧倒的な逃げ有利です。単騎で先頭に立つとかなりの確率で好走します。
他の傾向からも言えることですが、とにかく逃げ馬を徹底マークです。
ただ、展開によってはハイペースになっての捲り合いもあるため、中団以降でレースを進める馬も1,2頭は購入しておいた方がいいでしょう。
◎ 逃げマーク。ただ、捲って来る馬も数頭はマーク必須。
土佐秋月賞:予想のキーポイント
ポイント① C級の転戦は「連対以上」で狙え!
前走条件・着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
C3・連対以上 | 3-2-1-14 | 15% | 25% | 30% |
C3・3着以下 | 0-0-0-15 | 0% | 0% | 0% |
C2・連対以上 | 0-2-1-6 | 0% | 22% | 33% |
C2・3着以下 | 0-0-0-8 | 0% | 0% | 0% |
C1・連対以上 | 2-1-1-8 | 16% | 25% | 33% |
C1・3着以下 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
出走メンバーのほとんどが前走に使ってきたC級クラス。この条件から転戦する馬の好走傾向は全頭「連対以上」です。
3着以下は着外に敗れています。抑えるのであれば連対以上が必須でしょう。
前走C級連対以上
- チョメチョメ
- カレンメラメーラ
- サノノスピード
- クレフェノー
- アルヒジュエル
前哨戦回顧・考察
参考レース① 西日本3歳優駿
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | 1 | 金沢 | 西日本3歳優駿 | 重賞 | ダート | 2000 | 曇 | 重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❸ | ③ | シンメデージー | 牡 | 3 | 56 | 吉原寛人 | 2.08.3 | 37.2 | 1 | |
8 | ❷ | ② | シシノブレイブ | 牡 | 3 | 56 | 加藤翔馬 | 2.12.0 | 3.7 | 39.6 | 5 |
西日本の3歳馬相手には負けられないと言わんばかりの圧勝劇だったシンメデージー。
直線ほとんど追われておらず余裕残しで、春よりさらに強くなっている。
上りも唯一の37秒台で高速の大井でも5着とかなりの実力。加えて下した中央馬のハビレは中央3勝クラスでも好走。OPに再昇級するのも時間の問題だ。
となれば、やはりこの馬は地方3歳の中でも実力はトップクラスとみていい。
参考レース② C3-7
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 19 | 高知 | C3-7 | C3 | ダート | 1400 | 雨 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❶ | ① | クレフェノー | 牡 | 3 | 56 | 宮川実 | 1.32.0 | 40 | 5 | |
2 | ❸ | ③ | チョメチョメ | 牡 | 3 | 56 | 妹尾浩一 | 1.32.4 | 0.4 | 40.4 | 4 |
4 | ❽ | ⑩ | シシノブレイブ | 牡 | 3 | 56 | 岡村卓弥 | 1.33.6 | 1.6 | 41.8 | 2 |
先団が一団で進み、速めのラップを刻む。そのペースを控え、外に持ち出して捲ったクレフェノーが抜け出して勝利を収めた。好走パターンにうまくハマったとみていいだろう。
ただ、勝ち馬ももちろんだが4着に敗れたシシノブレイブにも要注目。一度は後退しながら再度盛り返して、後方から迫る馬達に抜かせず4番手まで浮上した。バテ合いになった際はこういう馬に注意が必要。
参考レース③ C3-15
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 14 | 高知 | C3-15 | C3 | ダート | 1400 | 晴 | 稍重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❽ | ⑪ | アルヒジュエル | 騙 | 3 | 56 | 林謙佑 | 1.31.7 | 39.8 | 2 | |
3 | ❷ | ② | ブルーアプローズ | 牡 | 3 | 56 | 井上瑛太 | 1.32.7 | 1 | 40.5 | 1 |
先手を取ったアルヒジュエルがマイペースで進めて逃げると、そのまま逃げ切りを収めて2連勝を飾った。
中央時代は未勝利に終わっていたものの短距離の適性は見せており、揉まれたときに折り合いが悪化しないかどうかが焦点。前々走で5番手から進めているだけにそこまで影響はないと思うが…
距離短縮後に連勝を飾っている点は評価。
土佐秋月賞2024予想の最終見解
◎ ② シンメデージー
〇 ③ カレンメラメーラ
▲ ⑥ マジックセブン
△ ⑪ シシノブレイブ
☆ ⑧ ブルーアプローズ
JBCウィークとなる今週。土曜日は早朝からBC、ファンタジーSに京王杯2歳Sときて、日曜も朝からBC、アルゼンチン共和国杯、みやこS、そしてこの土佐秋月賞に北國王冠に盛岡のプリンセスC。で月曜に本番のJBCとやってきます。G1がないのにずいぶん豪華ですね(白目)
これ、財布と体力が瀕死になりませんかね…(笑)今月末からJRAは1か月限定で土・日とWIN5の販売も行うとのことですし、どこかで一発当てて種銭を稼いでおきたいところです。
まずは大本命②シンメデージーを。枠は内枠唯一の不利と言われる2枠ですが、この馬に限ってはそんな不安は払しょくするでしょう。東京ダービー4着、JDC5着の実績は立派に誇っていい成績です。今回は主戦の吉原寛人騎手が同日金沢で騎乗するため2歳時以来の妹尾騎手の手綱となりますが、全くの初コンビではないためこちらも不安なし。今回も西日本に敵なしを見せつけてくれるでしょう。
こうなると当然妙味が欲しくなります。少し色気が出そうな③カレンメラメーラを対抗に。中央では1戦のみで転厩し、そこから連戦連勝。先団につけたい分内に入れたのはベストでしょう。スピード能力もありすんなり番手につけられれば勝負になりそうです。
▲に高知3冠でも好走した⑥マジックセブン、△で捲るとしぶとい⑪シシノブレイブ、新馬戦でシンメデージーに食い下がった⑧ブルーアプローズに☆を。
人気が予想される⑤サノノスピードはゲートの不安もあるため今回は無印で。