本記事ではJBC2歳優駿を徹底分析して予想しています。
過去10年のデータ分析、参考レース考察をしているのでぜひ最後までご覧ください。
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JBC2歳優駿2024の基本情報
| 開催日時 | 2024年11月4日（月・祝）門別11R 発走 17:55 |
|---|---|
| グレード | Jpn3 2歳限定 指定交流競走 |
| 開催競馬場 | 門別競馬場 |
| コース | ダート1800ｍ |
2020年に従来の北海道2歳優駿から名称を変更し、JBC競走と同日に開催されることとなった同競走。
JBCとしての歴史は浅いながらも、道営3冠を成し遂げたラッキードリームやKYダービーにも挑戦したフォーエバーヤングなど、多くの名馬を輩出しています。
JBC2歳優駿のコース解説（門別1800ｍ）
スタートして1コーナーが待ち構えており、先行争いはやや窮屈になる印象。
真ん中以降の枠は少しポジション取りが難しいコースです。
直線は330ｍと長く、差し馬も台頭するコースとなっています。
出走表
| 印 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 馬齢 | 斤量 | 騎手 | 所属地区 | 調教師 | 寸評 | 短評 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| △ | 1 | 1 | ダノンフェルゼン | 牡 | 2 | 56 | 桑村真明 | 栗東 | 音無秀孝 | 力未知数 | Mアイル産駒らしく砂の道悪は大得意。盲点になる可能性有。 |
| ☆ | 2 | 2 | エイシンキャプテン | 牡 | 2 | 56 | 岩橋勇二 | 北海道 | 田中淳司 | 善戦マン | いつも馬券圏内には突入するが…中央芝で3着の点は〇。 |
| ◎ | 3 | 3 | リコースパロー | 牡 | 2 | 56 | 落合玄太 | 北海道 | 川島洋人 | 道営背負 | 今年の道営代表はこの馬。昨年のブラックバトラーより評価は上。 |
| 4 | 4 | イサナ | 牡 | 2 | 56 | 服部茂史 | 栗東 | 橋口慎介 | 地方疑問 | 血統的に地方の砂は合わない予感も…只スピードはある。 | |
| 5 | 5 | タカオスマイル | 牡 | 2 | 56 | 阪野学 | 北海道 | 田中正二 | 好材なし | 未勝利をやっと勝ち上がってここまで13戦。少しでも上に。 | |
| 6 | 6 | ローランドバローズ | 牡 | 2 | 56 | 岩田康誠 | 栗東 | 上村洋行 | 唯我独尊 | 中京砂新馬1番時計の余勢を駆って参戦。有力に名乗りを上げるオーラを出せるか。 | |
| △ | 7 | 7 | ソルジャーフィルド | 牡 | 2 | 56 | 小野楓馬 | 北海道 | 川島洋人 | 今度こそ | 2戦続けてリコースパローの後塵を拝した。実力差はなくここでリベンジも。 |
| 〇 | 7 | 8 | グランジョルノ | 牡 | 2 | 56 | 戸崎圭太 | 美浦 | 高柳瑞樹 | 黄金精神 | スゴ味があるッ！札幌1700の勝利は好ポイントだが時計はドスローでかなり遅い。 |
| 8 | 9 | カセノタイガー | 牡 | 2 | 56 | 阿部龍 | 北海道 | 角川秀樹 | 人気盲点 | 2走前はネクストスター馬にタイム差無。前が流れれば十分勝負になる。 | |
| ▲ | 8 | 10 | タガノマカシヤ | 牡 | 2 | 56 | 藤懸貴志 | 栗東 | 中村直也 | 真価問う | 前走の着差は見事。古馬1勝クラス相当の時計は現時点で完成度高し。 |
前走で見事な勝ち方を見せたリコースパローと、それに迫ったソルジャーフィルドが道営代表の筆頭。
中央からは前走で2着に3秒以上の差をつけたタガノマカシヤや、尾花栗毛のグランジョルノなどが参戦します。
JBC2歳優駿の過去10年の人気別データ傾向
※2014～2023年データを使用。
但し、2014～2019年は前身である北海道2歳優駿時のデータ。
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3-3-1-3 | 30% | 60% | 70% |
| 2 | 0-1-2-7 | 0% | 10% | 30% |
| 3 | 2-1-0-7 | 20% | 30% | 30% |
| 4 | 0-2-2-6 | 0% | 20% | 40% |
| 5 | 1-0-4-5 | 10% | 10% | 50% |
| 6 | 3-0-0-7 | 30% | 30% | 30% |
| 7 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
| 8 | 0-2-1-7 | 0% | 20% | 30% |
| 9以下 | 1-1-0-42 | 2% | 4% | 4% |
1番人気と6番人気の勝率が同等という、何とも珍しいことが起きています。
ただ、6番人気は1着か着外かのピンパータイプのため、彼らを買うのであれば荒れるレースと割り切って買った方がいいでしょう。
8番人気馬の好走も目立っているため、穴馬は手広く抑える必要があります。
JBC2歳優駿の過去5年の配当傾向
ワイドは上から1-2 1-3 2-3 の入線順 2019年は前身である北海道2歳優駿。
| 2019年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １着 | ❹ | ⑥ | 6 | 740 | 320 | 2,850 | 9,770 | 2,550 | 15,110 | 11,670 | 91,880 |
| ２着 | ❺ | ⑧ | 8 | 580 | 540 | ||||||
| ３着 | ❷ | ② | 2 | 190 | 2,280 | ||||||
| 2020年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❺ | ⑧ | 6 | 1,350 | 410 | 6,780 | 17,980 | 9,540 | 83,090 | 58,950 | 375,940 |
| ２着 | ❼ | ⑪ | 13 | 2,000 | 2,330 | ||||||
| ３着 | ❽ | ⑬ | 4 | 240 | 11,240 | ||||||
| 2021年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❷ | ② | 3 | 550 | 180 | 1,090 | 1,460 | 580 | 2,480 | 2,580 | 12,790 |
| ２着 | ❸ | ④ | 1 | 160 | 840 | ||||||
| ３着 | ❺ | ⑧ | 4 | 200 | 540 | ||||||
| 2022年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❺ | ⑥ | 9 | 2,200 | 530 | 1,990 | 3,450 | 1,090 | 9,430 | 12,050 | 99,650 |
| ２着 | ❼ | ⑪ | 1 | 140 | 3,870 | ||||||
| ３着 | ❸ | ③ | 5 | 310 | 540 | ||||||
| 2023年 | 枠番 | 馬番 | 人気 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | ３連複 | ３連単 |
| １着 | ❸ | ③ | 1 | 220 | 110 | 400 | 460 | 220 | 790 | 1,020 | 3,860 |
| ２着 | ❽ | ⑫ | 2 | 130 | 370 | ||||||
| ３着 | ❺ | ⑤ | 5 | 170 | 430 |
過去5年で固かったのは昨年のみで、それ以外の年は毎年穴馬が絡んでいます。
特にJBCに変わった初年度は人気上位馬がすべて着外に消える大波乱。
配当妙味のある馬は抑えるべきでしょう。
◎ 配当にかなり妙味有り。人気薄でも激走傾向。
JBC2歳優駿2024の過去10年の脚質別データ傾向
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 4-2-0-13 | 21% | 31% | 31% |
| 先行 | 1-3-4-24 | 3% | 12% | 25% |
| 差し | 3-2-3-37 | 6% | 11% | 17% |
| 追込 | 2-3-3-23 | 7% | 17% | 28% |
他場に比べて差しが届きやすいこのコースは、他の競馬場と比べて特段前残りが強いということはありません。
しっかり伸びきる脚を持っている馬であれば3コーナーからまくりをかけてそのまま先団に食い込むということも往々にして見受けられます。
先団がそのままなだれ込むといった展開も当然ありますが、後方勢の上りには着目すべきです。
◎ 行った行ったでは決まり切らない
過去10年の所属別データ傾向
| 所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 3-7-6-64 | 3% | 12% | 20% |
| 栗東 | 4-3-1-17 | 16% | 28% | 32% |
| 美浦 | 3-0-3-12 | 16% | 16% | 33% |
道営3勝、JRA7勝（栗東4勝・美浦3勝）の内訳で、JBCになってからは道営1勝、JRA3勝です。
JRAの中でも実力馬が多く参戦するこのレースは、頭軸はJRA勢の方が無難かもしれません。
ただ、やはり仕上がりの早い道営勢が穴を開ける傾向は忘れてはいけません。
◎ JRA優勢も…道営勢も侮れない。
JBC2歳優駿：予想に大事な2つのキーポイント
JBC2優駿2024を予想するためのキーポイントを解説していきます。
ポイント① JRA・1800ｍからの転戦は「タイム」で見る
勝つ傾向の強いJRA所属馬ですが、1800ｍからの転戦が多く2勝を挙げています。
この距離での勝ち馬に共通しているのが、前走を1.54.8以下で走れたかどうか。
条件関係なくこのタイム以上の馬は着外に敗れています。
前走1800m 1.54.8以上の走破タイム
- イサナ
ポイント② 道営・サンライズC組は上り3Fが38秒台の馬を狙え！
道営からの転戦馬ほとんどが好走しているサンライズC。この競走は上りを38秒台で走れた馬はかなりの好走傾向にあります。裏を返せばこの時計以外は凡走傾向ということ。取捨選択にはかなりわかりやすい数値です。
前走サンライズCかつ上り38秒台
- リコースパロー
- ソルジャーフィルド
JBC2歳優駿前哨戦の回顧・考察
参考レース① サンライズC（H1）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | 2 | 門別 | サンライズC | H1 | ダート | 1800 | 曇 | 良 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❶ | ① | リコースパロー | 牡 | 2 | 56 | 落合玄太 | 1.56.4 | 38.5 | 1 | |
| 2 | ❹ | ④ | ソルジャーフィルド | 牡 | 2 | 56 | 小野楓馬 | 1.56.7 | 0.3 | 38.5 | 2 |
| 3 | ❽ | ⑧ | エイシンキャプテン | 牡 | 2 | 56 | 岩橋勇二 | 1.57.0 | 0.6 | 39.3 | 3 |
| 取消 | ❷ | ② | カセノタイガー | 牡 | 2 | 56 | 桑村真明 | – | – | – | – |
ハナを叩いたエイシンキャプテンを4角でとらえにかかったリコースパロー。その外から追ってきたソルジャーフィルドの3頭で後続を離して直線へ。外から脚色良くソルジャーフィルドが差し切るかと思われたが、リコースパローが内でさらに伸びて抜かせなかった。
迫られたところから上り最速で駆け抜けているのだから相当強く、恐らく何回やり直してもこの着順だっただろう。
良馬場開催の同レースでは過去最も早く、稍重と同等のタイム。相当な実力があるとみていい。
参考レース② 2歳新馬（札幌）
赤文字は該当レース優勝馬で今回出走なし
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 24 | 札幌 | 2歳新馬 | 新馬 | ダート | 1700 | 晴 | 良 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❻ | ⑦ | グランジョルノ | 牡 | 2 | 55 | C.ルメール | 1.50.0 | 39 | 2 |
ゲートを出なかったグランジョルノだが、あわてず騒がず後方から。
行き脚がつくと徐々に進出して、リズムが合うと加速して外から突き抜けた。
タイムこそ遅いが勝ち方は強い。ただ物見をしておりまだまだ精神的には幼い面がある。
参考レース③ 2歳未勝利（新潟）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10 | 20 | 新潟 | 2歳未勝利 | 未勝利 | ダート | 1800 | 晴 | 稍重 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❽ | ⑧ | タガノマカシヤ | 牡 | 2 | 56 | 藤懸貴志 | 1.53.0 | 37.9 | 1 |
ゲートもすんなり出て外から機嫌を損ねることもなく好位につけたタガノマカシヤ。
逃げたライフゲートを早々にとらえると、そのまま後続を突き放し、3.3秒の大差をつけての完勝劇を演じて見せた。
ただ、直線は外によれながら走っておりまだまだもろさもある。
アメリカンペイトリオットの血はいかに気前よく走れるかで、道中の折り合いがかなりカギになってきそう。手放しの信頼は寄せづらいか。
参考レース④ 2歳新馬（中京）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 28 | 中京 | 2歳新馬 | 新馬 | ダート | 1800 | 曇 | 良 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❶ | ② | ローランドバローズ | 牡 | 2 | 55 | 岩田康誠 | 1.53.5 | 38.7 | 2 |
多頭数の新馬で番手を取ったローランドバローズ。61.8のスローペースで進み、好位から逃げるシュパネントダイヤを最後捉えた。
ただ、スローが故の前残りというのも否めず、スピードはあるものの時計のかかる門別ではどうか。
参考レース⑤ 2歳未勝利（中京）
| 月 | 日 | 場名 | レース名 | グレード | コース | 距離 | 天候 | 馬場 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 29 | 中京 | 2歳未勝利 | 未勝利 | ダート | 1800 | 雨 | 重 | |||
| 着順 | 枠 | 番 | 馬名 | 性別 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破タイム | 1着とのタイム差 | 上り3F | 人気 |
| 1 | ❹ | ④ | ダノンフェルゼン | 牡 | 2 | 52 | 高杉吏麒 | 1.53.1 | 37.3 | 3 |
62.6の1000ｍ通過を考えると先行勢には緩やかなペースに思われるが、最初の12.7-11.1の急激に上がったペースが響いたか番手から進めた馬たちは壊滅。
この流れで差しこんだのがダノンフェルゼンで、追ってきたチムニートップスをわずかに封じ込んで勝利。斤量分で競り勝ったようにも思えるが、道悪はかなり得意そう。
JBC2歳優駿2024予想の最終見解
◎ ③ リコースパロー
〇 ⑧ グランジョルノ
▲ ⑩ タガノマカシヤ
△ ① ダノンフェルゼン
△ ⑦ ソルジャーフィルド
☆ ② エイシンキャプテン
佐賀と同日に行われるJBC門別。かつては北海道2歳優駿だったこの競走はJBCの名を冠するようになって早4年。「荒れるレース」という認識も強いです。最後のクラシック前にここで一発稼いでおきましょう。
本命には道営③リコースパロー。サンライズCまで無傷の3連勝を挙げておりここも大注目の1頭です。勝ち時計、内容ともにかなり高いレベルにあり、今の中央勢相手でも簡単には負けないように思います。昨年のパッションクライを上回る時計となれば、期待しないわけにはいかないでしょう。
対抗には新馬戦から勝ち上がってきた⑧グランジョルノを。札幌での走破時計こそ遅いですが、小回りコースの1700を出遅れながら差し込んで勝ったパフォーマンスを評価します。ゲートをしっかり出てくれれば連勝での重賞制覇もあるでしょう。
▲に前走千切った⑩タガノマカシヤ。以下、印3頭を。レース当日は雨予報のため①ダノンフェルゼンは大注目です。
