本記事では寒菊賞を徹底分析して予想しています。
過去10年のデータ分析、参考レース考察をしているのでぜひ最後までご覧ください。
※大雪のため開催取りやめとなりました。代替え競馬無し。
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寒菊賞2024の基本情報
開催日時 | 2024年12月16日(月)12R 発走 17:00 |
---|---|
グレード | M3 2歳 岩手所属限定 |
開催競馬場 | 水沢競馬場 |
コース | 1600m |
2012年に重賞に格上げされ、以降は年末の岩手2歳チャンピオン決定戦である金杯へのステップレースとして機能している当競走。
本番は約2週間後ですが、同じ舞台を走ることができるのは大きなアドバンテージとなります。
寒菊賞 コース解説(水沢1600m)
4コーナー奥のポケットからスタートし、カーブしながらスタンド前へ。
このカーブがやや曲者で、外枠の馬は内に入って行かないとロスを強いられます。
内は内で包まれやすく、スピードがない馬は後方からの競馬を余儀なくされそのまま終了ということもあり得ます。
一番動きやすいのは中枠でしょう。
寒菊賞 出走表
印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
▲ | 1 | 1 | ブルードプリュス | 牝 | 2 | 54 | 菅原辰徳 | 岩手 | 板垣吉則 | どこまで | 4走前の走りを見るに上級ではもうひとつ。③とも戦ったサイレントフリートを物差しにするなら… |
2 | 2 | レイヴオン | 牡 | 2 | 55 | 高橋悠里 | 岩手 | 伊藤和忍 | 若さ見せ | 転厩初戦だった前走は1コーナーで逸走しかけた。実力はあるが移籍2戦目で鞍上も感覚を掴めるか。 | |
◎ | 3 | 3 | スノーミックス | 牝 | 2 | 54 | 山本聡哉 | 岩手 | 永田幸宏 | 力未知数 | 2連勝で臨むが軽い馬場の方がよさそう。レース当日は晴れてほしいが。 |
〇 | 4 | 4 | ラヴェイ | 牡 | 2 | 55 | 山本政聡 | 岩手 | 小西重征 | 成長見せ | 馬群の中でも落ち着いて回れていた。ただマイル延長が一つの鍵。 |
△ | 5 | 5 | マツリダマスラオ | 牡 | 2 | 57 | 村上忍 | 岩手 | 菅原勲 | 実績十分 | 若駒賞の走りは◎だが水沢で伸びきれないのが気にかかる。スピード向きでないか。 |
6 | 6 | タカマキフォー | 牝 | 2 | 54 | 坂口裕一 | 岩手 | 佐藤祐司 | 意外性有 | 水沢は得意コース。前走だけで評価を落とすなら再度警戒。 | |
☆ | 7 | 7 | ユウユウスプレマン | 騙 | 2 | 55 | 塚本涼人 | 岩手 | 飯田弘道 | ハマるか | 後方から進めるタイプだけに展開一つ。ハマるかハマらないか。 |
7 | 8 | ステイクラッシー | 牝 | 2 | 54 | 岩本怜 | 岩手 | 伊藤和忍 | 今ひとつ | 母父A.P Indyはパワータイプ。盛岡の方が向いていそうな気も。 | |
8 | 9 | キングオブワールド | 牡 | 2 | 55 | 高松亮 | 岩手 | 板垣吉則 | 転入初戦 | 母母エフティマイアに懐かしみ。道営からの転厩初戦で狙い目も。 | |
8 | 10 | ユウユウコラソン | 牡 | 2 | 55 | 佐々木志音 | 岩手 | 佐藤祐司 | 適正疑問 | 坂は得意そうだが平坦な水沢がどう出るか。スピードに乗れなければ凡走も。 |
寒菊賞 過去10年の人気別データ傾向
※2014~2023年のデータ使用。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 6-1-0-3 | 60% | 70% | 70% |
2 | 1-5-2-2 | 10% | 60% | 80% |
3 | 2-2-4-2 | 20% | 40% | 80% |
4 | 1-1-3-5 | 10% | 20% | 50% |
5 | 0-1-0-9 | 0% | 10% | 10% |
6人気以下 | 0-0-1-52 | 0% | 0% | 1% |
1番人気、勝率60%、複勝率70%は圧倒的な安定感です。
2,3番人気の複勝率も8割越え、4番人気も5割では、5番人気以下の馬につけ入る隙がほぼありません。
固い傾向にあると抑えましょう。
寒菊賞 過去5年の配当傾向
ワイドは上から1-2 1-3 2-3 の入線順
2019年 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | ❹ | ④ | グランコージー | 鈴木祐 | 1 | 250 | 120 | 340 | 370 | 200 | 700 | 1590 | 4810 |
2着 | ❺ | ⑤ | シンボ | 高松亮 | 2 | 130 | 950 | ||||||
3着 | ❶ | ① | ナーリー | 阿部英俊 | 7 | 640 | 720 | ||||||
2020年 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❼ | ⑧ | リュウノシンゲン | 坂口裕一 | 1 | 100 | 100 | 330 | 390 | 250 | 460 | 700 | 1600 |
2着 | ❻ | ⑥ | グランフォロミー | 鈴木祐 | 2 | 160 | 180 | ||||||
3着 | ❸ | ③ | ファイントリック | 菅原辰徳 | 3 | 160 | 530 | ||||||
2021年 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❹ | ④ | クロールキック | 山本聡哉 | 1 | 180 | 100 | 430 | 590 | 220 | 720 | 380 | 1490 |
2着 | ❻ | ⑦ | サンエイブレーヴ | 村上忍 | 3 | 140 | 140 | ||||||
3着 | ❼ | ⑨ | リュウノガルシア | 菅原辰徳 | 2 | 100 | 190 | ||||||
2022年 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❺ | ⑤ | セイレジーナ | 高橋悠里 | 3 | 500 | 140 | 570 | 730 | 280 | 2010 | 1710 | 8550 |
2着 | ❽ | ⑧ | アサップ | 山本聡哉 | 1 | 140 | 580 | ||||||
3着 | ❽ | ⑨ | クラベルブランコ | 木村暁 | 4 | 180 | 440 | ||||||
2023年 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
1着 | ❽ | ⑧ | レッドオパール | 山本聡哉 | 2 | 250 | 160 | 発売なし | 1590 | 440 | 2510 | 1310 | 6920 |
2着 | ❻ | ⑥ | セイバイラック | 坂口裕一 | 4 | 200 | 220 | ||||||
3着 | ❷ | ② | マルーントリック | 村上忍 | 3 | 180 | 520 |
人気通り決まっているということは、それ即ち配当は固いということ。
特に3連単は諸刃の剣で、2頭軸固定で当てられない限りマイナスになる可能性があります。
1点ないし2点勝負の馬連などの方がいいかもしれません。
◎ 絞って買う方が得策か。
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今週の予想レース | 券種 | 的中金額 |
---|---|---|
2025年04月18日 大井12R | 3連単12点×400円 | 的中638,760円 |
2025年04月18日 大井8R | 3連単10点×500円 | 的中515,100円 |
2025年04月18日 大井7R | 3連単8点×600円 | 的中177,540円 |
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寒菊賞 過去10年の枠番別データ傾向
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1-0-3-7 | 10% | 10% | 30% |
2 | 0-2-1-7 | 0% | 20% | 30% |
3 | 1-0-1-8 | 10% | 10% | 20% |
4 | 2-0-2-5 | 22% | 22% | 44% |
5 | 1-1-1-11 | 7% | 14% | 21% |
6 | 3-3-1-9 | 18% | 37% | 43% |
7 | 1-2-1-13 | 5% | 17% | 23% |
8 | 1-2-1-13 | 5% | 17% | 23% |
ここまで枠順の複勝率にあまりばらけがないのも珍しいですが、そのなかでも4枠、6枠はかなり成績がいいです。
ただ、枠による差異がそれほどないとはいえ、戦うのは2歳馬。道中の折り合いや気性面を考慮する必要が出てきます。
枠で考えるよりは、馬の内面を考えましょう。
◎ 枠が均等=馬の内面を見る!
寒菊賞 過去10年の脚質別データ傾向
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 5-1-1-6 | 38% | 46% | 53% |
先行 | 3-6-3-17 | 10% | 31% | 41% |
差し | 2-3-3-28 | 5% | 13% | 22% |
追込 | 0-0-3-22 | 0% | 0% | 12% |
人気通り決まるということは、それ即ちほぼスピード決着ということ。とりわけ起伏のある盛岡とは違って平坦コースの水沢開催はその傾向が顕著です。
ただ、ペースが速くなれば自ずとバテるのも競馬。前を主張する馬が外枠にいるのならば、そこを待って控えた馬にも勝利の目が出てきます。
◎ 逃げ有利。枠次第では後方勢にもチャンスが。
寒菊賞 前哨戦回顧・考察
参考レース① 若駒賞(M2)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10 | 20 | 盛岡 | 若駒賞 | M2 | ダート | 1600 | 晴 | 重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❷ | ② | マツリダマスラオ | 牡 | 2 | 55 | 村上忍 | 1.41.6 | 39.6 | 2 | |
2 | ❶ | ① | ユウユウコラソン | 牡 | 2 | 55 | 佐々木志音 | 1.41.8 | 0.2 | 39.2 | 7 |
5 | ❻ | ⑥ | ラヴェイ | 牡 | 2 | 55 | 山本聡哉 | 1.42.3 | 2.4 | 40 | 5 |
スタートから番手を取って進めたマツリダマスラオ。逃げたコニパ、ステイクラッシーの後ろで進め、直線も坂の上り直前まで前が開かなかった中、道ができた瞬間加速して最内から抜け出した。
砂を被っても怯まず、競馬を投げるようなこともなかったのは大きな収穫と取っていい。ただ勝ち時計は過去10年で2番目に遅く、良馬場開催を抜くと最も遅い時計。
今年の岩手2歳馬の交流重賞での成績を加味して考えた方がいいか。
参考レース② 2歳B1(水沢)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 3 | 水沢 | 2歳B1 | 世代限定 | ダート | 1400 | 曇 | 重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❸ | ③ | ラヴェイ | 牡 | 2 | 57 | 山本政聡 | 1.30.3 | 39.6 | 3 | |
4 | ❺ | ⑤ | レイヴオン | 牡 | 2 | 57 | 高橋悠里 | 1.31.0 | 0.7 | 40 | 1 |
7 | ❽ | ⑩ | マツリダラピス | 牝 | 2 | 54 | 岩本怜 | 1.32.1 | 1.8 | 41.3 | 7 |
スタート後の1コーナーでレイヴオンが立ち上がり、外に膨れた。道中も若さを見せており、まだまだ操縦性に難がありそう。2歳の若馬とはいえ、これで被るロスは相当。実力通りの走りができないことも考えると、過信はし難い。
一方、ラヴェイは甘さが消えて成長が見える。馬の後ろでも我慢が出来ていたように、短距離でならしっかり我慢が効きそうだ。1ハロン伸びてどこまでやれるか。
参考レース③ 2歳B2(水沢)
月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 3 | 水沢 | 2歳B2 | 世代限定 | ダート | 1400 | 曇 | 重 | |||
着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
1 | ❻ | ⑥ | スノーミックス | 牝 | 2 | 54 | 山本聡哉 | 1.31.2 | 41.2 | 1 |
スタート後は番手から進めたが、道中徐々に進出すると最後は先頭に立ち、後続を突き放して完勝。秋の2歳重賞には間に合わなかったが、年末の大一番にしっかり照準を合わせる2勝目となった。
デビュー戦の超短距離こそ2着に惜敗したが、それ以降は距離を伸ばして2連勝。距離が延びた方がよさそうなタイプでもあり、1マイルでも走ってきそうな雰囲気を抱えている。
ややパンチの欠ける2歳世代に新風を吹き込めるか。
寒菊賞2024予想の最終見解・印
〇 ④ ラヴェイ
▲ ① ブルードプリュス
△ ⑤ マツリダマスラオ
☆ ⑦ ユウユウスプレマン
気づけば今年もあと2週間を切りました。年末に向かってせわしなく走る12月は、毎年もの寂しさを感じさせます。決して、財布の中身が寂しくなってるからではありません。決して。
2歳馬の総決算に向けてのステップレース、寒菊賞の本命は③スノーミックスで行きます。
前走の勝ち方を一番に評価しつつ、新たなニュースターの誕生を期待したいという思いも半分ほどあります。
昨年はフジユージーンという超のつくスターホース候補がいましたが、一転して今年の岩手勢はやや小粒な印象。ここらで全国区に手が届くのではと思わせてくれる馬の誕生を見たいものです。
2歳で番手から先行し、我慢しながら直線で一気に弾けられるのも魅力。マツリダマスラオら実績馬を倒して、一番星となってもらいたいものです。
波乱が期待できないレースとは言え、穴を狙うなら⑦ユウユウスプレマン。11月以降は馬券圏内に3戦連続で入線しており、好走のコツをつかんでいるとしたら侮れません。