摂津盃 2024 予想！過去傾向から読み解く有力馬を公開！

2002年までアラブ系限定重賞でしたが、2003年からサラ系との混合、2005年からはサラブレッド限定の競走となったお盆名物の真夏の兵庫重賞。
かつて、園田競馬場のある尼崎市が摂津国(別名:阪神)に属していたことからこのレースの名がつけられています。

摂津盃2024の基本情報

コース解説

向こう正面からスタートし、コースを1周半するコース。
コーナーは6回ですが、ゲート後すぐに3コーナーが待ち構えているため、先行馬にとってはスタートのうまさとダッシュ力がカギになります。
後ろから行く馬は、2周目からスピードを上げ続けることができるかどうか。
持久力も試されるコースです。

出走表

中央実績馬のキリンジを筆頭に、転入初戦で鮮やかな勝ち方を見せたダッシュダクラウン、六甲盃でも好成績を収めたツムタイザンら有力馬が集結しています。
そしてなんといっても注目はここが復帰後重賞初騎乗となる小牧太騎手とナムラタタ。「勝ったら泣いてやろうかな」と言っていた小牧騎手の騎乗にも注目です。

摂津盃2024 予想 過去傾向

※2014年~2023年の統計データ

人気傾向

1番人気馬の連対率は驚異の8割越え。10頭中8頭は連対しており、1倍台ともなると連対率は100%。2倍台でも9割以上と、割れたオッズ構成でなければ基本的に信じ切ってもいいかもしれません。

過去5年の配当と傾向

2番人気までの複勝率は高いとはいえ、連対までとなるとかなり入れ替わりが激しいこのレースは高配当の出やすいレースとなっています。連単を買うのであれば1番人気馬の軸から手広く、それかBOX買いを推奨します。
このレースで1点勝負はかなり諸刃の剣です。

◎ 1番人気は信頼できるが、それ以外の馬を人気買いするのは危険。手広く。

枠傾向

勝率は万遍なく振り分けられている分、注意しなければならないのはやはり園田の内枠。
3着1回を除き後は勝つか着外か。真に実力のある馬でなければ好走も厳しい枠です。
一方3枠ですが、9回着外といえそのどれもが人気薄。人気なりには好走しておりこちらはそれほど気にしなくていいでしょう。

◎ 1枠要注意。3枠は数字の罠。

脚質傾向

逃げ馬が当然というべきかかなり高い値。人気関係なくかなり穴を開けています。
今夏の兵庫サマークイーン賞でも逃げたアンティキティラが2着に逃げ残っていたように、このコースの逃げ馬は脳死で押さえる必要があるといってもいいくらい好走します。
スタートから前に行く人気馬は確実に抑えてください。

年齢傾向

7歳以上の高齢馬になると途端に安定感が落ちています。
母数が少ないとはいえ8歳馬の0%は注意しましょう。

◎ 高齢馬は要注意。逆に4歳は伸び盛りのため狙ってみてもいいかも。

摂津盃2024 予想 前哨戦データ傾向

前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。

ポイント1 園田1700mの馬券圏内は狙うべし!

今回、出走馬11頭中10頭が園田1700mを前哨戦として使ってきました。
この条件、馬券圏内の勝率が2割弱、複勝率が3割となる一方、4着以下は勝率0、連対率2%、複勝率8%と1割未満の値です。
迷った際、4着以下の馬は消してしまっても問題ないかもしれません。

ポイント2 地方勢も「連対以上」で狙う

このレースの好走の肝は、「1700mでの走破時計が1.48.2～1.50.9」を持っているかというところにかかってきます。
このデータに合致するのはツムタイザンただ一頭。そのタイムにコンマ1秒差であるナムラタタは押さえても、あとはコンマ7秒近く離れる時計。
良馬場でのタイムには大きな価値があります。

参考レース① 盛夏特別A1一

JRAから転厩初戦のキリンジが僅差で勝ち切った。西日本ダービー馬のスマイルサルファーのマイペース。このままでは残られると察知したか鞍上の笹田知宏がGOサインを送ると、最後までしぶとく伸びて勝利。兵庫の実績馬が揃っていたここでも実力を見せたが、交流重賞好走馬としてはいささか物足りなく映る印象。

仕上がり途上と考えた方が良いか。メイショウハクサンは後方待機がハマるも捉え切れず。ツムタイザンは相手なりにしっかり走るいつもの競馬はできていた。

参考レース② 園田 A2B1

いつも通り若干出遅れ気味のスタートを決めたダッシュダクラウンだったが、ひとたびギアが入ると物凄い加速を見せて圧勝。中央時代もそうだったが、ズブいタイプなだけに時計の出る馬場は不得意。逆に時計がかかればかかるほど強いか。

捲り上げの際にしっかり伸びきることができれば強い競馬をできる馬なのは間違いない。

参考レース③ 園田 A1二

好発でハナを取っての見事な逃げ切り勝ち。1周目のスタンドで息を入れたことも功を奏してか、4角で後続につつかれても全く意に介せず突き放した。

勝ち時計は前に取り上げた2つのレースには劣るが、持ち時計自体はこのメンバーの中でも上位。同型もいないようであれば逃げて粘る展開は容易に想像できる。

参考レース④ 夏至特別(A1A2)

球節炎の呼称から帰ってきた西日本ダービー馬スマイルサルファーが出走。10か月ぶりで逃げ残るかに思われたが兵庫大賞典3着のナムラタタの末脚はさすが。

見事に捉え切っての捲り上げだった。

負かした2,3着馬は木曜の笠松重賞に出走。こちらは果たして。

摂津盃2024予想の最終見解

例年以上に地方競馬が面白い、と感じているのは私だけでしょうか。
本命のダート3冠を中央馬が占めているのは置いておくとして、各地で3冠馬が誕生。彼らに負けまいと奮闘する古馬たち。例年と比較してもかなりのハイレベルになっているといっていいのではないでしょうか。この盛り上がりのまま、中央地方問わず競馬が日本全国で盛り上がってくれればこれ以上の喜びはありません。

そんな地方盛り上がりの話題の一端に確実に噛んだといっていい小牧太騎手が、ここ摂津盃で復帰後初の重賞騎乗。勢いそのまま制覇も目指します。私の◎もこの⑥ナムラタタ。前走でスマイルサルファーを捉え切った末脚は見事で、重賞初制覇も夢ではないでしょう。斤量差もキリンジとは3キロ。この差をうまく生かせるか。
〇には単騎逃げまでありそうな②ウインドケーヴ。前走息を入れての逃げ切り勝ちは鮮やか。継続騎乗なら再現もあり得ます。
以下、印の3頭を。キリンジは前走の走りを見るにまだ良化途上と見て△まで。